-eggmanには何度も出演していただいていますが、本誌には初登場なので自己紹介からお願いします。
ヤユ:ボーカルを担当していますヤユです。
ホンジュン:ギター担当のホンジュンです。
ミョンジュン:ドラム担当のミョンジュンと申します。
キヒョン:ベースを担当しているキヒョンです。普段ライブをやっているeggmanのインタビューって緊張しますね(笑)。
-いろんなバンドによく言われます(笑)。初登場という事でまずはバンド結成の経緯から聞かせていただきたいです。
ヤユ:98年に結成したんですが、その当時からのメンバーは僕だけなんですよ。しかもその時は僕はボーカルじゃなくてベースだったんです。
-驚きですね。
ヤユ:ギターとボーカルがライブ直前に辞めてしまって、でもライブはやらなきゃいけないのでその日は無理やりベースボーカルをやって、そこから1年くらいはそのままベースボーカルをやっていたんですけど、ボーカルに専念したいなって思ってベース探しを始めた時に出会ったのがキヒョンですね。
キヒョン:その当時僕は別のバンドでギターをやっていたんですけどね(笑)。
-ここでもパートチェンジが行われてるんですね。
キヒョン:そうですね。そして僕は当時知り合いだったミョンジュンを誘いました。
ミョンジュン:そこで僕はギターのホンジュンを誘ったんですよね。
-元々みんなが知り合いとかではなくそれぞれのネットワークで集まってきたメンバーなんですね。
ヤユ:ミョンジュンとは彼が当時やっていたバンドで対バンしていたりはしていたんですけどね。そんな面白い繋がりで集まったこの4人でのGUYZになったのは2005年からです。
-GUYZというバンド名はずっと変わらずですか?
ヤユ:98年に初めてバンドを組んだ時からこのバンド名を使っているんですけど、初めて組んだバンドの名前は守りたかったので、メンバーが変わってもそのままGUYZという名前でやってきました。
-バンド名の由来は?
ヤユ:響きがかっこいいなとまず思ったのと、好きなジャンルや年齢も違う男達が集まって一つの音を鳴らしたいと思ってこのバンド名にしました。
-韓国と日本のバンド文化に違いはありますか?
ミョンジュン:日本の方がさまざまなジャンルのバンドがいますね。
ヤユ:韓国はパンク系のバンドは盛んなんですが、それ以外のジャンルってあまり多くないんですよ。
-なるほど。ライブハウスにいて、日本独特のルールとか感じますか?
ヤユ:お昼からちゃんと全バンド集まって顔合わせしたりとかトリのバンドが終わるまでちゃんと残っていたりとかは素晴らしい文化だなと思うので見習わなきゃなと感じています。韓国だと自分たちの出番が終わったら大体帰りますからね。
-1月から回った3ヵ月に及ぶツアーはどうでしたか?
ヤユ:ここまで長い期間でツアーをやったことがなかったので最初は不安とかもありましたけど、やってよかったなと思います。各地での対バンからの刺激もたくさんもらいましたし、新たな出会いも多かったので色々勉強になりました。日本でも活動するようになって1年半くらいなんですが、ようやく日本に慣れてきたかなと思います。まだまだやれるなっていう悔しさも覚えたと同時に俺たちならきっともっと良いバンドになれるという自信もつきました。
-大分日本語も上手くなりましたもんね。初出演の時に比べたら日本語でコミュニケーションがとれるようになったから。
ヤユ:ホンジュンはほとんど日本語話せなかったですからね。
ホンジュン:高速道路のパーキングエリアのご飯がすごく好きで、自分の食べたい美味しい物を食べるために頑張って覚えてます(笑)。
ヤユ:パーキング降りた瞬間のホンジュンはすごく嬉しそうな顔してますから(笑)。
ホンジュン:パーキングのご飯はもちろん楽しみなんですけど、仙台や大阪など様々な地方には日本人の方々でも頻繁に行く場所ではないのに、韓国人である僕らはがいろいろ行かせてもらう事ができて本当に嬉しいですね。各地それぞれの楽しみがあります。
-車で各地を回るのにも慣れましたか?
ミョンジュン:それにも大分慣れました。
キヒョン:初めての頃は辛かったですけどね。
ヤユ:韓国はそんなに大きな国ではないので、往復8時間あれば大体どこでも行けるんですよ。でも日本だったら片道で8時間かかって行く場所もたくさんあるので、今は韓国に帰っても距離感がおかしくなってきましたね。ソウルから釜山が4時間くらいかかるんですけど、すごく近く感じるようになりました(笑)。
ミョンジュン:10時間かけて岡山に行ったあとからはもう怖い物無しでしたね(笑)。
ヤユ:そういうことを知ることができたのも日本で活動するようになって、ツアーをするようになったからこそなので良い経験をさせてもらっていると思います。しかもバンド仲間も徐々に増えてきてこの前のワンマンにもきてくれたりしたんです。そういうのも本当に嬉しいですね!
-話に挙がったワンマンは日本での初ワンマンでしたが、どうでしたか?
ヤユ:とにかくすごく緊張しましたね。本番直前にメンバーみんな楽屋で緊張していて、僕はその時は大丈夫だったんですがステージに上がった瞬間に一気に緊張してしまいました(笑)。
-初ワンマンはやはり緊張したんですね。
ヤユ:「初」という言葉の重みはありましたね。
キヒョン:結構なプレッシャーでしたよ。
ヤユ:でもその緊張は後々感謝の気持ちや感動に変わりましたね。ようやくここまで来たんだなって思ったら気持ちが胸いっぱいに溢れました。
-地道に日本でのライブを重ねてようやく立ったワンマンのステージですもんね。
ヤユ:韓国では数えきれないくらい何回もワンマンをやってきたので、ワンマンをやるという事自体に気持ちが慣れてしまっていて、良くない部分もあったと思います。でも今回ようやく日本でワンマンをやることができて、改めてワンマンができることの喜びや大変さを実感することができてよかったです。
-韓国のバンドが日本でワンマンをやるのって本当に大変なことですもんね。日本のバンドでもワンマンをやるまでに時間はかかりますから。
ヤユ:ようやく立てたステージですが、あの日は僕たちにとってはスタートであって、終わった今の気持ちとしてはまたワンマンをやりたいという気持ちでいっぱいですね。
ミョンジュン:僕個人としては緊張もあって、決して満足できるステージではなかったと思っているので早く次のワンマンをやってリベンジしたいです。
ヤユ:ずっと出続けているeggmanでもいつかワンマンをやりたいですね。
-その日が来る事を楽しみにしています!ライブに対する心構えを聞かせてもらえますか?
ヤユ:最近はその日のライブが最後のライブだと思うくらいの強い気持ちで挑むようにしています。そう思うようになってからは1日の大事さというものを今まで感じたことがないくらい実感するようになりました。今こうやってたくさんライブをやらせてもらえるのは決して普通なことではなくて、いろいろな方々の協力があってライブができているので、その1日を特別に大切に思ってライブをやっています。
ミョンジュン:そういう気持ちを曲にしていきたいですね。
-3月にリリースした『We/Tell me Tell me』についても聞かせていただきたいです。韓国語での曲と日本語での曲、そして英語のタイトルとGUYZならではの楽曲だと思いました。こういった形にした意図を教えてください。
ヤユ:自分たちにしかできない作品を作りたかったんです。日本を拠点にしていますが韓国人である気持ちや誇りは捨てられないし、韓国のバンドとして日本でやれることを詰め込んだCDですかね。
ミョンジュン:僕らだからこそ伝えられることってあると思うし、こういったチャレンジを続けていきたいです。
-チャレンジを続けることは大事ですもんね。今後の目標を聞かせてもらえますか?
ヤユ:夢は諦めない限り絶対に叶うと思っているので、今自分たちが思い描く理想像になれるように諦めず追い続けていきたいと思っています。韓国のロックバンドとして日本で成功して新しい道を作りたいんです。それができたらもっとたくさんのバンドが日本に来れるようになりますから。
ミョンジュン:僕はONE PIECEに関連した仕事がしたいです。
ヤユ:彼が日本に来たがった理由の一つですからね(笑)。
ミョンジュン:この夢が叶ったら僕はもう後悔することなく音楽を辞められると思うくらい叶えたい夢です。
ヤユ:どの取材を受けてもこれは必ず言ってますね(笑)。
ホンジュン:僕は有名になりたいです。今でも僕たちの音楽を聴いて明るい気持ちになれましたと言ってくれる方々はいるのですが、有名になれれば僕たちの音楽が届く範囲も大きくなってそういう人が増やせると思うんです。だからGUYZとしてもっと有名になりたいですね。
キヒョン:日本の方々の心にずっと残り続けるような音楽を創りたいなと思います。バンドがなくなってもずっと語り継がれるような音楽を韓国のバンドが日本で創る事ができたらきっと伝説になれると思うんです。このバンドで伝説になりたいですね。
-最後に読者の方々にメッセージをお願いできますか?
ヤユ:こうやって日本で活動出来ているのは支えてくれている多くの方々がいるおかげなのでこれからも応援してもらえたら嬉しいです。GUYZは絶対もっともっと大きくなっていくので期待していてくださいね!