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MAGIC OF LiFE interview
- SPECIAL -

MAGIC OF LiFE interview

「各々がやるべきことに向き合えたことで、自分たちを信じられるようになった」そう語る彼らの目には嘘が一つもなくて、自分たちを信じる力の強さを感じた。1年振りのアルバムは1年間積み重ねた結果。ただ過ぎ去ったのではなく向き合い続けたその1年間というのはMAGIC OF LiFEにとってとても大きなものだったんだと思う。

Talking Partner : TATSUKI

—1年待ちわびましたよー!ニューアルバムリリースおめでとうございます!

全員:ありがとうございます。

ーこの1年はどんな過ごし方をしてたんですか?

渡辺雄司(以下:W)・山下拓実(以下:Y):ぼーっとしてました(笑)

—被ってるから(笑)そんなわけないでしょ!ライブ中心の1年間でした?

高津戸信幸(以下:T):いや、そんなこともないですかね。その前の1年と同じようにしっかり楽曲制作もしてましたよ。バンド的には去年と変わらず両立していたというか。
岡田翔太朗(以下:O):去年の9月にリリースした段階で、次は1年後くらいに出そうっていう話が上がったので、それを加味したライブの入れ方だったり楽曲制作のペースだったりを作ってましたね。

—アルバムの中身を早速伺いたいんですが、1曲目「素晴らしくて」。なかなかないタイトルですね。この曲はどんな楽曲ですか?

T:この曲はメンバーだけでアレンジまでこなしたんですが、その中でもクオリティーを高いところまで持っていけたんじゃないかなと思います。ドラムの岡田君の才能が開花されまして、今回は彼がバンマス的な立ち位置で進めてくれましたね。同期の打ち込みも含めて。自分が送ったデモ段階から比べるとはるかにいいクオリティーになったし、とてもいいポップ感も出たんじゃないかなって思います。
少し前に書いた曲なんですけど、時間が経ってしまうとその時の言葉に共感できなくなったり恥ずかしくなったりするので、言葉を入れずにとっておいたものに、今だからかける言葉を入れ込んだ楽曲です。恋愛ソングなんですが、自分にとって魔法ってものが音楽なのかなって改めて思えた1年だったので、運命とか奇跡とか知らないけど、魔法というものがあるなら音楽がかけてくれたんだろうなって思ってます。

—そして「Four Seasons」。

T:もともと土台があったんですが、サビのメロディー以外を全部変えて作り直した曲ですね。これは2番ですかね、訴えかけてるのは。「勝手に世界は回っていて 置いてかれてるようで 憂鬱が視界を曇らせてしまい」ということがあっても「踊ろうよ」ってことですね。結局好きなことをやっているので現状に不安があって納得いってないことだってあっても、音楽があれば一瞬でつまらない毎日が楽しくなったりもするから、手をとって踊ろうよって気持ちは入ってますね。

—これもいいアレンジですね。

T:そうなんですよ。これも岡田君が頑張ってくれて!
Y:俺らよりも何十時間も時間割いて向き合ってくれたんですよね。「Resonance」も同期めっちゃかっこいいですし!
T:楽しかったですね。4人で作り上げて行くことでやっと納得できるものができたかなと思います。今の自分たちだからできるものができたので、世の中に広めたいなと思うアルバムですね。
O:僕がって言ってくれてますけど、全員がそれぞれにアイデアを出し合えた中で最後形にする作業をやったんですよね。みんなが出してくるメロディーラインも綺麗だし、「touch」だってノブが持ってきたものでほとんどの軸ができてたから、僕がどうこうしたっていうことではないんですけどね。ただ今回わかったのは、今までアレンジャーさんからMAGIC OF LiFEはメロディーがいいねとか褒め言葉をもらった時にメンバーを立てるために言ってくれてるんだって思ってたんですけど、今回こうやってアレンジに携わってみて、本当にこいつらすごいなって。めっちゃ綺麗な旋律じゃん!って。
T:各々がやるべきものがしっかりと見えたんだと思うんですよね。前作の「FOR
YOU」が自分たちで作ったものだったからそこから見えてきたものがあって、今回それにチャレンジできた作品になってるんだと思います。
やっと才能を信じられるようになってきたなって思うんです。ずっと売れたいと思ってたし、お金だって欲しいって思ってたけど、お金のことを考えれば考えるほど自分が薄っぺらくなって行くのがわかったし。
「Anywhere Else」って曲は自分がやめた時のことを書いたんですけど、“首輪が外れたところで結局どこへ向かえばいいかわからない”ってところからすごく大事なものが見えて楽しくなってきたんです。
売れる売れないはその先の結果であっていいやって思えて、自分のやりたいことを我儘にやりたくてみんなの才能を信じて貫けたっていうのが強いですね。

—ベースもギターもすごくいいラインですね!

W:お、まじですか。どれが良かったですか?

—どれってことがなくて。今までは印象的なフレーズがどのパートにもしっかりあってインパクトある楽曲になってたなって思ってたんだけど、今回はアレンジが上から下までしっかり整理されてて、印象的なフレーズというよりも全員が誰かのことをしっかり考えて出過ぎず控えすぎずって印象かな。

W:実はそれ今回一番気にしてアレンジしたんです。いつも自由にやってたんですが、今回は歌をしっかり聞かせたくてめっちゃ考えましたね。
Y:確かにそうかもな。俺はギターっていうよりも同期を考えてました。ギターの上に重なる音ってどんなだろうなって。ギターがでしゃばっても意味ないなって思えた部分もあったのでシンプルなフレーズが中心になってますね。

—なるほど。そして今回のリード曲、2019とちぎテレビ高校野球応援ソングに起用された「応援歌」。

T:正解も不正解もわからないなら自分の信じられる価値のあるものが答えだと思うからそれを信じて欲しいって。
僕はすぐ手に入るものって価値を感じていなくて、目の前にあるものを点でとらえずに、形には見えないかもしれないけど不断の努力こそが能力を向上させるし様式を整えると僕は信じてるから、身となり血となって行くものこそが価値のあるものだなと。自分自身への応援歌でもありますね。

—ものすごくストレートですよね。ゆうじくんはTwitterでもこの曲に背中を押されるって書いてましたもんね。

W:そうですね。わかりやすい歌詞がそうさせてるんだと思います。誰が聴いても背中を押されるんじゃないかなって。できるだけ多くの人に聴いてもらいたいなって思っています。

—そして「Anniversary Ring」。

T:これは知り合いが結婚した時に書いた曲ですね。苦しいかもしれないけど息を吸うし、逃げたいけど強くなろうとするし、思い通りにならないかもしれないけど信じ続けたいし、足がくじけても走ろうとするし、あなたが臨むような僕じゃないかもしれないけどそばにいようと思うし、迷わないことは難しいから一緒に迷おう。って。一番思ったことをそのまま歌詞にして、今回のアルバムの最後にこの曲を入れたかったんです。

—なるほど。そしてボーナストラックには栃木市マスコットキャラクターとち介のイメージソングの「大福」を含む全8曲ってことですね。素敵な作品になりましたね。このアルバムを引っさげてツアーが始まりますね!豪華な対バンも発表されていますが、このツアーへの意気込みを聞かせてください!

O:今年めちゃくちゃライブがいいなって思えてるんですよ。それもあって基本的なことなんですが楽しくやれてるんですよね。今演奏にも自信があるのでそれを見せられる音楽がやれるツアーになるんじゃないかなって思います。
W:翔ちゃんが言っていたみたいに、ライブのたびに頑張ろう!やったろう!って思っていたんですけど、最近少し変わって楽しくやろうって思えてきたので、楽しいツアーにしたいですね。
Y:楽しみたい。それだけですね。あとは最近は更にライブしてる時間に自分を賭けて楽しめるようになってきたのでそんなツアーにしたいですね。
T:音楽を楽しんでいただきつつ、僕らの人生観を見にきてもらえたらと思います。今年は特に周りの目を気にせず自分の価値観を言い続けてこれたので、思ったことをそのまま伝えていけたらと思います。

—ありがとうございます。最後に、今回の作品を漢字1文字で表すとしたら何ですか?

T:「Wanderer」=「放浪者」なので「旅」ですかね。

—ありがとうございます!!!