–:eggmanマンスリーマガジンをご覧の皆さんに、「東京カランコロン」というバンドを簡単に紹介していただけますか?
いちろー:男女ツインボーカルの濃いポップスを作るロックバンド…です。
–:新レーベルTALTO移籍後初の音源「トーキョーダイブ」を2月1日にリリースしますね。1年振りのリリースということで今作への思い入れも深いんじゃないかなと思うのですが、いかがですか?
いちろー:去年アルバムを出して、4月に日比谷野音でアニバーサリーのワンマンをやって、そこから自分たちが改めて何をやりたいのかってメンバーとじっくり話をしたんです。何をやりたいのかっていうのもあるし何だったら自分たちがストレスなくずっと続けていける音楽ってどういうものなのかっていうのを突き詰めて考えて。その結果、今とてもやりやすい環境になったので、バンド内もそうだし、バンドを合わせたチームそのものが風通しのいい状況で、出したいものをまっすぐ出せるところに来ることができたなと思っています。
せんせい:今回レーベルを移籍させて頂いたんですが、新しい仲間・スタッフたちと何を作っていきたいのかっていうのをすごく考えました。今までの私たちは、がむしゃらにやりたい事や自由な事を求めてやってきたけど、実はやってきたものって自分たちを無理に大きく見せようと自分たちが頑張りすぎてたしカッコつけすぎてたり、ふざけすぎてたりとかしてたんじゃないかって思うんです。5人それぞれどういう人間なのかとか、東京カランコロンってどういうバンドなのかっていうのを改めてすごく見つめ直して、6,7年5人で付き合ってきてる中で初めて、何も気にせず自分たちだけで立ってるような感覚がありました。そのタイミングで今回の「トーキョーダイブ」みたいなまっすぐ光が差すような曲が出来たっていうのは、バンドにとっても5人それぞれにとっても良かったなって思ってます。
–:MVも見させていただいたんですけど、こちらもかなり遊び心ありますよね。
いちろー:今回はもちろん曲のメッセージとか疾走感とかそういうものを伝えるっていうのも勿論大事なんですけど、それよりも自分たちのキャラクターとかこういう人間たちなんですよってことを改めて自己紹介するものでありたいっていう話を監督さんと沢山しました。
監督さんも僕らのライブも何度か見てくださっていて、僕らの人間関係やキャラクターを把握してくれていることもわかってたので、監督さんの思う各々の客観的なパーソナリティな部分を存分に出してくださいと。その結果ベース(佐藤全部)があんな扱いになった感じ…なんですけど。(笑)
–:そして「東京再起動ツアー」が始まりますね。どういうツアーにしたいですか?
せんせい:今まではツアーといえばだいたいワンマンで、どや!みたいな感じで気合い入れて、隅から隅まで自分たちで考えて挑んできたけど、今回は東京は2デイズでドレスコードがあったりだとか、気を張って「この日は大事です!!」というよりは「この日ホームパーティーなんでみんな遊びに来てー」みたいな気持ちで、私らのライブっていうよりお客さんとみんなで作り上げる楽しい空間って感じでやりたくって。だから名古屋もレーベルメイトの「マカロニえんぴつ」を誘ってパーティー感を出したりもしてます。大阪もワンマンではなく、野外の会場でゲストを呼んでみんなでお祭り!みたいな。名前は「再起動」でちょっと硬いけど、私たちはどうや!っていうよりも、一緒に楽しもうよってツアーにしたい。
いちろー:せんせいが言ったように、結構作り込みすぎちゃうところが僕らはあるので、今回は隅から隅までやることを決めて作り込むっていうよりは、今の自分たちの姿をみてもらいたいなと思ってます。今はそのくらいバンドのエネルギーが曲にもライブにも出てるはずなので。
去年1年間、どういうライブを自分たちはすべきなのか、どうやったら伝わるのかっていう事に関して凄く悩んで、メンバー間で話し合いを何度も重ねてきて、去年の暮れ頃にようやく見えてきました。ライブを見てもらって口に合わないんであればしょうがないけど、それでもやっぱり自分たちはこうなんで、これしかできません!って自分たちの素を見せられるようなライブをしていきたいと思ってます。だから今回はこうやって遊びの多い内容にしてるし、そういうものにできたらいいなと思ってます。
–:なるほど。ありがとうございます。今回のシングルを手にしてくれる方にメッセージをお一人ずつお願いします。
せんせい:音源でもおもしろさがすぐ聴いてもらったら分かると思うんですけど、ライブはさらに輪をかけてふざけてるんで(笑)それを体感しに来てほしいなって思います。
いちろー:今回の曲のテーマにしては僕らの「再起動」、あらためてスタートするっていうメッセージではあるんですけど、ワンコインっていう手に取りやすい価格なので本当に気軽に手に取ってもらいたいなって思ってます。僕らが何を言いたいかっていうよりも、聴いた人が楽しんでもらえたらいいなって。曲のメッセージ云々よりは、聴いた人も頑張ろうかなって思えるようなものになってもらえたらいいですね。暮らしのプラスになればなって。で、それが叶うなら500円って高くはないかなって思います。それだけのものは作れたので。
–:最後に今回の作品を漢字一文字で表すとしたら何ですか。
いちろー:「起」!ですね!
せんせい:それいいー!