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my-Butterfly interview
- SPECIAL -

my-Butterfly interview

8/29に2nd DVDシングル”Around your truth”をリリースしたmy-Butterfly。なぜDVDシングルなのか。そして楽曲に込められた想い、ライブ・イベントに対する想いを語っていただきました。

インタビュアー:ブッキングマネージャー 窪田

-色々なところで聞かれているとは思うのですが、なぜDVDシングルという珍しい形態でのリリースなのですか?インディーズシーンではかなり斬新ですよね。

Tac(以下…T):インパクトはありますよね。単純に今の音楽シーンの中で生き残るためにはどうするかというのを考えたんです。何をどんな形で世に出すにしても新人として扱われるっていう自分たちの立ち位置を考えた時に、少しでもインパクトを出したくて。しかもインディーズであっても成績という部分は気にしなきゃいけないし、当然周りにも気にされるところなので、他人と少しでも違うことをしなきゃいけないなって。ただ、よく色々な方々に斬新だねとは言われるんですけど、僕たちとしてはそこまで特別な感覚ではないんですよ。基本的にシングルにしろアルバムにしろ、リリースしたらPVって作るじゃないですか。そしてそれがYou tubeとかで気軽に見ることができるわけで。やっぱり今の音楽シーンには映像というものは切っても切り離せない物だから、それだったらもういっそのこと映像も含めてひとつの自分たちの作品として制作できればと思ったんです。

-映像も見てもらってmy-Butterflyを楽しんで欲しいと。

T:そうですね。

Chiaki(以下…C):自分たちが発する音とアー写だけだと、どうしても女性ボーカルバンドという固定観念で捉えられてしまう事も多いでしょうし、そういう部分を踏まえた上でも、出来る限りギャップが少ない状態でmy-Butterflyを発信したかったんです。

T:ライブハウスとかでライブを見てCD買ったけどライブの方が良かったとか、その逆で音源がめっちゃいいから買ってライブ行ってみたけど音源の方が良かったという意見ってよく聞くし、僕ら活動の中でライブという表現方法は絶対外せない要因なので、できれば音と一緒に演奏シーンなどを含んだ映像も観てほしくてこういう形でのリリースという自分たちなりの表現方法に至りました。

-”Around your truth”の「とおりゃんせ」というフレーズはかなり印象的ですね。

T:そう言っていただけると嬉しいですね(笑)。

C:普段使うことはないけど、絶対聞いたことのあるフレーズだから耳に残りますよね。

T:このフレーズは仮歌の段階から使っていて、バッチリハマりすぎてそのまま使いました。

-歌詞はTacさんとChiakiさんの共作ですが、そこだけは変えられなかったと。

T:実はこの曲の歌詞はレコーディングの直前までChiakiが書いた恋愛の歌詞だったんですよ。

-直前までですか?

T:そうですね。元々ちょっと違和感はあったんですが、楽器隊のレコーディングが終わって歌入れを始めようというタイミングでやはりその違和感が拭えなくて、やっぱり変えよう!って提案しました。

-すごいタイミングですね(笑)。

C:少し驚きましたが、作った段階から変えた方がいいんじゃないかという議論はあったのでなんとかなりましたね。かなり難産でしたけど(笑)。

-その甲斐あってか、かなり意味深で特徴的な歌詞ですよね。

C:ネット社会全盛で多大な情報が錯綜する世の中ですけど、一番大事なのは生のリアリティじゃないかと思ったんです。音楽もライブに来て、直接音楽に触れることで感じることのできることってたくさんあるじゃないですか。そこを大事にしようと。

T:この曲を書いた時のイメージが攻撃的なものだったので、聴いた人・観た人の「直感に問いかけるのではなく、”直感を”問いかける」という形にしたかったんです。特にあの大きな地震や原発事故があった時に、それぞれ思うところがあって言ってることも間違いじゃないけどそれが結局正しいことなのかどうかは当事者しかわからないし、最近のいじめ問題でもいじめた人はいじめた人で悪いとは思うんですけど、いじめた人の名前を実名で「拡散リツィート!」みたいな文章を手軽に発信しちゃうことはなにも悪くないのかとか。そういうことになんか色々と思うことがあって。

-この話を聞いてから改めて歌詞を見ると本当に深いですね。

T:そう言っていただけるとChiakiとふたりで頭を抱えて歌詞を書き直した甲斐がありますね(笑)。

C:DVDシングルなので映像を観てほしいのはもちろんですけど、歌詞にも注目してほしいですね。

-映像観て曲聴いて歌詞を見るってかなり忙しいですね(笑)。歌詞もそうですけど、サウンド面も【和】な感じで特徴的ですね。

T:最初に頭の中に”とおりゃんせ”の部分の音のフレーズが沸いた当初はもっと今風というかスタイリッシュな洋楽のようなイメージだったんですが、仮歌詞を付けてメンバーに聞かせる時に”とおりゃんせ”という言葉が自分自身であまりにハマりすぎてしまって “和”のイメージが広がっていったのでそういったサウンドにしました。かなり色々な音色が織り混ざっているので、そこもじっくり聴いてほしいです。

-最後に活動の中で重きをおいているライブに対して考え方を教えてほしいです。

T:「ライブ」っていう言葉が今では当たり前にコンサートやGIGの総称みたいなニュアンスで捉えられていると思うんですが、メンバー全員そもそもの意味合いである「生」という部分を常に意識しています。個人的にはステージの上でなら死んでもいいと思ってます。それくらいの強い気持ちは持ってますね。観てくれる人たちになにか少しでも感じ取ってもらいたいです。

C:目と目を合わせたそのタイミングでしか伝わらないことって絶対ありますからね。そこを大事にしたいです。自分たちも元々ライブキッズで、ライブハウスでこういったことを経験したし様々なことを感じ取ってきたので今、私たちのライブに来てくれる方々にそういう経験とか感覚を少しでも与えられる存在であれたらなと思います。

-今の話を聞いてからライブを観るとまた感じ方が違うかもしれないですね。10/15(月)にはeggmanでリリースプレミアとしてイベントがありますし、楽しみにしています!!

T&C:ありがとうございます!平日ですがイベントも宜しくお願いします!

◉‪Around your truth‬