―まずは、NEW ALBUM「Ironic」発売おめでとうございます。

SHIT HAPPENING：ありがとうございます。

－「Ironic」って皮肉って意味ですが、この意味をアルバムタイトルにした理由はなんでですか？

小野崎 健太(Vo/Gt 以下：小野崎)：昔の話なんですけど僕らは、事務所の移籍とかを経験してきて、周りの人に色々言われた事もあって…。良い事もあったし、悪い事もあったんですけど、今があるのでそういう経験があったからこそだよなって思って”ははっ”って笑えたんですよね。そういう要素があってこのタイトルになりました。内容的にも、ライブでどういう風にしたらいいかな？ってみんなが結構好きそうなリズムとかを意識したんですよね。前作で「バスター」って曲があるんですけど、この曲が結構キッカケになっていて、その時に裏打ちとかみんなでシンガロング出来る曲って意識した所の延長の部分が今作に入ってるっていうのはありますね。

－皮肉ってタイトルのアルバムすごいですよね。結成してから結構な月日が経っていると思うし経験してきた事も多いんじゃないですか？

小野崎：そうですね。色んな人達に出会って、経験積んでデビューっていうのが普通だと思うんですけど僕らは色々通り越しちゃってて。

－閃光ライオット優勝してるもんね。

小野崎：皮肉にも(笑)。なんも分からないまま世の中にポーンって出されちゃったので、自分達の感覚と周りの感覚っていうのを最近ようやく繋ぎあわせる事が出来るようになってきたかなって思います。今まで作ってきたアルバムはあまりライブの事とかを考えずにとにかく自分の中で満足出来る曲を作ろうってやってきたので、曲ごとに色んな方向に向いているかもしれないです。で、今回は今までの経験も含めてようやく何をしたいのかっていうのが分かってきたというか、伝えたい事が何だったのかっていうのが明確になってきたのかなって思います。

－明確になった上で、このアルバムに対するコンセプトってあるんですか？

小野崎：今回はそこまでのコンセプトってないんですよ。出来た曲の中で考えた時に後々付けるとしたら「Ironic」かなって。ちょっとだけふざけた部分もありますけど。

岩瀬 晃二郎(Gt/Cho 以下：岩瀬)：疾走感を出そうっていうのは言ってたよね。

小野崎：最初はそういう曲を作ろうって言ってたね。今回はライブで楽しめるとかかっこいいとか衝動的とか、もっとボヤッとした所で曲作りしたのはありますね。

－7月23日の「Ironic」のリリースを控えてどんな気持ちですか？

梅田 貴之(Dr/Cho 以下：梅田)：今までとガラって変わった部分もあるので、このミニアルバムで上を目指していくっていうよりは、これが世の中に出てみんなの耳に入ってから自分達がどうなるんだろうとか、ライブで聴いてくれたお客さんがどう思ってくれるんだろうとか、その意見をもらった上でこのCDの次にどうなるかっていう跳び箱のロイター坂みたいなイメージを持ってます。これを押しのけてどういけるかっていうミニアルバムになればいいなって思いますね。

－結構前作から早すぎるくらいのペースでのリリースですよね？

岩瀬：そうですね。

今瀬 智成(Ba/Cho 以下：今瀬)：結構異常なくらいのスピードかなって思いますね。

小野崎：伝えたい事はいっぱいあるので、それをどういう風な形にしようって整理に時間がかかるだけで、曲に関しては今自分が、どう思ってるっていうのを常にみんなに提示したいというだけで、リリースのスパンはこれぐらいでいきたいと思っていますね。

－”この時代に生きる”その全てを今鳴らして。ってキャッチコピーいいなーって思ったのですが、伝えたい事がいっぱいあるって部分も含めて、歌詞も現代に対して書いていたりすると思います。SHIT HAPPENING的には、今生きている現代ってどうですか？

小野崎： それって、いろいろですよね。悪口しか出てこなくなっちゃうかもしれないです(笑)。

－全然いいんじゃない？

小野崎：その中から、自分に起きているハッピーな事とかを曲にしてる事が多いですかね。基本的に恋愛とか、ある映画を見たっていうのから曲が出来てきたりする事が多いです。現代の事だけに関して今、何思ってるの？って聴かれたら本当に悪口しか出てこないかもしれません。

－今作の曲ですが、SHIT HAPPENINGらしいし、何よりバラエティー性もある中でまとまってるなって思いました。曲を作る上で意識したことってありますか？

小野崎：衝動を大切にしたいっていうのはありましたね。その中でも考えないなりに、今起きてる事はちゃんと曲に閉じ込めておかないといけないなって思ったのでそこは衝動的なりに意識しましたね。

－曲に関してもお聞きしたいのですが、２曲目「Mind Strip」は、耳に残りますね。SHIT HAPPENINGの良い所がしっかり染み出てるなーと。曲を作る上で意識した事ってあります？

梅田：全体通して、今までのアルバムに比べて全然苦じゃなかったですね。衝動を大事にしているからというか、曲のラフが来た時に思いついたフレーズをバンバン入れる事が出来ました。今まではコンセプトがはっきりしすぎてて、逆に考えすぎちゃってたのかなと思います。

小野崎：歌詞が真面目になりすぎる事があるんですけど、もっとポップな所で楽しく作ろうって思ってたので、サクサクっと出来たのかなと思いますね。でもやっぱり、本当の自分を出せないまんまじゃいけないなって思えたというか、今回はそういう部分も出せたのかなと思いますね。

－いいですね！全体通して聴いて、6曲目「アネモネ」は名曲だった。

小野崎：良かった！ちょっと違うアプローチをしていながらも締めって部分を考えて作りました。

－「アネモネ」のタイトルの意味は？

小野崎：はかない恋とか、花の名前なんですけど。いつかアネモネっていう曲を作りたいなって思ってて、ここできましたね。

岩瀬：この曲、アネモネになる前のタイトルが「今夜は君を返さない」だったんですよ(笑)。

－うわっ！ダサイですね(笑)。

小野崎：いや〜、変えて良かったですね本当に(笑)。

－今回は、バラード的な曲がないですがこれは何故なんですか？

小野崎：衝動的なものとかカッコいいインパクトがある曲っていうのを作ってたら、入れる隙がなくなったんですよね。入れる必要もないかなって思えたというか。

－そうなんですね。ジャケットも可愛いと思いました。これはどんなオーダーでどんな意味を付けたんですか？

小野崎：僕が絵を描いて、それをジャケットにしてもらいました。こんなのにしたいんですって。このジャケットはトイストーリーに影響を受けてて、昔使ってたおもちゃって、今どこにいったかなって。悪い言い方したら、CDって僕らとお客さんを繋ぐツールじゃないですか。今まで曲作りする時に10年後も20年後も聴けるアルバムにしたいなって思ってきたんですけど、今作は結構、時代に寄せたっていう想いが強くて。どのアルバムのどの曲も大事な子供なんですけど、今までに比べて今作はちゃんと世に残るのかなってちょっと心配になったんですよ。時代に寄せてしまったからこそ。昔遊んでたおもちゃが今どこにあるかなんてわかんなくなっちゃってるし、この曲達をそういう風にはしたくないからこういうジャケットにしました。忘れてどこかにやっちゃってると化けて出るぞっていう。

－いいですね。めちゃくちゃ良い意味があるんだ。

小野崎：このジャケットのキャラクターのTシャツ出たら着てくれます？

－そうだね。ん〜。着ないかな(笑).

一同：あははは(爆笑)
–そろそろ締めようと思います。

小野崎：なんかいつもと違う締め方にしたいですね。いつ飲みいきます？(笑)

－それ、新しいね。このインタビューの続きはユ―ストリームで！みたいな(笑)。

小野崎：そうしましょう！日にち決めましょう(笑)。

－いや、それは普通に飲みいこう(笑)。最後に「Ironic」を聴いてくれる皆様や本誌を読んでくれている方に一言お願いします！

小野崎：今回の作品は、俺等の事を知ってる人はこういう感じになったんだな！って思って欲しいし、知らない人はこういう面白い事やってるんだって手に取って欲しいし、すごくライブで楽しめる曲が多いと思うので、その後にでも今までの曲を聴いてもらったり出来ればいいなと思う、橋渡しにもなれるアルバムなので是非とも聴いて欲しいです。

－ありがとうございます！それでは、続きはユーストで！

SHIT HAPPENING：ありがとうございました！(笑)