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himawari interview
- SPECIAL -

himawari interview

2025年に東京を拠点に活動を開始した、フォークからPOP・クラブミュージックとバンドサウンドにとらわれない表現で音楽シーンに新たな風を吹き込む5人組バンド、himawari。バンドの結成から立て続けにデジタルリリースされた3曲、初ワンマンライブへの想いをメンバー3人に語ってもらった。

himawari
池田向晴(gt.vo) / 世良ジーノ(gt) / 鈴木海統(ba) / 白熊大星(dr) / アンジュ(sax.vo)

Interview&Text:高田麻衣

ー eggmanマンスリーマガジン初登場ということで、まずはバンド結成の経緯を教えていただけますか?

池田向晴(gt.vo):いつかバンドをやりたいなっていう思いがあって、最初は一人で曲を作っていました。世良(世良ジーノ(gt))がやっていたバンドが解散して、東京に遊びに来た時に”どっかのテレビ”を聞かせたら、「やりたいね」って言ってくれたんですよね。お互いバンドでギターをやっていたので、リードギターしかいない状況で、僕がボーカルするかどうかも怪しかった気がします。「ボーカル無理やな」って自分では思っていたし。その日の帰り道にアンジュちゃん(アンジュ(sax.vo))にたまたま会って、「サックス吹けるバンド探してるんだよね」って言っていたので曲を聴かせたら、「一緒にやりたい」って言ってくれて。後日アンジュちゃんが白熊白熊大星(dr))を誘ってくれて、ベース以外のメンバーが集まりました。ベースは海統鈴木海統(ba))しかいないとずっと思っていました。以前一緒にバンドをやっていて、本音で語り合える友達で、またバンドやりたいねって話をしていたので。誘ってみたら即OKしてくれて、himawariが完成しました。

鈴木海統(ba)最初は各々がバンドをやっていたので、楽しくゆるくできたらいいねっていうとこからスタートしたバンドだったんですが、9月に最初にスタジオに入って5人で曲作りしているうちに、「せっかくなら曲出したいね」っていう話になって、12月には6曲レコーディングしていました。

世良ジーノ(gt):名曲がボンボン出来ていったよね。

ー himawariとして何かコンセプトを持ってスタートしたんでしょうか?

池田:音的にはシンプルで、隙間があって、乗れる曲調。踊りたいっていうのがコンセプトにあります。ドライ、踊りたい。の二本柱でいきたいと思います(笑)

ー バンド名の由来は?

池田:僕が大好きなPavementというバンドの曲に、”Date with Ikea”っていう曲があって、それを文字って”Date with Ikeda”にしようって最初は言っていて。意外とみんなもいいねってなっていたんですけど、世良がねじ曲げて来たんですよね。

鈴木:半分冗談みたいな感じで「ひまわりってどう?」って言い出したんだよね。

世良:全員の顔見てポンって出てきたんよね。個人的に夏も好きやし。

池田:僕の名前が漢字で「晴れ」に「向かう」って書くんですけど、「ひまわりみたいやから、いいんじゃない?」って世良が言ってくれて。最初はちょっとかっこよくないな、と思っていたんですが、だんだん馴染んできて今は気に入っています。

ー「どっかのテレビ」は結成のもとになった曲のようですが、どのように出来たんでしょうか?

池田:歌謡っぽいメロディーの曲をよく聞いていた時期があって、これをバンドに落とし込んで乗れる曲にできひんかな、って思って作りました。

鈴木:浮遊感があって着地点がない感じ、不思議な感じが癖になる楽曲になっています。

世良:僕も歌謡っぽいメロディーは元々好きやし、ギター的な話にはなるんですけど、僕が持ってないアプローチが多くて、ギタリスト同士としてもそういうところに惹かれたのかなと思います。

ー「洋食屋の兄ちゃん」はどうですか?

池田:himawariで僕がやりたいことの指南書になっています。出来た時は「マジでヤバい曲出来たな」と思ったんですけど、同時にこれは伝わらへんねやろなって思っていました。

世良:この曲で、バンドの核みたいな、目指すところが見えた気がします。

池田:実は最初にスタジオで合わせた時、微妙やなって思っていたんですよね。休憩中に「アメリカのストリートみたいにやって欲しい」ってメンバーに伝えたら、次の1発目でめちゃくちゃいい感じになって。やっぱりすごいメンバーだなとも思いました。なんで言葉で伝わんねやろうと思って。

世良:それが音楽の面白いところですよね。

ー 4月にリリースされた「春に幕」についても聞かせてください。

鈴木:今までリリースした曲の中では一番キャッチーな曲になっていると思います。

池田:サンプリング元が分かりやすいというか、尊敬するバンドへのリスペクトを込めた楽曲になっています。歌詞もかなり気に入っていて、1番のAメロは付き合っている男女の歌詞で、Bメロから、遠くの街に行っちゃった彼女のことを歌っていて。そのまま読んでもらったら普通の春の歌になると思うんですが、考察しながら聴いて欲しいです。例えば「桜が口に入った 甘いと思ってたけどそうでもないな」っていう歌詞があるんですけど、シンプルに桜が甘いと思っていて、そうでもないなって思ってもらうのもいいし、桜がキスだと思ってもらって、本当に好きな相手とキスした時に甘かった記憶があんねんけど、別の人とすると甘いと思っていたものがそうじゃなかったとか、、、色んな意味を込めたので、歌詞もよく読みながら聞いてもらえたら嬉しいです。

ー そして「異星人」が今月リリースされますね。

池田:異星人はメンバーについて歌った曲で、曲調は今までになかったhiphop調なアレンジになっています。歌詞もメンバーに対するリスペクトと、僕が影響を受けてきた歴代のアーティストのことを思って書きました。

― 6月8日に初ライブのワンマンライブがありますが、どんな日にしたいですか?

鈴木:日曜日のお昼のライブなので、ふらっと来て好きに楽しんでもらえたら嬉しいです。

世良:まだライブもしたことないバンドなので、チケット代もなるべく安くして、気軽に見に来てもらえるようにしました。

池田:himawariって夜っぽくないし。終わったらデートしてもらえたらいいしな。

世良:結婚式とかも昼にやるじゃないですか。景色的には近いと思っていて。そういう時は主役は1つの方がいいし、個人的にワンマンライブが好きなんですよね。バンドとして1つの世界を作れるし、それを最初に出来るのは嬉しいです。

池田:披露宴パーティだね。himawariの世界観の提示になると思います。僕たちもしっかりと楽しんでもらえるようなショーにしますので、是非気軽に観に来てください!

― ワンマンライブのタイトル「CULT SUMMER」に込めた意味はありますか?

池田:カルト自体は「熱狂」っていう意味もあって、秘密裏にやっているライブ、来てくれた人にしか伝わらないような熱狂的な意味も込めました。秘密の集会なので、何も気負わず、楽しんでくれたらいいなって思います。

― バンドとしての今後の目標や挑戦したいことはありますか?

池田:野外でライブしてみたいです。野外は合うやろなって自負しているので、いつか野外でフェスとかもやってみたいですね。

世良:僕は単純に色んな人に知ってほしいです。

池田:バンドという括りで活動するのはもったいない気がするのでいろんなジャンルを横断出来るバンドになりたいです。もっと色々なジャンルと繋がって、色んな人に聴いてもらえたら嬉しいです。

鈴木:このメンバーで長く続けられればいいなって思っています!


ライブ情報

himawari oneman show! 

「CULT SUMMER」

2025/6/8

OPEN 12:30 / START 13:00

¥2,800(adv/door)

¥1,400(student)