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山崎彩音 interview
- SPECIAL -

山崎彩音 interview

声と言葉がそのまま飛んでくる。
16才のロック魔女こと”山﨑彩音”
あなたはこの原石を無視できないはずだ。

—記念すべき1st E.P発売おめでとうございます!

▶︎山﨑彩音(以下:彩音):
ありがとうございます!
素直に嬉しいですね。手元に完成したCDがあって実感が出てきました。

—彩音さんは現在16歳、現役高校生のシンガーソングライターという事で、やはり年齢について注目される事が多いと思いますが、本人はどう思っていますか?

▶彩音:う〜ん。あんまり意識はしてないですね。
なんか若いみたいですが(笑)

—本誌初登場ということで、初めて山﨑彩音さんを知る読者の為に、
まずはご自身の事を教えて下さい。
音楽をはじめるきっかけは何だったんですか?

▶彩音:小さい時から音楽はよく聴いていたんですが、
特にジャニーズが大好きで、好きなグループがバンド演奏をしていて、”その中に私も加わりたい!”と思って楽器に興味を持ちました(笑)
小学5年生の時からギターを弾き始めて、そのジャニーズのグループに斉藤和義さんをはじめとするシンガーソングライターの方々が楽曲提供をされていて、徐々にその他の音楽に触れていった感じですね。

—意外な入り口ですね(笑)

▶彩音:中学生の時は忌野清志郎さんや毛皮のマリーズ等を一人でカバーして楽しんでいたんですけど、中学3年生のクリスマスに地元の市民ホールで催しものがあって、その時に当時練習していた曲をはじめて人前で演奏しました。

—中学3年生で弾き語りでステージデビューとはすごい!その後、オリジナルの曲を作り始めたのはいつ頃からでしたか?

▶彩音:オリジナル曲を作り始めたのは実は1年前くらいからなんです。
高校に入ってからは、何度かバンドを組もうと思いましたが、あんまりうまくいかなくて。地元のライブハウスで定期的にカバー曲のみで弾き語りしていたんですけど、はじめて自分のオリジナル曲を歌った時に、これまでとは違う”自分の曲を歌っているんだ!”という胸を張って堂々とした気持ちになり、それがきっかけでオリジナルの曲をどんどん作るようになりました。

—それでは、作品についてお話を聞かせて下さい。
今回の作品は、全曲通して彩音さんの歌とギターのみ。
とことんシンプル且つストレートに、今の時代では意欲的な作品となりましたが、どのようにこの作品の制作に至りましたか?

▶彩音:シンガーソングライターで、普段は1人で弾き語りライブやっているのに、音源になるとがっちりとしたバンド演奏が入っている人が多くて、それが単純に不自然に感じていました。
私にはこのCD に入っている歌とギターのみという構成が、ごく自然で、いつも通りの自分という感じです。

—なるほど。あくまで自然な流れだったわけですね。
多様な音楽が混在する今の時代にはある意味”エッジ”があり、声と言葉が、そのまま飛んでくる、素晴らしい作品になっていると思います!
特にM-4″叫び”とM-6”誰も知らない”に関しては、カセットテープを使用した録音をされたということですが。

▶彩音:この2曲のディレクションをして頂いた、
忌野清志郎さんのギター・テックで知られる山本潔さんからの提案で、カセットテープ録音をする事になりました。テープレコーダーに内蔵しているマイクで、”せーの”で録音ボタンを押してもらって、そのまま演奏して、
修正はきかないので、一緒にいたスタッフの皆さんはひたすら物音をたてないようにじっとしているという(笑)

—本当にアナログな方法ですね。音に暖かみがあり、とても新鮮です。

▶彩音:小さい頃は家にテープレコーダーがあったので、懐かしい気持ちになりましたね。

—録音した音を聞いていかがでしたか?

▶彩音:M-4″叫び”に関しては、納得がいくまで何回も録音をしたんです。
テイクを重ねていくなかで、自分自身がこの曲に対して精神的にかなり入り込んだ状態になっていました。
ごまかしの効かないカセットテープで録音していることもあって、その場の雰囲気や空気感がそのまま音になり、表れていると思います。

—M-6”誰も知らない”は、同じ録音方法でも、奥行きのある空間の反響やノイズがアクセントになり、”叫び”の音の生々しさとはまた違う美しさがありますね。

▶彩音:天井が高くて広いギャラリーを使用して録音をしました。
実は、人の足音や、外で車が走る音とか、自然の音も入っているんですよ。
カセットテープならではですよね。

—個人的にはM-4″15″(読み:じゅうご)の歌詞の世界観がとても印象的でした。

▶彩音:15歳の時に作った曲ですね。タイトル通りですが(笑)
ちょうどギターを弾き始めた頃と同じくらいに、村上春樹さんの”海辺のカフカ”読んで、とても衝撃を受けました。
物語中に”海辺のカフカ”という同名の曲が出てくるんですけど、その歌にオリジナルのメロディをつけて歌ってたりもしました。
主人公が15歳ということもあり、私自身がいざ15歳になって、16歳の誕生日を迎えるまでに何かを残しておきたいと思い、この曲を作りました。
私が15年間生きて、それまでに感じてきたことを、この1曲につめこんだ感じです。

—彩音さんにとって”海辺のカフカ”は本当に欠かせない1冊なんですね。

▶彩音:はい。初めて読んだ時から今現在も、私の中で巡っています。

—最後となりますが、この作品のリリースを経て、山﨑彩音の名前を沢山の人に知ってもらえると思うのですが、今後はどんなアーティストになりたいと思いますか?

▶彩音:自分は自分でしかないので、私にしか出来ないうたを歌い続けたいですね。歌とギターの音だけ、カセットテープでの録音など、
何も飾らないそのままの音楽が形に出来たと思います。
ぜひ聴いてみて下さい。


【リリース情報】
1st E.P 『Yer』
NOW ON SALE
1,風の夢 2,朝の唄 3,アオイカノジョ 4,叫び 5,15 6,誰も知らない
※唄とギターのみの一発録音。M-4,6はカセットテープ録音。
【価格】¥1,000(税込)
【品番】mabmrar-000001
※ライブ会場、Amazon、okshop.jp等にて通信販売