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MAN WITH A MISSION interview
- SPECIAL -

MAN WITH A MISSION interview

アップデートして世界で生き続けるロックミュージック

 

北アメリカツアーから帰国直後のMAN WITH A MISSION、初の両A面シングルとなる最新作は、今話題のノイタミナアニメ『いぬやしき』、映画『覆面系ノイズ』テーマソングを含む計4曲を収録。 日本のエンタテインメントの渦中に今回も触れながら、ワールドワイドに活動する中で、今の日本のミュージシャンの視点で切り取る、世界基準の音楽をずっと見つめ続けている彼らが今、自分達のポジションから発信する音楽を、4曲それぞれ形を変えて具現化させた楽曲が収録されている。 言葉にならないサウンド面にも込められた彼らなりの音楽の進化論。 楽曲からくる説得力はそれを軸に今回も螺旋でずっと上へ伸びているように感じる。

Interview & Text : 鞘師 至

― 今回の『My Hero / Find You』は、初の両A面シングルという事で、2曲それぞれがタイアップソングですが、1曲目「My Hero」は、アニメ『いぬやしき』のオープニングテーマ。 歌詞だけでなくサウンド面でもアニメの世界観とばっちりリンクするようなイメージのものになってますが、この曲はどういうところにフォーカスして作っていったんですか?

Jean-Ken Johnny(以下…JKJ): 元々原作ノ漫画『いぬやしき』ヲ読ンデイマシタシ、作者ノ奥浩哉先生ハ日本ヲ代表スル鬼才ナノデ、オ話シヲ頂イタ時ハトテモ嬉シカッタンデスヨ。 楽曲ヲ制作シタKamikaze Boyガ言ッテイマシタガ、作品ニ順ズルッテイウノモ勿論ダシ、モウ本当ニスゴイドラマチックデ壮大ナSF作品ナノデ、ソレニ負ケナイヨウニト言ウカ、ヨリ世界観ヲ膨ラマス事ガデキルクライノ楽曲ヲ作リタイッテ事デ、ドラマチックナ場面ヲ想起サセルヨウナフレーズ作リヲ意識シテ制作シマシタ。 例エバストリングスニ関シテハ、今回ハ初メテ大々的ニフルオーケストラ位ノ人数デ生演奏レコーディングヲシタンダケド、ソレガカナリ効イテマスネ。 音ノ壮大サガ素晴ラシカッタノデ、曲全体ニ散リバメタストリングスフレーズデ、楽曲ヲドラマチックニ聴カセラレテルト思イマス。

― ストリングスってシンセで入れたり、少人数で重ね録りするのに比べて、フルオーケストラ規模で鳴らすとやっぱり全然違うんですか?

JKJ: モー全然違イマスネ、本当ニ違ウ。 ヤッパリ生楽器ジャン? ギタートカベーストカデモアンプ二繋イデ音量上ゲレバ、ソリャデカクナルンダケド、ヤッパリ楽器本来ノ鳴リニハ敵ワナイヨネ。

― 確かにそうですよね。でも今ってレコーディングでそういうところにお金をかけないように段々なってきてるじゃないですか、パソコンでさっと出来ちゃうから。

JKJ: ソウネ、良イノカ悪イノカ。 PC処理モ良イ点メチャクチャアルト思ウンダケド、今回ノフルオケ生演奏デハ、原始的ナ楽器ノモッテル生命力ッテイウノヲ改メテ目ノ当タリニシタ気ガシマシタ。 勿論演奏シテルノハバンドナノデ、バンドノ音ガ中心ニシッカリアル事ガ軸ダケド、ソノ上デキッチリストリングスガ豪華ニ鳴ッテルミックスニナッタノデ良カッタト思イマス。

― 僕個人的に毎回聴いていて思うのが、ジャンケンさんのギターの音、ここまでヘビーなフレーズを弾いてるのにシングルコイル(※)っていうのが一つ特徴だな、と。 他の音に埋もれない独特の抜け感みたいなものが今作でもばっちりあるな、と。

JKJ: ソレコソサッキノ話ジャナイデスケド、ロックガ今ノ時代ダトソロソロ古イモノニナッテルンジャナイノ?ッテイウジャンル的ナ懸念ハ世界中ドコデモ言ワレテル事ダト思ウンデスヨネ。 僕自身ハソレヲ信ジタクナイ側ノ狼ダシ、実際信ジテイナインデスケド、ソレデモヤレル事ッテ凄ク沢山アッテ、エフェクト一ツダッタリ、ギターノ音ノ掠レ方一ツデ時代ニ置イテイカレナイ様ナ新シイアプローチガ幾ラデモ出来ルッテイウ事ヲココ最近、色ンナプロデューサー陣ト組マセテ頂イテ勉強サシテイタダキマシタ。 自分ノ慣レ親シンダ録音ノ仕方デヤッテシマウト、自分ノ個性トシテハスゴク良ンデスケド、ソレニ頼リキッテイテハイツマデ経ッテモ同ジサウンドアプローチカラ抜ケラレナイッテイウ懸念モアッテ、音ノ新鮮味ニフォーカスヲ当テテ、楽器一ツ一ツガ何カアップデート出来ルヨウナ手法ヲ取レルヨウニ常ニ模索シナガラ曲ヲ作ッテイッテマスネ。 シングルコイルノ音ニ関シテモ、ソウイウ選択ノ一ツトシテノモノデスネ。

― そういう狙いの表れなんですかね、ギターソロに関しても、いつもジャンケンさんのソロってバリバリ早弾きで弾き倒す系ではないじゃないですか。 テクニックを魅せる目的っていうよりも、メロディーとかフレーズありきな感じがある、というか。 ギターのプレイスタイルで影響を受けた人っていますか?

JKJ: メチャクチャイマス。 僕ガ影響受ケタギタリストノ中デモ、90年代ノオルタナギターロックダッタリ、グランジ、シューゲイザートカUKチックナ音楽ガ売レハジメタ時代ノギタリストニ憧レテイタ節ハアリマスネ。 ソノ、弾キ倒ス系ジャナイギタリスト?(笑)

― スーパーギタリスト系じゃない人たちですよね(笑)。

JKJ: ソウソウ。 バリバリ早弾キデキマッセ!ッテイウヨリハ、ナンカエグイ音出シテルナーッテイウ人ガ好キデスネ。 具体的ナ人デ言エバRadioheadノジョニーダッタリ、The Smashing Pumpkinsノビリー・コーガントカ。彼ナンテメチャクチャウマイシ、個性モアレダケアルノニ世界デ一番過小評価サレテルギタリストダト思ウンデスケド。

― あの人うまいんですね!

JKJ:メチャクチャウマイト思ウヨ!

― スマパンってテクニック魅せる感じのギターっていうよりは、雰囲気系のふんわりしたフレーズが多いんで分からなかったです…

JKJ:音ガグシャットシテルカラネ。 タダソノ音色モ含メテギターデ一ツノ個性ヲブチマケルッテイウトコロト、時代ヲドンドンアップデートシテクッテイウ意味デハアノ当時凄イコトヲヤッテノケタ人ナンジャナイカナッテ思ウ。 アトハDinasaur jr.ノJ・マスシスノ、泣キノフレーズトカニ憧レテマシタネ。 ナルベク自分モソウイウギタリストデ在リタイナッテイウ気持チハアリマスネ。

―なるほど。 ちなみに「My Hero」のテーマになった『いぬやしき』、アニメを観てみてどうでした?

JKJ:僕ハモウ1番最初ニ衝撃ヲ受ケタノハ主人公ノジイチャンガプルプルシ過ギナンジャナイカッテトコ(笑)。

―そんなに(笑)。

JKJ:常ニプルプルシテルンデスヨ。老人ノ体ガヤラレテルッテ表現ナンダロウケド、漫画ダト常ニプルプルノ線ガ入ッテテ、ソウイウ独特ノ世界観、先生流石ダナッテ(笑)。

―ちなみにこれまでって『いぬやしき』以外にも狼さん達は日本のアニメって観ていたりするんですか?

JKJ:メチャクチャ観テマスネ、ハイ。

―1番最初に衝撃を受けたアニメは?

JKJ:コレモウ、ベタナヤツダケド「機動戦士ガンダム」デスネ。

―そこですか! それはやっぱり初代の頃の?

JKJ:ソノ通リデス。 ガンダムモTVシリーズハ勿論ナンデスケド、ソウイウノヲスッ飛バシテハイライトを見タイ人ハ劇場版ノ1、2、3ヲイイカラ観ナサイッテ感ジデスネ。 本当ニ衝撃ヲ受ケタト言ウカ、アレハアニメーションダカラト言ウヨリモ、ストーリーソノモノニ衝撃ヲ受ケタトコロモアリマス。

―だってもうあれは子供向けのストーリーじゃないですよね、完全に大人向けのヒューマンストーリーかと。

JKJ:ソウ、大人用。子供向ケナノニメチャクチャ大人用ノストーリー、ソレデモ結果子供モ釘付ケニシテシマウカラ、懐ガ広イシ深イヨネ。 アレガナカッタラ今ノ日本ノロボットモノノアニメノ繁栄ハナカッタト思ウンダヨネ。 他ニ衝撃ヲ受ケタノハ「ルパン3世」カナ。

―日本のアニメ、めちゃくちゃしっかり押さえてますね(笑)。 2曲目の「Find You」は映画『覆面系ノイズ』のエンディングテーマですが、こちらの方に関してはジャンケンさんが作詞作曲を?

JKJ:ハイ、ソウデス。

―この曲は映画のどんな部分にフォーカスして作った曲ですか?

JKJ:コレハモウ、映画ノイメージ全部ナンデスネ。 元々福山リョウコ先生ガ僕ラノ音楽ガ好キダッテ言ッテ下サッテイテ、以前モ違ウ曲デコラボシテタンデスケド、改メテ今回先生ガ書イテル作品ガ実写化スルトイウコトデオ話ヲ頂キマシテ。 僕モ『覆面系ノイズ』ハ元々漫画デ読ンデイテ、物語ノ設定ノ時点デ好感ヲ持ッテタンデ、コノオ話モ大変嬉シカッタデスネ。 少女漫画ナノニバンドノ物語デ、ボーカルガ女ノ子デ、更ニヤッテル音楽ガオルタナティブロックッテ。 粋ダヨネ。 ソノ世界観ヲ自分ナリニ解釈シテ曲ヲ書ク時ニ、漫画ノ中ノバンドガ演奏シソウナ曲トイウ心ヅモリデ、書イテイキマシタ。 初期衝動ヲソノママ抱エタヨウナ、青春ド真ン中ノ少年少女達ガ演奏スルヨウナ曲。 ソウイウ曲調デ最終的ニハストーリーノ全テヲカバー出来ルヨウナイメージノ曲ニシタイト思イナガラ作ッタ楽曲デスネ。 ダカラ本当ニテーマハ、作品ノテーマソノモノ。 タイトルハ主人公ノ女ノ子ガ幼イ頃ニ別レタ幼馴染ニ会ウ為ニ、見ツケル為ニ歌イ続ケテル歌ッテ事デ「Find You」、分カリヤスクソノマンマデス。

―普段のマンウィズの曲と比べると、女子的なさわやかさを感じるんで確かに作中のバンドが歌ってそうですね。

JKJ:アッ、サスガデスネ。 コノ曲、最初ハ女ノ子ニ書クツモリダッタンデ自分達デ歌ウツモリハ全クナカッタ曲ナンデスヨ。

―そうなんですか! 確かにタイトルも爽やかな感じ。

JKJ:元々ハ演奏モ自分達デスルツモリハマルデナクテ書キ上ゲタ曲デス。 ソレガ転ジテ映画ノテーマソングニ、トイウ話ニ発展シタ時ハ最初戸惑ッタンデスヨ。 「ウチ、雄ダラケダケド…大丈夫カナ」ッテ。 デモ作品トシテ落トシ込ンデミタラ自分ノ新シイ手法ニモナッタナト思イマシタネ。 意外トコウイウフェミニンナ要素ヲ入レツツモイイ形デ世界感ガ繰リ広ゲラレルンダナーッテ。 イズレニセヨ自分ノ血脈カラ生マレ出テル楽曲ダッタノデ、ギターノ音色トカニ関シテハ、モロ先程上ゲテタギタリストノエッセンスヲ自分デモ恥カシイクライ出シテマスネ。

―ギターソロ、リズムカッチリ系じゃない感じですもんね。 オフテンポのかっこよさ的な。

JKJ:ソウデスネ。 

―よく “バラードって技量が試される” って言われたりしますけど、ジャンケンさんがバラードを作る時に意識することってあったりしますか?

JKJ:僕ハ結構色ンナタイプノ楽曲ヲ作ルンデスケド、書イテテ一番シックリクルノハ実ハバラードナンデスヨ。 自発的ニ何ノ無理モシナイデパット自分ノ中カラ出テクルノガバラードチックナ要素ガアルフレーズガ多カッタリシテ、デモ意識スルノハ「カト言ッテバラードニ聴コエテ欲シクナイナ」ッテイウ事。 ソウイッタ静カナ楽曲コソガエモーショナルデアルベキダシ、1番激シクアルベキダト思ッタリスル節ガアッテ。 難シイトハ言ワレテイテモ、静ト動ヲ本当ニハッキリ描ケル楽曲ノ種類ダトモ思ッテマス。 バンドノバラード曲デ一番気ヲ付ケルトシタラ、ソレガ単ナルバラードトシテ終ワラナイッテ事カナ。

―確かにこの曲もサウンドにパワーがありますね。しっとりっていうよりは生命力がグワーッ!て感じ。

JKJ:コノ曲ハモロニシングルコイルノ音デスネ。

―やっぱりそういう事を踏まえるとジャンケンさんならではの音ですよね、シングルコイル的な瑞々しさと抜けの良い太い感じのある音。 この曲の力強さはそこですね。

JKJ:ソウイウサウンドノ面カラシテモ、自分ニトッテバラードハ変ニ変化球ヲ求メズトモ自然ニ書ケル曲デスネ。

―そして3曲目の「Mr. Bad Mouth」はショーン・ロペスをプロデューサーに迎えての曲ですね。

JKJ: ショーントハ結構前カラ一緒ニヤラセテ頂イテ、今回マタ改メテ4、5曲一緒ニ作リマシタ。 ソノレコーディングガ完了シテル数曲カラ1曲選出シテ入レサセテモラッタノガコノ曲デス。 ショーンコソサッキノ話ジャナイケド、ロックバンドサウンドッテイウ昔カラアル文化ニ、未来ヲ感ジサセルヨウナアレンジ、音作リヲ入レテイク事ニスゴク焦点ヲ絞ルタイプノプロデューサーデ。 カト言ッテシンセやPC上デノ音処理バカリニナル訳ジャナク、バンドガ持ッテルアナログデエモーショナルナ部分ガ一番大事ッテ事モスゴク理解シテクレテイテ、僕ハ色々感覚的ニ共感スルトコロガ多イト思ワセテクレルプロデューサーデスネ。 今回収録シタ楽曲ノ中デモ相当異質ナ楽曲ニナッテルト思ウンデスヨ。 「My Hero」、「Find You」ガ陽ダトシタラ、コノ曲ハ思イッキリ陰ナ感ジノ立チ位置ヲ担ッテイテ、シッカリソノ存在感ヲ放ッテクレテイテ良インジャナイカナッテ。

―この曲の1番最後の方に1回だけビートダウンするパートがあるじゃないですか、僕的にはこのシングルの中であそこに一番ロックを感じてます。

JKJ:アア、アノ一瞬ダケノパートネ(笑)

―しかもあのビートが一瞬で他に切り替わっちゃうってところがかっこいい!

JKJ:大体普通ノ流レデアノパターンダト2小節〜4小節ヤッチャウモンネ。

―そうなんですよね、スイッチ入ったと思ったらすぐ終わっちゃうあの意地悪なところがもう一度聴きたくなるっていう。 僕的にそういう細かい部分にロックを感じるんですけど、ジャンケンサン的に普段ライブで自分たちの曲を弾いていて、気合いが入るフレーズってどういうフレーズですか?

JKJ:ロックヲ感ジル瞬間ネ、ソレコソ「Mr. Bad Mouth」ダッタラソノダウンビートノ時ノ一ツーコードダッタリ、アトハコードジャナクテギターヲ無駄ニチョーキングシテイル瞬間トカネ。 綺麗ナチョーキングジャナクテノイズトシテノチョーキングヲブッ込ンデル瞬間トカ、ギターヲ綺麗ナ音ガ鳴ル楽器トシテ使ウンジャナクテ、ノイズヲ鳴ラス為ニ使ッテル瞬間ニロックヲ感ジルトイウカ。

―マンウィズの音楽はすごくタイトなのにロックを感じるところは逆にそういうところなんですね。

JKJ:ソウソウソウ(笑)。 ソウイウ逸脱シタトコロニエモサヲ感ジマスネ。

ーしかしこの4曲、それぞれベクトル違う楽曲で、並べたら相当ワイドレンジな作品ですよね。

JKJ:4曲ッテ中々バリエーションヲ見セルノガ難シカッタリスルンデスケド、毎回コレデモカッテクライキャラクターヲ変エテ思イキッタ曲ニナルヨウニ意識シテマスネ。ソノ方ガ作品トシテ面白インジャナイカナッテ思ッテルノデ。

―「Memories」のリミックスは界隈でも権威のあるDJ、Ken Ishiiさんによるものですが、これはどういった繋がりから実現したものですか?

JKJ:WOWOWデ僕達ガヤラセテモラッテル番組ニ、ゲストデ呼バセテ頂イタ事ガアルンデスネ、ソコキッカケデKenサンニ今回オ願イサセテモライマシタ。

―リミックスのやり取りって、一度作ったものを聴いて「ここをこうしたい」みたいな意見を何回も重ねていくんですか? 

JKJ:リミックスノ場合、コレハ人ニヨッテ違ウカモシレナインデスガ、基本的ニ出テキタ音ニ関シテハ、追加ノヤリ取リハシナイデスネ。

―じゃあその人のセンスに任せて?

JKJ:オ願イシタラソノママ、ッテイウノガ基本ルールダッタリスルノカナト。 アクマデモ ”リミックス” ナノデ自分達ノ素材ヲソノアーティストガドウ料理スルカナンデスヨネ。 ソレガ一番ノリスペクトダト思ウシ。 

―確かにそうですね。

 

JKJ:ダカラ「Memories」ハKenサンノ世界観ノママデヤッテマス。 今回出来上ガテキッタモノヲ初メテ聴イタ時ハ、カッコヨクテブッ飛ビマシタネ。

―風合いは原曲と全然別ものですけど、聴きなれた原曲のフレーズが散りばめられていて、さっき話していたロックの新しい表現っていう意味では、このリミックス自体もジャンケンさんの考えるマンウィズの音楽観の中で成立しているものですね。

JKJ:コノ曲ハメロディーガシッカリシテルシ4ツ打チ基軸ノ楽曲ダッタノデ、相性ハスゴクイインダロウナト元々思ッテタンデスヨ。 タダリミックスヲ頼ンダ時ニ1番嬉シイノッテ遠慮ナクソノ人達ノ毒ヲ入レテクレル事ダッタリスルンデ、Kenサンカラ戻ッテキタ最終的ナリミックスデータヲ聴イタ時ハ、アノ人節ガガンガンニ出テイテ嬉シイ瞬間デシタ。 ナンナラ原曲ブチ壊シテ欲シイクライニ思ッテタノデ、最高デシタネ。

―話は変わりますが、今回のアメリカツアーはいかがでした?

JKJ:今回ハ有難イコトニJIMMY EAT WORLD、STONE SOURノビッグネームト周ラセテ頂イテ。 コレマデニアメリカ横断ツアーハ一度ヤラセテ頂イタコトハアッタンデスガ、最初ハ殆ド自分達ダケデホボ右モ左モ分カラナイ状態デ周ッテイタトイウノガ正直ナ感想デスネ。 ソレハソレデ意義ノアルツアーダッタンデスケドネ! アメリカデバンドガ周ルッテイウノハドウイウ事ナノカ、アメリカノバンド事情ハドウナッテイルノカッテ自分ノ肉眼デ見ル事ガスゴク大事ナ事ダト思ウンデネ。 ソレヲ体験シタ後ニ、今回JIMMY EAT WORLDトSTONE SOURト一緒ニ周ルッテイウ段階ヲ踏メタノガ良カッタデス。 今回ハ大勢ノオーディエンスノ前デヤレルチャンスヲ与エテモラッテ、各地デモ観客ノ反応モヨカッタデスシ、物凄イ有難イ経験デシタネ。 ソシテ何ヨリモ両バンド共アリ得ナイ位スンゲーイイ人タチデシタ。

―そうなんですか! コリィ(STONE SOUR/Slipknot)とか怖くないんですか(笑)?

JKJ:全然怖クナイデスヨアノ人、ダッテコリィノ家デ飯食ワシテモライマシタモン。 最初ハBBQダッテ言ッテタンデスケド、行ッテミタラ彼ハ大量ノラザニアヲ作ッテテ(笑)。

―Slipknotのボーカルにラザニア作ってもらった、ってエモいですね(笑)

JKJ:デ、コリィノ息子モイテ、ズットベース弾イテタネ。 ソウイウオフノ時間モ含メテ本当ニ楽シクテ、スゴク良イツアーデシタ。

―今後ジャンケンさん的に一緒に周りたいバンドってどこですか?

JKJ:ウーン、数エキレナイ位イマスケドネ。 ナンダロウナ…。 究極ノトコロデ言ッテシマエバFoo Fightersデスカネ。

―やばいですね!その対バン!

JKJ:究極ダヨネ(笑)。 ト言ウノモ、ロックノ一番パンチ力ノアル姿ガアソコニアル気ガスルンデスヨ。 時代ニ左右サレナイトイウカ、本人達ハ絶対思ッテナイト思イマスケド、時代ナンテ関係ナイトイウカ、外カラノ声トカ外カラノ影響トイウモノニ対シテ揺ルギナイモノヲ持ッテルバンドデ、ソレガ自分ガ心酔シテタ90年代ノ音楽ノ渦ノ中心ニイタ人達ダト思ウト、自分ガアノジャンルヲ好キデ良カッタナト思ウシ、ヤッパリソレデ天下トレルンダナッテ、アソコマデ行ケルンダナッテ、思ワセテクレル僕ニトッテノヒーローデアリ地心デアルヨウナバンドナノデ。 ブッ飛ンダ目標カモシレナイケド、一緒ニツアーヲ周ッテミタイデスネ。

―めちゃめちゃ楽しそうですねそれは。 ちなみにマンウィズの国内のツアーでは、今回も地方で若いバンドが対バンに決まってますが。

JKJ:ソウデスネ。 別ニ先導者ニナルツモリハナイデスケレドモ、誰シモガバンドヲヤッテイルト人目ニ触レル事サエデキレバ、トイウカ、スポットライトサエ浴ビレバ上ガッテイケル…!ッテ思ッテル人達ッテ世ノ中ニメチャクチャイッパイイルト思ウンデス。 自分自身モソウイウ気持チヲ抱エテ音楽ヲ作ルコトモ多イシ。 ダカラソウイウ基本的ナ思イヲ僕ラガツアー周レテ色ンナ所ニ行ケタ時ニ当タリ前ノヨウニ、自然ニ若イバンドトモ伝播サセテイキタイナッテ。 音楽ソノモノヲ盛リ上ゲル時ニ、一ツノバンドガイクラ巨大ニナッタトコロデ音楽ソノモノガ活性化スルコトッテアリ得ナイト思ウンデスヨネ、ヤッパリシーンソノモノガデカクナラナイト。 テイウカ、バンドトイウカルチャー自体ガデカクナラナケレバアマリ意味ガ無イト思ウンデスヨ。 僕ニトッテハソレガ大キナ夢デスネ。 フックアップスル事、サレル事ノマインドハ、ドノバンドモ持ッテイルヨウナ気ガスルシ出来レバソウアッテモ欲シイ。

―バンドがどんどん大きくなっていくとやるべき事も増えていく中でそういう動きが普通は出来なくなっていくじゃないですか、単体の自分たちの動きがまずは大事になっていきますし。 でもそこでマンウィズみたいなバンドのメンバーがそういう風に考えてるっていうそれだけで夢がありますね。

JKJ:マァ、アレッスネ、相当若イ頃ニ虐ゲラレテキタンデショウネ(笑)。 

―背負ってますね、経験を(笑)。 そんな今回のツアーですが、どんなツアーにしたいですか?

JKJ:久々ニ周ル箇所ガ多イシ国内ヲチャント周ルノガ久シブリナノデ楽シミデス。 イツマデ経ッテモ自分達ガ走ッテイタイッテ気持チハ当然アルケド、背中ヲ思イッキリ蹴ラレテル状態ガ一番走レルト思ウンデスヨ。 色ンナバンドガイテ各地デ「コッチノバンドヤバイジャン」ミタイナ状態ッテイウノガアッテ、シーン全土ガ活性化スルンダト。 コンナコト言ッテタラ自分達ノファンニハ「ハ?」ッテ思ワレルカモシレナイデスケド、200%ノ気持チデ “対バン” ヲ見テホシイデスネ。 対バンヲスルバンドモソウデスシ、対バンッテイウソノ事柄自体ヲ見テ思イッキリ楽シンデホシイ。 勿論ワンマンライブモ素晴ラシイデスシヤリタイデスケド、見ニ来テクレル人ニライブ全体ヲ楽シンデ欲シインデス。 ソウナッテクレル為ニモ、我々モ本気デブチカマスノミデスネ。