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BLUE ENCOUNT x SUPER BEAVER ニューアルバムリリース記念 特別対談!
- SPECIAL -

BLUE ENCOUNT x SUPER BEAVER ニューアルバムリリース記念 特別対談!

互いに別のフィールドで今、大きな注目を浴びるこの2バンド、それぞれが飛躍するきっかけとなったのは2011年、メンバー同士の声掛けで実現し共に回った西日本ツアー。
ここから互いに刺激し合いそれぞれの進路を分つ中でバンドごとの進化を遂げ、今月には双方渾身のニューリリースが控える。くっついたり離れたり、目的と意思を持って互いの最良の距離感を見極め保ちながら歩んで来たこの2バンドから、江口 雄也(Gt / BLUE ENCOUNT)、柳沢 亮太(Gt / SUPER BEAVER)の2名が改めて回想する特別対談が実現!

interviewer: 鞘師 至

―これまでお二人それぞれが別のシーンでそれぞれの活躍をしている姿を多く見てきましたが、実はかなり前から付き合いの深い仲だったそうですね。

江口 雄也(以下”E”): もう長い付き合いですねー、いつからだっけ?

柳沢 亮太(以下”Y”): 一番最初の出会いは確か、横浜のライブハウスBAYSISだよ。 4年前くらいかな。

E: でもその前にティーンズ・ミュージックフェスティバル(全国規模で行われていたバンドコンテスト)で同じ年にお互い出場してたんだよね。そこでSUPER BEAVERが優勝してて初めてバンドの存在を認識したかな。僕らは当時地元の熊本にいて大会では九州大会止まりだったんだけど、そこで同じ九州地区で出場していたのがその時SKIN-HEADzっていう名前でやってたircle。その後この3バンドで西日本ツアーをすることになってぐっと距離が近づいたよね。

Y: そう、その3バンドが出ていた大会の後にBAYSISで初めて対バンした時がBLUE ENCOUNTとの初めての出会いで、今とは全然違うすごい低姿勢で話しかけてくれたんですよ(笑)。

E: その後俺達のイベントに出てもらったり、SUPER BEAVERのイベントに出たり、ちょこちょこ対バンすることがあってircleとの3バンドでのツアーの話しが上がったんだよね。歳が同世代だった影響も大きくて、その時期に気持ち的に急接近しましたね。あのツアーはもう毎日ライブやって、毎晩打ち上げやって死ぬ程飲まされ、みたいのが延々続いて。。。 酷かったね(笑)

-誰に飲まされるんですか(笑)?

Y: もう互いにですよ(笑)。3バンドともお互い足の引っぱり合いで三つ巴になってく、みたいな(笑)。ツアー初日だけでしたね、普通の平和な会場入りは。その後はライブ終わる度に打ち上げで朝まで飲んで、その頃金もなかったんで明け方になったら各々のバンに戻ったり漫喫に泊まったりして仮眠を取って、午前中にバンで移動して次の街に着いて、リハして、バンド隔たりなくリハ終わったやつから誘い合わせて一緒に銭湯行って、ライブ本番を迎える、みたいな(笑)。本当に毎日その繰り返しをずっとやり続けたツアーでしたね。

E: 本当過酷だったなー(笑)。でもそれが楽しかったんだよね。今では考えられないけど(笑)。なぜかヤナギ(柳沢)が毎日「今日は江口の誕生日!」って煽ってきて、毎晩打ち上げでベロベロに酔わされて潰されるんですよ。俺、誕生日じゃないのに(笑)。

Y: 俺がハッピーバースデーを歌い出すとみんなで合唱になって、そのシチュエーションにおいては江口が必ず飲まなければいけない、っていうルールね(笑)。

E: そう、その謎のルールがツアーの割と序盤で出来て、そこから毎回ですよ。

Y: 対バンはそのツアー後も暫くしてたよね。その流れでこの3バンドでデカイ会場押さえて3manやろう!という話になったんだけど、俺がバンド内にその話を持ち帰ってメンバーでじっくり話した結果、「時期的に今じゃないな」という意見でまとまり、日取りも決めてハコも押さえてたんだけど、キャンセルしてしまったんだよね。そのすぐ後に京都でBLUE ENCOUNTと対バンして、会場入りからずっと謝りを入れるかタイミングを逃して一日過ごしてたら、打ち上げで後にも先にもこの時だけ、初めて江口に呼び出されてめっちゃ怒られたんですよ(笑)。「怒ってるとかじゃないけど、どっかで謝るのかと思ったら何でそんなに普通なテンションなの?」って言われて「江口君ごめんなさい!」ってしっかりと謝りました(笑)。

E: あぁ、あったねー!そんなこと(笑)。

Y: でも本当に、俺達は自主レーベル立ち上げてリリースをしたり、BLUE ENCOUNTもだんだん各地でも人気が出て来て名前をいろんな所で聞くようになったり、お互いに追い風になってきたタイミングでツアーを一緒に出来たのがすごくよかった。曲の事とかも江口と俺は毎回打ち上げでダメ出しし合ったりしてたもんね。初めて会ったときは少し近しいサウンドだったけどさ、そのツアーくらいから俺けっこうよく言ってたじゃん?「おまえらあっちいけ!」って(笑)。BLUE ENCOUNTは別の道を進むべきだって。俺達はいわゆるギターロックって言えばいいのかな、ircleもある程度近しい音をやってたけど、BLUE ENCOUNTは少し違ったんだよね、最初から。

E: 最初はまだ音楽的な方向性が明確じゃなかったんだと思うんだよね。それがそのツアーくらいから明確に見える様になったと思う。

Y: 俺からすれば「ONE」(「BAND OF DESTINATION / BLUE ENCOUNT」M11収録)をライブでやり始めたくらいから、完全に今の方向瀬が見えた気がする。俺達にはできない音の路線でガンガン進んでいく画もその時明確に見えたし。本当に3バンドでのツアー後からのお互いの行く先が見えて今互いの畑でがんばってるから、一度はナシになってしまったBLUE ENCOUNT、ircle、SUPER BEAVERでデカイ会場押さえての3manはいつか実現したいよね。

-ちなみにそんな双方のバンドの軌道を見続けて来たお二人、今回リリースされる新譜「BAND OF DESTINATION (BLUE ENCOUNT)」と「361°(SUPER BEAVER)」はお互いにもう聴いているということですが。

Y: BLUE ENCOUNTは今作で完全に方向性定まって舵振り切れてるな、と。今回俺は別の機会にレビューを書かせてもらったけど、まさに”1st. albumにして既にベストアルバム”だよね。BLUE ENCOUNTのいいところって初期衝動をがっつり感じられる所だと思うんだけど、田邊(田邊駿一 / BLUE ENCOUNT)のライブでのその突進力とかも、昔の多少ふわふわしてた方向性の時代と比べて軸が定まって一気に強まったと思う。

E: 俺は音源貰ってからもうずっと聴いてるんですよ。1〜2週間ずっとバンドの移動車の中とかでも、ほんとずっとリピートで聴いてますね。これまでの作品の中で一番SUPER BEAVERっぽさが出てる。ことばも曲も、すごく自然に入ってくる感じ。”あなたたちに歌ってるんじゃない、あなたに歌ってるんだ” っていうことばが本当に染みましたね。

Y: なんかこういうの改まって言われると超はずかしいね!(笑) でも本当にいままで心のどこかで常にBLUE ENCOUNTの事は意識してたし、今回こうやっていい音源を近況として聴けたのが嬉しかったし、これからも良い意味で馴れ合いをせずに、お互いのフィールドでそれぞれ大きくなれば、この先またもっとおもしろい関わり方ができると思ってるんですよね。 ここ最近のブルエン先輩の勢いハンパじゃないっすからね。

E: いやいや(笑)。でも本当にボーカルの田邊のスタンスもMCも、軸が定まってどっしりしたんで、これから俺達も楽しみですね。3manの件も30歳までには実現したい。

Y: だからさ、これから俺達お互いがんばって良い曲も増やして、お客さんも増えてさ、あと酒飲める量も増やしておこうよ(笑)。で、打ち上げでまた誕生日会しよう(笑)。

E: だからそれは俺だけ飲むやつでしょ!?

Y: (笑)