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SUPER BEAVER interview
- SPECIAL -

SUPER BEAVER interview

「証明」という曲の原型を初めて聞いたのは、10月12日。SUPER BEAVERのライブ後で、Gtやなぎのいない移動中の車内だった。
『大袈裟な事が無いと実感出来ない』という言葉を聞いて恥ずかしい話、涙が止まらなかった。もしかしたら大事な仲間が死ぬかもしれないという恐怖。それでも全国に待ってくれている”あなた”がいるから活動を止めちゃいけないんだと、ただ我武者らに支えてきた2ヶ月間。当たり前に近くにあるはずのその笑い声も、いつの日か当たり前ではなくなってしまうからと再認識させられた楽曲。
一難あって、また一難。そんなバンドだけど出来上がった曲を聴いて、暑苦しいライブを見て、過保護かもしれないけど「あー。かっけーバンドだなー」ってその都度思わせてくれるんですよね。
「愛する」という記念すべき10周年に放たれるフルアルバムは、SUPER BEAVERというバンドの活動の全てを一個一個踏みしめて、”今”何を歌うべきなのか、”今”何を伝えたいのか。10年という年月を経て腰をしっかり据えた彼等だからこそ出来た大傑作だ。
4月1日をもって、結成10周年を迎える「SUPER BEAVER」
昨年9月の柳沢入院から、今作「愛する」が出来るまで。
作詞作曲を担当する柳沢に、レーベル[NOiD]の担当でありマネージャーも務めるYUMAが単独インタビューを敢行!

―なんか改まると恥ずかしいよね。今までインタビューをしてきたけど、その時は、レーベルのスタッフでもマネージャーでもなかったし。前回は、後輩にインタビューやらせたからね。

柳沢 亮太(Gt,Cho):いやいや恥ずかしいって。何を喋ろうかね?

―今作に関しては、しっかり聞いていきたいと思ってる。

柳沢:まぁ…他のインタビューとかで話さないような事話したいよね。

―そうだね。近くにいるからこそ、聞ける事とかを中心に聞いていければと。今作が出来る上で、9月にやなぎ(柳沢)が入院した事はとてもデカかったというか、その経験の上でのバンドの成長みたいのも真横にいて感じたんだけど。この件に関して深く聞いてくるところとかないじゃん。みんな気使う部分だし、逆にここで赤裸々に話そうよ。9月の「らしさ/わたくしごと」のリリース前だったね。

柳沢:入院中はね…まぁ大変だったよね。

―急にやなぎからメール来たじゃん?内容が「ゆーまごめん。入院する!」って。

柳沢:入院の前日に高熱が出て…全然熱が下がらなくて、リリース直前だったから、早く直さなきゃと思って大きい病院行って点滴でも打ってもらおうかなーと思ったんだけど、ただの風邪だと思って解熱剤もらったんだよね。で、顔に謎の出来物みたいのも出来てて、それがなんかよくわからないから、皮膚科にも行って、ウイルス的な可能性もあるかもしれないんで血液検査しましょうって調べたら肝臓の数値がやばいってなって。

―そのまま緊急入院したんだよね。

柳沢:で、一本メールだけ打った。

―そう、あのメールは衝撃的だった。笑

柳沢:「ゆーまごめん。入院する!」笑

―ごめんじゃねーよ。笑

柳沢:あんまり覚えてないんだけど、最初数日間はメンバーとも面会出来なかったしね。

―うん。最初は俺だけOKもらって会いにいったね。ずっと謝られてたの覚えてるわ。

柳沢:とにかく最初はその申し訳なさでいっぱいだったから、ライブどーしよ!って思ったし、家族にも入院なんかしてらんないって言ったけど、いやバカ言ってんじゃねえみたいな。今は休めろみたいな感じだった。

―当たり前だけどね。結局三日後くらいだっけ、入院してからメンバーの面会が許されたの。

柳沢:そうそう。とりあえずライブだけは続けてくれ、バンドの活動は止めないでくれって言ったのを覚えてる。まぁ自分達的にも手ごたえのあるタイミングではあったからね。

―こっち側の話をすると、そのやなぎの事をどうやって発表しようかって、ミーティングをしてメンバー3人共、バンド止める気ないって言ったから、もうそのつもりで動いてたし、ゆうてライブめっちゃ入ってたしね。

柳沢:まぁよく考えたらメジャーの時から今日まで、あれ以外で2か月も止まったことなかったから、自分でいろいろ考えたし、良くも悪くも休養期間になった。

―で、愛するが出来たと!

柳沢:そうね、一気に話飛んだけどね。笑 でもずっとその「らしさ」のアンサーソングを作りたいっていうのは、思ってたからその時から「証明」の歌詞みたいな事をただつらつら言葉で伝えてて。俺、元々曲作る時に人とご飯行ったり、人と飲みに行ったり、いろんな人と話すことによって自分の思ってることを整理していくっていうやり方が多かったから、同じこと出来たっていうのはあった。入院中だったけど、そこでその自分らしさってなんだって歌った上で自分っていうものの見え方が今回の入院によって変わったというか。やっぱり自分一人の意志の塊が、集合体になってるっていうのはもちろんなんだけど、それよりはその人から見られた自分っていうのが、やっぱりまた一つ明確な自分自身なんじゃないかなって。今回自分が引き起こしたことによって周りが動いてくれるっていう、自分はその輪の中に入らずに見ることが出来たから、まぁなんか自分の為にって言ったらちょっと語弊があるけど、それの為にこんなに人が動いてくれるっていうので、やっぱSUPER BEAVERというバンドが作ってきた繋がりとか、大事にしてきた人たちが同じように自分たちの事を大事に思ってくれるってことはすごく身に染みてわかったかな。

―サポートしてくれたギタリストも沢山いたしね。

柳沢:そうそう。本当に助かったし、みんな嫌な顔せず助けてくれたからね。やっぱ何かあった時に助けてくれる人っているし、嬉しい事だなと思った。だからその「証明」って曲が出来た事で一気にアルバムに広がったよね。退院して急ピッチで途中まで作ってた曲を形にして、入院してその思い直した事とかで、歌詞も変えたりとかして…。それで、どんどん曲なってったから、そっからは早かったよね。

―体調的にライブする程の体力は戻ってなかったけど、レコーディングなら出来る!って、やなぎ復活ライブの前には、もうレコーディング終わってたもんね。

柳沢:そうだよね。あの時にやっぱレコーディング好きだなって思った。

―あははは。笑

柳沢:これはメンバーも言ってるけど3人で100%出せるって言ったから、自分が戻った時に120%になるんじゃねーかっていう感じ。だからそういうワクワク感っていうのもすごいあった。

―間近で見てても思うんだけど、それがあったのはやっぱ大きかったと思うし、一人一人がバンドを支えようと成長しようとしたのがすごく見えた。

柳沢:確かにメンバーそれぞれの考えをもっと出して、今まで4本で支えてきたものを3本でどうやって支えるのかってきっとすごく考えてくれたんだと思うし、そこにもう一度戻ってきたときに絶対プラスになるというか、俺は最初の戻り方とかすごく気にしてたし、自分のせいでこうなってしまったから最終的にはなんかもうマイナスにしたままでずっとずるずるいくのはやだなって思ったし、でも結果としてワンマンツアーも全部ソールドしていろんな人に聞いてもらえて、きっとメンバーもなんかこう戻ってきた感というかさ。あの、一瞬いなくなった登場人物が戻ってくる漫画とかすげえ面白いじゃん、あの、数巻いなかったんだけど。笑

―確かにね。

柳沢:戻ってきたときの無敵感というか。ああいうことがあってその【愛する】ってワードも出てきたんだと思うし、よりバンドとしての見方とかバンドとしての見せ方とかが、もうちょっと強固なものになったんじゃないかなって気はするよね…。多分、SUPER BEAVERは、二度とぶれないと思う。

―4月1日をもって、10周年になるけど、ザックリとどんな10年だったの?

柳沢:ザックリね。なんて言ったらいいかな、俺たちって土台ができる前に走り始めたからね。種も蒔いてないのに水あげてたみたいな。だから芽なんか出るわけないのにバンド組んでからの最初の数年間っていうのは挫折のざの字も知らなかった。天狗になり始めた時に大人の人に出会ってまさかのそのままCDデビューみたいな話もらって、それは飛びつくよね。でもその自分たちがどういうバンドでありたいとかどういう音楽でやっていきたいなんてわからないまんま飛び込んだから、やっぱそれはぶれるよね。で、CDもリリースするようになって、あれ?これってかっこよくなくない?って思う瞬間も出てきて。気づいた時には、もう自分達の手だけじゃ戻せないっていうか、そうなったときに渋谷がもう歌う事っていうのにストレスを感じるようになっちゃって、俺も曲作るってことがすごいストレスで、レコーディングは楽しいってさっき言ったけどその当時は、マジで嫌いだった。それがあって当時の体勢を辞めて、改めて自分たちで活動することになって。そこで初めてバンドらしい活動をしたんじゃないかな?普通のバンドがデビューする前にやってた事というか、自分達でCD作って物販だけで売って口コミとかライブの評判とかだけで少しずつ動員伸ばしてって。その途中で、ゆーまが一緒にやろうって言ってくれて、またそこでギアが一個上がったような気はしてるけど。

―やなぎとの出会いの仕方もね。笑

柳沢:俺の印象が、悪かったってやつでしょ?笑

―あの当時の君には失望したよ。笑

柳沢:お互い酔っぱらってたし、すごい無愛想だったよね、第一印象が。

―いまだに携帯の登録名は「やなぎくんビーバー」だからね。笑

柳沢:多分ね、今とあの時と決定的に違うのは、人を信用しようと思ってたけどそう簡単に信用しねーぞっていう反動があった気がする。良くも悪くも近づいてくる人って沢山いたから、それを見定められなかった事がその苦しんだ理由の一つだって思ってたし、しっかり人の事を見定めようって思うようになったっていうのはあったかもね。それによってSUPER BEAVERの曲っていうのも、そういうより生々しい所というかうそっぱちは歌えないっていうか、そういう意識はすごい強くなったような気がする。

―遠回りしてはいるけど、着実に進んできたんだね。

柳沢:だから、この10年は長かったようだけど、全部が繋がってきてるし、ストーリーとしては、どっかで一回分断されてやり直しみたいな10年じゃないから、やっぱすごい早かったなって思うし、なんかもう転がりまくってきたなって感じはするよね。

―転んでも転んでも転がり続ければいいと!

柳沢:まあでも、色々とふまえての今作は、「らしさ」で『変わりゆく生活が正しい』って言ってるし、実は前作の「ありがとう」でも見返してみたら、『あなたがいて僕がいて意味を持つ』とかさ、結局「証明」で言ってる事と変わらないというか、ここまでの楽曲が全部今作に繋がってるっていうのは実感したかな。

―確かにそれは多いに感じる作品だと思う!

柳沢:「未来の始めかた」で歌ってた事ってやっぱり葛藤感が強いっていうか、「未来の始めかた」ってアルバムタイトルにすごくふさわしい曲が多かった。未来を始めるには一旦清算しなきゃいけないっていうか、自分達の事に向かってるっていうか。自分達のこれまでだったり、自分達の今だったりにすごくフォーカスが上がってるアルバムだなって思うし、それに対してその次の「世界が目を覚ますのなら」によって少しその自分達が思う人に対することを歌ったんだよね。で、「361°」で清算しきったっていうか、やっぱ一周まわってさらに一歩を踏み出した自分達のアルバムって感じだしだからすごく人に向かってるっていうか、自分達の事はもうなんかすっきりしたっていうか。だからこそ今言えることがあるんだっていうのはなんかすごく一理あると思って。

―はいはい。

柳沢:で、もっと明確に人に提示したのは「らしさ/わたくしごと」。そして今回の「愛する」っていうアルバムにたどり着いた。もう完全に人に向かって投げてるなっていう気はするよね、もう自分達はドカッと腰をすえられた感じ。後は、どう人に伝えるか、こういう考え方もあるんだよって言えるだけの土台は作りきれたのかなって。

―何を伝えようとしてるのかはっきりしたアルバムだよね。

柳沢:今の時点でね。もっともっとそれも変わってくだろうし、もうちょっとここを補修工事しなきゃみたいなさ、もっと俺等の土台も増築していくのかもしんないけど。でもとりあえず今まで自分達がやってきた事っていうものを全部土台にするって作業はここまでで終わったのかなって気はするね。

―はいはい。

柳沢:だから今回「愛する」っていうのは人に向いてるっていうか。

―楽曲の「愛する」はどのタイミングで書いたの?

柳沢:だからさ、あの時期怒涛過ぎてさ、あんま覚えてないんだけど、でもレコーディングの直前だったよね。

―あの曲は、一番最後だったよね。

柳沢:あの「あなたが愛する全てを、愛する」ってあのワードだってレコーディング現場で書いたもん。やっぱり恋愛でも人間関係でもそうだけど、何かが全てっていうのがなんかこうちょっと違和感があった。やっぱそれだけじゃないじゃん。よくさ、私と仕事どっちが大事なの?とか言うじゃん?本当は一番突き詰めると僕にとってみれば私と一緒に生きるために仕事をしなきゃいけないわけじゃん!

―うん。

柳沢:ってことはそれって比べられないというか、同じ量りでは、計れないというか実はそれって「歓びの明日に」でも歌ってたりして。より大切なものだから、本当はそんなものないのかもしれないのにって歌ってた自分達が『あなただけが僕の全てと言えない理由が嬉しいよ』っていうとこまで来たってことは、やっぱりかなり繋がってるんだなって思うよね。今話しててすごい繋がったけど、自分の中で。笑

―このインタビュー4月1日にアップだから、もう手にとれるその人達がそれを聞いた後にこれ読んで感じてくれたらすごくいいね。

柳沢:いやだから繋がってんすよ。だからほんとに今回のアルバム聞いたら改めてさかのぼってみて聞いてもらったほうがいいなって気はする。

―「愛する」の冒頭で『あなただけが僕の全てと言えない理由が嬉しいよ』って言っちゃうじゃん?パッと聞いた時に、え!なんで?って思ったの。聞いていけば、あなたが僕の全てですよって事を歌ってるんだけどさ。

柳沢:あなたが僕の全てっていうか、あなたも僕の全てだし、他の何かも僕の全てだし。

―いや、だからすごい曲だなと思って。

柳沢:そう思えるっていうのは、優劣っていうのはつくんだけど、優劣をつけたくないっていうか、つけられないことで悩む時期ってもちろんあるし。なんか仕事のために友達と遊ぶのをちょっと控えないといけないのかなとかさ、夢を追いかけ始めるとどうしても犠牲にするものってあるじゃん?でもそれって意識しなくてもどうせそうなっちゃうなら大事にできるMAXレベルでそれぞれ大事にすればいいのになって思うようになった。だってどうやったって、結局一番の優先順位ってのは、どうやったってつくわけで、今は仕事しなきゃなって思う時は仕事が一番になるわけで。でもその分、たとえば夫婦でもカップルでもさ、週5日は仕事で時間を使わなくちゃいけないけど、週2日はその人の為にもさけるかもしれないんだったら、そこは全力で2日間さけばいいだけだから、5日だからこっちのほうが増してるとか2日だからこっちのほうが劣ってるとかじゃなくて、そこでの最大最愛を出せればいいのかなって思ったんだよね。

―でもさ、これはこの年になったからそう思えたことじゃない?

柳沢:そうだね。

―自分の高校生とか学生時代を思い出すと、多分そういうことに気付けてないし、そう思うと今現役の子達も気付かないと思うんだよね。

柳沢:今は分かんなくても良いと思う。それを歌ったのが「おかげさま」だと思うし。全てに意味があるなんて俺だって全然思えなかった。大人になれば分かるって言われる事が嫌だった。わかんなかったし。そういう意味では、「おかげさま」は聞いて欲しいなーって思う。今回のアルバムは、俺等と同世代の25才くらいの人には、わかるわかる!って言われると思うし、下の世代の人には、そう思えるのかもな?とか一個の道しるべと言うか、逃げ道になってくれれば良いと思うし。俺等よりも上の世代の人には、俺等もこういう時を経て今があるよって言ってもらえると思うし。絶対どこかでハマってくれるポイントがあると思うから。

―それにしても、「愛する」ってすごいタイトルだよね。笑

柳沢:重いよね。笑 でも、すごくパーソナルな事を歌い始めているから、そこをもっともっと掘り下げてって曲を書ければ良いなって思うよね。誰もが思った事あるけど口に出来なかった事とか、そういうのを曲にしたいと思ってる。次のテーマは何だろうね。

―最後に、SUPER BEAVERの4人はさ、自分達の事を「愛してくれる」人っていうのをすごくすごく大事にするじゃん?他よりも拘りが強いくらいに。俺自身も間近にいて、その気持ちって大事にしてるし。最後にそこを何故大事にしてるのか聞けたらなーと。

柳沢:やっぱり、自分の事を大切にしてくれてるっていうのがすごく分かるから。それって本当に嬉しい事じゃん?誰しもね。自分の事を大事に想ってくれる人っていうのを、同じように大事に想いたいというのに尽きるかな。1もらったから1返しますとか、そういうライトな意味じゃなくて。「愛する」で歌ってる事と同じだけど、それに尽きるかな。それが誰か一人に限る事じゃないっていうのもとても嬉しい事だし、お互いに繋がってるって想える瞬間が嬉しい。それによって自分自身も成り立つわけだし。
『愛する』全曲セルフライナーノーツ
1、「誰か」
SNSとかテレビのニュース、カフェで隣から聞こえる会話。アイデンティティや価値観を、相手に認めてもらいたい。だけど拒まれたらどうしよう。結局誰かの受け売りや、頭にハテナを持ったまま相手に同調したりする。人とは違う自分でいたい、でも人と違うと不安になる。本当の気持ちは一体どれだ?本当の言葉は一体どれだ?本当の自分は一体どれだ?そもそもどうしてわからなくなる。これって一体誰の話だ?
2、「らしさ」
そもそも「誰か」で歌ったような、違和感はずっと持っていて。その上でアニメ〈ばらかもん〉のオープニングテーマとして制作。今さらだとは思ったけど、「自分らしさって一体なんだ?」そんなことを考えてみた。少し裏話をしてみると、制作を開始し始めてRECが終わるまでの期間、わずか2週間とちょっと。
歌詞もメロディもアレンジもすんなり決まっていったから、それだけその時ビーバが歌うべきテーマだったんだろうなと、今振り返るとそう思う。
3、「証明」
アルバムの核となった曲。昨年体調不良になって「らしさ / わたくしごと」発売前に緊急入院をしました。「らしさ」が出来たすぐ後から、アンサーソングとなるような曲を必ず作りたいと思ってた。うん。あくまで主観的な立ち位置からじゃ「個性」も「らしさ」も「自分の意味も」自ら探したくなるけど、人から見られる〈自分自身〉も一つの「自分らしさ」だよなって。デモをメンバーに送った後にリハビリの為に歩いていたら、感情のままの感想が次々届いて嬉しくて、歩くスピードを上げちゃったそんな感覚を覚えてます。
4、「結果論」
〈過去への仮定に何があるんだ〉そんなワードから始まった。こういうことに関しては今まで何度も歌ってきたけど、結局言えることなんて「今思う全て結果論」。リーダーのベースがギターみたいな音をしてますね。笑 この曲本当は大サビは二番しか付いてなかったんだけど、珍しくぶーやんがこのメロディは一番からあって欲しい、と。結局ビーバー曲では珍しい三段構造のサビへと。
不思議な格好良さを持った曲。
5、「わたし」
この曲初めはテンポも速くて、歌詞も全然違いました!だけどスタジオでアレンジを詰めていく中で「なんかドキドキしないぞ」と。結果、思いきりテンポを下げてみることに。そこで歌詞もぜーんぶ変えたくなって、ぶーやんにお願いすることに。そしたら「わたし」というワードが飛び出して。「あなた」という曲があったうえで「わたし」は今作にぴったりでした。裏話ですがこの曲が出来たあと、実はMCで歌詞を喋ったりしてました。笑 それくらい身に染み付いたテーマで、自然と出てきたワードなのだと思います。個人的には初めてボトルネックを使いました。
6、「Q&A」
デュエットソングが歌いたい!かつてからぶーやんに言われていました。ツアーの移動中、車内で彼がかけるのは実は女性アーティストの曲も多かったりして。男女の恋愛(ちょっと大人の)、男女の価値観(ちょっと大人の)、男女って一体!!?をテーマに書きました。いやあ、大人になったよなあと。笑 当然女声が欲しいという話になりまして、満場一致でゲストコーラスをMAMIちゃんにお願いすることに。いやあ最高です。冒頭の「スリッ、フォッ」で胸キュンしてください。ちなみにリズム隊の大人なアプローチ、タマラナイです。
7、「おかげさま」
化けましたね、この曲。いや、凄く好きな曲だったし、良い曲だと思っていたんですが。リズムの取り方が結構変わるので、イメージの共有をするのに意外と時間がかかりました。《全てに意味があるなんて/思えない時もあるって/後からじゃ意味が無いって/今すぐ教えてくれって》本当、ずっと思ってきました。でもようやく少しずつ「後から分かる意味」ってやつにも納得出来るようになってきたというか。あえて言うなら、今学生の人に聴いてもらいたい曲かも。おれも同じように思っていたから。
8、「言えって」
イントロで勝った!と思った曲。笑 ポップでキャッチーで何か可愛い曲。個人的には。冒頭の歌詞から一気に書きました。最初はタイトル「言え」にしようとしてたんだけど、まだそんな偉そうには言えないなってことで「言えって」に。(結局ちょっと偉そう。笑)最初から絶対ドラムリフから始めたい!と思ってて、ひろにRECのときまでに沢山フレーズ持ってきて!とお願いしてました。
カッコいいフレーズ沢山あるなかで、爆笑リフもあったのが楽しかったです。
9、「生活」
この曲。大好きな曲です。ようやくこういう曲書けたなって気がしています。なんというか本当にリアルソングというか。同じ空気感でもモヤモヤしていた時期を越え、少しすっきりしている感じ。寂しいことも切ない思い出も、やりきれない気持ちも、全てが何でか愛しく感じるというか。それって何故かというと、そういった毎日をそれでも精一杯生きて、色んな感情の上に立っている今の毎日ことを実は「悪くねえな」って思えてるからなんじゃないかな、って。一人で歩いている夜に、大切なものを噛み締めながら聴いてもらいたい曲。
10、「愛する」
説明不要。これが今のビーバーで、全てを包括してあなたに歌いたいこと。
この曲を僕はあなたと一緒に歌いたいと思っています。
11、「ILP」
アイラブポップミュージック。一つの誓いのような歌。
生半可な気持ちで何かを否定しようとは思っていないし、責任を持てないことを口にする気もない。だからこそ、口にしたんです。これは俺の、そしてスビーバーにとっての覚悟を表した歌なんだと思う。なんでか、聴く度に泣きそうになるくらい、感情がザワザワします。伝わると、嬉しいです。本当に。伝わると、嬉しいです。


《リリース情報》
New Album『愛する』
[収録楽曲]
01. 誰か
02. らしさ(日本テレビほかアニメ「ばらかもん」OP テーマ)
03. 証明
04. 結果論
05. わたし
06. Q&A
07. おかげさま
08. 言えって
09. 生活
10. 愛する
11. ILP
2015年4月1日(水)発売/¥2,500-(税別)/NOID-0004
[発売元] [NOiD]/murffin discs
[販売元] Japan Music System
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SUPER BEAVER「愛する」Release Tour 2015
~愛とラクダ、10周年ふりかけ~
4月11日(土)千葉LOOK ※SOLD OUT
出演:SUPER BEAVER / MEANING
4月12日(日)club Lizard YOKOHAMA ※SOLD OUT
出演:SUPER BEAVER / sumika /(O.A)Amelie
4月17日(金)長崎STUDIO DO!
出演:SUPER BEAVER / テスラは泣かない。 / and more…
4月18日(土)熊本Django
出演:SUPER BEAVER / テスラは泣かない。 / and more…
4月30日(木)金沢vanvan V4
出演:SUPER BEAVER / ircle / My Hair is Bad
5月10日(日)札幌COLONY
出演:SUPER BEAVER / 撃鉄 / Vianka
5月13日(水)KYOTO MUSE
出演:SUPER BEAVER / THE ORAL CIGARETTES / 忘れらんねえよ
5月14日(木)岡山CRAZY MAMA 2nd Room
出演:SUPER BEAVER / THE ORAL CIGARETTES / 忘れらんねえよ
5月16日(土)高知X-pt
出演:SUPER BEAVER / Nothing’s Carved In Stone
5月17日(日)高松DIME
出演:SUPER BEAVER / 空想委員会 / プププランド
5月18日(月)MUSIC SPACE 鈴鹿ANSWER
出演:SUPER BEAVER / 空想委員会
5月22日(金)仙台PARK SQUARE ※ワンマン
5月23日(土)HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2
出演:SUPER BEAVER / D.W.ニコルズ / Rhythmic Toy World
5月24日(日)mito LIGHT HOUSE
出演:SUPER BEAVER / Czecho No Republic / Rhythmic Toy World
6月4日(木)豊橋club knot ※SOLD OUT
出演:SUPER BEAVER / 04 Limited Sazabys
6月5日(金)浜松MESCALIN DRIVE ※SOLD OUT
出演:SUPER BEAVER / 04 Limited Sazabys / Northern19
6月11日(木)music zoo KOBE 太陽と虎
出演:SUPER BEAVER / LOST IN TIME / and more…
6月12日(金)広島Cave-Be
出演:SUPER BEAVER / LOST IN TIME / and more…
6月14日(日)福岡Queblick ※ワンマン
6月20日(土)新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE ※ワンマン
6月27日(土)梅田CLUB QUATTRO ※ワンマン
7月3日(金)名古屋CLUB QUATTRO ※ワンマン
7月11日(土)恵比寿LIQUID ROOM ※ワンマン
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SUPER BEAVER オフィシャルサイト
http://www.super-beaver.com/
SUPER BEAVER オフィシャルTwitter
@super_beaver