JUST A DAY vol,1-Acoustic Special-
新年1発目のeggman、新年を迎えてミュージシャンも初心にかえる意味で弾き語りのイベントを開催。豪華な5組が揃った一日となった。まずは千葉龍太郎(新世界リチウム)からスタート。この日の出演者の中では最年少の彼。初めて見るお客さんが多い中堂々としたステージをみせた。2番目は山岸賢介(ウラニーノ)日常に溢れる生活感のある歌詞が多いウラニーノ。弾き語りで聞くと1ページ1ページゆっくりと小説をめくって物語を読んでいる感覚に近い雰囲気を醸し出す。続いて直江慶(OCEANLANE)with 河野瞬。OCEANLANE活動休止が発表されてから初のライブとなる。MCで「活動休止」という言葉が本人から出た時はやはりお客さんの表情も変わっていた、それだけOCEANLANEが愛されていたバンドだったんだなと感じ取れた。そして斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)×柿沼広也(BIGMAMA)。2人でライブをするのはこの日がもちろん初めて。斎藤がメインボーカルでBIGMAMAの曲「Paper-craft」からライブスタート、SMAPの「らいおんハート」、宇多田ヒカルの「Automatic」と意外なカバーも披露。最後はBIGMAMAの「かくれんぼ」を斎藤がメインボーカルでお互いのバンド曲をお互いが歌うという他では見れない貴重なライブとなった。この日のラストを飾るのは海北大輔(LOST IN TIME)。この日の歌は聴いていて元気が出るような、優しくかつ力強く背中を押してくれるような印象で、泣くというよりは笑顔になるような感じである。弾き語りの時にはお客さんからお題を3つ頂いてその場で即興曲演奏するのがお馴染みなのだが、この日は「お年玉の意味を込めて」ということで、5つでチャレンジ。出されたのは、「笑顔」「メガネ」「卵」「弾き語り」「甲子園」とテーマがバラバラ。そのハードルの高さにもかかわらず、この日も見事な即興曲を披露してお客さんからもアツい拍手がおきる。MCでは、「2012年はきっといい年になるよ。迷った時はいつでもライブハウスに来てください。僕らはその背中を押すために歌っています」と言っていたようにアーティストとお客さんお互いの信じる道を確信出来る素晴らしい一日となった。
[photos:Nobuyuki Kobayashi text:谷]
PUNK Ollie EXTRA
2010年に定期的に開催されていた[PUNK Ollie]がeggmanに戻ってきた。2011年3月11日。日本人なら忘れもしない日。ライブハウスは節電などで営業を自粛し、アパレルブランドはチャリティーグッズなどを販売し募金活動を行った。アパレルなどのファッションはもちろん、音楽イベントなども行うストリートファッションの全国紙「Ollie」と「eggman」で何か出来ないか、2012年になっても協力をして行けないかと話し合った結果、今回のイベントの開催に至った。そして2012年1月7日、見事チケットはSOLD OUT。善意で出演してくれた各バンドはチャリティーイベントだからといってステージングが変わる訳ではなく、最高のステージングを見せてくれた。各バンドの「被災地はまだまだ大変。少しでもいいから力を貸してよ」という言葉が印象的だった。10円でも良い。誰かの為にと考えるととても難しい事だけど少しでも力を貸してくれれば、一人一人の力が大きな力になると実感出来た。こんな事は書く事じゃないと思いますが、全国紙が記事として取り上げてくれて、ライブハウスは会場費なしで、バンドはギャラをもらわない。アパレルブランドはTシャツを安すぎる価格で売ってさらに募金してくれる。1つの共通した「気持ち」があれば大きな行動に変わる。この日来てくれた皆さんの募金もそうです。集まった募金額は¥217,240-。「もう大丈夫」その一言が東北の人たちから聞けるまで活動を続けて行きます。協力してくれた皆様本当にありがとうございます。次回開催は震災からちょうど1年後の3月11日を予定してます。みなさま是非遊びに来てください。