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たんこぶちん interview
- SPECIAL -

たんこぶちん interview

今日のガールズバンドブームの中、王道のポップロックとライブパフォーマンスを武器に着実に成長を遂げているたんこぶちん。そんな彼女たちから大人の表情も垣間見える新境地を開拓したアルバム『TANCOBCHIN vol.3』が届いた。10代最後の夏をテーマに描かれた楽曲群たちからは今後のたんこぶちんというバンド像が浮かび上がってくる。ガールズバンドブームを牽引するバンドになるであろう彼女たちのロングインタビューは必見です。

Interview & Text : ブッキングマネージャー窪田

-3rdアルバム発売決定おめでとうございます。発売を控えての今のお気持ち一人ずつ聞かせて。

MADOKA(Vo,Gt 写真中央 以下…M):制作期間が短くて、レコーディングなども大変だったんですが、10代最後の夏がテーマの1枚なので、今までの私たちらしい楽しさや、明るさが基調の曲だけでなく、切ない感じの曲だったり、少し大人になったたんこぶちんを感じていただける作品に仕上がったと思うので、早く聴いてもらいたいなという気持ちですね。

-制作期間が短かったというお話ですが、実際どのくらいのタイミングから制作が始まったのですか?

M:4月に入って上京したんですけど、それから制作が始まりました。

-それはかなり直近での制作でしたね。

M:慣れない東京での生活も始まったタイミングだったので、メンバー全員すごくバタバタしていましたね。
HONOKA(Dr 写真中央左 以下…H):私とNODOKAは6月に10代を卒業してしまったんですけど、10代最後の夏をテーマにした1枚を制作することができて本当に嬉しい気持ちですね。もう大人じゃないんだぞ!的な。
M:子供じゃないぞでしょ(笑)。
H:間違えた!(笑)。
~一同爆笑~

-気を取り直していきましょう(笑)。

H:先ほどMADOKAも言っていましたが、少し大人になった、たんこぶちんを是非この1枚で聴いてほしいです!
CHIHARU(Key 写真右端 以下…C):今までシングルやアルバムをリリースしてきて、もちろん今後もリリースしていきたいですが、今回は10代最後の夏という今しかない貴重なタイミングを詰め込んだもので、将来振り返った時に今作はすごく大事な1枚になるだろうなと思っています。そして収録楽曲も今までは違う表情がでていて、早く聴いてほしいですし、今からワクワクです。
YURI(Gt 写真左端 以下…Y):こうやってテーマを決めて1枚の作品を作り上げたのも初めてですし、先ほどCHIHARUが話したように、10代最後の夏にこの作品をだしたんだなって振り返ることもできるのでたんこぶちんの1つの節目となる作品かなと思います。

-確かに10代でデビューをしていなければこういったテーマの作品を作ることはできないわけですもんね。そう思うと本当に貴重なタイミングですね。

Y:私たちにとってはもちろんなのですが、聴いてくれるみんなにとっても思い出の1枚になったら嬉しいですね。
NODOKA(Ba 写真中央右 以下…N):前作のvol.2をリリースしてライブをして、そこから今作のvol.3を制作してという過程の中で、成長していっている自分達というのがこの1枚には入っているなと感じるので、その成長を感じ取ってもらえたらなと思います。
-自分達自身での成長はどんな時に感じますか?
M:上京してからライブがすごく増えたので、その部分での成長は感じますね。
-上京した後のライブの本数はすごいですよね。
Y:5月は9本とかありましたからね。
M:対バンしたバンドさんを見て刺激をもらうこともたくさんあるし、ライブの本数が増えたからこそライブを経ての反省会の内容も濃くなって、そこで発見することや、気づくこともあるので、大きいかもしれないですね。

-ということは上京してライブが増えた中でのレコーディングだったってことですよね?

M:本当に休みがなかったです(笑)。メンバーみんな体調崩したりした時期とかもあって、すごく大変でしたけど、しっかり1枚の作品が完成して安心しています。

-そんな大変な中でもこうやってアルバムが完成したというところでもバンドの成長を感じますね。

H:以前だったらめげていたと思いますね。
M:私も(笑)。

-それぞれのメンバーを客観的に捉えての成長や変化を感じる部分はありますか?

H&Y&C&N:MADOKAの歌い方と歌詞ですね。

-満場一致ですね。

M:元々恋愛の歌詞を書くことに抵抗があったんですけど、前作に収録されている「涙」という曲を書いて変わりましたね。抵抗とか得意不得意とかそういったことを意識しなくなりました。

-MADOKAさんから見てほかのメンバーの変化はありますか?

M:ライブでの煽りとかですかね。以前は私がそれを担当することが多かったんですけど、今はCHIHARUやYURIの煽りもライブの定番になってきていて、そこは変化したと思います。

-今作を聴かせてもらって、バンドとしての完成度というか精度が高まってきているなという印象を持ちましたが、なにか思うところはありますか?

M:今作は以前に比べてほとんどの曲の作詞・作曲に携わっているのでその部分での変化が1つありますね。そして、プロデューサーの大久保さんが書いてくださたった「花火」という曲は今までの私たちとテイストが全く違って、それを経験することができたので、今に活きていますね。新しい自分の表現方法を知ることができました。
H:あと上京して全員でスタジオに入る時間が物理的に増やすことができたので、レコーディングの準備をしっかりしてから臨むことができたので、余裕を持つことができたのも大きかったかなと思います。

-前作とも大きな変化がありますよね。

C:そうですね。今までに比べてコーラスも多いです。前作まではMADOKAのボーカルを活かすためにコーラスで色づけをしているという感覚だったんですが、最近は私とNODOKAとMADOKAの3声がいいねと言っていただける機会も多くて、今作からはコーラスもボーカルの1つなんだという意識で挑みました。ボーナストラックの「Let it Die~ミッドナイト ウォーリーゲーム~」という曲のコーラスが本当に難しくて、相当苦労したので、そこも聴いてほしいです。
Y:MADOKAが言ったように、大久保さんが加わったことによって、切なさを表現できる曲が増えて、表現方法など今までの元気な曲では意識することが少なかった部分にも意識を向けることができたのでそこも変化かなと思います。音をエフェクターで変化させることよりも強弱や抑揚での音の変化をするように考えました。それに気づくことができたのは大きいですね。

-確かに「花火」などは以前のたんこぶちんに比べて表現力が増してますもんね。

Y:その可能性はありますね。

-そんな今作の中からメンバーそれぞれ1曲ずつお気に入りの曲を選んでもらおうかと思います。

C:ボーナストラックの「Qui La Laの夏物語」です。先ほども話したように3声のコーラスを聴いてほしいのと、この曲のラストのサビに入る前にボウルに水を入れてストローでブクブクとやった音が入っていてそこも聴きどころかなと思います。
Y:私もボーナストラックなんですけど、「Let it Die~ミッドナイト ウォーリーゲーム~」です。この曲は以前楽曲応募をさせてもらったときに集まった約2000曲の中から選んだ曲で、私たちの音楽に、なにが足りないかどうかをというのを考えた末に、こういったマイナー調の曲は今まであまりなかったので、それにチャレンジしてみようということで選んだ曲で、しかも今作の中で一番最初にレコーディングした曲なので思い入れが強いです。
H:2曲目の「ze ze ze」です。今作からドラムの音作りに以前よりも意識を向けていて、こういう時にはこういう音が合うとか、そういったことをもっと学んでいきたいと思っているんですけど、この曲はスネアにタオルでミュートして録っていて、それがいつものスネアの感覚と違ったので難しかったんですけど、結果的に今までと違うドラムを録ることができたので、印象に残っています。
M:今までも話に出てきていますが4曲目の「花火」です。リード曲でもあるのでMVも撮らせてもらいましたし、この曲の夏に感じる切ない感覚ってきっと誰しもが感じたことのあるものだと思いますし、実際ライブで初めて披露したときもお客さんからの反応がすごく良かったので、もっともっとたくさんの方々に聴いていただいて共感してもらえたら嬉しいです。この曲と共にたんこぶちんが成長していけたらなと思います。
N:私はMADOKAと一緒で「花火」です。曲全体での表情がすごくいいんじゃないかなと思っています。ベースが結構激しめなんですけど、切ない表現をできるようにベースラインを工夫したのでそこを聴いてほしいですし、この曲で学んだことを次作のたんこぶちんに活かしたいなと思っています。

-次作が早くも楽しみですね。たんこぶちんと言えば会場の雰囲気をしっかりと温めて盛り上げるライブ力の高さも大きな魅力だと感じているのですが、なにかゲン担ぎやライブの際に心がけていることがあれば教えてください。

M:ラジオ体操ですね。

-ラジオ体操!?

M:上京してから朝に活動することを心がけようということで、メンバーみんなでラジオ体操をしていた時期があって、それの名残りでライブ前にラジオ体操やっています。

-シュールな画ですね(笑)。

H:楽屋にラジオ体操の音楽が鳴り響いてますからね(笑)。
N:私は常に堂々とパフォーマンスしようということを意識しています。自分自身に負けていたら演奏にそれが出てしまうと思うので、自信をもって堂々とステージに立つことを心がけています。
H:私は背が小さいのと、ドラムはステージの奥にいるので、なかなかお客さんと目が合う機会が少なかったり、ほのちゃんが見えなかったとか言われてしまうことも多いんですけど、常に笑顔でドラムを叩くように意識しています。
C:私もそれは意識してる!あとライブでの煽りやパフォーマンスはすごく意識しています。HONOKAと同様に私もステージの奥の方の立ち位置になることが多いので、それでも一番後ろの人にも見えるように大きく動いたりするようにしています。

-動き1つでもライブの見た目って変わりますもんね。

C:そうですね。ライブの感想で私の動きを見て振付一緒にできて楽しかったとか言っていただけることが増えてきてすごく嬉しいです。
Y:私は1人1人すべてのお客さんと目が合わせられるように常に意識はしています。なるべく自分の手元を見ずに。ライブはやっぱりお客さんに表情が伝わってこそのものだと思うので、表情にも曲ごとの変化はつけられるように意識しています。

-今ライブのお話を伺いましたが、レコ発となる東名阪福のワンマンツアーがありますが、どんなワンマンにしたいですか?

M:レコ発ということでアルバムの曲をがっつりやりたいですし、夏らしさ全開のものになると思います。東京は2日間あるので、同じ内容ではちょっと面白くないかなと思っているので、違ったライブを作りたいなと。

-おっ!それは期待ですね。

M:8/5のフリーライブも期待大ですよ!
Y:本当にスペシャルな日になると思います。
C:来ないと絶対損しますよ。

-非常に楽しみですね。10代最後の夏がテーマということですが、この夏に克服したいこと、達成したいことなどありますか?

N:お風呂上りにビールを飲んで美味い!って思うようになりたいですね。HONOKAと20歳になってからビールを飲んだんですけど苦くて美味しさが全然わからなくて(笑)。
C:USJに行きたいです!!ハリーポッターが大好きで、この夏のうちに行きたいんですよね。
Y:私はハワイに行きたい!無理かな。星が見たいんですよね。
M:機械音痴を克服したいです。パソコンとかも苦手で、困るといつもYURIを呼び出してしまうのを止めたいですね(笑)。
Y:データの保存方法とかもわからなかったもんね(笑)。
M:さすがにそこからは成長しましたけどね(笑)。もっと機械に強くなりたいです。
H:私は体力をつけたいですね。ワンマンツアーもあるし、夏バテしないように体力作りをしていきたいなと思っています。

-では今夏だけではなく、今後の目標はどうですか?

H:ドラムの技術面はもちろんなのですが、音作りなどドラムの知識や理解を深めていきたいですね。普段の雰囲気とドラム叩いているときのギャップがあるねと言ってくださる方も多いので、もっともっとカッコいいと思ってもらえるドラマーを目指していきたいです。
C:作詞、作曲はMADOKAが中心となって進めているんですが、私も1人の音楽人として、そういったことにチャレンジしていきたいと思っています。MADOKA以外のメンバーが作詞、作曲することでまた違ったカラーが生まれてくると思うし、幅が広がると思うので。

-既に書いているんですか?

C:それはまだ秘密です(笑)。

-今後に期待ということですね。

Y:今ありがたいことにイケメンギタリストと言ってくださる方が多く、すごく嬉しいので、技術やパフォーマンスを高めてもっとそう言ってもらえるようなギタリストになりたいです。あとは先ほどCHIHARUが言っていたように、バンドに幅をもたせられるようになりたいですね。
N:まずは自立した人間になっていきたいです。人間としてもプレイヤーとしても、いろんなことを吸収しながら自分らしさを成長させていきたいですね。たんこぶちんのNODOKAってこういうベーシストだよね。みんなに言ってもらえるようになりたいなと思っています。
M:今のガールズバンドシーンの頂点を目指して今活動しているんですけど、そんなバンドをガンガン引っ張っていけるボーカルになっていきたいなと思っています。

-バンドとしての今後の目標は?

M:バンドとしては今作で大人な1面と今までのたんこぶちんらしい10代最後という青春の両方を表現できたと思うので、次作はもっと大人な成長したたんこぶちんを表現できたらいいなと思います。ライブでも煽り振付や掛け声で表現力を高めている曲も多いですが、もっとストレートに演奏やパフォーマンスで表現ができるバンドになっていきたいですね。

-これからもeggmanでも応援させてください。さらなる成長を期待しています!今日はありがとうございました!

たんこぶちん:ありがとうございました!


3rd Album 「TANCOBUCHIN vol.3」
2015/8/5 Release
収録曲
【CD】
1 「鳴らせ」
2 「ze ze ze」(空行け! 九州キャンペーンソング)
3 「Tell me」
4 「花火」(リード曲)
5 「友達の声」
6 「アイスクリーム」
【特典DVD】
「TANCOBUCHIN vol.2」リリース記念ワンマンライブ ダイジェスト映像(約15 分)
リード曲「花火」MV 収録
品番:YCCW-10261/B 定価:2,000円(税抜価格1,852円)
収録曲
1 「鳴らせ」
2 「ze ze ze」(空行け! 九州キャンペーンソング)
3 「Tell me」
4 「花火」(リード曲)
5 「友達の声」
6 「アイスクリーム」

7 「Qui La La の夏物語」(『きららちゃん』(小学館)のイメージソング)
8 「Let it Die ~ミッドナイトウォーリーゲーム~」(4,022曲の応募を集めた「未来のヒットメーカープロジェクト」グランプリ曲)
品番:YCCW-10262 定価:2,000円(税抜価格1,852円)
収録曲
1 「鳴らせ」
2 「ze ze ze」(空行け! 九州キャンペーンソング)
3 「Tell me」
4 「花火」(リード曲)
5 「友達の声」
6 「アイスクリーム」
TYPE-A ( YCCW-10261 ) と同内容の全6 曲に簡易ブックレットを付属した、エントリーユーザー向け低価格コンセプトパッケージ盤。
品番:YCCW-10263 定価:1,500円(税抜価格1,389円)
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『TANCOBUCHIN vol.3』リリース記念ワンマンライブ
【東京公演】
2015年8月23&30日(日)
場所:東京 TSUTAYA O-Crest
開場/開演 17:30/18:00

【福岡公演】
2015年8月26日(水)
場所:福岡 BeatStation
開場/開演 18:30/19:00

【大阪公演】
2015年8月28日(金)
場所:大阪 VARON
開場/開演 18:30/19:00

【名古屋公演】
2015年9月6日(日)
場所:名古屋 ell.SIZE
開場/開演 17:30/18:00
『TANCOBUCHIN vol.3』 リリース記念フリーライブ
日時:2015年8月5日(水)
場所:TSUTAYA O-nest
入場整理券引き換え:17:00~予定枚数終了まで (O-nest受付にて)
OPEN:19:00 START 20:00 
入場資格:TANCOBUCHIN vol.3 TYPE-A.B.C いずれかをご購入の方
    (当日アルバム現物を係の者に見せて頂きましたら入場整理券をお配り致します。)
    (入場の際、改めて整理券とアルバムのご提示を頂きます。)