このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

Czecho No Republic interview
- SPECIAL -

Czecho No Republic interview

冬の名盤誕生。メンバーチェンジを経て確実に成長した彼等のニューシングル「IVORY」。
本当にシングルなのかと思ってしまうくらいレンジの広い彼等の渾身作。
eggmanならではのインタビューをVo武井優心を迎え行った。

interviewer:YUMA

–まずは2nd Single「IVORY」リリースおめでとうございます。

武井優心(Vo/Ba):ありがとうございます。

–とりあえずリリースするの早いなと。5ヶ月くらいですよね?曲は沢山あるんですか?

武井:自分から作るようにしています。

–曲が浮かぶというよりは、自分から行動する感じ?

武井:そうですね。自分から作ろうって思って動きます。

–今回のシングルは、前作の「DINOSAUR」が出来てからすぐ制作したんですか?

武井:これは、「DINOSAUR」より前に作ってましたね。

–あっ!そうなんですか?

武井:”アイボリー”は冬っぽかったんで、取って置こうって思って。

–確かに冬っぽいって言うのは感じましたね。1曲目の”アイボリー”とシングルタイトルの「IVORY」は表記が違いますがこれはどうしてですか?

武井:気取っただけです。以上(笑)。

–英語だとかっこいいんじゃないか的な?

武井:いや、カタカナだとかっこ悪いんじゃないか的な?

–そっちですか(笑)。このタイトルに込められた想いを教えてくれますか?

武井:ん〜。恥ずかしいな。

–全部話してください!(笑)

武井:なんて言うんですかね?未来は白みたいな。白紙というか、今までの曲は結構[弱音吐き吐きソング]だったんですよね。[弱音吐き吐き現実逃避]みたいな?で、意識したわけじゃないんですけどわりと前向きだなって思って。ちょっとだけ未来に向かって歩いて行くっていうか成長が見られるんじゃないですかね?(笑)

–あははは(笑)。やっと一歩前に踏み出せたんじゃないかなと?

武井:そうですね。それで「IVORY」。白い色に拘りました。

–白紙にすることが、一歩踏み出せたってことですか?

武井:いや白紙にするというよりは、白紙に突っ込む勇気みたいな。

–それは、心境の変化とかがあったんですか?

武井:心境の変化は特にはないですね。でもそういうことを言いたくなってきたのかもしれないですね。

–前は、弱音吐き吐きソング多かったですもんね。

武井:多かった。気づいたらちょっと減っている気がするんですよね。

–でもそれが完全に消えたわけではないんですね?

武井:うん。でもそれがCzecho No Repubulic(以下:CNR)の良さだみたいに言われる事も多くて…。それを捨てると今後大丈夫なのかなって思ったりもします。ただ、性格上前向きには一生ならないと思う。やっと人並みに近づいたのかなと。

–そうなんですね。”アイボリー”はCNRの子守唄のような気がしました。

武井:このサビの歌詞は、作った時の事を全く覚えてないですね(笑)。

–あははは(笑)。思い出せないくらいすっと出来たんですか?

武井:歌詞はいつも時間かかるんですけど、これは1日で曲と歌詞が同時に綺麗に出来ましたね。ちょっと物語チックな感じですね。

–森を歩くって歌詞に出てきますがCNRにピッタリの歌ですね。前から言ってますが、さすが森ボーイ。意識とかしてますか?

武井:いやいや、してないですよ。曲が出来た時に自然と森の匂いがするなって思ったりはしますね。この曲に関しては夜の森だって思いました。でも普通に歌詞を読むと別れの曲って感じですよね。

–そうですね。もしかして作った時期に別れがあったとかではなく?

武井:別れが…あったんでしょうな…。まぁいろんな感覚的な別れだったりはありましたね。

–上手く言いましたね。恥ずかしそうですけど。

武井:バンドでもいろいろあったりしましたからね。踏み出しであり別れじゃないですか!

–そうなんですね。つまり武井さんが曲を作った時に彼女と別れたってことですね(笑)。

武井:おいおい。ズバリ言うな!

–次行きます(笑)。ShalalaはものすごくCNRっぽかったです。題名もそのまんまだなって思いました。

武井:曲作った時にその曲にあだ名を付けるんですよ。スタジオでやる時とか。それがShalalaだったんですけど、そのまま付けちゃったんです。

–そういうのありますね。この曲は一番CNRっぽいなって思いました。歌詞にも出てきますがパーティー感も出てて良かったです。

武井:これは、イントロとかAメロの部分を作ったのは2年前くらいですね。オケはかっこいいんだけど何にも思い浮かばなくて捨てるのもったいないから改めて1から頑張って作った。

–この曲聞いて思ったんですが、武井さんの歌詞のはめ方が独特というか面白いなって思いました。

武井:これはダジャレっぽい感じかな。韻を踏んだりもしてるし。この曲は歌詞を作るのが相当大変で半年くらい渋ってましたね。でもツアー中の車の中で完成させましたね。だいたいの歌詞はツアー中にやりますね。携帯に打ち込んで作ってます。それがたまに打ち間違えて新たな発見があったり…

–それが上手くハマった曲とかあるんですか?

武井:例えば、[さぁ行こう!]って部分を[最高]って感じで変換されちゃってこっちの部分の歌詞は[最高]にしようみたいな。でもこれ、俺の必殺技だったから発表したくなかったな(笑)。

–あははは(笑)。同じ言葉っぽいけど意味違いますもんね。それを聞いた上でもう1回聞いてみたいですね。

武井:もっと歌詞が評価されても良いと思う(笑)。

–評価されてないですか?

武井:歌詞良いですね!って言われた事ないです。独特ですねとか言われますけどね。

–CNRの曲を聞いてて曲とかリズムの方が先に耳に入ってくる感覚はわかりますね。

武井:まぁ、しょうがない。というかそれはそれで光栄な事なんですよね。

–3曲目は八木さんが唄ってますけど、コーラスワークがむちゃくちゃ活かされてる曲になってますね。

武井:これは、俺の曲じゃないからな…(笑)。俺の答えられる範囲で答えるけど。

–八木さんの歌う曲は、八木さんが作るんですね。

武井:うん。そうですね。

–これは後々、八木さんに答えてもらった方がいいですかね(笑)。じゃあ大丈夫です(笑)。

武井:早っ!!

–4曲目の”MIKA”率直に聞いて良いですか? 僕はこの曲が1番好きでした。

武井:おっ!センス良い!

–CNRっぽくない構成というか、でもどこかCNRっぽいっていうか。まず”MIKA”ってなんですか?

武井:前に付き合ってた子の名前なんですけど、病気で亡くなっちゃって。そうやって歌詞を見たら分かると思います。病院を抜け出してでも逢おうとする武井ともう死んじゃったんだけど逢おうとしてる武井だらけというか。時を止めてのバージョンはまだ生きてるんだけど、時を超えてのバージョンはもういないんですよね。

–鳥肌立っちゃいました。これは最近出来たんですか?

武井:これは、「DINASOUR」に入れようと思ったんだけど”魔法”って曲と被るなって思ったりもして今回のシングルに入れましたね。

–お亡くなりになってるけど、結構POPなイメージがありました。ライブで楽しめそうだなって感じて。

武井:そうだね。四つ打ちで、早くて分かりやすいサビがあるからライブで楽しめるかなとは最初出来た時に思いましたね。でもちょっと暗めかなとも思います。CNRを好きな人はこういうの待ってるのかもなって思いましたけど。

–ライブで聞いてみたいなというのが率直な意見です。

武井:スタジオで練習してても”MIKA”が一番いい感じですね。

–改めて聞きます。ボーナストラックまで全体を聞いて、メインボーカルが3人いるっていうので、それぞれを聞いた時に全然違うバンドにも思えました。これは狙ってやってるんですか?

武井:単純に良いも悪いも俺が唄うと俺の歌になっちゃうじゃないですか?声がそうさせちゃってる気もしててローファイな感じというかクールな曲も俺が唄うと全曲一緒になっちゃうんだよなって部分から、ボーナスラックの曲は透明感ある感じにしたくて、試しに(タカハシマイさんに)唄ってもらったときにすごくハマってて外国見えちゃったなって。すごくオシャレだったんですよね。でも作ってるのは俺だし、演奏してるのはCNRだからこういうのありまっせの1つのプレゼンですね。

–今回のシングルからの新たな挑戦ですね。

武井:曲良いから良いかなっていう単純な発想でやったって感じもありますけどね。俺が唄うよりは良くない?っていう。

–Gtのアディムが脱退して5人体制になった事を表すシングルって感じですよね。5人になって何が1番変わりましたか?

武井:ん〜。ガヤガヤ感?パーティー感?なんていうの、わんぱく感?曲自体に関しては4人の時は、猫の手も借りたい状況というかなんで人間に腕が3本生えてないんだろうって思ったんですよね。あと1本あったらこの音押せるのにって場面とか本当に足りてなくて。まぁそういうレコーディングをしてしまったからなんだけど、5人になって今は一切無駄がないんです。あとは、楽曲的にステージに人が多くいた方が音との見栄えのリンクがハマるんじゃないかなって思いますね。最初3人だった時は、同期で音を足してみたりしたけど3人でやる音楽じゃないよねって。アディムは顔が濃いから4人以上の何かを持ってたけど、5人で自然にやってて見えない音符が音になってくる時の気持ち良さがあるんですよね。5人っていいなって。俺の好みの問題なのかな。

–5人でやりたいってことが?

武井:5人プラス猿でも豚でもいいんだけど、バンドっていうよりはサーカス団みたいにしたいですね。今まであったよねって音楽はやりたくないんです。

–CNRっぽいバンドっていないですよね。でも、5人の初ライブも見させてもらいましたけど、3声のコーラスワークもいろんな楽器も増えて展開が幅広くなったなと思いました。

武井:アディムの事に関しては、悲しいムードだけは作らないで欲しいですね。お互いの道を行ったわけだし、彼も物販のデザインとかで参加してくれてるし新しいCNRを応援してもらえたら嬉しいですね。アディムって芸名なんですけどね。

–あははは(笑)。それ言っちゃっていいんですか?

武井:書いちゃおう!!

–聞いてみます!そろそろ終盤ですが去年の12月の本誌でインタビューさせてもらって、結成当時から野外フェスに出たいと言ってました。今年それが実現したと思いますがライブやってみてどうでしたか?

武井:やっぱり野外フェスバンドだった(笑)。

–あははは(笑)。来年も楽しみにしています!最後に新生CNRになったっていう部分も含めてこれからシングルを聞いてくれるリスナーへ一言お願いします!!

武井:一言?さぁパーティーの始まりだ!(笑)

–ありがとうございました(笑)。

武井:(笑)。ありがとうございました。