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Broken my toybox interview
- SPECIAL -

Broken my toybox interview

Broken my toyboxのNew Mini Album「THERAPY」がmurffin discs新レーベル”ECLO”からリリースされる。本作はタワレコメンにも選出され、ツアーは各所ソールドアウトを連発。好スタートを切った彼らは、いかにしてここに辿り着きスタートを切るまでに至ったのか。リリースを記念して、メンバーとマネージャーの対談インタビュー掲載!

ー渡邊直人:いよいよこの時が来たね、リリースおめでとう!唐突だけど、eggmanで”心臓爆発日和”(eggmanで開催されているブッキングライブイベント)に最初に出た時のことって覚えてる?

郷間直人(Ba):ありがとうございます!めちゃくちゃ覚えてますよ!eggmanは憧れの場所という感覚だったんで、とんでもなく緊張してました。

ー直人:藤井がイベント名いじってきたことは微かに覚えてるんだよね(笑)

藤井樹(Vo&Gt):ふとガンダムの主題歌を思い出して、「ガンダムは燃えあがっちゃダメだし、心臓も爆発しちゃダメでしょ」みたいなことを言って、場が凍りついたんですよね。失うものが無かったんです、あの頃は…

高田健太郎(Gt):しかも打ち上げも出ずに言い逃げ状態のまま帰るから、おれが謝りに行ったんですよ(笑)

藤井:この日の映像、MCまでしっかり残っているのでいつかお見せしたいですね(笑)

ー直人:そんなこんなでライブハウスのブッカーとそこに出演するバンドという形で始まったこのチームですが、そこから定期的にeggmanにも出てくれるようになって。2024年1月の自主企画、『My Fantasia』発売記念企画『Our Fantasia』。eggmanマガジンでもインタビューさせてもらったけど、ここが最初のターニングポイントだったよね。

高田:良くも悪くもターニングポイントでしたね。「メロディーメーカー」という曲の歌詞が配信の審査に引っかかってしまい、まさかのリリース”未遂”企画となった日でした…

藤井:本当は音源を聴いてライブに来てもらうつもりだったのに、お客さんもみんなその日のライブで新曲を初めて聴くという…

ー直人:ライブはめちゃくちゃ良かったんだよな。でもまだあの日ってeggmanのフロアが半分も埋まってなくて、フロアをなんとか狭くしていい感じに見せたのもしっかり覚えてる。

郷間:ただ、この日のまさにこの「メロディーメーカー」のライブ映像に対してSNSで大きな反響があって、僕らが少しずつ世の中に認知されるキッカケになってくれたんですよね。

高田:その反応を見て、これは何かやらなきゃ!と思ってその夏に、下北沢のホームとしてずっと出演している下北沢近松で、ワンマンを発表したんです。そうしたらチケットがなんと即完してしまって。

ー直人:この頃から細かく連絡とるようになった気がするよね。それこそeggmanも絡んで開催している、「TKGP!」というイベントで渋谷WWWに出演して、そこで主催者チームが気に入ってくれたおかげで決まったのが、今年3月に開催したWWWワンマンでした。

藤井:今だから言っちゃうけど、そのタイミングでWWWでワンマンやるのは決まったんですよね。当時はソールドアウトなんて途方も無い目標に感じていました。

高田:そのWWWに向けて何をやっていこうってなった時に、やっぱり大きな節目になったのは去年夏の心爆ツアー(“心臓爆発日和”のイベント東名阪ツアー”SHINBAKU TOUR2024”)でしたね。

郷間:誘ってもらった時のことめちゃくちゃ覚えてて、eggman受付のところで「こういうイベントやろうと思うんだけど」って話もらって、「OKです!」って即答しましたもん。

ー直人:あのツアーで一緒に移動した時に「なんてメンバー間の空気が良いバンドなんだ」って本気で感動したんだよね(笑)お互いへの本気のリスペクトが感じられて、なかなかこんなバンドないよなと思って。バンドとしての可能性だけじゃなくてメンバーの人間性がしっかり見えてきたのもあって、おれの中でも1つスイッチ入った瞬間だったかもしれない。

高田:それまでは関東でお客さんがたくさんライブを見に来てくれるようになって嬉しい反面、「本当かこれ?!」って思ってしまう瞬間が結構あったんですけど、心爆ツアーで名古屋大阪って回ってお客さんがしっかり来てくれたのを見て、1歩ずつだけど地に足付けて進めているって思えたツアーだったんです。

藤井:やっていることに自信がついたというか。自分たちの今の状況をお客さんに教えてもらうみたいな感覚で、大事なことを実感できた瞬間でした。

ー直人:そして次のターニングポイントが、11月にeggmanで開催された”箱庭へようこそ〜香らない僕らとオンシジウム〜”このツーマンライブですね。これが見事ソールドアウトして、いよいよおれも頑張らなきゃって覚悟を決めた日でした。

高田:この日は一緒にセトリも考えてもらったり、より一緒にチームとして作り上げた感覚でした。

藤井:そしてそこでWWWワンマンを発表したんですよね。eggmanをソールドしたからってWWWをソールドできるわけではないと思うんで、この発表がされてから、ソールドが本当に見えてくるまでの期間の怖さったらなかったです。

高田:元々WWWワンマンだけだったんですけど、どうせなら名阪も入れちゃおうぜ!って、けっこう勢いで東名阪ツアーにしたんですよね(笑)

郷間:自分たちを冠としてのツアー自体初めてのことだったのでどうなるんだろうって不安はたくさんありました。

ー直人:正直、WWWだけでも当日までになんとかソールドアウトってできたらいいなぁ、ぐらいに考えてたんだよね。でも、思いの他反響があって、早い段階で東名阪全てソールドアウトという、見事な結果でした。WWWソールドアウトの景色はどうだった?

藤井:良い意味で、自分たちに与えられた光景に思えなかったというか…一生懸命頑張ってやってきたことが、その成果としてソールドアウトという形になったことが嬉しいのはもちろん、お客さんを始め、協力してくれたスタッフのみなさん含め一人一人の思いがあって、出来上がった空間なんだなってライブが始まった瞬間に実感したんです。これから自分たちはそういう場所で、そういう人たちの中でライブをやっていくんだなってことを、しっかり認識できた日でした。

郷間: WWWって客席が階段状になっていて、お客さんの顔が一人一人一番後ろまで見えるんですよね。その景色を見ていて、改めて応援してくれる人たちへの重みみたいところを実感したというか。ライブ楽しかったっていうよりか、改めて決意を固めたみたいな感覚でした。ライブも一瞬だったしね。

藤井:一瞬だったね。思った以上に”まだいける!”って感じだったもん。もちろん出し切ったんだけど、なんかもう1回ライブやっていいって言われたらやりますよ!みたいな。余力を残してるって意味じゃなくて、本当に一瞬で過ぎ去った感触でした。

高田:お客さんがみんなすごくいい顔で見てくれていて、本当に応援してくれているんだなっていうのを改めて実感しました。こんなに背中を押してくれる方々の前だったら、何回でもライブやらなきゃな、やりたいなっていうのを思えた日でした。めちゃくちゃいいライブできたしね。

ー直人:ブロークンって本当にワンピース状態なバンドで、ひたむきに目指すべきところへ音楽と向き合って進んでいるところに、どんどんマスターピースな仲間が集まってくる感じがして。もちろんおれもその1人だと思うんだけど、カメラマン、映像監督、ライブの音響、照明、ヘアメイク…誰一人やらされてる人がいなくて、ブロークンの音楽や人柄に惹かれて集まったチームが徐々に出来上がっていって、そのみんなが集まって作り上げたこのWWWは本当にワクワクする日で、ブロークン第一章のエンディングみたいな日だったなと。

高田:あの日のスタッフチームとの集合写真みたいなのをたまに見返すんですけど、無所属とは思えないくらい人がいて、本当にグッとくるんですよね。当たり前ですけどやっぱり最初は自分たちだけでとにかく手探りで走ってきたので、地道にやってきた結果、これだけたくさんの人に支えてもらえるようになったんだなということを実感しました。

ー直人:そしてブロークン第二章、murffin discsに新レーベル”ECLO”を立ち上げその第一弾アーティストとしてスタートすることを、5月に発表しました!めちゃくちゃ反響あったね。

郷間:長いようであっという間でしたね、ここまで。最初は全然違うレーベル名で話してましたもんね(笑)

ー直人:そう、いろいろあったね(笑)最終的に、アーティストが卵から孵って世に羽ばたいて欲しいという意味合いで”孵化する”や”開花する”の意味のフランス語”eclore”を略した”ECLO”という名前になりました。

高田:めちゃくちゃしっくりきましたね。ロゴもまた最高で…

藤井:あと“エクロ”とにかく言いやすい。”ブロークンマイトイボックス“が本当に言いにくくて…自分たちで噛みますからね(笑)言いやすさって大事!

ー直人:おれの中でずっと、いつかこういうことをやってみたい、ブッキングっていう仕事の中で出会ったバンドを、送り出すだけじゃなく自分も一緒にチームとしてやっていくようなことをやってみたいとは思っていて、そこに出会うべくして出会えて見事にハマったのがブロークンでした。なんかこう、一緒にバンドやってる感覚なんだよね。

郷間:本当にそう!話していて違和感がないんですよ。メンバーと話してる感覚。

藤井:好き嫌いの感覚も我々と同じだなって思ってます。

高田:もちろん仕事の延長ではあると思うんですけど、ここまで人のために動けたり、時間を避けるって生半可じゃないと思ってるんです。行動って言葉よりも何より証明になるというか。この数年関わってきて、この人と絶対やっていきたいと思いました。

ー直人:ありがとう、ちょっとだけ記事にはしつつ、この何倍も自分への熱い思いをメンバーが話してくれたことだけお伝えさせてください(笑)さて、8月6日にはいよいよNew Mini Album「THERAPY」がリリースされます!まずジャケがカッコイイよね、これ。

郷間:これまで僕らのMVも監督してくれている伊藤聖也さんという方がデザインしてくれたんですけど、中身も本当に細かいところまでこだわったデザインになってるんで、ぜひCD を手に取って聴いて欲しいですね。僕もジャケットの撮影を一緒にやったんですけど、周りに怪しまれながら、夜中の公園でブルーシート広げて頑張りました!

ー直人:ちなみに今作でどの曲が気に入ってる?

高田:全部気に入ってるのはもちろんなんですけど、1つあげるとすれば僕は「THERAPY」ですね。今作から僕と藤井はミュージックディレクターという立場で、最終的に全体のアレンジを整えるような作業をするようになったんですけど、その中で一番新しい扉を開いた感覚になれたのがこの曲でした。藤井の作る世界観と、ブロークンの根底にあるオルタナティブな部分と、シーケンスサウンドの美味しいところを組み合わせて、最終的にオーバーグラウンドな曲に落とし込めたので、この絶妙な感じはなかなか出せないなと思って気に入ってます。

郷間:僕も「THERAPY」好きなんですよね。長年一緒にやってきましたけど、この曲の藤井の表現、歌い方が今までにないぐらいめちゃくちゃ良くて。完成してからこのアルバムずっと聴いてるんですけど、その中でも「THERAPY」しか聴けない1日があるぐらい僕自身ハマってて、これからのブロークンになくてはならない曲になるんじゃないかなと思いました。

藤井:僕は「レッドオーシャン」ですかね。このアルバムを作るにあたって、今までのブロークンでやったことのないことをやろうっていうのを掲げていて、特にこの「レッドオーシャン」と「THERAPY」の2曲はそれができたなと思うんです。これまで僕がボーカロイド的なジャンルを通らずに来てしまったんですけど、あまり通ってないからこそ、僕がそういう曲を作ったらどうなるのかみたいな。実験的にやってみたくて作った曲なんです。レコーディング直前で構成を変えたりメロディを変えたり、メンバーには大変ご迷惑をおかけしました…でも結果、アルバムトレーラーを公開した時もたくさん反応を得られたので、してやったりというか内心しめしめとか思ったりしています(笑)今作の中でも思い入れの強い曲になりました。

ー直人:おれは「ソルトアンドシュガー」がレコーディングで大化けしてびっくりでした。

藤井:別にそういう機会や話があったわけじゃないんですけど、元は女性シンガーの方が歌う曲をイメージして当てもなく勝手に作っていた曲なんです。今までのブロークンではあまりなかった歌詞の内容と柔らかい曲調で、女性用のキーで作ったものをそのキーのまま歌っています。歌ってみたら、意外とBroken my toyboxの曲として、すごいしっくりきたなって思えたんですよね。今作の中では影のお気に入り曲みたいな感じになってます。

ー直人:そしていよいよツアー「箱庭へようこそ〜セロトニン〜」が始まるね!追加公演を含めた東京2公演、大阪、名古屋のワンマン、そして仙台もソールドアウト!チケットは広島、福岡を残すのみ、となってます!

藤井:本当にありがたいですね…

高田:ぜひ広島、福岡も来てください!

ー直人:更に先日、冬のツアー、「箱庭へようこそ〜メラトニン〜」も発表されました!東名阪全てワンマンでトータルのキャパ1000人オーバー!遂にここまできたね。

高田:年の瀬かと思われますが、みなさんにかかっておりますので、無理やりでも空けていただけたら嬉しいです。「THERAPY」からお気に入りの楽曲を見つけて、その曲を何回も何回も聴いて、このツアーに参加していただけることを心よりお待ちしてます!

藤井:東名阪全てワンマン、そしてファイナルは自身最大キャパの渋谷WWW Xワンマン。間違いない日にするので、ちょっとまだ先ですがみなさんお待ちしてます!何よりまずは夏のツアー”セロトニン”で会いましょう!


Broken my toybox 「THERAPY」

1. apPETite
2. NiGHTmARe
3. THERAPY
4. レッドオーシャン
5. フィラメント
6. 命の聖火
7. ソルトアンドシュガー

2025.08/06 RELEASE
※タワーレコード限定発売
価格 : ¥1,980( 税込 )
品番 : ECLO-0001


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2025年9月7日 (日) 福岡 OP’s [対バン] w)Mercy Woodpecker / iCO
2025年9月20日 (土) 名古屋 ell.SIZE [ワンマン] SOLD OUT
2025年9月21日 (日) 心斎橋 BRONZE [ワンマン] SOLD OUT
2025年9月28日 (日) shibuya eggman 追加公演 [ワンマン] SOLD OUT

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