-初の音源リリースということで本誌にてたなまさんを知る方もいると思いますので、まずは自己紹介からお願いします。
たなま:現役大学生、横浜在住のシンガーソングライターたなまです。ギターの弾き語りをしています!1994年12月4日生まれ、射手座、B型身長は148cmです。好きなことは食べることとお喋りです。
-そんなたなまさんが音楽を始めたきっかけを教えてください。
たなま:小1 の頃からピアノを始めて、中学に入って吹奏楽でパーカッションを担当してまして、高校に入って、軽音部でバンドを結成し「ドラムが居ない。」が理由でドラムを担当してたんですけど、今のスタイルになったのはYUIさん など女性シンガーソングライターの影響で「ギターを弾きながら歌を歌いたい!」と思って大学生になってからですね。ギターを独学で弾こうとしていたら、思ったより弾けなくて(笑)。
-独学は厳しかったと(笑)。
たなま:それで一曲もカバーができなかったので、知っているコードでオリジナル曲(ハチ公)を作ってみたら、周りの友達が褒めてくれて、調子に乗ってオーディションを受けました。
-カバーができなかったからオリジナルを作ってみて、そのままオーディションを受けてしまうってすごいエピソードですね(笑)。
たなま:始めは、友達に喜んで欲しくて書いてただけだったんですけど、次第に書きたい曲ができてきて、自分のカラーでもある、ストーリーのある楽曲を作るようになりましたね。
-ストーリー性が強い作品を作るようになったのはなにか影響があったんですか?
たなま:昔、絵本作家を目指していたときがあって、そこからきてるんだと思います。
-そんなたなまさんの楽曲は日常の1コマを切り取った物が多いなという印象ですが、作詞作曲はどんな方法で行っていますか?
たなま:一夜に集中して作ることが多いです。気持ちが高ぶったときよりも、落ち着いているときに振り返って考えている気がします!。
-そうして出来上がった楽曲たちが詰まっている初CD作品リリースを目前に控えての今の気持ちを聞かせてください。
たなま:ドキドキワクワクしかしていません!まさか普通の大学生だった自分がCDを出すなんて1年前は想像もしていなかったので、すごく嬉しいし、有難いなって思います。
このCDを制作するにあたって、たくさんの人が動いて下さったので、沢山の人に聴いてもらえたらいいなと思います。
-それでは収録曲についてお聞きしていきたいと思います。まずはCDのタイトルと同じ「はじめの一歩」。
たなま:はじめて海外にいったとき、はじめてステージに立ったとき、はじめて大学にいったとき、どんなときも『はじめの一歩』は緊張と不安にかられる。そんな自分への応援歌として作った歌です。曲中では、はじまりの季節である春にちなんで、桜の木の下で笑ったり泣いたり色んな感情を見せる女の子がひたむきに前を向こうとしています。自分に作った曲だったんですけど、次第に自分以外の人達への応援歌になっているような気がします。
-2曲目は「はたち」は今のたなまさんの年齢である20歳をテーマにした曲ですか?
たなま:10 代の頃に思い描いていた『20 歳』はずっとずっと大人だった。『20 歳』になって気づいた、大人になる本当の意味、やりきれない気持ちを素直に歌った楽曲です。1 人前の『大人』『音楽家』として誰かに認めてほしいそんな想いで書きました。
-3曲目の「たまねぎ」は個人的には収録曲で一番好きです。なんかすごく沁みますね。
たなま:そう言ってもらえて嬉しいです!上京し、一人暮らしを始めた友達が慣れない料理をしている背中をみながら浮かんできた曲で、『たまねぎ』という身近なワードを使い、親元から離れた寂しい思いや不安な気持ちを見せずに頑張る人を応援したいという気持ちが詰まっています。
-僕も上京して一人暮らしの経験があるから沁みたのかもしれないですね。そしてそこから雰囲気が変わって4曲目の「叫べ」に繋がります。
たなま:確かにこの曲は作品の中でも、新感覚で違う一面を見せていますね。SNS や携帯に頼って自分の声で発しないことが多くなった世の中で、自分も含めて、もっと自分の言葉で声で伝えられたら、傷つく人も不安になることもないのにといった憤りを歌った曲です。
-そして5曲目も「鏡よ鏡」はポップな曲調でまた良いアクセントになっている印象です。
たなま:この曲は人間関係にトラブルがあったりする。私自身もそんな時期があり、そんな時にずっと味方にいて助けてくれた親友との思い出の歌です。一人でも味方がいるなら、笑っていられる、辛いことがあって目の前を見失っても、引き戻してくれる人がいれば大丈夫。そんな気持ちを込めて書きました。
-ラストを飾るのはこれぞたなまと言えるようなストーリー性のある楽曲「ねこの初恋」。
たなま:今お話しがあったように、歌詞が物語仕立てになっている楽曲です。始まりは、猫と人間の少女の出会い。突然雨が降った日に傘を差し伸べる優しい少女に猫は恋をしてしまう。ある日、その少女が猫に会いに来た時その少女は泣いていた。落ち込む少女の後ろには男の子の姿。猫は、その男の子が少女の涙の原因だと思い、飛びかかってしまう。驚いた少女はその猫を叩いて走り去ってしまう。人間になって彼女のそばにいたいのに、かなわない、そんな猫の切ない気持ちを書いた歌。自分自身が思い描く姿になれない悔しさや切なさを込めたメッセージ性の強い曲になっています。
-CDリリースあとにはレコ発イベントがありますがどんな1日にしたいですか?
たなま:対バンの人も熱いですが、できれば自分が一番になりたいです!そして音楽を通して、会場のみなさんと気持ちを共有していきたいです。
-最後にたなまというアーティストの今後の展望や目標を教えてください。
ずっと普通でいて、聴いてくれる人と近い存在でいたいです。でも、日比谷野外音楽堂でバンドライブするのは夢です!あとは、幼稚園とか学校の文化祭などで歌ってみたいです!子供たちの目はキラキラしていて、一緒に歌えたら、素敵だなって思います。