―お久しぶりですね!!

田邊駿一（Vo/Gt以下田邊）：本当だね〜！いつぶりだよ〜（笑）。

－半年ぶりくらいですかね〜！今回も最高のインタビューお願いします（笑）。
全員：お願いします！

－では早速なのですが、今作は新曲３曲を含んだ初のフルアルバムということで、どうしてこのタイミングでリリースしようとしたのですか？

田邊：ワンマンツアーを12月に終えまして、去年一年の動きが凄く飛躍出来た年だったとメンバー全員が思っているのですが、その感謝をどう表すかというのを考えたときに、新譜のアルバムを出すのか、何か特典を付けてリリースするのか色々悩んだ結果、最近のライブでは残念ながら1stと2ndのCDが売り切れになっていることもあって、ライブだと[NOISY SLUGGER]は知っているけど、それ以前の曲は知らない人も増えてきて。そうなった時に、今までのBLUE ENCOUNTの１枚というものをリリースしたいなと思って今回ベスト盤のような形にしました。

－レコーディングはいつぐらいからしていたんですか？

田邊：丁度前作をリリースしたあたりから、既に動き始めてましたね。

辻村勇太（Ba以下辻村）：結構長期にわたる制作でしたね。

田邊：ただのベスト盤だと面白くないので、選りすぐった3曲の新曲を入れたという感じですね。

－15曲もあるとボリュームが凄いですね！

田邊：初めてのフルアルバムなので、すごく嬉しいですね。

高村佳秀（Dr以下高村）：でも既存の曲もあるので、全曲新曲のフルアルバムていう感じではなかったので、そこまで大変ではなかったですね。

田邊：でも出来上がった作品を聴いてみて、自分たちの曲は1曲1曲濃いなというのは実感しました。

江口雄也（Gt以下江口）：凄く濃いアルバムだなという感じです。

田邊：ある意味リスナーの石川さんはどう思いました？（笑）。

－やっぱり、声とかの時代から知っているのもあって、昔と今は大分変わったなと思いました。新曲とかはすごく攻めたな！と思いました。

田邊：今回は一切休憩がない感じになったな〜。

高村：一つのコンセプトとして今回、ライブ定番の曲を収録したっていうのもありますし、全曲推し曲ですね。

－再録はどうでしたか？

田邊：歌う側は大変でしたね。でも昔の自分があまりライブを意識してレコーディングしていなかったので、超えやすかったですね。

辻村：超えやすいけど、元の曲との差が有りすぎてもだめなので、そこは意識しました。

江口：現在のライブの感覚により近づけましたね。1st、2ndはとりあえず音源を作るって気持ちだったんですけど、今作は音源をレコーディングする段階でライブ感はかなり重視しました。

田邊：今までは音の作りとかエフェクトでごまかせていた部分も、音源でライブを表現するのはメンバーとのグルーヴ感も、演奏技術も下手こけない、妥協は一切できなかったので大変でしたね。

辻村：少しでも疑問に思う事があったら、メンバーと一つずつ話して解決していったので納得の出来る作品になりました。

田邊：一周してやっぱり元のままが良いと思った曲もあるし。

－今までのBLUE ENCOUNT総集編ですね。

田邊：そうですね。色んな思い出があるからこそ、この作品で一度ピリオドというか、今までのBLUE ENCOUNTをまとめて次に進んでいこうというきっかけにはなりましたね。

－ジャケットも前作との色違いですね。

田邊：これも今まで支えてくれていた皆さんと、自分たちのイメージがしっかり近かったので、こういうアートワークにしました。

辻村：デザイナーさんとしっかり自分たちで打ち合わせをして決めたので自分たちのイメージにしっかり合ったものになりました。

－新曲は本当に攻めですね。

辻村：今までの攻めとはまた違う攻め方が出来たなと思います。

江口：俺等が今出来ることは全て詰め込みましたね。

高村：他の曲がキラーチューンなだけに、新曲はそれを超えていかなきゃいけなかったので、そこは気を使いました。

江口：候補は何十曲もあってメンバーで話し合った時に、この3曲は全員一致で決まりました。

－M1:opening~B.O.D~は本当に良い意味で斬新ですね。

田邊：今回は賭けでしたね。いきなりインディーズのバンドがストリングスを入れるって！って思った人も多いと思います。でも実際、素晴らしい場所でバイオリンを演奏して頂いて、自分たちの不安を超えて最高でしたね。

高村：むしろこれはやりたいってその時に思えて。バンドにも合うと感じました。

江口：本当に初の試みでした。

辻村：ストリングスに食われすぎてないっていうところも自分たち的には成功だと思っています。

－M2:DESTINATIONもM1に続く曲ですね。

江口：M1:opening~B.O.D~に続く曲なので、本当にバランスのとれた曲なりましたね。

田邊：M1:opening~B.O.D~とM2:DESTINATIONは一曲と考えてもらえればと思いますね。

－M3:アンバランスは本当に攻めてるなというのを感じました。

田邊：もうこれは、全攻めです（笑）。

江口：全力で出来る事をやりましたね。

辻村：プラス今までの自分たちに出来なかった事をしてきた感じですね。

－M15:PLACEは

江口：この曲がBLUE ENCOUNTの全曲の中で1番好きです！

高村：締めにふさわしい曲が出来たというか。

江口：壮大感もあるし、皆で歌えるし、メッセージ性もしっかりしているし、今まで田邊が言ってきた事に近い曲が出来ましたね。これを収録するってなったときに絶対に最後にしたいねって話しになってました。

高村：M5:HANDSは今までラストに持ってくる事が多かったけど、この曲がラストでも、皆に納得してもらえるなと。

田邊：ライブの定番にしたいですね。

－曲の制作はどうでした？

江口：この曲は1番最後に出来た曲です。リードトラックを何にしようか考えていたときに、田邊が曲を持ってきて。そのときに満場一致でリードトラックにしたいねという話しになってすぐ作りましたね。

田邊：ワンマンツアーのライブでやるのがとても難しかったですね。

辻村：これからどうやってこの曲を大きくしていくか考えるのが楽しみですね。

－今回のアルバムの曲順は結構悩みましたか？

江口：結構悩みました。この曲順になるまでが、結構長くて。メンバーそれぞれが考えた曲順がそれぞれ違って。でも、絶対的にライブを意識して制作したアルバムなので、なるべくライブに近い曲順を組みました。

田邊：逆に曲選びはすんなり出てきましたね。

－ワンマンツアーはどうでしたか？

田邊：すごく楽しかったです。でもそれは結果論で、実際は凄く苦しかったです。こんなに大変なんだと。

辻村：ワンマンやる前までは、もっと楽に出来るって思ってました。

高村：自分たちのことを好きなお客さんだけが来るから、楽観視してました。いわばホームだと思ってたけど、始まってみたらそんな事はなくて。自分たちのことを好きでいてくれて、曲も沢山聴いてワンマンに来てくれているので、その分自分たちが本当に良いライブをしないと認めてもらえないということがよく解りました。

田邊：初日の福岡で本当にこれじゃだめだ。って思いました。

江口：ある意味初日の福岡はリベンジしたいですね。

田邊：半分近くのお客さんがBLUE ENCOUNTを初めて見る人で、それも嬉しかった。その分、本当に伝えていかないといけないと思いました。お客さんと一緒にライブを作っていくのが自分たちだと思うので。

江口：その根源を忘れてたよね、特に初日は。そこから少しずつ修正していけてファイナルはすごく良いライブが出来ました。

田邊：4人の仲も本当に深まりましたね。例えば俺の歌がへたってきたら、それを知らずとサポートしてくれたりして。4人でBLUE ENCOUNTを出来ているっていうのが凄く実感出来ました。

－去年一年で本当に飛躍がすごかったと思うのですが、特に思い出に残ったものはありますか？

高村：僕はSUMMER SONICですね。2万人キャパの大きなライブハウスだったけど、それに物怖じせずに、しっかり自分たちのライブをすることが出来たので、本当に嬉しかったです。

田邊：COUNT DOWN JAPANもすごく思い出に残ってますね。俺等がトップバッターで、その時間に俺等の事を選んでくれた人が5000人近くいたこが本当に嬉しかったですね。一年間が肯定されたなと。

江口：SUMMER SONICの舞台を経験してから、大きいステージに物怖じしなくなりました。

辻村：SUMMER SONICがあったからこそ、COUNT DOWN JAPANも出来たと思うし。本当に良い緊張で演奏出来ました。

田邊：良い意味で、ZEPP TOKYOだったりとかが広く感じなくなりましたね。どこのフィールドでも俺等はやれるぞ！っていう自信もついたし。MCをオフマイクでZEPP TOKYOの時にして、凄く夏の経験があったから、勇気もでたし、今年も一杯出演したいですね。

－新たな目標はありますか？

田邊：ライブは去年の気持ちをしっかり持って、どの場所だろうとライブハウスにしたいですね。見られる絶対数が増えても、一人一人にライブをしたいです。

辻村：今まで培ってきたものはどの舞台でも忘れずに演奏したいですね。

－最後になりましたが、eggmanにちなんで、好きな卵料理を教えてください！（笑）

田邊：俺は、エッグベネディクトです！

高村：それなに？

田邊：ポーチドエッグというか、なんか卵の食べ物で…（笑）。

辻村：でもそれ最近流行ってるよね！？何味なの！？

江口：詳しくは調べてください（笑）。僕は、ハヤシライスの上にチーズと卵の黄身だけ乗っけて食べるのが好きです！

田邊：おしゃれぶりやがって！

辻村：出し巻き卵です！

田邊：卵色の服着やがって！！

高村：僕はもう生卵を5個くらいジョッキに入れて食べるのが…（笑）。

辻村：ガリガリのくせに！（笑）。

田邊：ある意味高村が1番エッグマンなのかもしれないね（笑）。

－あ、ありがとうございます（笑）。本日は楽しかったです！

全員：ありがとうございました！