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No.528 interview
- SPECIAL -

No.528 interview

ボーカルMIDの類まれなるソングライティング力を生かしたポップスセンス溢れるカラフルな楽曲と観るものすべてを笑顔にするようなハッピーなライブパフォーマンスを武器にライブハウスシーンを沸かせているNo.528。初の全国流通作品のリリースが決まったということでそれを記念しての初のインタビュー。

インタビュアー:ブッキングマネージャー窪田

-結成当初からeggmanにはよく出演してもらっていますが、フリーペーパーのインタビュー掲載は初ですね。まずは今回の掲載でNo.528を知る人もいると思うので自己紹介をお願いします。

MID(写真右 以下…M):No.528ボーカルMIDです。
HIGH(写真左 以下…H):528%ハイテンションスタンディングドラムHIGHです。

-No.528結成の経緯を聞かせてください。

M:お互い数年前までそれぞれバンド活動をしていて、私が活動していたバンドの活動休止が決まった時に、次はドラムと二人のユニットでやりたいという想いがあって、自分の中ではもうそれは決定事項で(笑)。

-それは決まっていたんですね(笑)。

M:ザ・ティン・ティンズ (The Ting Tings)というイギリスのボーカル・ドラムの二人のユニットがすごく好きで、この形をやりたいなと思っていたんです。いろんなライブを観にいって、ドラム探しをしている時期にHIGHくんがやっていたバンドのラストライブを観て、“あっ、この人だ!”って思ってすぐに誘ったのがきっかけですね。
H:当時僕は新しくバンドをやるつもりはなかったんですよ。「ドラムは続けるけどバンドをやるつもりはない」と伝えた時、「サポートでもいいからやってほしい」と言われて、持ち前のMIDちゃんの強引さに引っ張られて今に至ります(笑)。
M:だってドラムとユニットやるって決めてたし、HIGHくんとやるって決めてたんだもん。

-MIDちゃんはこうと決めたら頑固ですもんね(笑)。

H:恐ろしいですよね(笑)。
M:HIGHくんってキャラも濃いし、技術もしっかりあるし、サポートドラマーにしておくのはもったいないと思って、この人とだったら二人で面白いユニットを作れるという確信が自分の中であったので半ば強引に誘いました(笑)。

-でもそれがあるから今の形があるわけですもんね。

H:そうですね。あの時にMIDちゃんに誘ってもらってよかったなと思っています。

-今では完全にハマってますよね。相当珍しいスタンディングドラムだし、曲によってはドラムを叩いていないタイミングすらありますもんね。

H:一番最初のライブでは普通に座ってドラム叩いていたんですけどね。立ちドラムになってからいろんなアイディアが浮かんできて、今の形になりましたね。

-スタンディングドラムになったきっかけは?

M:私がとあるライブを観にいったときに、ドラムの人が立ちあがって客席をあおりながらドラムを叩いているのを見て、これを演奏でやったら面白いんじゃないかなと思って提案しました。
H:僕の中でもほかのバンドとは違うことをやりたいという気持ちが強くあったので、スタンディングドラムというのはすごくビビッときました。

-立ちながらでよく叩けますよね。教材とかもない中で。

M:最初は拙い部分ももちろんあったんですけど、メキメキと上達していったので、すごく努力したんだなと思います。
H:それはちょっと照れるね(笑)。

-いや、でも本当にすごいですよ。今でこそ見慣れたけど、なかなか出来ることじゃないです。

H:ドラムでもボーカルに負けない主役になれるというのを実証していきたいなと思っています。

-期待しています。こうやって今のNo.528の形が出来上がったわけですが、バンド名の由来を教えてもらえますか?

M:まずはHIGHくんの名前の由来からになるんですが、私は前のバンドの時からMIDという名前で活動していて、MIDは中音域だから、ハイテンションなHIGH(高音域)と名付けたところから始まります。
H:そのメールがきたのすごく覚えてるわ。それももうMIDちゃんの中で決定事項でした(笑)。今までずっと本名で活動してきて、このタイミングで名前が変わるとは思っていなかったので、結構衝撃的でしたね。
M:残る低音域であるLOWを支えてくれるお客様と捉えて、3つの構成要素で音楽を作り上げたいなという想いでした。そして自分が生きていく中で音楽とはずっと関わっていくし、なにか音楽に関係したユニット名にしたいと思っていて、その中でソルフェジオ周波数という言葉を見つけて、その言葉に惹かれていろいろ調べていったら周波数にはいろいろな意味があるということを知って、「奇跡、理想への変換」という意味を持つ528Hzってすごく良いなと思ったんです。そこにあなたの為のという意味合いを込めてNo.をつけてNo.528というユニット名になりました。でもその時にはまだどういうジャンルをやるというかとかはまだ決めていなくて、最初の半年とかは試行錯誤していましたね。

-そして活動を続けていく中で今作が初の全国流通作品となるわけですね。コンセプトを教えてもらえますか?

M:今作は「anytime anytime」というタイトル通り、“どんな時でも笑顔に繋がることがある”というのをコンセプトに曲を書いていきました。今まで活動してきた2年くらい中で固まってきたNo.528として表現したいことというのが詰まっているかなと思います。5曲で構成されていて、作品タイトルと同じ『anytime anytime』以外は天気がテーマになっていて、それぞれ、“晴れ”の『sunny sunny』、“曇り”の『cloudy cloudy』、“雨”の『rain rain』、“雷”の『thunder thunder』という異なったシチュエーションの4曲が収録されていて、様々な表情が表現されています。4つの曲は本当にジャンルもバラバラなんですが、芯にあるものは先ほどもいったコンセプトに沿っていて、それをまとめるのが『anytime anytime』という構成になっていて、面白い1枚なんじゃないかなと思いますね。

-今までのキャッチーでポップな側面はありつつ、ちょっと色の違う印象を持ちました。

M:今回、『anytime anytime』という曲はflumpool阪井一生さんにいろいろアドバイスをいただいて、制作を進めていった曲で、メロディーラインの作り方やコーラスワークの部分とかはすごく勉強になりましたし、曲作りの段階で細かくこだわった部分も多いので、進化形と言えるような1枚になっていると思います。

-収録曲も含めてタイトルがNo.528ならではというか、2つの言葉の連続というパターンですよね。

M:過去曲にもそのパターンは多いですね。仮タイトルのまま曲名になることが多いんですよ。

-でもそれは結局MIDちゃんの頭の中でのイメージからでてきた仮タイトルがそのままその曲を表しているということですよね。

M:2回繰り返した方が良い耳馴染みでリズムに乗るんですよ。普段の曲作りもそれは重視していますね。音楽と言葉がリンクするようなイメージ。
H:2回繰り返すと言葉の意味が強くなるし、キャッチーになるし、これが僕たちの中でのスタンダードの一つという感覚はあります。

-そして今作をリリースした直後の10/29にはレコ発となる合計10組出演のお祭りイベントがありますね。どんな日にしたいですか?

M:きっとすごい日になると思います。なにかが起きるような(笑)。
H:僕らが好きな人たちを集めていて、自信を持って最高と言えるような1日ですからね。自分たち自身が楽しみです。
M:私たちにしか組めないイベントかなと思います。No.528を始めたからこそ知り合えた方々もたくさんいるので、今からワクワクですね。
H:どのアーティストもオススメですし、僕たちもDJセットでオープニングアクトをやるのでぜひ最初から最後まで楽しんでほしいですね。

-そしてその日を皮切りにツアーも決まっていますね。

M:No.528としてはもちろん初めてですが音楽人生で初のツアーです。
H:僕もそうなんだよね。
M:今まで行けていなかった土地でどんな出会いがあるのか、本当に楽しみですね。一回り成長して帰ってきたいと思っています。

-そして12/10のツアーファイナルは2度目となるワンマンを迎えるわけですね。

M:前回のワンマンは1stワンマンということで場内の装飾なども含めてワンマンライブという世界観を作り上げるというテーマでしたが、今回はレコ発ツアーのファイナルとしてのワンマンなのでちょっと意味合いが違うんですよね。すでに頭の中にいろいろイメージがあるので、それを具現化したいなと思っています。
H:最高な空間にします!

-では最後に今後の目標を聞かせてもらいたいです。

M:もっともっと大きい会場で出来るようなユニットになって、みんなで楽しいことをしたいなと思っています。立ちドラムとボーカルというユニットはなかなかいないと思うので、日本だけじゃなく海外でもライブをやってみたいし、ワクワクが尽きないですね。その大きな一歩のとなる今回の初の流通作品となるので、みなさんにはぜひ楽しみに待っていてほしいです。

-これからも応援させてください。

M&H:よろしくお願いします!