― マンスリーマガジン初登場、そもそもインタビューが初ということで、よろしくお願いします!
よろしくお願いします!!!
― まずはSPRINGMANとは何なのか教えてください。
ギターボーカル荒川大輔によるソロプロジェクトです!
― ソロプロジェクトというところは何かこだわりがあってのこと?
元々バンドで活動スタートして、バンドのおもしろさみたいなところは感じていたんですが、メンバーが抜けて1人になったタイミングで自分が好きなソロアーティストを思い返してみたら、弾き語りでもバンドサウンドでも管楽器が入ってても、形に縛られることなくどんな音楽でも1つのアルバムにまとまってて、ソロ、アリなんじゃないかと。
― おもしろさに気付いてしまったと。いろんなプレイヤーと一緒に出来るってのもおもしろさですよね。
そうですね!表現の幅が無限に広がっている気がしてワクワクして、ソロアーティストとしてやっていくことを決意しました。
― そもそもなんですが、SPRINGMANという名前の由来は?
アメコミが好きでスパイダーマンやアイアンマンのような「○○マン」という名前にしたいなと漠然と考えていて。何男になろうか考えていた時に、大好きな奥田民生さんの「SPRINGMAN」というアルバムを思い出してこれだ!と。SPRINGMAN(バネ男)になろうと決めました。
― 昨年秋に「さよなら北千住」でデビュー後、春からはTALTOレーベルに所属してのリリースとなりましたが、心境や状況の変化などはありましたか?
純粋なファンというか、SPRINGMANを聴いてくれる人が増えました。これまではライブに来てくれるのも友達や知り合いだったりが多かったんですが、ライブにもしっかりチケット買って来てくれる人がたくさんいて。
― 先日のツアーファイナルもSPRINGMANのタオルがフロアにいっぱいでした。
今までは音楽をやる理由が、夢を叶えたい自分の為や、そこに力を貸してくれる人たちに恩返しをしたいという気持ちが大きかったんですが、ライブに足を運んでくれる人やSPRINGMANを聞いてくれる人が増えて、そんな人たちみんなに喜んでもらいたいとライブ中に強く思ってしまって。そんな自分の感情にびっくりしました。
― これからも付いてきて欲しいと、決意を固めたようなMCは印象的でした。
よくMCで「みなさんのおかげで生きている」のようなことを言っている方を、僕は内心冷めた目で見ていたんですが、、、
― おぉ、、、 (笑)
本当にそういう気持ちになる瞬間があるんですね、実感しました。今まで冷めた感じで見てしまった全ての方に謝罪と、その瞬間の僕自身に反省します、、、
― 気付けてよかったですね(笑)
感謝はもちろん今までもしていましたけど、それをマイクを通してまで伝えたくなってしまうという。新たな感情に気付けました!
― そして今回リリースとなる「勤労」どんな曲ですか?
実は、SPRINGMANとして最初に作った曲なんです。
― いわゆる処女作なんですね。
学生時代、今もライブで弾いているレスポールをお茶の水に1週間ぐらい通い詰めて選んで選んで、遂に買って。その帰り道に明治大学があってカレー屋さんがあって、、、そのあたりでイントロが浮かんできて。お茶の水から大学のある北千住までずっとこの曲のこと考えてて、そのままサークルの部室にかけこんで。誰もいなかったんで、買ったレスポールを弾いてそのまま曲にしました。
― めちゃくちゃ鮮明に覚えてますね。
でもそこから歌詞を完成させるまで1年ぐらいかかりました。
― ライブでは当時からやってたんですよね?
毎回アドリブで歌ってました(笑)
当時、家族や友人と話している中で、まわりがみんな余裕がなかったというか、腐りそうだったんですよ。希望をあまり感じられない状況というか。そんな話をたくさん聞いていて。
― そんなやりとりの中で歌詞が完成に近づいていったと。
自分の中でもそういうネガティブな部分はもちろんあって。たくさんの人と話して、その人たちに届けたい言葉と、そして自分を奮い立たせる意味も持たせていったら、完成することができました。
― そして自主企画「発条燦々vol.2」の開催も決定しましたね。
vol.1が僕にとって大きく自信に変わった1日だったので、今回も楽しみです!対バンも僕自身のリスペクトを込めたラインナップにできればと思っているので楽しみにしていて欲しいです!
― リリースも企画も楽しみにしています!なにか伝え忘れとかありませんか?
あ、「勤労」のジャケットに写っているメガネ、僕のいつもかけているメガネなのでぜひチェックしてください!