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SUPER BEAVER interview
- SPECIAL -

SUPER BEAVER interview

思い通じて湧く笑顔や報われて流す涙、賛同して荒げる声なんかをライブで幾度となく見る度に、この2016年日本音楽シーンの中で、片手で数える程の稀有な存在に成っていっていると、心を震わせている。 10周年記念のシングル3作品連続リリースに、締めくくりで開催したバンド史上最大規模のZepp DiverCityワンマンライブのSOLD OUT。 しみじみアニバーサリーを噛み締める気なんて更々なし、苦楽多難経験しても喜びや楽しさが勝って無邪気に前へ進み続ける姿が聴く人の背中を押す、希望の象徴の様なバンドSUPER BEAVER。 次の舞台へ駆け上がる着火剤となるであろう最新アルバム『27(ニジュウナナ)』では、歌詞面でのメッセージはより削ぎ落とされ深く鋭く、サウンド面ではより自由な広がりを見せ、一聴で分かる進化を遂げて見せている。 集大成のライブを終えリリースを控えてのバンドの心境は?という問いに4人はいつも通り、10年前と同じやさしい表情で展望を話す。

Interview & Text : 鞘師 至

 どこまでいっても大切に、人と向き合う音楽。

■ 渋谷龍太(Vo. 以下”S”): Zepp DiverCityのワンマンでは10周年っていう事で選曲も、これまでのバンドの歴史を感じられるように色々な時期の曲を盛り込んだんで、お客さんの反応でどの時期の曲がどれだけささってるかっていうのが分かったりして、新鮮でしたね。 ここ最近で知ってくれてライブに来てくれるようになったんだな、って思って今の活動の広がりなんかも感じれて嬉しかったし。 あとはやっぱり、自分達で銘打ってセッティングした10周年だったけど、泣きそうになったっていう(笑)。 色々あったなーとか考えてたらグッときちゃうの分かってたから、なんかそれも野暮だし、これまでの事をしみじみ考えるのはよそうと思ってたんですけどね。 しかも俺がグッときてしまったのが「ありがとう」っていう曲の前っていう(笑)。 テッパン過ぎますよね。 MCの時になんとなくフロアを見渡したら埋め尽くすぐらいのお客さんだったり、二階席に見える友達の顔だったり、やっぱりこみ上げてくるんですね、ああいう状況になると。

■ 柳沢亮太(Gt. 以下”Y”): 二階席って普通関係者の人達が冷静に見てる、みたいな場所ですけどめちゃくちゃ盛り上がってくれてたのも見えて嬉しかったですね。 SOLD OUTはびっくりしました。 本当にありがたい。 すごく簡単な言葉になってしまうけど、やっぱりああいう経験できると純粋にやる気出ますよね。 やってて良かったし、これからももっとちゃんとやっていきたいな、ってこころから思いました。 正直やるって決めた時は、まだやり遂げられるイメージしっかりは持ってなかったんですよ。 これまでは何をするにもチャレンジはありつつもコツコツ現実的に見える事をやっていくのが基本にあって積み上げてきたバンドだから、今回のZepp DiverCityワンマンはそういう意味でかなりのチャレンジだったんですよね。 その前の赤坂BLITZワンマンライブから考えれば会場規模2倍ですからね。 「ゼップでやる!」って目標として口には出せるようにはなってたんですけど、なかなかの緊張感でしたね(笑)。 だからこそ今度はしっかり見据えた上で、やれるっていう意気込みを持った上でもう一回やり切る為に、これからあるツアーのファイナルも同じZepp DiverCityにしたんですよ。 俺たちお得意の慎重派スタイル(笑)。

■ S: 本当はね、この前のワンマン、僕はずっと反対してた側だったんですよ。 絶対やりきれないから!って(笑)。 でも次のツアーファイナルもゼップで決めて、2回目でしっかりやりきれるっていうストーリーをちゃんと作れればいいんじゃないか、っていう考えに賛同できて自分でも決心ついたんですよね。 そんな感じだったから当時俺のイメージでは、1回目で会場埋まらなくてちらほら空いてるスペースがステージから見える、それを見ながら「次のツアーでは絶対SOLD OUTの会場みせてやるぜ!」ってMCで公言する、っていう所まで見えてたんですけどね(笑)。

■ 上杉研太(Ba. “以下U”): まぁ普通に考えたら無謀ですよね(笑)、今までの経験の2倍規模のハコを4ヶ月くらいで売り切るとか。 よし、やってやる!っていう気合が皆に伝わって成し得たのかもしれないですね。

超えていく何かが少しずつ、揃い始めた実感。

■ Y: これまで根拠のない期待みたいなものを持たずに、足元を見ながら進んできたバンドなんで、今回のSOLD OUTはいい意味でそれが裏切られましたね。 これまでのイメージを超える何かが揃ってきたっていう手応えがここ1年くらいで少しずつあって、このライブもその一つだったかな、と。

– 越えていく感覚。 メンバーはそれぞれこのZepp DiverCityワンマンライブで感じた、10年間での変化と成長があるという。

■ 藤原”27才”広明(Dr. 以下”F”): 後ろでいつも3人を見ながらライブしてきた自分のポジションから言えば、そうだなぁ…一番の変化は渋谷が頼もしくなった事かな(笑)。 それがあって自分はステージ上でドラムに専念しさえすればいい、っていう安心感というか、集中力が生まれましたね。 変に何かアピールすることに気を取られないで、自分達の楽器に集中できるようになった、というか。 昔から自分はどちらかといえば黙々と叩く人間ですけど、最近ではその精度とか、丁寧さとかをもっと上げられるようになってきたと思います。 だから元々の黙々とやるスタイルがやっぱり俺にとっては正しかったんだな、とも思いましたし。

■ U: それこそ漠然と目指してる場所ではあったから、めちゃくちゃデカいイメージもあったし、当日ライブで浮足立たないように心がけてたんですけど、赤坂BLITZの時よりは緊張しなかったんですよ。 だからステージに立ってみて、いつも通りやろうって冷静に思えましたね。 それこそ渋谷が前でお客さんに気持ちしっかり向けてるから、俺たち楽器陣はとにかく自分達に集中してしっかり演奏しようと。 少しずつ会場が大きくなって見に来てくれる人たちも増えていってるから、演奏がしっかりしてなかったら伝わらなくなって来てますからね。 今はそういうチームプレーが出来てるのが強みかもしれないです。

— 今作のタイトルは『27』。 ここまで生きてきて内側から湧いてきた責任感を今切り取る、という願いを込めて、作詞作曲担当柳沢が今の歳から表題に取ったそうだ。 楽曲はこれまでで最も自由度高く、テイストとしてカントリー、R&B、シティーポップ等のバンドとして新鮮な感覚で咀嚼したフレーズも時折覗く。 長いファンからすれば新たな側面を楽しめて、そういった他のジャンル好みのリスナーからすれば、本作をきっかけにSUPER BEAVERの音楽に触れるきっかけにもなる、希望的予感を誘う楽曲を含む。

■ Y: 年齢の意味を含めた上で、自分達の今の立場をコンセプトに決めたタイトルですね。 始めた時は高校生で、10年経った今27歳、どこからどう見ても大人で子供だなんて言ってられない歳になった責任感、というか。 曲としては”赤”(「赤を塗って(M5)」)も”白”(「まっしろ(M9)」)も、これまでバンドではやってきてない肌触りの楽曲ですけど、リスナーとしてはメンバー全員好きで個人個人よく聴いてるようなものなんですよ。 ”バンドでやるには…”っていうフィルターを通した上でこれまではこういう遊び方って曲ではしてこなかったんですけど、機材車乗ってツアーで移動する時はそれぞれ車の中でいろんな音楽流してるし、自分達らしい曲っていうのを作れるようになった今ならバンドでもやれるな、と思って今回作りました。 渋谷の女の人のことばで歌った時の良さってあるんですよね。 「赤を塗って」は女の人の目線、「まっしろ」は男の人の目線から見た恋愛の歌なんですけど、渋谷の歌のなんとなく、どことなく漂う色気っていうのを把握してる今だからこういう曲を落とし込むことができたと思うんですよ。 初々しい恋愛っていうよりは、大人になって経験を積んだ上で生まれる男女のすれ違いみたいなイメージなんですけど、そういう憂いっていうのを渋谷に歌わせたら、絶対聴く人に届くっていう確信があるから、曲でこれまでと違うアプローチをしたところでブレない。 自分達の音楽としてやれると思ったんですよね。 ただ普段からそんなに音楽を研究しまくってるバンドではないんで、曲のフレーズひとつひとつで言えばその手のプロからすれば、なんちゃって感バリバリだと思うんですけどね(笑)。 でもね、そういう今までやってなかったような事を楽しんで取り入れられるようになったっていうのは時間と経験の妙なんですよね、きっと。

■ S: 基盤があった上で楽しめる事、笑える事って大事ですよね。 その余裕が魅力となる、というか。 真面目にやる部分、ハズして楽しむ部分、自分たちで明確に目的意識をもってどちらもできるようになったのが今、聴いてくれる人と一緒に楽しめてる理由かもしれないですね。

– ここまでストレートな楽曲に自分たちのオリジナリティーを見出して築いてきた後の、ハズしの醍醐味。 ブレない強さが逆に音楽性の幅を押し広げて、バンドに次のステップをもたらす好機が彼らにとって今だ。 片や歌詞では、全編通してどの曲も一貫、ひとつの事をひたすら言い続ける、こころの塊のようなもの。 いろんな側面から、いろんな物語を元に語りかけることばが全てひとつの方向を向いていて、”あるべき人の生き方”を自然体で示すメッセージ。 このアルバムひとつを通して彼らが伝えようとする事はなんら難しいことではなく、これまでバンドを続けながら生きてきて、気づいた人との関わり方、その中での自分の生き方の提示だ。

■ Y: 結局バンドとしての信念とか、意思が固まれば固まる程、もうそれしかなくなってくるんですよね。 何か想いが生まれるシチュエーション、シーンは色々あるんでその風景からの描写になるんですけど、結局結論として言いたいことは一巡していつも同じ。 こうやって取材で話してても結局同じ答えに行き着いていくんですよね。 それって自分にとってはすごく良い事なんですよ。 話してていつも思いますもん、「ああ、やっぱり俺はこう考えるんだよな、間違ってないっぽいな。」って。

— 前作シングル『青い春』では歌入れ当初、歌い手渋谷は今の自分には歌詞が若々しくて歌えないと解釈に悩み、作り手柳沢と歌詞の意図、願いを共有し改めて納得、レコーディングに向かえたというが、今作ではそういった経験も経ての曲作り。 歌も曲も、互いの呼吸が揃って、かつ見える感覚で疎通の純度が高かったそうだ。

■ S: 今回は何も抵抗なく全部やれましたね。 レコーディングもスムーズだったし。 そういう意味では歌詞を作ってくるヤナギ(柳沢)との意思の疎通はどんどん精度上がっていると思います。

■ Y: 歌録りの時もそんなに細かく打ち合わせしなかったもんね、一番最初に「この歌の主人公はこういう奴で…」みたいな大枠のイメージを伝えたら後はもう渋谷の解釈で歌ってもらって、それでも全然誤解なく進むからかなり順調に歌録りできましたね。 お互いに選択肢として2種類のイメージ存在する場合でも、結局どっち選んでもアリな解釈だったり表現だったり。

一個の事をやり続ける、より強固になる。

■ U: あれ、これなんかイメージ違うからアレンジやり直そうとか、そういう迷いは一切なかったですね。 「まっしろ」(M5)ではアップライト(※)を初めて使ったりしたんですけど、これもしっくりハマってくれました。 1ヶ月練習してもうレコーディングだったんで弾けるのか?っていう根本の不安は若干ありましたけどね(笑)。

■ Y: 「ひとつ」(M6)では全編ピアノを入れたんですけど、これはsumikaのおがりん(Key./Cho.小川貴之)に生ピアノで入れてもらったんですよ。 こういうアンサンブルのやり取りをメンバー以外を交えてやる事自体には新鮮味を持って楽しんで取り組めたし、出来上がったものはちゃんと自分達の表現の中で落とし込めたんで、これも満足いく仕上がりになりました。 あとは「人として」で初めて入れたストリングスですね。 これもレコーディング現場が超新鮮で、初めての生ストリングス、録り終わって他の楽器と混ざって初めて聞いた時は感激でしたね。 サウンド面のチャレンジは色々したんですけど、どれもナチュラルに必要なもの、ハマるものをセレクトして入れていったんで、無理なく自分達の音楽の範疇内での表現になった気がしてます。 やっぱりライブで演奏する事前提ですからね、4人で演奏できるアレンジが根本ですし。 僕ら確実に進化はしてきてると思うんですけど、それはあくまで進化なんですよね。 全く別の新商品を出しまくるっていうんではなくて、ひとつの商品だけをひたすら出し続ける。 少しずつ改良して、新しい機能を付けて、余分なものは削ぎ落としてビルドアップして出していく感じ。

— ソングライティングでは4人の音のアンサンブルもこれまでで最も多面的。 それぞれの音が出たり引っ込んだり、フレーズ毎で主人公がはっきり分かる曲構成が各メンバーのプレイの個性を引き立てる。

■ Y: 各々のフレーズの差し引き、「あ、お前そこ出るなら俺引くよ」みたいなやり取りは俄然ナチュラルにできるようになりましたね。 今回の曲でよく覚えてる場面で言えば「まっしろ」でリーダー(上杉)が「ギターフレーズが動いてるところで俺も動いてるとなんか違うから俺動かないように弾くよ」って言って前に出るのを控えたり、一番最後で逆にリーダーがフレーズ的にリード取ったり。 それぞれのタイミングで前に出るべき音と引っ込むべき音楽的な共通理解みたいのはどんどん深まっていってて、やり取りがスムーズになってますね。 ここはヒロ(藤原)にフォーカスするでしょ!とか、歌がないパートに来たから俺らここ前出るでしょ!みたいな。

■ U: 多分このフレーズはあいつがこう来るな、みたいなお互いの意思の疎通も出来てきたし、その”分かってる感”みたいなものが曲に良く作用してるんでしょうね。

■ Y: 元々人間としてのそういう意思疎通はできてるんですけど、サウンド面での意思疎通がこうやって出来ているっていうのが、バンドとしての成長なのかな、と思います。

時間のかけ方が間違ってなかった。

– 彼らの活動は作品づくりというよりは、信じたメッセージを時間をかけて積み重ねるという作業の様だ。 少しずつ同じ場所に同じものが積み上がったその土台には隙間はなく、一時の脚力で高く空中に跳ねて浮く個体など遥かに凌駕する力と求心力。 金銭つぎ込んで中身成熟前に売り込み1リリースで居なくなる輩に背中で語る説得力だ。 彼らが作り上げたそれの最新形態が今作『27』。 人の人生27年分と、集団の想い10年分を一手に注ぎ込んだSUPER BEAVERの新章が始まった。 リリースツアーではチケット販売開始から各会場次々とSOLD OUTを記録。 新譜の期待値も確実に影響しているであろうこの状況で各地を回るメンバーの心持ちはここまで来ても尚、実直でいて頼もしい。

■ Y: 発売からSOLD OUTが続くっていう状況が初めてだったんで、誰よりも自分達が一番びっくりしてますよ(笑)。 本当にありがたい。

■ S: 正直こんな状況初めてなんで、まだあんまり実感は沸いてないですよね。 でも道踏み外さずやってきた成果だとは思うから、こうなるべきだと思ってた状況に今なったんだなと思います。 聴いてくれる人の中にはこれまでグレーな感覚抱いてる人も居たと思うんですよ、こいつら確かにいい事言ってるし、マジで音楽やってるけど、果たして付け焼き刃じゃなく本気で言ってるのか?って。 そういう人達が判断をする為の時間のかけ方を自分達はうまくやってこれたのかもしれないですね。 結果として例えばこういうライブの状況に繋がってるのかな、と。 一時真面目な事言うのは簡単、10年間ずっと真面目な事言いつづけてようやく、こいつらマジで言ってるんだな、ってこっち振り向く人だっている訳で、そういう人達を振り向かせる為には時間が必要なんですよね。 流行り廃りは色々あって、いろいろな音楽が湧いたり無くなったり移り変わり行く中で、一本筋としてずっとやってる変わらない事っていうのがあって、これだけ変わらずやってるんだったら本当なんだろうな、聴いてみようかな、って思う人が出てきたときに攻撃力が高いのが僕らの音楽だと思うんですよ。 そういう僕らのメッセージと、かけてきた時間がようやくリンクし始めたんだと思います。 ようやく目に見える形で刺さり始めたと、ようやく直接的に動いてくれ始めた人たちがいるなと、今感じます。

— 変わらないスタイルで訴え続けたメッセージが10年目にして、日本全国各地で多くの群衆の心を撃ち抜きまくっている。 撃たれたファンが打ち返す期待の視線をツアー各会場、ステージ上で一手に受ける彼等は既に、今度は現場でそれを打ち返し、一切怯まず、フロアを沸かせる覚悟を持ち合わせているという。

■ S: お客さんの期待値が上がってれば上がってる程、真面目なスタンスで挑んでくれればくれる程、やってやれると思ってます。 話しがし易い。 このSOLD OUTが続く状況っていうのは、真剣に自分達の音楽を聴いてくれる人が増えた証拠だって捉えてて、それをメンバー全員本当にありがたいと思ってるんですよ。 ライブで一緒に歌ってくれる人も増えて、僕らバンドだけじゃなくて、そこから渦になって会場全体でひとつの想いみたいなものを介して対話ができてる感じとか、その売り切れた会場をこれから回る身としては待ち遠しいですね。 ライブに来てくれる人達、悩みとか葛藤とか、前に進みたいとか後悔してるとか、何かしら抱えてる人が多い感じがしていて、会場に足運んでくれるって事は何か求めに来てるんですよね。 その人達のそういうモヤモヤを解決するヒントないし答えを引っ張り出す為に、今は自分達も同じように想い込めて、演奏した曲で一緒に歌う事に一番焦点を当ててるんですよ。 こころの内をぶちまける場は、一緒に口に出すっていう行為が作るんだと思うんですよ。 だから今回のアルバムでも皆で歌えるようなパートはなるべく分かりやすくやったし、ここで声を出すんだ!って分かればきっと聴く人は自分の想いを載っけられることばとかパートを見つけてくるだろうから、後はライブに足運んで、もう全員ボーカルみたいな感じで一緒に歌えればな、って。 いちチームとして一緒に歌いたい、と思うんです。 皆のエネルギーが同時にわっと出る瞬間って、やっぱりすごい気持ちがいいですから。


※「アップライト」… エレクトリック・アップライト・ベースの略。 コントラバスのボディーを細身にした様なクラシック音楽等で主に用いられる楽器。