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吉田山田interview
- SPECIAL -

吉田山田interview

「吉田山田」の4thシングル『約束のマーチ』発売記念特別インタビュー!
今回のシングルに込めたメッセージや想い、そして毎回圧巻のライブパフォーマンス、
彼らのライブに対する姿勢、想いなどを熱く語ってもらいました。

インタビュアー:shibuya eggman井上秀隆

井上:今日はよろしくお願いします。

吉田山田:宜しくお願いします!!

井上:早速なんですが、今回のシングル『約束のマーチ』にはどんなメッセージを込められているんでしょうか?

山田:前作のアルバム発売以降ずっと曲作りをしていたので、ストックはたくさんあったのですが、このシングルに入っている曲は3月にあった震災以降に制作した曲なんです。

井上:やっぱりそうなんですね。曲を聴いたときにそうかなーと思ってました。

山田:今まで僕たち二人はひたすらガムシャラに走り続けていたのですが、あの地震をきっかけにピタッと足が止まってしまったんですよ。どんな応援歌を今唄うことができるのか、そもそも音楽にそんな力があるのかなって悩んでしまって曲が作れなくなってしまったんです。そんな中友達に「いつまでも元気にたくさん歌を唄ってね」って言われて、今までだったらありふれた言葉ではあるんですが今回この言葉にすごくグッときていつまでも元気に唄っていこうって思えたんです。でもやっぱりただの「頑張れ!」とは違うなとも思ったので、まずは自分たちが歩き出す姿を見てもらって元気になってほしいという気持ちと色々な方への感謝の気持ちを込めてます。

井上:エッグマンもしばらく営業できなかったりで立ち止まったりしたのですごく共感できる部分がありました。

山田:直接震災の被害にあった人たち以外にも今回の出来事で色々悩んだり立ち止まったりしたと思うのですべての人たちに向けた行進曲ですね。

井上:歌詞だけじゃなくて曲自体も震災後に作ったのですか?

山田:メロディは少し前からありましたね。

吉田:そもそも僕たちの曲作りの方法が1つの曲を1〜10まで一気に作るのではなく、曲のタネをひたすらたくさん作って、その中から選んで最終的に育てていくという形で進めているので、この曲もタネとしては存在していたのですが実際に作りこんだのは震災後ですね。

井上:曲作りはギターで作ってるんですか?

吉田:そういう時もありますし、山田の鼻歌にコードをつけていく時もありますし、歌詞が先行してという時もあるので作り方は様々なんですがただ、僕たち二人で一緒じゃないと一切進まないんですよね。逆にそこがこだわりでもあります。

井上:それは曲を聴いていても感じる部分はありますよね。サビを二人で唄ったときに二人で一つの声という気さえしますもん。

吉田:実は僕たちの曲作りって8割くらいぐらいが会話がきっかけなんです。もちろんすごくくだらない話とかもしてるんですが、そこから始まっているんですよね。

山田:今回のシングルも自分たちの想いというものを全部全部詰め込んでます。

井上:そんな気持ちが直に伝わるのはライブだと思うのですが、それに対しての姿勢や意識などを教えてもらえますか?

山田:ファンの方からの手紙やブログへのコメントなどを読むと、みんなそれぞれストレスを抱えていたり色々すごく悩んでいるんですよね。僕らの30分くらいのライブで1年分くらいの笑顔、ライブハウスを出てもずっと笑顔でいられるくらいずっと心の残るものを見せたいという気持ちでライブしてます。ライブの30分だけでは終わらせたくなくて、見てくれる人の心の中に飛び込むくらいの感覚ですかね。

井上:確かに吉田山田のライブは心に残る印象があるので、心の中に飛び込むって感覚がわかります。

吉田:僕は某ライブハウスのドリンクスタッフとして働いていたので、そこに出ていた色々な出演者を見て、僕がプロとして音楽をやっていくとしたらどうやってステージで表現するかということをずーっと考えてたんです。それこそ一度心の扉を開けてどうやって山田をブチ込むか考える感じですね(笑)

一同大爆笑

井上:特に対バン形式でのライブだとそうですよね。

山田:でも僕たちはそういう方が燃えますね。

吉田:僕たちを初めて見る人が多い分チャンスではありますからね。ハードルが高いにこしたことはないです。

山田:逆に僕はすぐに感動もするし、甘甘ですね(笑)

井上:でもそんな二人だからこそこのすごく良いバランスなのかもしれないですね。二人は音楽の趣味も結構違うんですか?

吉田:僕は今でこそ勉強も兼ねて色々な音楽を聴きますがルーツは日本のロックバンドですね。BLANKEY JET CITYとTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTが好きです。

山田:僕は嘉門達夫さんにかなり影響を受けていますね。
ライブで使っている鳴り物も嘉門さんの影響です。あとはCMソングがかなり好きです。昔から相当なテレビっ子だったのもあって、色々な曲が耳に残ってます。CMソングって15秒とか30秒くらいの短い時間でいかに人々の心に残す曲が作れるかどうかがすごく計算されているので、老若男女様々な人たちの耳に残りやすいようなフレーズなどは自分たちの曲にも取り入れたいなと思っています。

井上:それは確かに入っていますね。吉田山田の曲のポップさはこういうところからきているんだなと今すごく思いました。

吉田:ライブハウスを出て良い曲だったけどどんな曲だったっけ?というのはすごく損なので思わず鼻歌ですぐ歌えちゃうくらい耳に残る曲を作っていきたいですね。

井上:今までの質問と重複している部分もあるのですが、吉田山田の目標や夢みたいなものはありますか?

吉田:ものすごく正直に言うとわからないんです。それはそういうものがありすぎてなのか逆にまだそういったものが見えていないのかわからないんですが、この質問にいつも二人とも困ってしまうんですよね。ただ、いつも思い浮かぶのが母からよく言われる「大事なものをちゃんと大事にしなさい」という言葉なんです。
それについて考えると僕は山田と出会っていなかったら音楽をやっていなんですよ。山田と出会ってこいつとだったら音楽やってもいいなと思って始めて、音楽をやっていたから出会えた人たちばかりに囲まれて生活している今の現状がすごく幸せを感じているんです。そのきっかけである山田との出会いというものが大事にしなきゃいけないものなのかなと思ってます。逆に言ったらこれを大事にできなかったら吉田山田を続けていくことはできないと思います。武道館でライブがしたいとか世界に通じる歌を唄いたいとかはやりたいかやりたくないかでいったらもちろんやりたいんですけど、根本は一番そばにいる山田を大事にできないと
その先にある夢や目標なども叶わないのかなと思ってます。

山田:僕も同じように今の段階で夢とか目標ってわからないんです。でもこうなりたいなとか何年後かにこうなってたらいいなと自分が描く自分を越える自分でいたいなと思ってます。いろんな人に会ったらその分様々な方向に自分の個性って伸びていくと思うんです。だから人との出会いを拒みたくないんですよね。色々な場所に飛び込んで色々な人たちにどんどん会いたいなと思っています。

吉田:二人とも夢や目標がわからないとは話したんですけど、今回のこのシングルから少し変わったなとは思います。初めての感覚ですね。次はこういう曲をだしたいなとか1年後はこういう風になっていたいなとか思うようになってきました。こういう感覚が積み重なってきたら夢や目標が明確になるのかなと思ってます。

井上:僕個人としてもすごく好きなアーティストですし、eggmanとしてもその夢や目標が実現するように応援していきたいと思ってます!

吉田山田:ありがとうございます!!

吉田:高校の頃に先輩がeggmanに出ていてすごく憧れのライブハウスだったんです。

山田:僕もそういうイメージありますね。

井上:そう言ってもらえると凄くありがたいです。

吉田:自分が憧れだったライブハウスのフリーペーパーのインタビューを受けて表紙を飾るなんて凄く不思議な感覚ですね。そんなeggmanの30周年という節目に携わることができてうれしいです。本当におめでとうございます!

井上:ありがとうございます。これからも是非eggmanを宜しくお願いします!!

吉田山田:こちらこそ宜しくお願いします!今日はありがとうございましたー!!!!