ーSUPER BEAVERとして約1年半ぶりとなるリリースですが作品が出来てみてどうですか?
柳沢(Guiter):そもそも音源作る事が久しぶりだったからテンション感は半端じゃなかったです。CDを出すに出せない時期が続いてたから2011年はライブばっかやってて今回は今聞かせたい新曲を届けたかったし、形にして持っていきたいなって所からリリースが決まりました。
ー2曲目に入っている「Hello,World」は結構前からやってましたよね?
柳沢:「Hello,World」は3,4年前からあってライブでもやってたけど、30分のセットで全部新曲に出来るけどそうする訳にもいかないからリリースをしたかった。
渋谷(Vocal):音源を聞いてライブに来てくれる人が多いから、今CDを聞いてライブに来てくれる人の為にも早く盤を出して認知してもらいたかった。ようやく…ようやく出せるって思ってます。もどかしい感じがずっとしてた。
ー今回は会場限定ですよね?その意図はなんですか?
柳沢:最初はアルバムを出そうって話になったんだけど、ポッとだしても今までのSUPER BEAVERがどんだけ地を固めてこれたかっていうのがわからないからその中からシングルカットして「アルバム出すんですけど先にこの曲だけ持ってきちゃいました」って感じでツアーを回りたい。
渋谷:会場限定にしたのはライブに来て欲しいからですね。実際見てみないと分からない事ってあると思うし、音源だけ聞いてそのバンドが好きっていうのはもちろんありだと思うけど、ライブの良さってものを知ってもらうにはライブに来てもらわなきゃいけないし会場限定にすれば足を運んでくれるかなって思いました。CDを買いにきてくれた人がライブを見てハマってくれたらもっと嬉しい。
ー僕も1人のSUPER BEAVERファンとしては、ライブを見て欲しいって思いますね。
渋谷:キッカケですね。なんにでもそうだけどキッカケになってくれれば良いなと思います。
ー今回リリースする『歓びの明日に』の歌詞を読んだのですが、2曲とも自分を弱い人間だっていう観点からもっと上に行こうっていう意味が込められてるなと思いました。どんな曲になっているんですか?
柳沢:実際はそういった意味ですね。弱いかどうかは別として現状に100%満足していれば、こういう言葉は出ないです。瞬間の満足っていうのはどこにでもあるんだけど、有名になりたいとかバンドでこうなりたいとか、もっと小さい世界で言えばあの子と付き合いたいでもいいし。今、自分の手元にない物を求めるって言うのは潜在意識としてあります。逆に言うと、手元になにもないって事を見ないまま何かを望む事はないと思う。これを欲しいとか、あれをこうしたいとかを考えた時にスタートする地点は現在の自分であって、今回のシングルに入っている2曲とも今作ってる自分が満足していないから出来た歌なんだと思います。前回出した「SUPER BEAVER」っていうアルバムは、自分がモヤモヤしてます!って所で終わってるんです。今回は意識した訳じゃないんだけど、こうモヤモヤしてるんだけどこうしてみようと思いました!って曲になってます。それが合ってるか合ってないかは関係なく、僕らはこう思ってるけどみんなはどうする?って問いかけてる感じですね。自分なりの意思表示が見えました。
ーそうなんですね。バンドとして成長しているからこそ出来た曲なんですね。
柳沢:やりたい事とか歌いたい事が明確になったってことですかね。変な話そういう意味での迷いはなくなりました。今回リリースする「歓びの明日に」って言う曲は、明日にって言っている時点でそれを歌っている自分は「今」にいる。「今」という時間を明確にしなければ次は絶対に見えないと思う。そのスタンスでSUPER BEAVERというバンドがあるし、「あそこを目指しているからこんなライブをしよう」じゃなくて、「今日こういうライブをやったからここが見えてきた」って思える活動をしていきたいです。まとまった!!(笑)
ーあはははは!(笑)
柳沢:俺らも昔はあーやりたい。こうやりたい。って言ってたけど…。(笑)
渋谷:でもそれはやってかないといけない事だと思います。2年後に1000人のキャパシティでライブ出来ていないとダメだと思ってやってる。続ける事っていうのは、難しいって言われているけどそれは簡単なはずだと思ってる。そのバックボーンとかが伴って続ける事が難しいのであって、真髄をもって出来る所までやりたいです。ダラダラやりたくはないし、バンドってそういう事だと思う。だからあと2年ってすごくリアルだと思ってます。
ー近い将来1000人キャパシティでワンマンやってるSUPER BEAVER見たいです!!
柳沢:やりたいですね!
渋谷:やりたいですよ。ZEPPツアーとか普通にしてやりたい。
ー今日は本当にありがとうございました!
渋谷•柳沢:こちらこそありがとうございました!!