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恩田快人(ZAMZA, ex.JUDY AND MARY) インタビュー vol.1
- SPECIAL -

恩田快人(ZAMZA, ex.JUDY AND MARY) インタビュー vol.1

エッグマン開店直後から数々のバンドで出演している恩田快人(ZAMZA, ex.JUDY AND MARY)に突撃インタビューを慣行!!二ヵ月にわたってロングインタビューをお届けします。

※インタビュアー:井上秀隆/shibuya eggman

●井上:今日はeggmanが30周年を迎えるにあたって初出演のことなど含めて色々と質問をさせてください。

恩田:まずは30周年おめでとうございます。

●井上:ありがとうございます!
当時のエッグマンのイメージ的なものはありますか?

恩田:まだ渋谷には屋根裏とラママとエッグマンしかなかった頃ですね。PRESENCEというヘヴィメタルバンドをやっている時に渋谷ラママによく出ていて、エッグマンはとりあえず敷居が高いイメージが強かったですね。

●井上:なるほどー。エッグマンに初めて出演したのはJUDY AND MARYの時ですか?

恩田:いや、PRESENCEでもJACKS’N’JOKERでも出てますね。
PRESENCEで初めて出たときのことがかなり鮮烈に思い出として残ってますよ。メジャーデビューする前だからの87年の冬かな?
その当時は使い古したタイヤにまた溝をつけて機材車で使うのが主流だったんです。そんなタイヤで全国を回ってかなりの移動距離を走っていたので限界が来てたんでしょうね。兵庫から東京に向かっている最中にタイヤがバーストしちゃったんですよ(笑)

●井上:事故寸前じゃないですか(笑)

恩田:いやー、あれは完全に事故でしたね(笑)だってJAF呼んだらうちじゃなくて警察呼んで下さいって言われましたから(笑)
でも警察を待つ間に寒いからってギターの折れたネックで野球したり、マーシャルのアンプで回りを囲んで寒さを凌いでました(笑)

●井上:たくましいですねー(笑)

恩田:開き直ってました(笑)
その事故のせいで大幅に予定が狂って東京に着いたのがもう昼だったんですよね。
その日はバンドの今後が決まると言っても過言ではないライブで、某大手のメーカーさんや事務所さんが来たんですけど、事故処理で疲れてるしさらには寝てないからという状況だったので体調悪いしでもう本当にライブがボロボロだったんですよ。
だから初エッグマンの日はめちゃくちゃ覚えてますよ。

●井上:それは確かに忘れもしない出来事ですね(笑)

恩田:そうですね(笑)
あとJACKS’N’JOKERの時にもエッグマンでライブをやる時は関係者の方がたくさん来てくれましたね。
これも凄く印象的です。

●井上:今でもそういった意味合いが強い場所なんですけどやはり昔からそういう場所みたいですね。

恩田:それは昔から変わらないと思います。
僕の個人的な印象ですがエッグマンでライブをする時はバンドの将来を左右するようなライブが多かった気がしますね。

●井上:恩田さんが組んできた各バンドで節目節目でエッグマンでライブをやってる
感じなんですか?

恩田:今振り返るとそうだったと思います。立地が渋谷公会堂の前というのがやはり大きかったですね。
エッグマン→渋谷公会堂→NHKホールという流れがバンドの(ステップアップの)ルートみたいなイメージが強かったですから。
JUDY AND MARYでも節目となるワンマンをやらせてもらってますし。

●井上:初ワンマンの日が1993年11月25日なんですがこれが初出演ですか?

恩田:いや、その前に何回かお世話になってると思います。

●井上:通常の対バンライブですか?

恩田:関係者を集めてのコンベイション的なライブだったと思います。
会場内はパンパンだったんですがお客さんは20~30人くらいで他は関係者という状況でした(笑)

●井上:やはりエッグマンは関係者が多く来るんですね(笑)

恩田:そうですね。
プロモーション盤しかない頃にそういった関係者が集まるライブをして当時の所属事務所が決まった感じですね。そう考えるとエッグマンはメジャーデビューを目指す上で絶対に必要な場所でしたね。老舗中の老舗で然るべき場所だと思います。
エッグマンという場所自体が一つのステータスでしたね。

●井上:そう言っていただけてありがたいです。そんなエッグマンに今出ている若いバンドたちになにかメッセージなどありますか?

恩田:なかなか難しい質問ですねー(笑)
エッグマンに限らずですけど、自分たちの色に合ったライブハウスを選んでそこでレギュラーバンドになって、そこから(全国のライブハウスに送り出して貰って)という流れは今も昔も変わらず大事だと思ってます。バンドとライブハウスは切っても切れない関係です。エッグマンを選んで出ているバンドたちには辛い時期があっても、(理想とする音楽の形を実現する為にライブでも追求していって)ほしいです。
バンドはやはりライブハウスで育つものだと思っているので。

●井上:ありがとうございます。
次号は恩田さんにバンド成功の秘訣や楽曲制作のコツなどプレーヤーとプロデューサーの両方の視点から語っていただこうと思います。


※eggman マンスリースケジュール2月号に続く…