―まさかの三ヵ月連続でのインタビューになりましたが、今回は12/25にリリースする「The Music」について聞いていきたいと思います。8月にも同タイトルでの配信曲をリリースしていますが、アルバムタイトルにも起用した理由から教えてもらえますか?
Isaac(以下…I):「The Music」というシングルをリリースしたときにはアルバムタイトルとして使うということは全く考えていなかったんですけど、アルバムのタイトルをみんなで考えているときにこのタイトルがいいんじゃないかという意見が出たのが始まりですね。ファーストアルバムのタイトルって一生残る物だと思うし、すごく重要だと思っていて、音楽というものに対してこだわり抜いた結果をタイトルにもして世の中に出したいなと思ったのが大きな理由ですかね。
-タイトルは悩みました?
Charm(以下…C):いや、意外に悩まなかったですね。「The Music」にしようかという話がすぐに出て、メンバー満場一致でした。
I:すんなり決まって良かったです(笑)。
-ファーストアルバムという括りですが、今までのHemenwayを全て詰め込んだベスト盤といっても過言じゃないですよね。しかも18曲収録というのは最近の音楽シーンでは珍しいと感じました。この大ボリュームにした理由は?
C:こうした理由って実はなくて、自然にこうなっていったというか。シングルを3枚出したくらいのタイミングでアルバムという話もあったんですけど、今回2013年に10ヵ月連続配信リリースをしたりしてきた中で、それをアルバムという形にまとめたらこういう大ボリュームになったという感じですね。
-これだけ曲数が多いと曲順はかなり悩んだんじゃないですか?
C:かなり悩みました(笑)。
I:タイトルはすんなり決まったのにこれは相当みんなで議論しましたね。
C:これだけの曲数をどうしたら聴きやすくできるかが焦点でした。
-その甲斐あってか、僕の個人的な印象としては18曲バーッと一気に聴くことができました。特に気を付けた部分とかありますか?
C:その感想はすごく嬉しいです。
I:特に気を付けた部分は曲順もそうなんですが、曲間の秒数もこだわりました。曲の繋がりや余韻も含めて表現したかったので0.5秒とかの調整をして、最終的に1枚18曲で一つのパッケージにできるように工夫しました。
C:アルバムの最後の曲である「迷い道の上で」のサビをバイマイサイドのアルバムバージョンの大サビに持ってきているところも聴きどころかなと思います。アルバムを最初から最後まで聴いて、また最初に戻るときに少し不思議な感覚を味わってもらえたら嬉しいですね。
-ほかにも特に聴きどころな部分もあれば教えてください。
C:逆にこのアルバムを聴いてもらって、皆さんがどこに一番グッときたか聞いてみたいですね(笑)。どの曲でもHemenwayを感じることができると思うのですが、特にどこで僕たちらしさを感じたかどうかはリスナーの方々の反応を楽しみにしたいです。
-個人的には1~3曲目の「Listen」、「The Music」、「半分人間」の流れがすごく好きです。
C:うわー!それすごく嬉しいです!
I:僕たちもそこお気に入りなんですよ(笑)。アルバムの導入部分だし、視聴とかしてもまずはそこから入るじゃないですか。だからそこはすごくこだわった部分の一つですね。ほかにも新曲たちはすべて推し曲と言える出来だと思います。過去の曲を改めて聴いてほしいという想いはもちろんありますが、新曲たちはこれからのHemenwayの理想像だったり歩んでいく道しるべとなるような曲なので、それを感じ取ってもらえるかなと思います。
-新曲といえば「半分人間」はポルノグラフィティの新藤晴一さんが作詞で参加された楽曲で、先日インタラクティブミュージックビデオが公開されましたね。非常に面白い作りだなと思いました。
I:様々なアングルがあるので、どのカメラに向かって誰が何をしてるのかとか発見するのも楽しいかなと思います。
C:しかもプロデューサー目線のカメラだったり、普段リスナーの方々が見ることのない視点の物もいくつか用意されているのでそれを見てみるのも新鮮な感覚が味わえるかなと思います。
-最後にアルバムが完成してみての今の率直なお気持ちを聞かせてください。
I:嬉しいというのはもちろんなんですが、今までの僕の音楽人生を詰め込んだような大事な1枚なので、すごく感慨深いですね。あとは3年間Hemenwayをやってきて、いろいろな変化があったなと感じています。特にその年月を感じたのは最初の頃と今では声や表現方法が違いますね。そういった変化も楽しんでもらえるアルバムかなと思います。
C:Hemenwayとして活動してきたのは3年ですが、Isaacと作曲活動をしてきたときからこのプロジェクトが始まっていたと考えるともう6年くらいになるので、それらを全てギュッとまとめた1枚なので、先ほどIsaacも話してましたが僕らの音楽人生を知ることができる1枚とも言えるかもしれませんね。
I:このアルバムを引っ提げてのワンマンライブが東名阪でありますし、ぜひアルバムを聴いて予習してみんなで楽しみたいです!