このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

サカキナオ「カワラ版」
- SPECIAL -

サカキナオ「カワラ版」

ご無沙汰しております。サカキナオと申します。
 暑中⾒舞いから残暑⾒舞いに移⾏していく今⽇この頃、残り物にしてはあまりにも暑い空気にダラダラと汗を垂らしながら、 陽炎がゆらゆら⽴ちのぼるコンクリートの上を歩いているワタクシ。
 本⽇、靴底を真っ⿊に焦がしながら向かいますのはとある博物館でございます。
 特に御⽬当てがあって来訪したわけではないのですが、 ツレの鶴の⼀声というところでしょうか。 ワタクシの⼼はというと、 博物館みたいなデカくて凄そうな所っていうのは絶対におもろいという原始的な期待感に全ベッドという具合でございます。
 「さあワタクシを楽しませたまえ」と⾔わんばかりに肩で⾵を切りながら博物館に⼊館。そして博物館はその期待を裏切ることなく最後までワクワクさせてくれたのでした。

 それでは⼩噺を。
 ⼊館して 1 発⽬、 なにやらでっかい⽟がいました。どうやら「フーコーの振り⼦」 とやらでございまして、振り⼦のその振れる⾓度がどんどん変わっていくってやつですね。
 まぁそれは地球⾃⾝が回る、 所謂「⾃転」 と慣性の法則ゆえなのですが。まぁこの辺をしたり顔で⾃慢気に語り出すと、 素⼈ゆえのボロがボロボロ出る上、有識者にボコボコにされそうなので気になる⽅は wiki さんにでも⾶んでいってくだされ。
 ⾃分の⾝は⾃分で守る。
 そしてワタクシはと⾔いますと、もう夢中になって振り⼦を⾒ていました。そしてたしかに時間の経過によって振り⼦の⾓度が変わっていきます。
 「変わってるぞうーーーすごいぞうーーー!!それでも地球は回っているぞうーーー!」⼤興奮のワタクシ展⽰品の横にある説明⽂も隈なく読んでおりましたが、ハタと気づきます。

 「あれ、ツレはどこへやら」

 あーーーやっちまった。おいどん必殺「過集中」でございます。すぐに連絡いたしまして事なきを得ましたが、危ない危ない迷⼦になるところでした(6⽉号参照)。
 いやしかし、このフーコー振り⼦然り、 ニュートンのリンゴ然り、 1 番最初にそれに気づいた時の興奮たるやとんでもなかったのでは?ワタクシでいうところの氷にベロをあてると離れなくなっちゃううううに初めて気づいた⼩さい頃の興奮、いや、ちと違うか。
 改めて、、、⾔うならばカル◯ピスの原液と⽜乳を混ぜるという世界初の試み(絶対おいどんが世界で初めて)をしたときの興奮。うむ、こちらの⽅が近い気がする。ピンとくる。アレほんとに美味いんだよねえええ。

 さてフロアを変えてみると今度はでっかい⾻たちが。

 「恐⻯だ!!メインの階だ!!」(個⼈差アリ。というか全部メインですよね?ねえ博物館様)

 やはりデカいものってのは裏切らないのよおーーー
 もう⾒るだけで⼤興奮。こんなでっけえ奴らがワタクシが今住んでいる世界をかつて闊歩していたんだ、、、。
 もう⾻になってはいるが迫⼒⾼くそこに⽴つ恐⻯たちに感嘆しながら、 順路通りに進んでいく。
 ワタクシ⼤きい声で⾔えるほどではないのですが、 恐⻯結構好きなのです。だってデカくてかっこいいから。まぁ素⼈も素⼈なのでティラノサウルスとトリケラトプスくらいしか知り合いはおりません。その他の恐⻯の⾻たちには、近所のおじさんくらいにする芯のない「こんにちわ〜」みたいな距離感で過ぎていきます。ごめんよ君たち。
 歩き進めていくとついに御⽬当てのワタクシの知り合いでございます。 ⾻でも怖いくらいのティラノサウルスがワタクシを出迎えてくれております。
 ⼀説によるとティラノサウルス(以下、 ティラノちゃん)の 2 ⾜歩⾏は遅かったそうなのですが、なんでも速く⾛りすぎると⾻が折れちゃうからみたいなのです。
 気合い⼊れてダッシュした途端に崩れ落ちる恐⻯を想像しただけで衝撃でございます。
 そしてティラノちゃんの魅⼒といえばその⼩さすぎる前脚です。あのかわゆい前脚にはこれまた諸説ありながら、 巨⼤化した頭のバランスを保つため、まぁ要は前にぶっ倒れないために前脚の重さをなくしていったみたいな話みたいです。
 、、、とまぁ実際⽬にしたものではない時代の空間を少なき⼿がかりから描いていくだなんて、なんとロマンのあるお話でしょう。 ⾻を⾒つけ研究することで空⽩の歴史を紡いでいくなんてとっても素敵なことじゃないか!!
 そしてワタクシたちも歴史家さんたちのロマンの追求によって得も⾔われぬワクワクを享受できるのでございます。ありがとおおおーー

 気づいたらもういい時間になっておりましたので退館。特に何をしたというわけではないのですが、結構な満⾜感。いやはや博物館も悪くないなあ、やっぱりデカいものって最⾼。その帰り道も「かつてこの道もティラノちゃんたちが歩いてたのかなあ、、、 背中に乗ってみたいなあ、、、。」なんて科学の進歩を祈りながらオンブ願望を胸にしまいこむのでございました。

誰だかわからんがきっと恐⻯。