-まず解散に至った経緯を教えてください。
AIMI(以下…A):ステレオポニーは一つであるものでなければと思ってずっと今まで活動してきたんですね。メンバー3人だけじゃなく、スタッフさんや関係者の皆さん、そして応援してくださるお客様全てひっくるめて一つでありたいと思ってたんです。みんなで一つになって同じ歩幅、同じペースで走り続けてきたんですけど、それぞれの考え方や想いが少しずつ変化がでてきてたんですね。それを感じた時に私はステレオポニーのAIMIとしては相応しくないんじゃないかと思い始めて、脱退の話をしたのがきっかけですね。
-最初はAIMIさんの脱退というところから始まったんですね。
A:その後の話し合いでSHIHOとNOHANAから解散という提案があって、決まりました。
-解散しようと決めたきっかけは?
SHIHO(以下…S):AIMIが脱退したら3人でのステレオポニーではなくなってしまうし、一度ステレオポニーというバンドに一区切りをつけて、それぞれ前向きに新しい一歩を踏み出した方がいいんじゃないかなと思ったんです。
-11/21にベストアルバムがリリースされますが、ステレオポニーの活動の中で、一番思い入れがある曲はなんですか?
S:ベストには入っていないんですけど、1stアルバムに入っている「スウィート・ブルー」ですかね。海外でのライブの直後というタイミングでのレコーディングもすごく印象深いですし、初めてベースとドラムを一緒に録って、すごく楽しかった記憶があります。
NOHANA(以下…N):一緒に録ったのはなんとなくでしか覚えてないですね。。。(笑)。
S:私が一番思い入れがあるっていう話をしている時に突き放さないでよ!(笑)。
※一同爆笑※
-そんなNOHANAさんが思い入れがあるのはどの曲ですか?
N:私はデビュー曲の「ヒトヒラのハナビラ」ですね。ステレオポニーの活動の中で今までで一番多く演奏した楽曲だと思うので。それこそデビュー前から演奏してますからね。
S:当時はタイトルも歌詞も違いましたけどね。
-ライブの最後に必ずやるイメージありますもんね。
N:そうですね。それが定着しているので、ちょっと裏切ってみようかなと思って別の曲を最後にしてみたこともあるんですけど、やっぱり戻そうってなりましたもん(笑)。
A:私も「ヒトヒラのハナビラ」ですかね。曲作りってどういうものかよくわかっていない時期に試行錯誤しながら作って今の今までずっと育ててきた曲で、私たちステレオポニーの成長と共に一緒に歩んできた曲なので。
-ベストアルバムの中で敢えてベスト1の曲を選ぶとしたらどの曲ですか?
N:私は1曲目に入っている「さよならの季節」ですかね。実はステレオポニーはこの曲でメジャーデビューする予定だったんですよ。PVも撮っていたんですけど直前で変わったんです。
S:しかもかなり大がかりなPV撮影でしたからね。まさかの現マネージャーですら見たことのないという幻のデビューPVです。
N:ベストが出るまでこの曲が世に出ることはないと思っていたので、今回のベストには入れさせてもらいました。
-幻のデビュー曲ということで1曲目なのですか?(笑)。
N:そういう意味もありますね。
-SHIHOさんはどうですか?先ほどかなり悩んでいましたが。
S:普通に曲が好きっていう意味だと15曲目の「ビバラ・ビバラ」とかですかね。純粋に楽しい気持ちになれるので。実はなかなかないんですよ、自分たちの曲が普通に好きで客観的に電車の中とかでも聴くことって。
-AIMIさんは多くの曲で作詞・作曲をやられているので、どの曲もオススメだとは思いますが敢えて1曲選んでもらえますか?
A:メンバー3人の想いが一番詰まっていて、曲作りに集中できたのは「ありがとう」だと思います。過去の自分たちにも向き合って色々な想いをまとめてアーティストとして表現することができたので一つのターニングポイント的な曲かなと思います。まずこんなに曲があったんだって驚きましたよね(笑)。活動してきた証だなーって実感しました。
S:昔は曲が少なくてライブのセットリスト組むのに困っていたくらいだったんですけどね(笑)。気付いたら相当増えましたね。
-収録曲を決めるの大変だったんじゃないですか?
N:最初に入れたい曲をリストアップしたらその時点でオーバーしてましたもん。
S:無理やりそぎ落として今回の19曲に絞り込んだので難しかったですね。
A:ライブで育ててきた曲たちが多いのも特徴かもしれないですね。
N:14曲目~16曲目の流れは完全にライブを意識した作りですね。年代別に歴史を追うような形にしようかなと思った部分もあったんですけど、そこはライブ感も大事にしようと思ってこの曲順にしました。
-今ライブの話も出ましたが、12/27に行われるラストライブはどんなライブにしたいですか?
N:派手にしたいですね(笑)。せっかくなんでね。しかも会場の赤坂BLITZは1stワンマンツアーの追加公演をやった思い入れの強い場所なので楽しみです。
A:この前のクアトロのライブの最初でも言ったんですけど、ライブは楽しいものにしたいですね。ステレオポニーのライブに来て活力を得て、明日からまた頑張ろうとか思ってもらえるようなライブがしたいという気持ちは今でも全く変わっていないので、ワガママなお願いにはなってしまうと思いますがとにかく楽しんでほしいです。解散してステレオポニーの音楽がなくなる訳ではないし、ステレオポニーがステレオポニーとしてみなさんの心に残り続けるためにも楽しいラストライブすることを約束します。
S:クヨクヨしたりとかするのが好きではないので、精一杯最後のステレオポニーを表現するので私たちのラストを見に来てほしいです。
N:特効も使いたいので今から募金を募ろうかと思ってます(笑)。
-僕も募金しようかな(笑)。ラストライブだけにセットリスト組むのが難しそうですね。
N:ベストアルバムの曲決めた時並みに悩むと思います。いつもよりは少し長くやろうかなと思っていますがやりたい曲を全部入れたらオーバーしちゃうので。でもいつもより長いと曲を思い出すのが大変そうです(笑)。
-やっぱ昔の曲は忘れちゃったりするものなんですか?
S:がっつり忘れてますよ(笑)。今日もこのインタビューの前にスタジオに入って昔の曲を思い出すために音源を聞いたらこんなフレーズ誰が叩いたんだろう?って思っちゃいましたもん(笑)。あれを自分が叩いてるとは思えないです(笑)。
A:私も思い出さなきゃですね。でも改めて聴いていくと良い曲たちだなって思います(笑)。
-デビュー当時の曲って声とか演奏も相当違いますよね。
A:別人かと思いますよね。最初にレコーディングした「さよならの季節」とか入れるの恥ずかしいなって思うくらいですよ。
S:見た目の変化もすごいですもん。ジャガイモみたいですからね(笑)。この前デビュー当時の衣装合わせの時の写真が送られてきたんですけど自分だと思いたくないくらい田舎者オーラ満載でした(笑)。
-デビューから4年という活動の中で色々変化があったんですね(笑)。そんな活動の中で一番印象に残っていることや嬉しかったことってなんですか?
S:印象に残っているのはデビュー前のことにはなりますが、このメンバーで初めてステージに立ったときは今でも覚えてますね。いわゆるステレオポニーの前身バンドで地元沖縄のお祭りにでたときです。楽器を始めてすぐの時だったので2曲だけコピーをやったんですよ。緊張感とかライブの楽しさ知ったりとか初ライブならではの感情が詰まっていたと思います。
A:私はデビューした時ですかね。タワレコにこっそり行って、自分たちのCDが並んでいるのを目の当たりにしてすごく実感できたのを覚えています。学校のベンチでメジャーデビューを目指そうって決めた夢が叶った瞬間だったので。
N:私はミュージックステーションに出た時ですかね。バンドをやる前から芸能界とか音楽業界を目指していて、ミュージックステーション出るのが一つの夢だったんですよ。家の階段で下りる練習してたくらいですから(笑)。
-家の階段と実際の階段は違いました?(笑)。
N:全然違いました(笑)。でもあの瞬間は本当に嬉しかったです。
A:地元の友達からAIMIに似てる人がテレビ出てたよって連絡来ましたしね(笑)。それ本人だよ!って(笑)。
A:あとは初ワンマンで最初にカーテンが落ちてスタートする演出だったんですけど、そのカーテンが落ちた瞬間の目の前に広がった満員のお客さんの画がすごく印象に残ってます。一瞬のことだったんですけど、今でも鮮明に覚えてます。
-そんな画を見ることができるのもあと1回ですね。最後に一言ずつメッセージをもらえますか?
S:スタッフさんや関係者の皆さん、そして応援してくださるお客様など色々な人に支えてもらってここまで活動することができたので本当に感謝しています。12/27のライブでその気持ちを全て出しきりますので都合がつく方は是非来てほしいです。最後まで笑顔で楽しみましょう!ステレオポニーは私の中にも、みんなの中にも居続けるから、これからも応援よろしくお願いします。
N:ステレオポニーは私が生まれて初めて本気になれたバンドで、つらいときもあったけれど、みんなで乗り越えて進んできました。私は、ステレオポニーから、たくさんのものをもらいました。夢をかなえることや、ファンのみんなと会えたこと。ステレオポニーは私のかけがえのない宝物です。ステレオポニーとしては終わってしまいますが、もう二度と会えないという訳ではないと思いますし、絶対またどこかで会いたいなと思うのでその時はよろしくお願いします。と今まで本当にありがとうございました!12/27待ってます!!
A:解散という形になって、悔しい気持ちや、申し訳ない気持ちもあるけど、ステレオポニーの背中を降りることは強くなるための一歩でもあります。これからもステレオポニーはステレオポニーのままです。本当にみんなどうもありがとう。