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アンテナ interview
- SPECIAL -

アンテナ interview

内面の美しさや醜さ、
全てを救い”底なしの愛”を歌う。
「アンテナ」があなたに届きますように。

—「アンテナ」本誌初登場ということで、結成の経緯を教えてもらえますか?

▶︎渡辺 諒(Gt,Vo):
結成は2010年で元々3ピースのバンドだったんですが、結成当初のメンバーは僕だけで。
2011年に今のリズム隊の2人を迎えて、その後ギターの池田(晃一)さんを迎えて現体制になりました。

—前作から9ヶ月、3枚目のミニアルバムとなる今作「底なしの愛」ですが、かなり深いアルバムのタイトルとなっていますね。
このタイトルに至った理由を教えてください。

▶︎渡辺:今作は、様々な”愛”をテーマにした曲が収録されています。
恋人に対してだったり、夢だったり、エゴとか、人間のドロドロした部分まで含めて曲にしていった時に、”底なし”という言葉が良い意味でそのニュアンスを表現しているなと。愛は埋めても埋めても満たす事は出来ないし、この2つの組み合わせは良いなと思いました。

—今回CDジャケットと、アーティスト写真には”牛乳”がキーアイテムとして表現されていますが、コンセプトは何だったんですか?

▶︎渡辺:歌詞の内容が純粋でピュアな愛ではなくドロドロした大人の愛を表現していることが多く、それをジャケットにも描かれている”底なしの愛”という架空の牛乳を飲んでいくことで感じて欲しいというコンセプトですね。
牛乳って、子供の頃の方が沢山飲んでいたという人が多いと思うんですが、
子供の頃に飲んでいたもので、大人の味を知るという皮肉を表現してみました。

—それでは、楽曲に関してお話を聞かせてください。
先日music videoが公開された、アルバムリードトラックでもある”底なしの愛”(M-1)、この曲は女性的な目線からの歌詞が描かれていますね。

▶︎渡辺:この曲は恋人に対しての愛と、自分に対しての愛をテーマにしているんですけど、一見ピュアな愛に見せかけて、最後の最後にひっくり返されるという、その皮肉を歌っています。

— music videoの最後の展開には驚きましたね!
アルバム最後に収録されている”涙はいらない”(M-7)は、
会場限定シングルとしてリリースされていた楽曲でもあります。

▶︎渡辺:この曲はバンドが苦しい状況にある中で書き上げた曲で、
苦しい時ほど、明るくいたいという想いがあって作った曲ですね。

▶︎なかむら よしひさ(Ba,cho):
この曲ではコーラスがとても印象強く、フックとして有効に盛り込まれていると思うんですよね。曲中に出てくる”サンゴの群れ”というのを人間社会に例えていて。
じつは僕、サンゴを飼育していたことがあって…

—なるほど!なぜこの曲の中で”サンゴ”なのかなと思っていたんです。そんな理由があったとは。(笑)
けど、1つ1つが異なり、同じ形をしたものが無いサンゴは、人間社会というイメージにもぴったりハマっていますね。

▶渡辺:そうですね。おっしゃるとおり、1人1人が違う人間社会をサンゴに例えているんですけど、逆の意味で”似たり寄ったり”でもあるという意味も含ませているんです。踊れて騒げる曲が目立つ今の音楽シーンでの中で、僕たちの様な”歌ものバンド”も食い込んで行きたいという意志を込めて。

—自分達の音楽性を含め”歌ものバンド”という自負がありながら活動する中で、「アンテナ」というバンドが表現するもの、目指すものとは一体何なのでしょうか?

▶渡辺:サウンドはもの凄くポップで寄り添いやすいものを目指しているんですけど、歌詞はそのギャップと言うか矛盾を突いていきたくて。
ただ人を傷つけるのではなく、人間のドロドロした感情を救ったうえで、
“生きたい”、”明日も頑張ろう”という本当の意味での応援をしたいなと。
“頑張ろう”なんて言葉は、悲しいことや、悔しいことがあったからこそ言えるもので、他の人には言えないリアル部分も含めて前向きになれるような歌を歌いたいと思っています。

—今回の作品を通して、感じてもらいたいとこと、聴いてもらいたいポイント等があれば教えください。

▶︎本田 尚史(Dr,cho):曲により”愛”について様々な角度から掘り下げているので、ぜひ噛み締めながら聴いて欲しいですね。

▶︎なかむら:僕は歌詞を書いているわけではないんですけど….
ぜひベースも聴いてみてください(笑)

—メンバーとして大切なことですよね!(笑)

▶︎池田 晃一 (Gt,cho):それぞれの個人がその曲から受ける印象は、考え方、精神状態や聴くタイミングによって変わってくると思うので、
アルバムを一度聴いただけでは(渡辺)諒さんが伝えたい事だったり、メッセージを100%受け取ってもらえる事は難しいと思うんです。
ただ、それを色々な捉え方が出来る言葉だったり、様々な角度から見ることが出来る曲が詰まっているので、沢山聴いて大事にしてもらいたいです。

—アルバムをリリースして、ツアーも決定しています!

▶︎なかむら:これまで行ったことのない地域にも行きます。
普段やり慣れている場所とは。また違う景色や新しい出会いにもワクワクしています。1本1本大切にしていきたいですね!


【リリース情報】
3rd mini album
《底なしの愛》
2016.02.17 release
1.底なしの愛
2.ドラマ
3.天使の秘密
4.負け犬と呼ばれて
5.クラゲ
6.伝
7.涙はいらない
NKV Records (NKV-1003)
¥1,700(税別)
【ライブ情報】
アンテナ3rd mini album「底なしの愛」リリースツアー
■2016.2.18(木) 宮城・仙台enn3rd
《ワンマンライブ》※SOLD OUT
■2016.3.19(土) 大阪・南堀江knave
《ワンマンライブ》
■2016.3.24(木) 東京・新宿ロフト
《ワンマンライブ》
その他のツアー情報はオフィシャルHPへ