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KADOMACHI interview
- SPECIAL -

KADOMACHI interview

どこかひねくれたポップセンスがクセになる、愛知出身の4人組ニッチポップバンド”KADOMACHI”。バンドと共に成長してきた「黒い怪獣」と、大合唱の景色が浮かぶ「とっておき」。バンドの原点と成長が絡み合った2曲にワクワクが止まらない。今こそ出会って欲しいバンド、KADOMACHIへeggman初インタビュー!

Interview&Text:渡邊直人

ー 本誌初登場という事で、まずはバンドの事を少し教えてください!KADOMACHIって、どんな経緯で始まったバンドなんですか?

ほそかわし(Vo/Gt):2016〜2017年頃に集まったバンドで、高校で出会ったみずほ(Dr/Cho)とオブリ (Ba/Cho)と、僕が中学生の時にギターを教えてもらった幼なじみのイシハマ (Gt/Cho)を「ガッチャーン !」ってさせて、うまくまとまってくれたっていうバンドです。

ー メンバー二人は付き合い長いんですね。ギターを教えてもらってのはどんなアーティストがキッカケなんですか?

ほそかわし:ゆずの「夏色」でしたね!「夏色」のイントロが弾きたいが為にギターを始めました(笑)

ー バンド名「KADOMACHI」の由来は?

ほそかわし:由来はほぼほぼないんですけど、〜〜街がいいよねってなって、なに街にするかってなって、そこに、かどっちょって落ち着くよね、かどまちとかどう?っていったのがぬるっと採用になったんだよね。この前その頃の会話を見直してたらしれっと俺がKADOMACHIって言ってて、KADOMACHIでいいんじゃない?くらいだったよね、みんな。

イシハマユウ(Gt/Cho):これだ!って感じではなかったかも(笑)

ほそかわし:うちのグッズはだいたいイシハマがやってくれてるんですけど、グッズ作りやすそうみたいなのも言ってたよね?

― ロゴとかもキャラクター感あるけど、そこらへんもイシハマくんがやってるんですか?

イシハマ:だいたい全部私です。

― 自分たちでレコーディングしていたり、今までやってきたイベントからも、セルフプロデュース力が強いバンドだなと思うんですが、これまでやった中で自分たちのオリジナル要素が強かったものとか、おもしろかったものってありますか?

ほそかわし:どう?みんなでひとつ決めたいな。おれは銭湯で録音したことかな?

一同:あー。

ほそかわし:ライブレコーディングをしてその日にCDにする「Packing」っていうイベントをやったり、クラウドファンディングでDIYフェスを開くっていうのもやったし、結構色々やってて、もちろん僕らなりに消化した部分はあるんですけど、別に他のバンドでもできることではあるかなーとは正直思っていて。地元の「比良温泉」っていう銭湯があってそこでライブレコーディングをしたものをYoutubeにUPさせてもらっているんですけど。これが僕的には、録音ができる自分と、映像関係もやれるイシハマと、かつその要素を使いつつ、エゴい感じというか。銭湯で演奏してそれを録音して、本当に銭湯リバーブができたぞー!ってまじで頭おかしいことやってるんで(笑)そういうこと好きだなー、ばからしくて。って思っちゃいますね。そういうのがやりたいかなっていう。

― 見ましたけどめちゃくちゃ音気持ちいいですね。

ほそかわし:ですよね、あれリバーブまじで使ってないんで。

― 一個一個楽しんでやっている感じというか、自分たちや周りが面白いように、いいペースで動けているバンドなのかなと思います。

ほそかわし:ありがとうございます。

ー「murffin audition 2021-2022」準グランプリをとった頃からeggmanにもたびたび出演してくれていますね。レーベルへの所属が決まって、何か変化などありましたか?

ほそかわし:そうですね、レーベルへ所属して色々学ぶことは多かったです。それこそまず、元々僕ライブではじっこ(上手側)で歌っていたんですけど、色々な先輩バンドを見させてもらう機会があったり、バンドがどうあるべきなのかをすごく考えることが増えて。今まで名古屋で内内でやっていた時は、内向的な部分が強くて、オープンにライブをやるってことをあんまりしてこなかったんですけど、オープンにしていかなきゃと思ってセンターボーカルになったりとか。録音とかでも今まで全部自分でやってたものを、録音は僕で、ミックスは違う人にお願いしてみたり。クリエイティブといえばクリエイティブなんですけど、セルフプロデュース感からちょっとずつ抜け出して行かないといけない部分もあると思っていて、そういうところの変化、そういうのを受け入れなきゃいけないし、受け入れていったほうがいいんだなっていう心の変化が、一番大きいかなと思います。

ー そして今作Digital Singleとしてリリースされる2曲は、今までのPOPさは変わらず、より広い層に届くような作品になったように感じます。手応えはいかがですか?

ほそかわし: バズれ!って感じです!

一同:(笑)

ー「黒い怪獣」はライブでもおなじみの曲ですよね? 

ほしかわし:これは書いたの2018年だもんね?イシハマが書いているんですけど、その時に最初に自主でリリースした曲の中にも入ってるし、そこから撮り直しをして、ver3なんじゃないんですかね?今回のやつが。この曲を供養するような気持ちで本気でレコーディングしたので、もう再録することはなくあれ!っていう(笑)嫌っていうわけじゃなく、よくがんばったぞって気持ちでやりましたね。

イシハマ:さっきお話にあったように、バンドが一時内向的になってた時期があって、「黒い怪獣」は活動初期に出してたんですけど、最初はすごいPOPにやってたんですけど、だんだん内向的に内側に入っちゃって、今またオープンになりつつあるんですよ。なので「黒い怪獣」もそうだし「とっておき」も、その頃を思い出すような形でやったり、「黒い怪獣」で言うとver3って言ったんですけど、最初のやつが1で、再録したの2だとしたら、新しく1.5になっている感じというか。「とっておき」に関してもそういうバランス感で作らせてもらってます。

ー 「とっておき」はところどころに歌えるセクションもあったり、クラップだったり、ライブでも外せない曲になりそうですね?曲作りはライブを意識して作ったりしてるんですか?

イシハマ:ライブ想定ばかりです。「よりたくさんの人と楽しむには」みたいなところに原点回帰してきている感じというか。どういう人たちがどうやってノってるかなというところをイメージしながら作りました。

― ラスサビで大合唱起きて欲しいですよね。

ほそかわし:それが成功した暁には、大丈夫っすわ、バンド(笑)

一同:(笑)

― 他にも聴きどころたくさんな今作だと思いますが、ここを聴いて欲しい!的なポイントありますか?

みずほ:そうだなー私が唯一の女なので(笑)「とっておき」とかはめちゃくちゃ色んなところで今回コーラスとかとっていて。ぜひ私の声を聴いてください。めちゃくちゃ難しいんですよ、叩きながら歌うのが。

オブリ:合唱のところをいっぱいきいて、みんなで歌って欲しいです。

― そしてeggmanでのライブも決まってますね!まずは12/20(水) murffin night-EXTRA-。なんとチケット代¥500!

ほそかわし:安いー!

― レーベル内でも新世代の4組の対バンとなってますが、何か意識してる部分とかありますか?

ほそかわし:意識してる部分しかないですね。この中で一番いけてないといけないな、とりあえず。っていう感じです。若干バンド的に毛色が違うところ、なんだろうな、通ずる部分がこう、なんだろうな、多い事はないから、横並び的に。
だからこそそれを アウェーと思わずに、どうこなすかっていうところですかね。かつ、レーベルが同じっていうか、同じ肩を並べさせてもらっている方々なので、ちゃんとその中で一歩抜けないといけないな、先に。という風には常に思ってます。

ー そして年明け1月には「KADOMATIC TOUR」と題した東名阪ツアーが開催されます。これはどんなツアーになりそうですか?

ほそかわし:これはどんなツアーになりそうでしょうかねー。テーマは自分たちより規模感の大きめなバンドとやれたらなと思っていて、絶賛対バンを考えているところなんですけど、そこに対してどういう気持ちで望んでいくのかっていうところは僕自身まだわかっていないので、どうなっていくんだろうなっていう。不安じゃなくて結構楽しみだなと思っています。そのテーマがちゃんと遂行されればなんですけど。

イシハマ:ワクワクツアーってことね。

ほそかわし:かつ、何かやりたいよね。普通のツアーじゃなくて、他の要素も盛り込めたらなって思っているので楽しみにしていて欲しいです!

ー 最後に2024年に向けて、今後の目標や夢、やりたいことなどなどこれからの展望を聞かせてください!

ほそかわし:一旦色々越さないといけない壁が多いので、そうだな、なんて言えばいいかな?イシハマ的にはどうですか?

イシハマ:ぶっ壊して、壁。だね。

ほそかわし:うん、ぶっ壊して壁さん(笑)そうだね。

イシハマ:今回のリリースもそうなんですけど、結構原点回帰してきてるところが多いので、それが楽しい方向にいけたらいいですね。自分が楽しいと思うのはどういうもんだっけなーっていうのをみんなで確認しながら、それがたくさんの人に伝わるようにするにはどうしたらいいかなって、オープンにやっていけたらいいなと思います。

ほそかわし:そうですね、楽しいこと、イシハマがだいぶ前に言ってたんですけど、ネオ2018年みたいなさ。バンドを始めた時に思っていた事とか、やりたかった事とかを、今いろんな知識だとか、知ったこととか、知ってしまったこととか色々あると思うんだけど、その中で自分たちがもっと解像度高く、元々やりたかった事をわかっているはずなんで。それをもっとオープンに、もっと良質なPOPを楽しい形で出していけたらなっていう風に確かに思いますね。そこに振り切る!目標!


murffin night-EXTRA-
2023.12.20(水)東京・shibuya eggman
w)SherLock / SPRINGMAN / バイリンジボーイ +OA 
OPEN 18:00 / START 18:30 ADV/¥500+2D

KADOMATIC TOUR 
2024.01.08(月)大阪・心斎橋Pangea
2024.01.19(金)東京・shibuya eggman
2024.02.09(金)名古屋・ell.SIZE
TICKET / ¥3,000