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BLUE ENCOUNT
- SPECIAL -

BLUE ENCOUNT

熊本発4ピースエモーショナルロックバンドBLUE ENCOUNTが6/26に三枚目となるミニアルバム【NOISY SLUGGER】を発売する。
彼らの全く飾らず、ライブではその時の全てをぶつけているバンドスタイルは多くの共感と評価を得ている。
そんな彼らにインタビューを刊行した。

interviewer:Shoko Ishikawa

–本日は宜しくお願いします!本誌初登場という事で、結成した経緯から教えてください。

(Gt&Vo)田邊駿一(以下田邊): 熊本の高校時代に軽音部で結成しました。その当時、熊本で高校生だけが出演するイベントを企画していて、それが異常な盛り上がりだったんです。お客さんもチケット代500円だったので、毎回沢山人が入っていて、そこで「BLUE ENCOUNTいいんじゃねぇか?」と思い始めて(笑)。音楽で飯食おうってその時に決めました。俺の通っていた高校は進学校だったので、周りが受験勉強していくなかで、孤独を感じて2年生の時に高校を辞めたんです。で、メンバーが卒業すると同時に東京に上京しました。

–3人は同級生だったのですね。

田邊: そうです。実は上京する時、親が本当に反対していたんです。親父に音楽で売れるって言うのは「太平洋から一本を針を見つけるようなもんなんだよ。お前の性格上無理だ」と言われていて。凄く衝突しました。でもそんな両親が今は最前列で応援してくれています。

–ベースの辻村さんはいつ加入したんですか?

田邊: 親に反対されていたので、東京の専門学校に通うという約束で上京して、その専門学校で今のベース、辻村に会って加入しました。

–影響された音楽とかはありますか?

田邊: メンバー本当にバラバラで、唯一共有していたのが、ELLEGARDENでしたね。で、ついに今年4月に生形さんの所属しているNothing’s Carved In Stoneとライブで対バンさせていただきました。今まで信じて来た事や目標にしていた事が、バンドを始めて10年目でやっと肯定されてきたなと思っています。

–あの時のライブは本当に感動しました。

田邊: ライブで俺等は全く飾らないというか、音源で聴くとクールかもしれないんですけど、ライブの熱量は凄いと。暑苦しいくらい(笑)。それにこんな感じでいいの?っていうくらい泥臭いバンドです。毎回、全部お客さんにぶつけていこうと思ってライブをしています。ぶつけていった結果、それがお客さんに伝わっていればいいなと。

–そういうライブをするきっかけになったことはありますか?

田邊: 最近今まで対バンしなかったような、スクリーモやエモーショナルなバンドと仲良くなる事が増えたんですけど、そういうバンドと対バンすると彼等の勢いに飲み込まれてしまいそうになるんですよ。それにどう戦っていくかというのは常に考えています。ライブをした結果バンド同士がジャンルは違うけど解り合えたり。お客さんと音楽を共有できたりするのが分かってるから、より熱量のあるライブをしたいと思っています。

–4月からSIGNALツアーを行っていると思うのですが、なにか変化はありましたか?

田邊: 各地の箱の人や関わってくれた人たち、ライブに来てくれる人にリリースがあるとか、フェスに出演するとか、どんどん成長を報告できるのが本当に嬉しいですね。もっと恩返しをしていきたいです。

–では次に今作について聞かせてください。会場限定EPから約5ヶ月、HALO EFFECTからは1年2ヶ月ぶりというリリースですね。今の気持ちを教えてください。

田邊: 本当流通は久しぶりです。前作を超える作品ができたなと思います。

–今作のタイトル『NOISY SLUGGER』はどういう意味なのですか?

田邊: レコーディング中にタイトルを決めたのですが、沢山候補を持っていって最後に残ったのがSLUGGERでした。この単語だけだと、なんか足りないなと思ってそんな時にギターの江口のアンプの調子があまり良くなくて、ノイズが入っていて、それを皆で「ノイジー!ノイジー!」って馬鹿にしていたんです。そこからNOISYが良いのでは?となってNOISY SLUGGERというタイトルになりました。NOISYという単語は騒がしいという意味があるので、今年のブルエンは色んな所を騒がせたい!という意味と、このCDを聴いてくれるお客さんも「今作やべぇ!!」と、騒いでくれるようにという意味も込めて命名しました。

–「opening」(M1)はライブでの毎回の歌い出し部分ですよね。

田邊: 去年のツアーの山口のライブの日にふと、ライブの始めを歌で始めたいなと思って、その日のリハ終わりに急遽作りました。本当にその時はメロディーが舞い降りてきた感じです。一回ふわっとなんとなく歌ったのがまんま曲になった感じです。これは序章なので、この曲の完成版が今後出来るかもしれないです。

–「JUST AWAKE」(M2)はタイトル通り騒がしい曲ですよね!Aメロでオートチューンを使用していますね。

田邊: オートチューンを使いたいと思っていて。歌詞の中に「思考回路をゼロに変えろ」という歌詞があるので、機会音を入れたかったんです。今回、このアルバムを制作するにあたって合宿に入ったんですけど、合宿に入る時点で他の曲はもうアレンジを練っていく段階で、今作にもう一曲くらい欲しいなと思って合宿前日スタジオに入ってたらできた曲です。

–「SLUGGER」(M3)はタイトルにも含まれている曲名。ライブで盛り上がる絵が見えます。歌詞も今までのブルエン以上に力強いですね。

田邊: 最初は〈ストレンジャー〉という曲名だったんですが、歌詞とか曲が出来ていくうちにこの曲は強打者だな。と思い始めてSLUGGERにしました。レコーディングもこの曲のボーカルは一発で録りました。どの曲もライブを想起させる曲なんですけど、特にこの曲に関しては意識しました。

–「SAVE」(M4)はポップですが、歌詞は切ないですよね。

田邊: この曲は「君を守れたらな。でも守りたいけど守れない」というような、もどかしさだったり、行動したいけどできない、という相反して弱い自分を強く表現したいという気持ちで書きました。よく最近ある「ロールキャベツ男子」の逆で「肉巻きキャベツ男子」ですね。(笑)。

–ライブや演奏は肉食で、実はステージをおりると草食ってことですね。(笑)

田邊: そうです、今年はこの「肉巻きキャベツ男子」でいきたいとおもいます!(笑)。

–「ANSWER」(M5)は今までのBLUE ENCOUNTらしい曲だなと思いました。

田邊: 本当にこの曲は歌詞がストレートで、「さぁほら、この曲の間くらい心を締め付けるヒモほどいて」という歌詞が出てくるんですが、音楽って現実逃避の材料になることもあるじゃないですか。そういう現実逃避より、むしろ現実に沿った曲です。日常生活に疲れている人の背中を押せるような曲です。疲れたらこの曲を聴いて休めば良いじゃないかと思って作りました。

–「NOBODY」(M6)は今までにないくらいポップですね。曲の構成もおもしろい。

田邊: 昔、活動したての頃はこういう曲ばっかりやっていました。これこそBLUE ENCOUNTだって言える曲で、原点といっても過言ではないです。純粋にこの原点とも言える曲を周りから認めてもらえるのは嬉しいですね。昔はそういうのを否定されてきたので。ライブでもラップ調の曲をやったあとにバラードやったりとかしてたから(笑)。

–M:7/YOUはこのアルバム唯一のバラードですね。

田邊: 本当に目を覆いたくなるくらい恥ずかしいストレートな歌詞だし、曲調もブルエンとして始めて3拍子を取り入れました。俺が格好つけて回りくどく比喩的表現で歌詞を書くのはなんか違うなと。「愛している」とか「好きだ」とか「そばにいて」とかやっぱりストレートに言ってしまうのがBLUE ENCOUNTだと思っているので。今までで一番感情移入した曲です。確かに曲はバラードですけど、その中にもロックな要素はたくさん取り入れたので、ライブでどう表現出来るかが楽しみです。

–田邊さんのおすすめの一曲を教えてください。

田邊: それぞれに思い出はありますが、M:2/JUST AWAKEは是非皆の中で色んな意味でテーマ曲にしてもらえたらと思います。さっきも話した通り、ここまで早く出来た曲もないし、それって今のBLUE ENCOUNTを表現しているんじゃないかと思います。今はBLUE ENCOUT=JUST AWAKEです!と言えるくらいの曲ですね。

–eggmanでのライブも6/15に決まっていますね。意気込みをお願いします!

田邊: 今回のAIR SWELLとAnother Storyとの3マンは強打者の集まりなので、本当に楽しみですね。ただ、もうフロアには降りません(笑)。

–エッグマン出る時いつもフロアに降りてますもんね(笑)。

田邊: フロアに降りない分、今度はダイブするかもしれないです(笑)。

–本当楽しみにしています!それでは最後に読者に一言お願いします。

田邊: リリースの前日(フラゲ日)の6月25日は私、田邊駿一の誕生日になりますので、みなさん是非プレゼントだと思ってこのCDを手に取ってもらってTwitterで報告してもらえたら嬉しいです(笑)。

–おめでとうございます(笑)。今日は本当にありがとうございました!

田邊: ありがとうございました!