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吉田山田 interview
- SPECIAL -

吉田山田 interview

3/7に待望の2nd album「ココロノート」をリリースした彼ら。発売から約1ヵ月経った今だから話せる今作についての話題を通じて、彼らの深い人間性に迫りました!!ファンの方々はもちろんのこと初めましての方々も必見のインタビューです!!

インタビュアー:井上秀隆

井上:「ココロノート」聴かせていただきました!ポップなんだけど、どポップという訳ではなくどこか哀愁がある感じで吉田山田節全開なんだけど前作からさらに大人になった雰囲気がしますよね。

吉田:僕たちの音楽をずっと聴いてくれている方々はきっとそう感じてくれるんじゃないかなと思ってました。実際にいただく感想もそういった言葉が多くて嬉しいですね。

井上:それは今作の狙いだったんですかね?

吉田:いや、ご存じの通りうちの山田はそういったことが狙える奴ではないので(笑)
山田:でも意識した部分は少なからずありますよ。サウンド的な部分で言うと今作は様々な方とセッションしたりしていつもより強い化学変化を起こしたいなと思っていたんです。ディレクターさんが今作から変わった事もあり、いろいろなチャレンジをさせてもらいましたね。それこそ今までの吉田山田の枠をとっぱらってしまうくらいの勢いでした。
吉田:化学変化を求めていけばいくほど、吉田山田というアーティストがどういうことを表現していきたいかということがすごくはっきりしたんですよね。今まで通り全曲二人で作詞作曲をして、今作は様々なアレンジャーさんと色々なチャレンジをしましたが、最終的にやはり中心には「吉田山田」というアーティストがいて、僕らが出したかった出汁がひたひたになっている感覚ですね。
山田:これやり過ぎたかなと思うような曲も実はあったんですが、蓋を開けてみたらしっくりきていて、今までの自分たちになかったエッセンスもありつつ自分たちの良さもちゃんと活かせた感覚はあります。だからこのアルバムの感想は結構賛否両論分かれるんですが、僕たち的にはチャレンジ作なのでそれでいいのかなとも思ってます。

井上:チャレンジと言えば、今作のジャケ写ですよね。インパクトありすぎです。

山田:チャレンジした甲斐がありましたね。ただ、チャレンジとは言いつつも実は普通に吉田山田っぽいじゃんって言ってくださる方も意外に多いんですよね。だから僕自身も実はそこまで違和感は感じてない部分もあるんです。

井上:ジャケ写のコンセプトは?

吉田:ごはんと梅干で主食にもおかずにもなるそんなアルバム、というコンセプトで今回はこういったジャケ写になったんです。

井上:日の丸もイメージしてたりしますか?

吉田:それもありますね。日本頑張ろうぜ!っていう意味も込めてます。
山田:もう一つ意味があるんです。僕はあくまでも梅干であって、白米じゃダメなんですよ。よっちゃんはやっぱり白米で、なんにでも相性が良くて、なにがきてもその包容力で包み込んでしまうような雰囲気なんですよね。逆に僕がかぶっている梅干は好き嫌いが分かれる食べ物で、刺激的な物なんですよ。だから白米と梅干は僕たち二人を表す上ですごくぴったりだなと。

井上:その解釈は非常に面白いですね!

山田:比率が変わっちゃっても大変なことになりますしね。良い比率だと末長くみんなに愛されるような絶妙なハーモニーなんですよ。
吉田:シンプルイズベストって感じですかね。
山田:あとは白米と梅干は胃袋を満たすものですが、僕たちは自分たちの音や歌声で聴いてくれる方々の心を満たしたいなと思ってます。

井上:めちゃくちゃ深いですね。

山田:一見ふざけたジャケ写ですけど、いろんな意味を込めてるんですよ。(笑)
吉田:ふざけたことを真面目にやるっていうのは僕たちの大きなコンセプトの
一つでもありますからね。

井上:タイトルの「ココロノート」は最初からあったタイトルなんですか?それとも曲が出来上がってからつけたタイトルですか?

吉田:全部作ってからですね。去年の震災以降に「約束のマーチ」でようやく一歩踏み出すことができて、「カケラ」で負の中にも色々な大切なことがあるんだなということに気がついたんです。それまで山田は【押し出せ!押し出せ!!ネガティブ押し出せ!!!!】と言い続けてきたんですが今年はちょっと違うんですよ。
山田:【抱きしめ。抱きしめ。ネガティブ抱きしめ。だけど最後押し出せ!!】
という風に変わったんです。
吉田:どうしようもない悲しみやどうにもならない現実の中にもすごく大切なことがあって、愛しさと悲しさは正反対の言葉だけど実は隣合わせだったりすることが僕たちの中ですごく衝撃的で、深いなと思ったんです。それから今まで感じてこなかった感情や思い浮かばなかった言葉がどんどんでてきて、それをただただ必死に曲にしてて、今思えば自分たちのココロのノートに感情とか言葉を書き留めてそれが12曲分溜まってできたアルバムだなと感じたのでこういったタイトルにしました。

井上:個人的に好きな曲について聞いても良いですか?まずは1曲目の「カシオペア」はやられた!参りました!って感覚すら覚えました。豪華なストリングスも入っていて完成度もすごく高い楽曲ですよね。

山田:この曲は正に僕たちって感じですね。
吉田:このアルバムの1曲目に非常にふさわしい曲だと思います。
山田:実は前奏部分のムュニュムュニュしている音のところにわかりづらいんですが、ちょっとしたヒミツの言葉が入っているんですよ。
吉田:ファンの方でそれを解読した方々がいてすごくびっくりしましたね。

~実際にその場で聴いてみる~

井上:いやー、わからなかったです~。

吉田:イヤホンで聴くとわかりやすいかもしれないです。

井上:家帰ったらすぐにイヤホンで聴いてみます!!(笑)2曲目の「ラブレター」は誰の為に書いた曲なんですかね?いわゆる一般的な男性から女性に向けたラブレターとは違うと思うのですが。

山田:この曲は未来の自分に宛てたラブレターですね。何回も書き直して今の形になったんですけど、過去に交換日記をしていた時に、来年の自分に元気にしてるか?とか彼女はいるのか?みたいなメッセージを書いたことがあってそれがきっかけになってます。

井上:それをラブレターと呼ぶのは非常に斬新ですよね。

吉田:みなさんもそうだと思うんですけど、自分のことは嫌いなんだけど好きみたいな感情ってあるじゃないですか。今想う未来の自分を想って書いたメッセージはラブレターと呼ぶにふさわしいなと思ったんですよね。

井上:歌詞がちゃんと手紙風になっていますし、非常に面白い解釈ですね。イントロで鉛筆の音が入っているのも印象的でした。

吉田:細かいところまで良く聴いてくれてますね!
山田:これは先ほども話したアレンジャーさんとの化学変化の表れですね。
吉田:曲を作ってアレンジャーさんから返ってきた時にこの音が入っていて、最終的に残すかどうか迷ったんですけど、ラブレターというタイトルを強調するために残しました。

井上:4曲目の「ごめんね」すごく好きなんですが、弦楽器のアレンジが特殊ですごく良いと思いました。

吉田:チェロのことですかね?昔からあった曲なんですが、アレンジの段階でもすごく細かい打ち合わせをしてこのままじゃ出せないと思いチェロを足しました。
山田:二人の好みの音を入れることができて楽曲の完成度がグッと高まりました。
吉田:この曲のチェロは改めて聴いてもらえたらすごく嬉しいです!!!

井上:7曲目の「泣いてもいいよ」はBメロがめちゃくちゃ良いですよね!僕は山田さんはAメロの魔術師で吉田さんはBメロの天才だと思ってるんです(笑)

~一同爆笑~
吉田山田:それめちゃくちゃ嬉しいです!!
吉田:この曲のコード感ができた時に僕的にはキタッと思ったんですけど、ずっとお蔵入りになってたんですね。それを今作のディレクターさんがたまたま発掘して、リアレンジして作品化に至ったんですよね。

井上:その次の「Wonder」は爽やかな曲で清々しい感情になりました。どんなイメージで作った作品ですか?

山田:これは恋愛のキュンキュンな感情を込めた曲ですね。
吉田:恋をしている時の不安な気持ちとでも根本はすごくウキウキして楽しいというちょっと複雑な入り混じった感情を表現するのに苦労しましたね。あとはAメロがメールのやり取り風な作りになっているのもポイントの一つです。本当は絵文字とかも含めて載せたかったんですけどね(笑)

井上:全体を通してリフレインが多いのも今作の特徴かなと思うのですが、
そこに関してはどうでしょうか?

吉田:これは山田が昔からCMソングが好きというのが背景にあるかなと思います。
山田:15秒、30秒聴いてすぐに覚えられる曲がすごく好きなんですよ。
吉田:ライブでも聴いて耳に残って、帰り道にすぐに口ずさめるような曲を
作りたいんです。

井上:「カシオペア」なんかはリフレインの部分がもう耳から離れないですもん。

山田:そう言ってもらえると嬉しいですね。僕が音楽をやる上でのすごく大切にしているコンセプトの一つなので。

井上:二人の声の入れ替わりがすごく激しいイメージもあるんですが、それが全く違和感にもならなくて二人にしか出せない空気感と言うか絶妙だなと想っているんですがなにか工夫などはしていますか?

吉田:特別な工夫とかは特にないですね。
山田:基本的にはAメロが僕でBメロがよっちゃんというのがキレイな形だなとは想っているんですが、歌いながら変えたりとかもよくあるのですごく自然に決めてますね。
吉田:二人の会話のリズムと一緒だから自然なのかもしれないですね。

井上:この二人の空気感は誰にも真似できない物に昇華してきている印象です。
最後にお二人の今の目標を聞かせてください。

山田:山ほどやりたいこともありますし、もちろん大きいステージに立ちたいとか具体的なものもありますが一番に強く思うのが化学変化をし続けて今自分が想像する未来の自分を遥かに超えるような自分になりたいなと思います。
吉田:今年は自分の人生の中でも勝負の年かなという感覚があるんです。ただ、勝負なので負けたら後悔するし、絶対に負けたくないです。曲を作って届けたいという気持ちが今までの人生で一番強く思っています。だから今年は自分と向き合い・戦って山田と一緒に良い曲を作ってそれをライブでみなさんに届けていきたいです。

井上:4/20にeggmanでライブもありますし、今後も是非応援させてください!今日はありがとうございました!!

吉田山田:こちらこそ、これからも応援お願いします!ありがとうございました!!!