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heaven in her arms x COHOL interview
- SPECIAL -

heaven in her arms  x  COHOL interview

国内激情シーン第二世代代表”heaven in her arms”、新星エクストリームブラックメタルバンド”COHOL”、結成当初から親交の深い2バンドによる衝撃のスプリットCDが今回実現。 互いに単独作品のリリースでバンドの存在提示を国内、海外に於いて明確にしてきた後のこの共作、今シーンが最も注目するリリースのひとつだ。史上初となる彼等の対談を本誌で独占取材。

Itaru(Vo/Gt from COHOL 以下”I”):まずやっと発表できたって感じだよね、このスプリットリリース。話しが持ち上がったのは1年くらい前だっけ? 俺達が豊島区に住んでた頃、家が近くてよく夜中に道で落ち合ってバンドの事話してた時期だよ。帰り際に互いの次のリリースの話しになって「一緒にスプリット出そう」って、車通りもほぼなくなった真夜中の路上で話したのをよく覚えてる。

Kent(Vo/Gt from heaven in her arms 以下”K”):僕等の内々ではCOHOLとのスプリットの話題はもっと前から実は挙がってたんですよ。でもヨーロッパツアーとか、いくつかスケジュールを既に切っているプランがあってなかなかタイミングが見つけられなかった。で、ようやく「幻月(2nd.album)」をSONZAI RECORDSから出した後、次の新しい動きを考えていくつかのスプリットを出す事を決めた時に改めて、このタイミングだ、と思って話しを持ちかけたんですよ。

I:俺としてもこのインディーの国内メタル、HCシーンの中でガンガン活動進めていて志共に在るような、リスペクトできるバンドが正直少ないと思っていた時に、ちょうどひとつ俺達が進めていたスプリットの話しがなくなって、戦友のケントからの誘いだったからさ(笑)。二度返事でやりたいと思ったんだよね。

K:元々スプリットをやることにすごく可能性を感じてたんですよね。お互いのバンドの刺激になるし、それぞれのファンにも双方のバンドを紹介できるし。故にheaven in her arms(以下”ヘヴン”)は今までにTOMATO STEAL、killie、CLEAVE、Aussitôt Mort(フランス)、YUMI(シンガポール)、いろんな相手とスプリットを出して来てますしね。

I:そうだね、あとはリリースした後のツアーも非常に楽しみだよ。 前回(2011年)帯同して回ったCELESTE(フランス)とヘヴンのジャパンツアーもヤバい思い出がありすぎる。

K:楽しかったですねー結局バンドをやっていくに当たって採算ベースでない動きを意味があると思って積極的にできることに楽しさがあるんですよね。ツアーでは道中でも宿泊先でも、ライブ以外のところでも何かしら無駄なところに楽しい思い出が見いだせるというか。

I:その更に一段階超えた意識で言えば最近は、無駄至上主義から派生しての結果としてきちんとセールスがついたり、多くのお客さんがライブに足を運んでくれることへのフォーカスもされてきて、こだわりと前進させることのバランス感覚は我々の間で淘汰されていってると思う。その結果として少しずつだけど協力してくれる方々も周囲に増えて来ているしね。

K:今作であればDaymare Recordings(以下”デイメア”)からリリースできたこともそうですよね。僕は実際デイメアのリリース作品はよく聴いてましたし、非常に嬉しいですよ。

I:俺達からすれば今まで無かった新しいチーム編成だよ。バンド以外の力が加わってアウトプットのセンスが変わる、しかもそれが3者の掛け算の下でしっかり混じり合ってるっていう。もうね、早く皆に聴いて欲しい。

K:そうですね。このスプリットを出した後もお互いのバンドでまた新しいアクションを起こすと思うし、どんどん皆に注目してもらえるような活動をしていきたいですね。

I:来年のヘヴンの動きは何か決まってる?

K:来年はアルバムリリースです。

I:まじで!

K:それ以外にもツアーとか、いろいろお話しは各所からいくつか貰ってるので、あとはどれだけ僕等自身が動けるかですね。

I:実際今回のレコ発ツアーも今まさに組んでる最中だけど、2バンドで編成しようとすれば、また協力してくれる人達が増えれば増える程、見てるベクトルは一緒でもハードルは増えて行く訳であって、なかなか思うように各地のスケジューリングができないのも現状だからね。それでも絞り出してようやく決められた各公演、ひとつひとつ全力でプレイして回って、最後はツアーファイナル終えて帰って来て、皆で声高々と乾杯したい。

K:後はそうやって世話なった人達へ、最終的にはどこかで恩返しできるようになりたいですね。

I:自分達が力をつければそれはようやく叶うよね。だからやるしかないよ。目の前の事をひとつひとつ。

K:今回のリリースで各地の方々から沢山の激励をもらったんで、それに答えて行けるようにがんばっていかなければいけないですね。

I:とりあえずやっと制作が終わったから、ツアーで各地の皆さんに会いに行って挨拶して来よう。これからもよろしく、って。


【リリース情報】
「刻光 / heaven in her arms + COHOL」
2013.9.25 on sale
¥1,575(w/tax)
DYMC-203
Daymare Recordings
heaven in her arms : http://heaveninherarms.com/russia/index.html
COHOL : http://www.cohol.info/
Daymare Recordings : http://www.daymarerecordings.com/