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pachae interview
- SPECIAL -

pachae interview

様々な音楽的ルーツを感じる自由度の高いPOPSを変幻自在に操り、一癖も二癖もある楽曲をシーンに投じ続けてきた大阪のバンドpachae。新たに配信リリースした楽曲「トロイメライ」は、彼らに新たな可能性を感じずにはいられない疾走感あふれるナンバーだ。東阪での自主企画の開催も決定し、いよいよ活動が加速し始めた中、バンドのコンポーザー音山大亮にeggmanマガジン初インタビュー!

Interview&Text:渡邊直人

― どんな経緯でスタートしたバンドなんですか?

歌を練習するために深夜、近所の公園にずっと通っていた時期があったんですけど、当時のドラマーとそこで出会ったのが始まりです。終電逃してベロベロで歩いてて「歌うまいっすね!」みたいな絡み方をされて。そこで近所の大学の軽音サークルに入りたい的な相談をしたらライブに呼ばれて。見に行ったら上手かったから楽屋から呼び出して、「2年間、俺に時間ちょうだい」って言ってドラマみたいな展開で始まりました。そこからどのパート入れるか、どんなバンドするか2人で話し合って、1年ぐらい経ったタイミングで、現メンバーのバンバ(Guitar)とさなえ(Keyboards)と当時のベースも入って、バンドがスタートしました。

― murffinオーディション2020の準グランプリアーティストとなり、murffin discsに所属となりました。これはどんなタイミングだったんですか?

バンドを始めるに当たって、ライブを積み重ねていく以外にも正解があるんじゃないかという思いがあったので、メンバーが揃って初めて入ったスタジオ終わりに、ライブを重ねるだけじゃなくてオーディションに出してみるっていうのはどうだろうってメンバーに提案しましたpachaeとしてライブもまだやったことがなかったんですけど(笑)、デモを作ってmurffinオーディションに応募して。そうしたら、ちょうど初ライブが終わったタイミングぐらいで結果が来て、所属させてもらうことになりました。

― すごいスピード感ですね。

少しでも早くそういう形にしたかったんですよね。メンバーがいつまでやれるのか、本気でやるのかもわからなかったので、、、そういう環境になれば、自分も含めて本気で音楽やるぞってなるかなと思って。結果、レーベルの先輩たちを見て意識も変わったし、近い世代のバンドと切磋琢磨できるし、悩むこともありますけど、今、いい形でやれています。

―「pachae」というバンド名の由来は?

半濁音が人間の耳にいいって話を聞いて、パ行を入れたくて最初は「ぽんぽんぽん〇〇」とかにしようと思ったんですけどちょっと可愛すぎるなと、、、で、世の中的に長いバンド名が多かったので、音節で言うと2文字ぐらいにしようと思って。最終的にやっぱり「パ」が1番可愛いってなって「パチェ」になりました。カタカナで書くとあんまりかっこよくなかったのでアルファベットにして、尚且つ検索で他のものが引っかからないようにと思って「pachae」に辿り着きました。

ー pachaeの楽曲からは本当に様々な音楽性を感じます。音山くんの音楽のルーツを教えてください。

最初の最初は、テツandトモの「なんでだろう」なんですよ。本当にCD擦り切れるぐらい、歌のないインストバージョンまで聴いてました「なんでだろう」のインストを世界で一番多く聴いてるのは僕かもしれません(笑)。ピアノを習い始めてからは、ドラクエとかポケモンのゲーム音楽をピアノでコピーして弾いてました。初めて作った曲も歌のないインスト曲でしたね。そこから中学に入ってバンドというものを知ってからは、

Mr.Childrenをひたすら聴くようになりました。

― 1/31に配信リリースとなった新譜「トロイメライ」。これまでのpachaeらしさは踏襲しつつ、過去一疾走感のある楽曲と感じました。この曲はどのように生まれたんですか?

まさしくpachaeは今まで疾走感がある曲が多くなかったんですよね。ライブハウスで熱量を届けられるような曲が必要だなと思ったし、歌いたいなと思って制作しましたね。pachaeってこんな曲も出来るよって知ってもらいたいし、さっき話したことと矛盾もあるんですけどバンド活動していく上で、ライブってとても大切にしたいという気持ちもあるので、そこにフォーカスしましたね。みんながノリノリで聴いてくれるようなイメージを思い描いてます

― 歌詞の世界観に、未来に向けて自分を奮い立たせるような印象を受けました。

pachaeって最初は、本当に変な曲を書きまくろうと思ってたんですよ。この曲もそんな時期に作っていた曲のひとつですね。昔ものすごい太ってた時期があって、太ってると膝がめっちゃしんどいんですよ(笑)。「膝に来るな〜」っていうだけの曲でしたね、最初は。

― なるほど(笑)

歌詞を書くときに、1つのテーマをどれだけそれっぽくなく書くかみたいな部分を楽しんでいるところがあって。骨が痛んできてるから「ちょっと痩せなあかんな」って言って、頑張って夜にランニングし始めた当時のこと思い出して。で、そこからもうちょっといろんな角度で人の心に届くようにっていろんな部分を変えて、今の形になりました。今は「頑張ろうぜ」って曲になってると思ってます。

― まさしくそのメッセージで僕は受け取りました。

あ、それは嬉しいですね。聴いた人にどう捉えられるのか楽しみなんです。捉え方の1つとして、何かに対して「もうあかんわ、、、」ってなっている時に楽しく聴いてくれたり、もう1回頑張ろうって思えるような曲になったりすると嬉しいです。結構変わった歌詞なんで意見もバラバラになりそうですが、聴いた人それぞれのいろんな捉え方をしてもらえたらと思います。

― この強烈なジャケットも音山くんが描いたと伺いました。

何パターンか描いたんですけど、自分的には1番「アカン!」って言われるかなと思ってたデザインだったんですけど、みんないいって言ってくれてこのジャケットになりました。いろんな太ってる人の写真を調べて、どのタイプの豚にするかも悩みながら描きました。

― 東阪での自主企画が開催されます。東京は、eggmanでアルカラとAlaska Jamを迎えてのスリーマンライブ。どんな日にしたいですか?

絶対に先輩たちは凄いライブしてくれると思いますし、あの2組からしたら僕らは新人なんですけど、お客さんに三者三様で3組ともよかったっていう、肩を並べた捉え方をしてもらえるように頑張りたいと思います。

― 昨年末のeggmanのライブでも、突き抜けた演奏力と独特の空気感が魅力だと感じました。何かライブで大事にしていることはありますか?

いろんなライブの仕方があると思うんですけど、多分僕は人と言うことも違うし、僕がただただ僕らしくいるっていう面を大事にできればと思ってます。「元気出そうぜ」ってMCで言うよりも、僕がステージに立っているのを見て「あ、まじで自由に生きていいんや」みたいに思ってもらう方が、多分性に合ってるんで。背中で魅せる的な。もちろん歌詞とかMCも大事にしてますけど、ライブを通して自由に気ままに自分らしさを見せることが、現時点でのパフォーマンスの目標ですね。

― 今後の夢、野望を教えてください。

Apple Musicの日本トップソングの3位を狙います!1位じゃなくて3位。3位が本当の意味で1番好かれてると思っているので。(笑)

― ありがとうございます。何かあれば最後に一言!

2/16、eggmanでの自主企画お待ちしてます!


⚫︎リリース情報

2024年1月31日 「トロイメライ」配信リリース

⚫︎ライブ情報

pachae presents『Trick or Trick』
2024年2月16日 shibuya eggman
2024年2月23日 OSAKA RUIDO