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ENTH interview
- SPECIAL -

ENTH interview

–まずは「Entheogen」リリースおめでとうございます。

daipon(Ba,Vo):ありがとうございます。

–アルバムタイトルにバンド名である「ENTH」と入ってますが、これは意識したんですか?

daipon:そうですね。語源が一緒らしくて。

–そもそも「ENTH」ってどんな意味なんですか?

daipon:元々あった前身バンドの名前を短くしただけなんです。メンバーも違くて。何回もメンバーチェンジを経て今の形になりました。

–「ENTH」自体は活動何年やってるんですか?

daipon:2010年から活動しているので、今4年半になりますね。

–アルバムタイトルの「Entheogen」はどういった意味で付けたんですか?

daipon:植物の名前と言うか、総称みたいなものなんですけど古代の人が儀式とかで恍惚状態になる為に使ってたものなんです。分かりやすく言うと麻薬みたいなものなんですかね?なんかそういう神々の植物みたいなものの総称の言葉です。

–まぁね、「ENTH」も好きだもんね。笑

daipon:いやいや、やってないしそれ書けないでしょ。笑

–なんでそのタイトルを付けたかったの?

daipon:そもそも「Entheogen」って言葉を何かで使いたいなって思ってたんです。で、深く考えずにカッコいいなって思ってて、アルバムタイトル付けようってなった時にそういえば昔そんな言葉付けたいって思ってたなって思い出して。それで意味を調べたりして、今回のアルバムと照らし合わせた時に”意識に変容をもたらす”っていうワードがいかにもそれっぽくて。音楽とかと近いじゃないですか?辛い時聴いたり、聴いた事で元気になったり。それプラス今回のアルバムがそういう歌詞の本質がめっちゃ多かったんですよね。暗くなってたこともポジティブに向けてあげれるような歌詞だったりもあったので。あとは、お花リスペクトっていう時期みたいのが一時期あったので…。

–(笑)

daipon:んん?なんすか?笑

–お花リスペクトってどういうこと?笑

daipon:お花リスペクトですよ。「Will」って曲もそうなんですけど、お花も種から産まれて、花の名前も花言葉も人に付けられて、それを誰かに与える側にもなるじゃないですか。命が一番咲いてる時期もあって、意味を持ち続けたまま枯れていく。なんか人間に近いなーって思って。すごい素敵なんですよね、お花。植物すげーみたいな。しかも古代から人間に寄り添ってたわけじゃないですか。もうリスペクトっすね。笑

–面白いね、その考え。

daipon:中学の時に花屋になりたい時期があって。NHKで元バンドマンでスケーターで花屋やってる人の特集みたいのがあって、真剣に考えてましたね。

–ちょっと話してくれた、1曲目「Will」からENTH節が詰め込まれてました。コーラスワークのアレンジも今までになかった気がします。

daipon:そうですね。メロディックで入ってメロディックで終わるっていうアレンジでめっちゃ直球にしました。シンプルで分かり易くっていうのは意識しました。元々最後の曲の「Night」と一緒の曲だったんですよ。それをバラしてみて色々と試行錯誤して今の形になりました。だからループして聴いてみるとリンクするようになってて。何回も聴いて欲しいって思います。

–バラして1曲にするのは、面白いね。

daipon:どっちもがちゃんと良い感じになったのでよかったですね。

–2曲目「Bong! Café’ au laid Acoustic guitaer!」は、日本語の使い方も新しいし、曲調の変化も今までのENTHになかった曲になってますね。

daipon:もはや、ぐちゃぐちゃにやりましたね。綺麗に繋がったので良かったですけど。すごく気に入ってる1曲です。

–歌詞はどうなの?韻踏んでるとまでは言わないけど、そんな雰囲気も感じられる日本語でした。

daipon:あんまり政治的な事とかって考えてなかったんですけど、自分が置かれる環境だったりが自然な人間同士の小さい常識みたいのに置かれてる気がして。バンドマンにも、学校でも会社でも、世間全体に暗黙の了解みたいのってあるじゃないですか?それがたまに気持ち悪くなるときがあって、いろいろ考えちゃったんですよ。そういうのって上に立つものにコントロールされ易いように規律がたってる。そういうのが気持ち悪いなって。それで上手くいく事も沢山あると思うんですけど、それに流されてるとそのまま人生終わっちゃいそうだなーって。

–daiponってインタビューになるとすごい真面目だし、根暗だよね。

daipon:曲作ってる時はめちゃくちゃ考えちゃいますね。インタビューでは根暗になるかもしれないです。笑

–そんな根暗さん。今回のアルバム、日本語が増えたなーという印象です。

daipon:そうですね。深くは意識してないんですけどね。

–1stは英語の曲だったじゃない?アレで知った人は多いと思うけど。

daipon:日本語やりたいって気持ちはあったんですけど、これから沢山日本語やっていきたいっていうのは特に思ってないですね。

–次の曲「NO FATE」、5曲目「Before Sunrise」は、ライブ定番となってた曲ですね。シングルにもなってましたが。

daipon:シングルも思った以上に反応があったので、すごく良かったなーと。もう売り切れの店舗さんも出てきてるみたいなので、このアルバムで聴いてもらえる人もいたらいいなと思ってます。この曲たちも日本語って所でライブでちょっと浮いてる感じもあったんですけど、このアルバムに入った事で通して聴くとめちゃくちゃバランス良くなってるし、すごく自信が付きましたね。

–4曲目は、がっつりスカ曲ですね。これはライブで盛り上がりそう!!しっかり英語詞だし、初期ENTHを思うような楽曲でした。

daipon:シングルから聴いてくれてる人とかには、違和感あるかもしれないんですけど、こういうENTHも好きになって欲しいですね。分かり易くて、サビも攻撃的と言いますか。

–そこね、攻撃的な所は初期イメージをふんだんに感じました。

daipon:この曲は本当に好きですね。ライブでやるのが楽しみです。

–6曲目は、ライブで何度も聴いたことある曲でした。まこっちゃんってまさかレーベルメイトの「LUCCI」?

daipon:元々はコンピに入れた曲なんですよね。本当は違う曲をコンピに入れる予定だったんですけど、コンピの1曲目にするって言われて書いたんです。作っていく中で全然サビが出来なくて、レコーディング中にもう出来ないからって悪い癖でふざけ出しちゃったんですよね。その中で出てきた言葉が「まこっつ」っていう。笑

ー歌詞も半端ないもんね。愛を越えたディスリ。笑

daipon:本人に「おい、歌詞見たぞ!ディスだらけじゃねーか」って言われました。俺等からの愛情なんですけどね。笑

–「LUCCI」が気になった人はね、HP見て頂ければと。リリースツアーも沢山決まってますが。

daipon:これ以上に増えると思うんですけどね。すごく楽しみにしています。前は、ツアーでぶつけてくるぞって漠然としてたんですけど、今回は明確にステップ踏んでいきたいなって思うんですよ。見てるお客さんを全部巻き込みたいし、今までENTHを好きでいてくれてるお客さんも1st,2nd,3rdって局面が違うんで今回のアルバムでまとまった気はしてるんですけど、全部の曲を正解にしたいというか、ライブの遊び方みたいのも自分達から作っていけたらって思うし、ENTHというバンドをもっと固めていきたいなって思いますね。

–これだけ、EVERLONGとまわったら仲悪くなりそうだね。笑

daipon:いや、多分ならないっすね。すごく愛してますし、絶対喧嘩とかしないと思います。笑

–7月9日には、eggmanもありますし、ツアー楽しみにしてます!最後に読者へのメッセージをお願いします!

daipon:日本語の曲もあるし、「Will」に関しては日本語訳も載ってるので、とにかくCD買って手に取って見て欲しいなって思いますね。あとは、英語の曲とかって本質が見えない部分もあると思うんですよ。だからライブに来て感じて欲しいし、直接伝えたいなって思うので、ライブハウスに来て下さい!待ってますので。これ毎回言ってますね。その曲のあるべき姿みたいのはライブハウスにあると思うし、みんなで体動かして共有出来たら良いなって思います。