―まずは、「コタエ」リリースおめでとうございます。
buzz.:ありがとうございます!
-インタビューは前回eggmanマンスリーでやっているので2回目ですかね?
恵良 翔(Vo.Gt / 以下:恵良):そうですね。慣れていないのでとても緊張します。
-前の音源を知らない人もいるかと思うので自己紹介的な質問から始めたいのですが、宮崎出身という事で東京に来たのはいつなんですか?
恵良:3年前ですね。メンバー3人とも宮崎出身なのですが、東京に出てきてから連絡を取り合ってバンドを結成したんです。
秋吉 ペレ(Ba / 以下:秋吉):Drの金井が、上京したんだ!って電話くれたのがキッカケで組む事になったんです。
-宮崎にいた時と、東京に出てきて変わった事ってあります?
恵良:ずっと都会に憧れを感じてたんですよ。まだ3年しか住んでないですけど、3年経ってみて思ったのは、出来る事は一緒なのかなって思いました。最近は、地元でも出来ることあったなーって思う事が多いですね。
-東京に出てこようと思ったのは何故なんですか?
恵良:元々宮崎でも歌を唄ってたんですけど、小さい頃から東京に来たら勝手に歌手とかミュージシャンになれるものなんだって思っていて…。
-え!?(笑)
恵良:東京に出れば大丈夫だって勘違いしてたんです。だから高校卒業してから地元で就職もせずに、すぐに東京に出てきたんです。
-その考え方すごいですね。
恵良:そうですね(笑)。でも楽しいです。色んな人がいて色んな考えがあるので、刺激も多いですし、良かったなーと思っています。
-今回発売する「コタエ」に関してもお聞きしたいのですが、2曲入りのシングルという事で、まずは、表題曲にもなっている「コタエ」ですが、これはどんな想いで作られたのですか?
恵良:この曲を書いている時に、手探りと言うかどうしていいのか分からない心情だったんです。元々自分は、何か曲を書いたりする時とかに、すごく人の意見とかを気にしちゃっていたんです。色んな人に意見を求めすぎたのか、色んな事を言われて、誰かが良いと言った事を他の誰かには違う、あんまり良くないよって言われて、結果自分はどうしたらいいんだろうって悩んでしまって事があって。ずっと悩んでいるうちに、みんなが同じ事を思うわけじゃないんだって思えたんですよ。自分の中での正解とか、自分がやっていく上でのコタエっていうのは誰かの言葉とかで探していくものじゃなくて、最初から作りあげていく方がいいんじゃないかなっていう想いを持って書いた曲です。
秋吉:ベースのメロディを作る時「コタエ」に関しては、あんまり難しい事をしちゃいけない曲だなって思いました。曲に寄り添うというか、歌詞の強さとかこの曲のストレートな部分を殺さないようにするっていうのを一番気にして作りましたね。
-先ほども言ってましたが、誰かの意見とかを聞いて迷ったりするんじゃなくて、自分で道を切り開けばいいじゃないかってメッセージを曲を聴いてても感じました。そう思う事が出来たキッカケってありますか?
恵良:全然バンド関係ないんですけど、宮崎の友達が専門学校に行っていて、その学校の卒業を半期早めて海外に留学をしたんですよ。その人は今も海外で仕事したりしてるんですけど、日本に来ている時にたまたま会う機会があって、すごく自由奔放に生きているんだなって思ったんですよね。周りがどうこうじゃなくて、自分がこれをやりたいからやる。思い描いたように生きたいから、その為にこうしようとか。自分で思った事を自分の力で道を作って生きてるんだって思った時に、すごくかっこいいし、絶対に楽しいだろうなって思ったのがこの曲を作る事になったキッカケですね。
-この曲を聴いてくれた人にはどういう気持ちになってほしいとかってありますか?
恵良:自分と同世代の人とかは、就職活動とか自分の人生の行き先を決める大事な時期だと思うんです。もし曲を聴いてくれるのなら、もっとやりたいこととか、自分の信じている部分とかを真っ直ぐ見つめてやっていって欲しいなって思います。
-2曲目の「追想」に関してもお聴きします。この曲はバラードですよね。君という人への歌だと思いますが、これは、こういう経験があった感じ?
恵良:5年くらい前なんですけど、すごい好きになった子がいて。その子の事を1年くらい片思いして、1年のうちに6回くらい告白しまして…。
-多いな(笑)。でもそれだけ告白出来るくらい連絡は取れてたんだね。
恵良:そうなんですよ。その子に、好きな人がいるんだってフラれたりしたんですけど、なんだかんだで連絡は取ってたり、その子が恋愛で上手くいかなかったりすると連絡が来たりして。
-あるあるだね(笑)。
恵良:連絡があったりするので、可能性があるんじゃないかって淡い期待を持っちゃったりして。で、それと同じ事を友達が経験してるのを見てみんな同じようにあるんだなって思いまして…。自分の中ではちょっと恥ずかしい過去だったりしたんですけど、みんなあるんだなって思ったらすごく気が楽になったんですよね。その子のお陰で、1人の人を長い間好きになるって経験も出来たので、悪い事だけじゃないなっていうのを曲にしてみたんです。
-とても悲しいけど、実際の所は前向きなわけだ。
恵良:実は、その子は僕らと同じように東京に来てるんですけどね(笑)。実際は、そういう曲だって知らないんですけど…。
-ちゃんと聴いてもらえたら良いですね!CDのジャケットに関してですが、これは渋谷のスクランブル交差点ですよね?どんな意味があるのですか?
恵良:「コタエ」をシングルタイトルにしようって前から決めてたんですけど、渋谷は人が多くてスクランブル交差点は色んな人がグチャグチャに行き交うじゃないですか?さっきも曲に関して言いましたけど、色んな人の考え方や生き方が交差している中で自分がどうすればいいか分からないって立ち尽くしているのをテーマにこの場所を選びました。
-そして、ツアーに関してもお聞きします。ここまでのロングツアーは「buzz.」史上初めてなのでは?
恵良:そうですね。どこに行くにもそうなんですけど、ワクワクしますね。
秋吉:ツアー前の今の気持ちとしては、楽しみと不安ですね。何があるか分かりませんけど、楽しみだっていうのが一番です。
-CDの帯には「SUPER BEAVER」の柳沢亮太さんからも「未熟さも願望も、大きな声にすることで、決意となる。”あんたもそうでしょ?” って、彼らの歌をあなたに聴かせたい。」というコメントを頂いていますね?
恵良:感激ですね。それ以外の言葉が出ないです。
秋吉:面識もないくらい前に、「SUPER BEAVER」のインストアイベントに行ってCDを渡した事があるんです。それから1年くらい経って、eggmanでも対バンさせてもらいましたし、コメントまでもらえて本当に嬉しかったし、すげーってファンみたいに嬉しかったです。感激って言葉がでましたけど、それが一番しっくりきます。
恵良:でも、いつまでもそうやって言っていられないので、せっかくコメントをもらえたこの経験も踏まえて、それに恥じないように頑張ります!
-このインタビューを読んでライブに来てくれる人が全国にいるんじゃないかと思います。最後にリスナーの皆様へのメッセージをお願いします!
恵良:もう本当に良いものが出来たって思うので、とりあえず3分だけ「buzz.」バンドの「コタエ」という曲の為に時間を頂けたらって思いますね。小さなキッカケでもいいので、今自分がやっている事をしっかり見つめ直すとか、やっていこうって思い直す何かになってくれたら嬉しいです。
秋吉:ここのまとめまで読んでくれているって事は、「buzz.」ってどんなバンドなんだろうとか、ちょっとでも気になってくれている事であろうと信じているので、音源をYoutubeで聴いてもらうとか、生という一番伝わりやすいライブという時間と場所に足を運んでもらったりしてもらえれば良いと思います。