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04 Limited Sazabys interview
- SPECIAL -

04 Limited Sazabys interview

誰が見ても盛り上がっていると言える、名古屋パンクロックシーンの中心を担う
4ピースバンド「04 Limited Sazabys」。
前作から早9ヶ月ながら完成させた名盤は、
彼等の「今」を詰め込みながら勢いや覚悟を感じる作品となった。
eggmanマンスリーマガジンでは、Ba,Vo GENに今回のミニアルバムに懸ける想いを聴いてみた。

interviewer:YUMA

―まずは、3rd mini album”monolith”発売おめでとうございます!リリースを迎えてどんな気持ちですか?

GEN(Ba,Vo):本当に嬉しいです。苦労して産んだ我が子を早くみんなの耳に届けたくてしょうがなかったのです。純粋に良い作品が出来たなという達成感があります。

-前作からたった9ヶ月での新作リリースになりますが、「04 Limited

Sazabys(以下:04LS)」的なスパンとしては早いと思いました?遅いと思いました?

GEN:早かったです。僕らの今までの曲作りはかなりマイペースだったので、今回のようにツアーを終えてすぐレコーディングというタイトスケジュールは初でした。しんどかったです(笑)。

-前作”sonor”を皮切りに、04LSから見える景色が変わってきたんじゃないかと思うような勢いを感じています。何か変わりましたか?

GEN:そうですね、以前より全国のお客さんに求められてる感じがすごくします。初めて行った土地でも知らないお客さんが沢山いて、凄いテンション上がって喜んでくれたり。待ってくれてたんだなと感じます。あと、一緒にやるバンドもかなりジャンルレスになり、新しい友達が沢山増えました。

-今作”monolith”もガッツリと04LS節が炸裂してましたが、どんな想いをもってアルバム制作したのか聴かせて下さい。

GEN:僕らの『今』が詰まってるアルバムが出来たと思います。以前だったら書けないような曲、数年後だったら描けないであろう今しか書けないような歌詞が書けました。今回かなり新しいことに挑戦してますが、複雑にしすぎず今まで通り全体的にシンプルでポップな仕上がりになったと思います。

-曲についてもお聴きしたいのですが、04LSは英語詞というイメージが強かった中で、今作に関しては日本語中心ですよね?理由などありますか?

GEN:特に意識したわけではなかったんですが、最近は自然と日本語で思いつくし、日本語で書く方が楽しくなって来ました。もちろん英語も好きなので、音として聴いて気持ち良ければどっちでもいいかなと思ってます。でも日本語で書いた方が、僕にしか書けない曲になるんじゃないかなとも思ってます。

-1曲目”monolith”は表題曲でもありますが、どんな想いが詰まっているのかお聴きしたいです。

GEN:実は基本的に曲のタイトルは、歌詞を書いて、レコーディングが終わって最後にやっと決めてます。それまでは仮タイトルで呼ばれてます。アルバムのタイトルを”monolith”に決めた時に、この曲はアルバムを背負って一曲目になれる名曲だと思い”monolith”にしました。制作中なかなか曲が出来ずにかなり苦しい状況でしたが、この曲が出来てやっとアルバムの全体図が見えました。この曲には救われました。

-サビの言葉の使い方、メロディの選び方に感動すらありました。

GEN:僕はいつもメロディが先に浮かびます。この曲が思いついた時、これはアルバムを代表する曲になる確信があったので、メロディを邪魔しないように慎重に、間違いない言葉を選びました。

-この曲に関しては、MVもありますよね。04LSらしさはしっかりあるし、ただ単純にすごく良いMVだと思いました。どういう風にして収録されたのですか?

GEN:プロジェクターを2台使って、直接メンバーに投影して撮影してます。なんだかデジタルな作品に観えますがCGや編集による加工の一切ないアナログな手法です。今までの直球な僕ららしさと、新しい変化球な僕らが見事に表現されている最高のMVが出来たと思います。撮影当日、雪が降るぐらい寒い日でとても辛い現場でした。よく見ると僕の口から白い息が出てます。

-3曲目の”nem…”の歌詞がとても面白かったです。何か物語があるようにも感じたのですが、この曲に関して教えて下さい。

GEN:”nem…”の歌詞はかなりヘンテコな新しい世界ですね。夢の中の世界と現実の世界の対比を、リズムと韻重視で書きました。眠りにつくかつかないかのギリギリで、起きていて意識はあるんだけど夢の中の音が聴こえてくる、夢の中の映像が観えてくるあの感覚を歌ってます。

-文字数の制限もあるので、次は6曲目”Touch your shape”に関してお聴きします。この曲は、GtのRYU-TAから歌い始めますが、これがまた04LSなんだなって思います。作っているメンバー的にはどういう想いで振り分けているのですか?

GEN:もともと全部僕が歌ってたんですが、レコーディング当日に思いつきでRYU-TAに歌ってもらいました。RYU-TAが歌う分、僕らの中のPUNK、メロディックの部分、良さを出せたかなと。Bメロのメロディが気に入ってるんですが、歌い出しでRYU-TAのゴリゴリな歌がガツンと来る分、Bメロがよりグッと来るかなと思います。勢いがあってかっこいいです。ライブでみんなで歌いたい曲です。

-7曲目の”hello”という曲ですが、アルバムのこの位置にありながら相当な名曲だと思いました。

GEN:この曲は僕が大好きな曲で、PVにしたいぐらいすごく気に入ってます。だからこそ、このアルバムを締める意味で、トリを務めるには相応しい楽曲だと思います。
全てものは変化するし、変化しないものってないのかなと思うんですが、瞬間瞬間に感じる幸せや喜びを、真空パックして、閉じ込めて、永遠にできたらなという曲です。歌詞カードも見て聴いてほしい曲です。

-紙面で書いていいのか分かりませんが、ボーナストラックに関しては04LSというバンドの4人の雰囲気丸だしで良かったです。

GEN:レコーディング直前に思いついて、急遽入れました。僕ららしさ全開で、素な空気感が出てます。名古屋の歌ですね。

-この曲に関しては、ライブで聴きたい!

GEN:ライブでは、、やるのかな(笑)?

-ちょっと話が反れてしまいますが、東京に住んでいながらパンクやロックのシーンの中で名古屋のバンド達から怖いくらい勢いを感じています。その中心にいるバンドだと勝手に思っているのですが04LSから見た名古屋の音楽シーンってどう見えていますか?

GEN:僕は名古屋の音楽シーンで育ったので、やっぱり名古屋を盛り上げたいという気持ちが強いです。数年前、シーンを作りたいと、同世代のバンドと漠然と話してたことが、少しずつ現実味を帯びて具体的にカタチになって来ました。名古屋は東京と違ってやっぱり、地方なので、パンクもギターロックもメロコアもガレージも歌モノも、ライブハウスを中心に、ジャンル関係なくみんなが何処かで繋がってます。みんな自分が住んでる街を、みんなで一緒に盛り上げて行こうという気持ちがあると思います。それはお客さんも一緒で、名古屋の人達が、名古屋のバンドを精一杯応援してくれてます。愛を感じます。

-ツアースケジュールも様々な土地にいくと思いますが、ツアー毎に目標などあるんですか?

GEN:今回のツアーは本数的には多くはないですが、前回のツアーで行けなかった箇所もあります。僕達は紛れもなくライブバンドです。ライブを観てください。ツアーをして、ライブをして、楽曲を育てることで、初めてアルバムが完成すると思ってるので、是非ライブに来てください。

-リスナーの皆様に自分達のこういう所を感じて欲しいとかってありますか?

GEN:メロディを聴いてください。なんとなく楽しくなったり気持ち良くなったりしたら、今度は歌詞を見て聴いてください。歌詞カードも楽しんでもらえるデザインにしました。自由に自由に皆さんの好きなように、このアルバムを解釈して、自分のモノにしてもらいたいです。

-最後にインタビューを読んでくれているリスナーの皆様に04LSらしいコメントをお願いします!

GEN:ゆくゆくは印税生活をしながら飼い猫とのんびり暮らしたいと思ってます。皆さん、力を貸してください(笑)。