―メジャー1stシングル[Lie to myself]リリースおめでとうございます!
全員:ありがとうございます!
-インディーズからメジャーへという事で何か変化はありますか?
吉牟田 直和 (Bass):僕たちまだCDを2枚しかリリースしていないので、そこまで変わったという感じはしないです。ただ、テスラチームとして様々な人が関わってきているというのは感じます。
村上 学 (Guitar / Vocal):最初は色んなスタッフが増える事で、自分たちがブレるのではないかと不安だったんですが、逆に大勢の知恵が入ることで、今までの自分たちでは出来なかった事が出来る様になったと思います。そういう面ではもっと色々な事が出来るようになればいいなと思っています。
-鹿児島で活動をしている時から、いつかメジャーで活動したいとかは考えていましたか?
村上:正直考えて無かったですね。良い音楽を届けられて、色んな人に聴いてもらえればいいなとは考えていましたけど。それは今こうやって活動している中でも根本にあるんですけど。
吉牟田:僕たちメンバー全員ひねくれてるんですよ。でも、その音楽が受け入れられてその先にメジャーデビューが実現するっていうのは実際考えていなかったので、凄く嬉しいですね。
-鹿児島から東京に最初に来た時の印象ってどうでしたか?
實吉 祐一 (Drums):打ち上げが短い・・・(笑)。
村上:終電って言うのを気にするんだなっていう。
飯野 桃子 (Piano):鹿児島の打ち上げはずっとダラダラ呑んでるんですよ。
吉牟田:終電とかが関係ないので。でも東京は皆帰っちゃうので、東京でライブする時も1番最後まで残ってるのが僕たちっていう・・・(笑)。
-鹿児島は終電とか早いんですか?
實吉:終電というか、皆車で来ていたり、自転車や歩きで来ていたりするので基本的にお酒が抜けるまでは帰れないんですよ。だからダラダラと・・・。
-今作の[Lie to myself]の由来を教えてください。
村上:自分を信じろっていう曲がテスラは泣かない。には多い中で、自分のキャパシティが決まっている中で信じて何かをすることは出来ると思うんですが、明らかに自分のキャパシティに無いことをした時に、自分を信じるというよりは、自分に嘘をついて、一種の自己暗示をかけて何かを成し遂げるという意味で[Lie to myself]と付けました。決してネガティブな自分に嘘をつくというイメージではないです。自己暗示を自分にかけて、やりたい事をやっちゃえよ!っていう曲です。
吉牟田:自分の想像力を超えろっていう意味ですね。
-歌詞はコンセプトを作ってから書くのですか?
村上:そうですね。歌詞は書こうとして書くので、曲が出来てオケが出来てそれを聴いてその曲のストーリー性だったり、曲の持つ雰囲気に歌詞が合っていないと嫌なので最後の最後に書きます。歌詞というのは、生まれてきた子どもに名前をつけるような物ですね。その子どものアイデンティティを一番最初に与えるアイデンティティなので、そういった意味で歌詞は子どもに名前をつけるというのに似てるのかなと思います。
-曲のアレンジとかもインディーズ時代の二枚を踏まえた上で、今のテスラは泣かない。というものが全面に出ている様な曲だなと思いました。
村上:その通りで、メジャー一発目という事もありますし、”これがテスラは泣かない。”です。というのをしっかり示したかったというのがコンセプトにありましたね。
-ピアノのアレンジとかもかなり難解ですよね。
村上:リフを作るときに、絶対に二人で作るんですけど二人ともバラバラの脳なので、それを一人で弾こうとするとかなり難しいと思います。
飯野:最初は弾けないこともあるんですが、相当練習してます。
-[M2:アンダーソン]は前作の代表曲だと思うんですが、この曲を収録した意図はありますか?
村上:やっぱり、今作に収録しているという事は、名刺代わりの一枚だと思っているので、テスラは泣かない。というバンドがどういうバンドなのか、というのをわかってもらいたくて収録しました。
-ライブトラックを収録する場合って曲で分けてるバンドが多い中で全編入れているのが斬新だなと感じたんですが。
吉牟田:ライブってやっぱり、波もあり、エモーショナルな部分もあり、普通の音源では伝わらないものが有ると思うんです。だからこそ、今回入れたいなと思いました。テスラは泣かない。において”過剰である”とか”極端である”っていうのがバンドのキーワードになっていると思っていて、音源でもシングルなのに盤ギリギリまで収録したり、”攻めてる”っていうのが表現出来たんじゃないかなと思っています。
村上:あとは、ライブの中にある人間性も観てほしくて、僕たちの表現の仕方だったり、曲の繋がりだったり、MCだったり、お客さんとのコミュニケーションだったりそういうものもパッキングしたかったので、これを聴いて少しでもライブに来たいと思ってもらえたら嬉しいですね。
吉牟田:テスラは泣かない。というバンド名のイメージってなんとなく、ぱっと見で良く解らないというか内向きで閉じているとっつきずらいバンドなんじゃないかっていうイメージを持たれていて、そういう誤解をときたいなと思って入れたという意図もあります。
實吉:意外とライブを観てもらったらお客さんからは、考えていたものと違ったとか、ベースが叫んで入ってきた(笑)。とか言われますね。
-今回のライブ収録したものが、丁度自分たちの自主企画だったと思うんですが、東京での初企画はどうでした?
吉牟田:純粋に楽しかったですね。
村上:自主企画をする時にいつも思うんですけど、他のライブだと、その日出演しているバンドを食ってやろうとか、負けない様にしようって考えてライブをしているんですけど、今回は3バンド通じてオープンからずっと楽しんでもらいたいなというのは頭にありましたね。
飯野:お客さんが結構、3バンドとも楽しみにしてくれていた方が多くて、それも嬉しかったです。
村上:僕等なんて、ずっと鹿児島で活動をしてきたので、東京に友達のバンドなんていなかったのに、声をかけたら二つ返事で出演を決めてくれたのも嬉しかったし、昔は想像もしてなかったです。
實吉:出演者が同年代っていうのも良かったのかなと思います。僕、カレーが好きなんですけど、Suck a stew dryのメンバーにもカレー好きがいて、話しが弾みました(笑)。
-次回開催される5月15日の自主企画の対バンもヒトリエと結構異種格闘だなと思うのですが。
吉牟田:邦楽ロックって今、色んな事をやっている人がいて、僕たちテスラは泣かない。ってどちらかいうと難解な事をやっていると自負しているんですけど、ヒトリエさんも僕たちと似たようなところがあるなっていうのを感じていて、確かにジャンルの差とかはありますけど、純粋に一緒にやってみたいなと思いました。
村上:一緒にシーンを作れたらいいなと思います。
實吉:ヒトリエはネットからやってきて、テスラは泣かない。は鹿児島からやってきたっていう異色感も良いなと思って。
-アー写とかからもスタイリッシュな感じが出ているなと思いました。
村上:このアー写凄く暗くないですか?(笑)。
-吉牟田さんのこのポーズは結構考えてるんですか?
吉牟田:降ってくるんです。
-鏡の前で練習とかするんですか?(笑)。
村上:前はしてたじゃん!(笑)。
實吉:してたしてた〜(笑)。
飯野:角度がどうとかこうとか言ってましたね。
吉牟田:どうしたら綺麗に写るかとかは考えてますね。
村上:今回のアー写は吉牟田のこのポーズがあえて人間らしくない感じだったので、これにしたんです。
吉牟田:普通だったら、肩は内側に入ってるんですけど、それをあえて外側に出す事によって奇妙さをだしたりだとか、関節に違和感を持たせたいと思って・・・。
-結構不気味ですよね(笑)。
村上:そうそう、不気味だとか違和感だとか思ってもらえると正解です。
吉牟田:変な筋肉がつきます。あとポーズに関してスランプの時期がありますね(笑)。
-ところで”マグマロック”っていつから言い出したんですか?
村上:とあるラジオで「テスラを一言で表すと?」っていう質問があって、その回答で”マグマロック”ってでたんですよ。でも実は最初は、”火山ロック”って言ってたんですけど、ちょっと改良して、次の日から”マグマロック”にしました。
飯野:最初お客さんに”マグマロック”って言った時の反応の薄い事薄い事・・・。
村上:そのお客さんが失笑するのを密かに楽しんでましたね。明らかに寒いものをどこまでポピュラーに出来るかって言うのを試したくて。
-テスラ君も可愛いですよね。あれはいつ発明されたんですか?
村上:僕、あの絵しか書けないんですよ。
吉牟田:むしろ自画像だもんね。
飯野:猫背で、首が落ちていて、唇が出てるっていうのが特徴ですね。ちなみに吉牟田テスラもあります。
吉牟田:吉牟田テスラの時はあごが長い(笑)。
村上:テスラ君がもう少し浸透したら、物販化希望ですね。
吉牟田:なんかキモイ感じの作りたいですね。例えば、ハンカチとか。
飯野:アンコールで出てくる時にテスラ君Tシャツを着るっていうのもありですね。
-テスラハウスでの共同生活はどうですか?
飯野:皆で役割分担をして、結構楽しいですね。
村上:僕は全然まめな人間じゃないので、結構適当ですね。
-共同生活でなにか大変な事はありますか?
實吉:僕、ゴミの分別係なんですけど、結構分別が厳しいのに全部まとめて捨てられているので、それをまた分別するのがとっても大変です。
村上:鹿児島は緩いので東京は厳しいなと思います。
飯野:あと、音を出せないのが辛いですね。
村上:かなり小さい音でやってます。
-最後に今後の目標を教えてください!
村上:自分たちらしさを失わずに、自分たちの殻をどんどん破っていけたらいいなと思います。
吉牟田:想像と破壊を繰り返していきたいですね。
村上:あとやっぱりライブですね。僕たちライブは一つのプロダクトだと思っているので、とにかくライブを観てほしいですね。沢山地方にも行って、色々な人と顔を合わせたいです。
實吉:これからきっと大きな舞台も増えると思うので、しっかりテスラの音楽を伝えて行きたいです。
飯野:今までライブ出来ない時期とかがあったんですが、今は4人でいる時間が増えて、メジャーデビューがあって、今は本当に全力で走っていきたいなと思います!
-本日はありがとうございました!