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Song Riders
- SPECIAL -

Song Riders

音楽、バスケ、俳優、それぞれのフィールドでの活動を続け、着実に現場単位で仲間を増やし続けて来た表現者集団Song Riders。 今作『ON FIRE』は、J SPORTS「全国高校バスケ選抜優勝大会2012」番組テーマソングとしてタイアップされる。 自身も全国高校バスケ選抜優勝大会でbest4というプレイ経歴を持つ彼らが、メジャーレコードメーカーとサインし、本気で向き合い活動を続けるミュージシャンとしての、バスケットボールとのコラボレーション。 曲に溢れるエネルギーは、間違いなく経験に裏付けされた、彼らにしかアウトプットできない説得力から来る。

interviewer:鞘師至

ー「ON FIRE」というタイトルの今作、どんなメッセージが込められていますか?

武雄:この曲は高校バスケの全国大会の番組テーマソングで、舞台に立った人達に向けて「ここまで来たんやから、あとは戸惑い無く力を出すだけだよ」って励ます曲です。込めた想いとしては、自分達の高校時代を思い出して、例えば皆が共学の学校で彼女と登下校を一緒にしたり、バイトしたお金で遊びに行ったりしていた時、俺達はひたすら部活の練習を頑張ってきたやん?っていう応援の気持ちですね。

KG:ウィンターカップ(全国高校バスケ選抜優勝大会の別名)に出るチームの人は、普通の高校生が送る青春じゃないような青春を送ってますからね。だから「勝てる!」とか「いける!」みたいなポジティブなメッセージだけじゃなく、リアルにマジで辛かった事も含めて言いたかったし、それでも最後は吹っ切れた感じで試合に向かっていく気持ちを歌いたい、っていう想いがあって作った曲です。歌詞も伝わりやすいように、分かりやすい言葉を選んで作ったんで、それを試合会場にいる選手の人達とかが聞いて「ああ、俺もそうや」とか思ってくれるような曲になったらいいなと思う。

ーSong Ridersメンバーも高校時代はひたすらバスケ一筋?

KG:ずっとバスケの日々でしたね。

武雄:3年生は夏のインターハイが高校最後の試合で、それが終わって部活辞めるんですけど、俺達はその後ウィンターカップがあって12月のちょうどクリスマスくらいまでずっとバスケしっぱなしだから、マジで遊ぶ時間のない生活を3年間続けてましたね。

ー今もバスケは続けてるんですよね。

KG:「大阪蘢球会」っていうフリースタイルバスケチームを仲間で作って今もやってます。3 on 3やって、ライブやってっていうバスケと音楽のイベントをやったりもしてましたね。お金の事とか、システムの事とか何も考えずにとにかく仲間集めてお客さん集めて、Zepp OSAKAで一年に4回イベント開いて、その人達の前でバスケやる、ライブやるってことだけ考えて勢いで始めたものだから、めちゃくちゃ大変でしたけどね。それでも友達がそのまた友達を呼んで、どんどんお客さんも増えていって毎回手売りで1000枚チケット売ってましたね。仲間から仲間へと、身内から時間をかけて広がっていった繋がりのひとつの例やなぁと今になっては思います。とにかく大変だけど皆で楽しんでやってました。

ーそのバスケ一筋の生活に音楽が混ざり合ってくるのは、いつ頃から?

KG:部活が終わって初めて時間に少しの余裕ができた高校卒業くらいからですね。大学の時にクラブイベントなんか見たこともやったこともない状態にも関わらずノリで友達と一緒にイベント組んだんですよ。当時滋賀の学校に通ってたんですけど、友達と酔っぱらって大阪のクラブに電話して、大丈夫!いけるいける!ってノリだけで1ヶ月後の日程でハコを押さえて、次の日朝起きて「昨日俺ら予約したやんな?」って我に返って。。。むちゃくちゃな段取りでした。それでも100人くらい友達が遊びに来てくれて、レコードなんか40枚くらいしかない状態で友達数名とDJをまわして朝までに同じ曲が何度もかかるみたいな状況でやりましたね(笑)。ただそんな感じで音楽始めたし、バスケやってるしで、最初の頃は音楽オンリーでやってるHIP HOPの人達とかからは受け入れられない事が多かったですね。「もっとコアな音楽だけに寄り添っていかなダメなんかな」とか、悩んだ時期はあった。

ーそれを経ての今は、今作『ON FIRE』も然り、前作『Re-birth』楽曲も然り、バスケにも音楽にも共通しているマインドの部分を軸にして、曲もHIP HOP, ROCK隔たりなく自由に表現している気がします。

KG:そうですね、今は確実に自由にできてるし、俺等自身がそれに納得出来てる。「バスケのSong Ridersでしょ?」とか「俳優やってて音楽もやってる」とか中途半端な立ち位置で受け取られるのが嫌だったんですけど、最近はそんな立ち位置も自分等らしいし、それがリアルやなと思ってます。曲自体もクラブミュージックの畑から始めてるけど、過去自然に通って来たROCKのサウンドが実は自分達に合ってるってことも、ライブを重ねるごとに実感して来ているし。

ーちなみに俳優としても今回10月から放送されている日テレ系ドラマ「シュガーレス」に出演されてますね。

KG:ヤバいんですよ、中学3年の役ですよ(笑)。バッチリ革ジャン着込んで髭がっつり生やして、バリいかつい中3っていうね(笑)。

ー過去にはHIDEさんのみで出演されたドラマもありましたね。

DJ HIDE:「THE QUIZ」っていうドラマで、21歳インテリ東大生のクイズ王役です(笑)。僕以外の出演者が20歳くらいの子とかばっかりで、最初はめちゃくちゃ心細かったです。

KG:でも後でメイキング映像見たら、その若い子等とめっちゃ打ち解けてましたよ(笑)。

DJ HIDE:メンバーのキャラの住み分けが出来てるってことです(笑)。いいバランスですよ。

ーずっとリアルタイムに多方面の活躍を続けていますが、最終的にはSong Ridersは一体何者なんでしょうか? ミュージシャン? バスケマン? 俳優?

KG:俺等はSong Ridersでしかないから、何をやってもSong Ridersにしかならないと思ってるんですよ。最初はミュージシャンだって言い張ってたんですけど、やっぱりバスケやってる時は余裕でバスケが一番好きだし、役者やってる時はそれを楽しんでやってるし、音楽の事は全然考えずにやってる。だからその何者か分からない感じで、全てにおいてこれからもやっていけたら一番面白いんじゃないかなと思ってます。

MY A FLOW:まぁ僕の口から言わせてもらいますと、Song Ridersは「レインボー」。

ーレ、レインボー。。。

KG / 武雄 / DJ HIDE: (笑)

MY A FLOW:Song Ridersはレインボー。何色にでも変わりますよ。

ー今確かに、二度言い放ちましたね(笑)。

武雄:深く語ろうとして浅く着地したね(笑)