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沢井美空 interview
- SPECIAL -

沢井美空 interview

11/16に2nd single「なきむし。」をリリースし、
等身大の歌詞とインパクトのあるメロディが話題沸騰中の
現役女子高生シンガー・ソングライター『沢井美空』
まだまだ謎の多い彼女の素顔に迫りました!!

interviewer:ブッキングマネージャー 窪田

窪田:早速なんですが、今回リリースされた「なきむし。」についてお話を聞いていきたいのですが、どんなコンセプトや想いを込めた楽曲ですか?

沢井:この曲は「大切な人を守りたい。そのために強くなりたい。」というのがコンセプトですね。大切な事、大切な物、大切な人って身近過ぎてその大切さに気づかなかったり、忘れがちになってしまうことってよくあると思うんですね。でもそういった存在があるからこそ今の自分がある訳で、改めてそこを見つめ直してみようと思ったんです。その時に今度は私がその存在を守ってあげたいという気持ちになれたんです。そんな想いを込めて書いた曲ですね。この曲の主人公はすごい弱虫でなきむしということを書いているので、マイナスなイメージの曲なのかなって思われがちなんですが、この主人公は曲中で成長しているので実はすごく前向きな気持ちを歌っているんです。

窪田:なきむしって言葉はすごくマイナスなイメージがあると思うんですが、それをただのマイナスなイメージだけで終わらせることなく前向きな部分を入れているところに言葉選びのセンスを感じますよね。

沢井:ありがとうございます!守りたいっていう感情だけじゃなく、そのために強くなりたいという強い感情を表現しているのでそこを読み取ってもらえると嬉しいです!!

窪田:この曲はコンセプトが先にあったんですか?

沢井:そうですね。今回はコンセプトが先に浮かんでいてそれに歌詞や曲をつけていきました。あと大きい壮大なイメージのバラードを書こうとも思っていたので両方のコンセプトに合った曲が書けたかなと思ってます。

窪田:普段からコンセプトに沿って制作を進めていく手法が多いですか?

沢井:いや今回のパターンがすごく珍しいんですよ。普段はパッと思いついたものを書いていくんですけど、今作はすごく悩んだり考えたりしながら試行錯誤してまた練り直してという繰り返しで制作を進めたので、今作みたいに今から作るぞ!といって作るのは初めてに近いかもしれないです。そういった意味で私としては今までは違ったチャレンジをした楽曲でもありますね。実はもう一つチャレンジしたことがあって、今回ミュージックビデオで初めて演技をしました!すごく難しかったんですが曲の雰囲気とすごくマッチした作品ができたと思います。この映像見ると結構ウルっときちゃいますね。

窪田:物語風な仕上がりになっているので僕も感情移入しちゃいました。

沢井:この映像を見ながら歌詞を読んでいただけるとより世界観が伝わりますね。

窪田:僕も歌詞をじっくり読ませていただいたんですが、英語が一切でてこないことがすごく印象的だなと感じました。そこは意識している部分でしょうか?

沢井:そうですね。日本語の響きがすごく好きで、日本語で伝えたいという気持ちは強いです。英語を使うことはもちろんあるんですが、なるべく入れたくないという想いがあるのでそういう時でも表記はカタカナにしたりという工夫はしています。この先英語を使う曲とかも書いていく可能性はあるとは思うんですが、今は日本語を大事にした歌詞を書きたいという気持ちが強いですね。

窪田:この部分は英語の方がハマるけど、あえて日本語に置き換えてというような試行錯誤もあったりしますか?

沢井:ありますねー。実は最近考えていた曲で正にそういう部分があったんですよ。サビの部分でうまく日本語がハマらなかったんですけど、どうしても日本語にしたくてすごく悩んだりしたんです。そこだけは英語にしちゃいました(笑)。それで完成にしちゃうと信念を曲げちゃう感じになってしまうので今その曲は寝かせてます(笑)。

窪田:そのサビにうまくハマる日本語が見つかるといいですね(笑)。先ほど英語をカタカナで表記するというお話しを伺ったんですが、「僕」と「君」という言葉を「ボク」と「キミ」というカタカナ表記にしているのが気になったのですがこれはどういった意図ですか?

沢井:曲によって書いている時期が違うということもありますが、曲のイメージや曲の色合いによって変えています。ポップなときはカタカナだったり、堅い雰囲気には漢字にしたりなどは考えていますが実は悩んでそうしたという訳ではなく、結構無意識で変えている部分が大きいです。

窪田:僕という一人称で書いている曲は沢井さん本人が主人公となっているのですか?

沢井:私自身が主人公となっている曲もありますが、誰にでも置き換えられるような曲の場合は僕という表現を使うことが多いですね。これも先ほど話した曲のイメージや色合いによって変えています。メロディや曲だけじゃなく歌詞もその曲を表現する大事な要素だと思うので、そういった言葉の表記の違いにも注目してもらえると、曲の伝わり方が変わるかもしれないです。

窪田:沢井さんは歌詞と曲どちらから書き始めることが多いですか?

沢井:昔は歌詞から先に書いてメロディをそのあとつけることが多かったんですけど、少しずつ変わってきてメロディと歌詞が同時に浮かんだりすることがあってそこから広げて膨らませていくのが増えました。歌詞が先でそれにメロディをあてはめていくと、なにもない未知の世界を進んでいくような感覚があって、それは良いことも悪いことももちろんあるんですが、幅を広げるために色々な作り方をしていきたいなと思っていたので最近は新しい感覚で作れることも多くなってきました。

窪田:参考にしているアーティストさんなどいますか?

沢井:影響を受けているのはaikoさんやYUIさんですね。

窪田:作詞作曲を始めたきっかけもaikoさんやYUIさんですか?

沢井:そうですね。小さい頃から歌と同じくらい詩を書くことや物語を作ることが好きだったのですが、もっと自分の思いを伝えたい!という気持ちがいつも心のどこかにありました。そんな時にYUIさんを音楽に触れて、私もシンガーソングライターになりたいと思ったのがきっかけです。

窪田:その頃からピアノでのスタイルだったんですか?

沢井:YUIさんに憧れていたので最初はアコギを持ったんですが、本当に全然上達しなかったんですよ(笑)。それで私にはアコギは合わないかなと思い小さい頃に少し習っていたピアノに移行した感じです。

窪田:そこで徐々に今のスタイルに変化していった訳ですね。デビューしてから他に変化したことってありますか?

沢井:曲の書き方や楽曲制作への気持ちなどは変わりました。今まではパッと思い浮かんだものを思うがままに書いていたので、いわば自己満足だったと思うんです。今思えば雰囲気などは似通った物を作っていたかなと。でもデビューしてからは私の音楽を聴いて下さる方の気持ちを考えたり、どんな曲が聴きたいかどうかを考えるようになりました。自分から視野を広げていかなくてはという意識も生まれたのでそこが変化した部分ですね。

窪田:楽曲制作のこだわりを教えてもらえますか?

沢井:どこかでひとひねりを入れたいという気持ちは常にあります。淡々と進んでいるように見せておいて実はすごく深い意味を持っていたりとか。「意味深」という言葉が好きなので、そこを追求してみたいなという思いはあります。今回の3曲もそれぞれひとひねりというかちょっと意味深な部分を入れてるんです。

窪田:「なきむし。」だったらネガティブな言葉を多く使っているので、マイナスっぽいイメージ楽曲なのに実は前向きな曲だったりするところですか?

沢井:そうですね。そこはこの曲のポイントだと思います。

窪田:他の2曲のポイントも教えてもらえますか?

沢井:「低空飛行の鳩」はまず歌詞の内容と楽曲のポップさのアンバランス加減がひとつポイントですね。歌詞はちょっと重い感じの内容なんですがそれとは合わない感じのポップなメロディを合わせることで私らしさを表現できたと思います。あと歌詞の部分でも、ブランコの錆びれた音がするというところがポイントかなと思います。ブランコってすごくポップな感じがすると思うんですが、そこにあえて錆びれたという暗いイメージのある言葉を合わせることでギャップが作れたかなと。

窪田:「幸せになってね」はどうでしょう?

沢井:上手く笑えてたかなというフレーズが気に入ってます。「ありがとう、さようなら、幸せになってね。」と言いつつも実はそれは強がっているだけで上手く笑えていたか自分自身でもわからないくらい自分の中での感情がグチャグチャになってしまっているところが意味深な雰囲気を出せたかなと思います。こういった意味深な雰囲気を追求して自分の中で自信を持ってこれが私です!というものを早く確立したいです。

窪田:それは今後の目標ですか?

沢井:確かにそれも目標の一つではあるんですが、私の中で昔から大きい目標があって、誰かの記憶に残りたいんです。誰かが思い出を振り返った時に、私の曲が思い出のBGMになってたいなと思うんです。具体的に言えば先ほども話したんですが私らしさも確立したいですし、人間的な面でも音楽的な面でももっともっと多くの引き出しを作りたいので色々な音楽を聞いて勉強して誰かの人生に残るような楽曲を作って歌えるシンガーソングライターになりたいです!!

窪田:是非エッグマンでも今後応援させてください!ライブも楽しみにしてます。今日はありがとうございました!

沢井:ありがとうございました!