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HEADSPEAKER interview
- SPECIAL -

HEADSPEAKER interview

HEAD SPEAKER史上最高傑作と自信を持って言える1枚『ARDENT MOMENT』が2/4にリリースとなる。自主レーベルとなり、苦労を重ね紆余曲折がありながらも完成したこの作品にはタイトル通り「熱烈な瞬間」が詰め込まれており、彼女たちの強い意志が感じられる。7年近くこのバンドを見てきてますが今が一番熱い!必見のインタビュー。

interviewer:ブッキングマネージャー窪田

―まず今作のタイトル『ARDENT MOMENT』の由来を教えてもらえますか?

KANA(Vo 写真中央左):熱烈な瞬間という意味の言葉なんですが、衝撃的な瞬間とか燃えるように輝くような瞬間とかライブで感じるその瞬間瞬間のパワーをこの1枚に詰め込みたいなと思いこのタイトルにしました。あとは語呂の良さとか言葉の響きにも惹かれたんですよね。

-どんなミニアルバムに仕上がりましたか?

KENTA(Dr 写真中央右):今僕たちは自主レーベルという形でCDを制作していて、今回は自分たちの手で作り上げたという感覚が一番強いので、愛着が違いますね。今までの作品ももちろん愛していますがちょっと今作に関しては別格の感情です。自分たちの気持ち的にも完成したCDのクオリティも確実にバンド史上最高の1枚になったと思います。

HIDETO(Ba 写真左端):HEAD SPEAKERはこういうバンドです!と自信を持って言える1枚ですね。まさに自分たちです。

KUN(Gt 写真右端):本当にメンバー全員がそう思えていて、完成した瞬間にバンド史上最高だねって四人で言えたあの瞬間の気持ちは忘れられないですね。

KANA:曲も自分たちで全部決めて、セルフプロデュースという形で自分たちだけの意志で制作できたので、やりたいことを全て出し切れたと思います。

KENTA:自主レーベルという形になって色々苦労もしましたが、今こんな気持ちになれていることが本当に幸せです。

KANA:今の状況になったときCDが出せるかもわからなくて、バンド続けていけるのかなと悩んだり、でもひたすらライブだけはずっとやってきて、その情熱を1枚のCDという作品に残すことができてすごく嬉しいですし感慨深いですね。

-そんな1枚の収録曲について1曲ずつ聞いていきたいと思います。まずは作品のスタートとなる『Electric wave dependency』。

KANA:この曲はHIDETO作曲ですね。というか今までの作品に今までHIDETOの作品が入ったことがなかったのですが、今作には3曲入っています。

KENTA:そういった部分でも自分たちで作り上げたHEAD SPEAKERの色といういう物が表れていますね。

HIDETO:元々6曲入りの予定で進めていて、曲順を決めるタイミングでこの曲以外の6曲を並べたときに1曲目となる曲がない印象があって、そこから制作を始めました。

KANA:個人的にこの曲好きです。めっちゃ短いけどしっかり意味があって、今作のスタートに相応しい曲です。

KENATA:最初聴いたときはこれが1曲目!?って思うかもしれないですが、何回も聴いていくとその意味が分かってもらえるかと思います。

-僕はまさに最初に聴いたときにこの曲が1曲目!?って思いました。

KUN:してやったりですね(笑)。

-短いけどしっかり意味があると先ほど話していた歌詞についてもお聞きしたいです。

KANA:最後の部分の歌詞ですが、「本当に伝えたいことは電波なんかじゃ足りない。」という想いですね。SNSとかインターネット上のことではなく、もっと直接目を見て通じ合って、肌で感じられることがあるんじゃないかと思うんです。

-そんなHEAD SPEAKERの強い意志とメッセージが込められた曲から始まり、次の曲は会場限定シングルとしてもリリースした『GLORIOUS DAYS』。

KUN:こちらもHIDETO作曲ですね。

HIDETO:ストックしていた曲たちをメンバーに聴かせた物が元になった曲ですね。ただ、当初の物からはかなり変更点も多かったですし、いろいろな部分ですごく悩んで試行錯誤しました。

KANA:一番完成までに時間がかかった曲じゃない?

KUN:完成までは3ヵ月くらいかかったんじゃないかな。

-その甲斐あってか非常に力強い曲ですよね。

KANA:歌っていて一番気持ち良いですね。パーンッとワーッとパワーを出せる感じ。ライブで歌っていてもすごくテンションが上がるのでみなさんもそのテンション感を味わってほしいなと思います。

KENTA:1曲目同様にHIDETOがもたらした新しいHEAD SPEAKERの風ですね。

-そして今回のミニアルバムのリード曲となる『ダストシャイニー』に続いていくわけですね。

KANA:この曲は今までのHEAD SPEAKERの王道とも言える、KENTAが作った楽曲ですね。

KENTA:実はライブで去年の頭とかにやったりしていたんですが、その時からはメロディも歌詞も全然違う物ですね。

KANA:前の歌詞思い出せないくらい(笑)。

-リード曲らしく、今のHEAD SPEAKERを表している歌詞だなと感じました。

KANA:サビの部分の「だって待ってそうじゃないよ」というワードが一番最初に思い浮かんで、そこから作っていきました。自分との葛藤を描いた曲で、弱気なこととか言い訳ばかり言っていないで前向いて輝いてやろうぜ!という想いを込めました。先ほど言ってくれたように、今のHEAD SPEAKERを表す象徴的な楽曲です。

KENTA:自分がメロディを書いているときに、今KANAが話していたような歌詞が欲しいなと思っていて、それを伝えていなかったのにこういった歌詞がでてきたのでピッタリハマりました。

-10年で培ってきた阿吽の呼吸ですね。この曲のMVも先日から公開になりました。

KANA:MV撮影が冬のビルの屋上だったので本当に寒かったです(笑)。CDと同じで小道具の準備など含めてここまで自分たちがアイディア出しから関わって、1から作り上げていったことが初めてだったのですが、すごく納得のいくMVが完成したと思います。

-この曲を聴いて、MVを観て、自分自身をどうしたいかという自分たちの意志は本当に大事だなと感じました。そんな大事な曲からバトンを受け取るのが4曲目の『KIRA KIRA』。

KANA:THEポップという感じですね。

KENTA:実は去年のワンマンでやってるんですよね。前作の候補曲にもなっていたし。

KUN:そこからだいぶ形変わったよね。しかも迷走もした。

KANA:確かに。レコーディングの途中にキー変えたもん。

KUN:あれは発狂しそうになった(笑)。歌以外のレコーディングは終わっている状況での変更だったのでそこから録り直しましたからね。

KANA:ごめんね(笑)。

HIDETO:でも結果的にはものすごく良い物になったよね。

KUN:あのタイミングで頑張って良かった(笑)。

-その甲斐あってか非常にハッピーでライブ向きの曲になっていますね。

KENTA:みんなで手を叩いてワイワイ楽しめる曲なので早くライブでやりたいですね。

KANA:今からその画が目に浮かんでワクワクします。

-そんな楽曲から打って変わってマイナーコードでロック色の強い『Dear my desire.』。カッコイイですよね。僕はすごく好きです。

HIDETO:マイナー調でなおかつ転調があるものを作りたかったのでそう言ってもらえると嬉しいです。

KENTA:僕もサウンド面すごく好きなんですよね。叩いていてすごく気持ちいいんですよね。

HIDETO:音圧の具合とかいいよね。

KUN:バンドサウンドとしてすごく良い出来になったと思います。この曲のギターはめっちゃお気に入りですね。

-歌詞の内容がすごく意味深いなと感じました。

KANA:生きていく意味って改めて考えるとなんだかよくわからなくなってしまうこともあるけど、でも現にこうやって生きているし、生きていたいし、「生」という物に対して色々な角度から考えてみた歌詞で、この曲のマイナー調に上手く混ざり合ってすごくカッコイイ出来になったと思います。

-そして今作唯一のバラード曲『ヒーローの背中』に繋がっていきます。

KENTA:今までの僕らの制作手法とは違って、アルバムに入れる曲として作ることが決まっていて、コンセプトもあらかじめ決めた上で歌詞と曲を同時に制作していきました。

-そのコンセプトとは?

KENTA:僕の父親が数年前に亡くなったんですけど、このことをどうにか曲という形でずっと残したいという想いを持っていて、それが形になったのがこの曲です。本当に思い入れが強く、僕の気持ちがすべて入っているので歌詞の内容も含めて聴いてもらえると嬉しいです。

KANA:KENTAが歌う部分とかすごく良いんですよね。この曲についてすごく考えさせられる。

KENTA:父親が亡くなったという事実に対してまだどこかで踏ん切りがついていなかった部分も今ままではあったんですが、この曲がリリースされる瞬間にようやくそこで踏ん切りがつくのかなと思います。

-そして今作の最後を飾るのが『トロイメライ』。

KANA:今作の中で唯一のKUN作曲ですね。今までの6曲になかったまた違う色がここで出てきて締めくくってくれています。

KUN:待ってました(笑)。一昨年の年末にはほぼほぼ形になっていて、移動中の車内でも聴いていたりしたのでようやくみなさんに聴いてもらえると思うと本当に嬉しいです。

KANA:すごく幸せな恋愛の歌詞なので、聴いてみなさんも幸せな気分になってもらえたらと思います。

-こうやって1曲ずつの話を聞いていくと本当に濃密な作品ですよね。

KANA:好きな曲1曲とか絞れないです(笑)。7曲すべてに最大級の愛情があって、早くみんなに聴いてほしいです!

-そんな1枚を引っ提げてツアーを周り、4/3(金)には自身最大規模のTUSTAYA O-WESTでのワンマンがありますね。

KENTA:HEAD SPEAKERというバンドを10年やってきての集大成をツアーファイナルにぶつけたいなと思っています。でもそこがゴールじゃなく新たなスタートにできるような1日にできたらいいなと思います。最高の景色が見たいですね。

HIDETO:CDにやりたいことをすべて詰め込んだので今回のツアーでもやりたいことを全部やって、やり切りたいと思います。

KUN:今回四人でのサウンドという物にこだわってCDを制作したので、ライブでも四人での表現にこだわりぬいて挑みたいですし、それがすごく楽しみです。今の僕たちなら今までより良いライブが出来る自信があります。

KANA:今作での色を今までのHEAD SPEAKERの色に掛け合わせて一番カラフルなHEAD SPEAKERを見せられたらと思っています。今までで一番大きな規模のワンマンなので不安もありますが、やるしかないし、覚悟を決めて挑みます。自主レーベルになった時にCDがリリースできるか不安だったけどこうしてリリースできることになりましたし、しっかり気持ちを持ってチャレンジしていければなにかしらの結果はついてくるということを今回学ぶことができたので、絶対にワンマン成功させます!!

-応援しています!


ARDENT MOMENT TOUR2015〜ゴミクズでも輝いてみせましょう〜
2月22日(日)下北沢ReG【Release Party】
2月28日(土)和歌山GATE
3月06日(金)阿倍野ROCKTOWN
3月08日(日)名古屋ZION
3月12日(木)熊谷HEAVEN`S ROCK VJ-1
3月13日(金)宇都宮HEAVEN`S ROCK VJ-2
3月14日(土)仙台BAR TAKE
3月21日(土)福岡Queblick
3月22日(日)小倉FUSE
3月24日(火)横浜BAY JUNGLE
4月03日(金)渋谷TSUTAYA O-WEST【TOUR FINAL ONEMAN SHOW】
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『ARDENT MOMENT』
PSR-002
¥1,800(tax in)
2015.02.04発売