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Bentham interview
- SPECIAL -

Bentham interview

前作『Public EP』で鮮烈なデビューを遂げた”Bentham”。
全ての人を一瞬にして取り込むキャッチーさと、
聴く人を無条件に楽しくさせるサウンドを兼ね備え、
更に更に濃度を上げてきたニューロック!!
今年要注目な4人に本誌初インタビュー!!

―今回本誌では初の掲載という事で、まずは自己紹介をお願いできますでしょうか。

小関 竜矢(Vo.Gt. 以下、小関):”Bentham”というバンド名は功利主義の哲学者”Jeremy Bentham”が由来です。
功利主義という考え方の要所要所が自分自身の考え方とも似ているなと思ったところから取り入れました。

―前作の『Public EP』をリリースしてから、7ヶ月振りのリリースとなりますが、前作をリリースしてからはどのような毎日だったでしょうか。

小関:作品をたくさんの人達に聴いてもらえるようにツアーに回ったり、合間で作曲をしていたりと、バンドマンらしく忙しい充実した毎日を送っておりました。

辻 怜次(Ba. 以下、辻):地方にも長期でキャンペーンやツアーに行ったりと、始めての事をたくさん経験しました。

須田 原生(Gt.Cho. 以下、須田):初の全国リリースだったので、どうやって自分達をみせて行けば良いのか思考錯誤した時期でした。

―5月に新作となる『NEW LIFE』をリリースしますが、今作のタイトルはどういった意味があるのでしょうか。

小関:『NEW LIFE』というタイトルは、前作を出した時点ですでに漠然と頭にありました。今作を出して、僕達も成長して僕達の生活も変われば良いなという思いも込めています。もちろん春の”新生活”という時期も意識しています。

―そんな”新生活”の時期に放たれる今作は、温かくなってきて湧き出てきたワクワク感を思いっ切りぶつけたかのような爽やかで爽快な作品になっていますね。そんな今作の楽曲に関しても聞かせて下さい。
M1の「TONIGHT」はイントロのギターが怪しく誘い込むような印象があります。

小関:元々のデモの段階では「TONIGHT」のイントロは、頭からボーカルも入るような構成になっていたのですが、レコーディングする過程で、エンジニアの及川さんと今作でプロデューサーとして参加頂いた”FRONTIER BACKYARD”のTGMXさんの意見を重ねていった中で今のアレンジになりました。

―このイントロ部分もそうですが、楽器のサウンドはガレージやポストパンクかのような音色(おんしょく)で構成されていますが、そこに乗っかるボーカルは対極的にすごくキャッチーで、トータルの楽曲は”新たなロック”として成立している印象があります。

小関:キャッチーでありポップであるボーカルメロディーが僕達の持ち味だと思っています。意識せずに素直に生まれたボーカルメロディーに対して、サウンドは全員で激しい部分を足していきながら制作しています。

須田:生まれるボーカルのメロディーが口ずさみ易く、とてもキャッチーなものなので、心配せずにサウンドもどんどんこだわっていけるというのはありますね。

小関:ボーカルメロディーがキャッチーだからと言って、サウンドをそっち側に寄せようと意識して制作している訳ではなく、メンバー各々ができる事を取り入れていった結果がこの形になっていると思います。

―「TONIGHT」はどういった楽曲でしょうか。

小関:今作に収録している楽曲の中では一番激しい楽曲です。
“TONIGHT夢で逢いましょう”という歌詞のフレーズが耳に強く残るように意識して制作しています。”Bentham”に逢いたい。好きな人に逢いたい。など、聴いてくれるそれぞれの人が”逢いたい誰か”を想像してもらえたらなと思っています。

―歌詞の言葉のフレーズをすごく大事にしつつ、大げさな程に左右にPANが振られたギターの音であったりと、サウンドのミックスも様々なアプローチが取り入れられている印象があります。

須田:サウンドミックスに関してはプロデューサーのTGMXさんや、エンジニアの及川さんのアイデアがすごく大きいです。

辻:レコーディングしながらみんなでアイデアをどんどん取り入れて試していきました。レコーディングの過程で楽曲がどんどん育っていく感覚がありましたね。

―M2の「HEY!!」は春を通り越して、夏真っ盛りという印象があります。
ボーカルの声は少しまぬけにも聴こえて、すごくハッピー感が伝わる楽曲です。

小関:そうですね(笑)。この楽曲は夏フェスを意識して制作しました。
お客さんとどうやって一緒に楽しんでいこうかと考えながら制作した楽曲です。

―少し言葉が古いかも知れませんが、まさしく”アバンチュール”のようなストーリーがある楽曲ですね。
M3の「スローモーション」ではガラッと変わって、悲しく切ない雰囲気を演出しているように感じます。

須田:制作時は元々ゆっくりの楽曲だったんですが、今作全体の完成形を考えた時に、もう少しアッパーでキャッチーなイメージも取り入れていこうという事になり、テンポを早くしました。
元々もっと悲しいイメージの楽曲だったんですが、そこをアッパーでキャッチーに”寄せる”事によって、悲しい気持ちを払拭していこうという意味もあったりします。

小関:メロディーを推していこうとところで、何度も”グッバイ”という歌詞を重ねています。

―”緩やかに水面が波立つ”という意味がある、M4の「Undulate」はどういった楽曲でしょうか。

小関:嫌な事や楽しい事等のいろいろな感情が、水面やディレイの波長のように繰り返し押し寄せていく様(さま)を歌っています。

―”消えないで 消えないでしょ?”というフレーズはとても印象的です。

小関:このフレーズは、自分自身が25歳を越えて実際にあった感情の起伏を取り入れています。今作の中でも一番歌詞に感情を込めている楽曲で、聴く人それぞれのフラストレーションをこの楽曲で消化して欲しいです。

―今作の最後に収録されている「アナログマン」はどういった楽曲でしょうか。

小関:夢を追っている人に向けて制作した楽曲で、”音楽”というアナログな手法で、僕らなりの手法で応援できればなという気持ちを込めて制作しました。
“スーパーマン”じゃないですが、そういったものになれば良いなと思って、このタイトルを付けています。

―今作を通して聴いてみて、”春”、”NEW LIFE”というタイミングの中、5曲の様々な場面の等身大のストーリーを自分に重ねて、すごく身近に感じる事ができました。

小関:そうやって感じてもらえると嬉しいです。聴いてくれる人やその時の状況で僕達の曲が変化していけば良いなと思っていて、曲に登場する相手を様々な人に当てはめて聴いてもらえると嬉しいです。

須田:あえて抽象的な表現をして、受け取る人に取って意味が変わって聴こえるようになると良いなと思って制作しています。

―これからの”Bentham”というバンドはどう進んでいくのでしょうか。

須田:2枚目の今作で、前作を汲みつつ次回作への布石みたいな事ができたかなと思っています。
新たな事を取り入れる事に抵抗のないメンバーで、やらなきゃいけない事とやりたい事がまだまだあるので、凝り固まらずに引き続き挑戦していければと思っています。

鈴木 敬(Dr.Cho. 以下、鈴木)前作の5曲と今作の5曲で、ライブの攻め方にも幅が出てくるので、ライブのクオリティも上げて行きたいですね。リリース後にツアーにも出るので、ライブをやりつつ、新たな攻め方も見つけ出して行きたいと思っています。
この先求められていく事も変わっていくと思うので、この先に必要な曲をつくっていきたいです。

―リリースツアーも決まっていますが、意気込みはありますか。

辻:今回のツアーでは初めてライブする場所も多いので、初めて”Bentham”のライブを観る人達をある意味で裏切りたいし、ある意味で裏切りたく無いないと思っています。CDだけで”Bentham”を知ってくれている人をハッとさせたいですね。
ライブの構成も毎回話し合って、1公演1公演大事にしながらライブしていくので、楽しみにしていて欲しいです。

小関:今作はライブを強く意識した作品になっています。
「TONIGHT」や「HEY!!」など、聴いてくれている人にもわかりやすくノれる楽曲を収録しています。
僕達も盛り上がっていけるライブをしていくので、それに応えてもらえると嬉しいです。

鈴木:レコーディングを終えて、ライブでどんどん新曲も披露しているのですが、レコーディング時はまた違ったアレンジにもなっていたりするので、CDもライブもどちらも楽しんでもらえると嬉しいです。

須田:前作でイマイチ引っ掛からなかった人にも、今作は良いと感じてもらえる要素を入れる事ができていると思うので、もう一度試しに聴いてもらえると嬉しいです。

辻:メロディーのラインの口ずさみ易さであったり、楽曲のサウンドであったり、前作よりブラッシュアップされていると思っていて、今作は前作を遥かに越える作品ができたと思います。
たくさんの人に聴いてもらいたいという気持ちを4人それぞれが4様で持っています。楽しみにしていてもらいたいです。


【Bentham NEW LIFE RELEASE TOUR】
4.24(fri)新潟GOLDEN PIGS YELLOW – Bentham小関竜矢アコースティックライブ
5.27(wed)仙台 enn2nd – w/そこに鳴る
5.28(thu)熊谷HEAVEN’S ROCK – w/そこに鳴る
5.29(fri)下北沢SHELTER – Scorebook” #1
6.3(wed)新潟CLUB RIVERST – w/そこに鳴る / 午前四時、朝焼けにツキ
6.4(thu)松本ALECX – w/そこに鳴る / 午前四時、朝焼けにツキ
6.19(fri)京都MOJO – w/そこに鳴る/ The Sound’s Pierrer / Lambda / ソラミズツキヒ
6.20(sat)大阪2nd Line – w/そこに鳴る
6.21(sun)岡山CRAZY MAMA STUDIO – w/そこに鳴る
6.23(tue)神戸Star Club – w/NECOKICKS / そこに鳴る / INKYMAP
6.24(wed)広島Cave-Be – w/NECOKICKS / そこに鳴る / INKYMAP
7.5(sun)下北沢SHELTER – w/そこに鳴る *tour final東京編
7.10(fri)名古屋CLUB UPSET – w/そこに鳴る *tour final名古屋編
7.17(fri)大阪心斎橋FAN J – w/そこに鳴る *tour final大阪編
…and more!!!