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NOISE FILETER:#11 sever black paranoia
- SPECIAL -

NOISE FILETER:#11 sever black paranoia

どんなステージであろうと100人の耳に聴こえるより、1人の心に響いてほしい。(Daisuke)
単なるラウドロックバンドじゃない。音楽と映像を華麗なまでに融合させ”当たり前”をぶち壊した彼等の自信作「Metasentiment」にまつわる話と11月22日にeggmanで開催される自主企画イベントの話までVo.Daisukeを迎えインタビューを敢行した。

interviewer:YUMA

―今日はよろしくお願いします!

Daisuke:sever black paranoia ヴォーカルの Daisuke です。よろしくお願いします!

―2012年7月11日に1st mini Albumの「Metasentiment」をリリースして絶賛ツアー中のsever black paranoia(以下:sbp)さんですが、リリースをしてみてお客さんの反応などはどうですか?

Daisuke:まず、sever black paranoia というバンドを知っている人が増えましたね。ライブしに言っても今までは「誰?」「試しに見てみるか」って反応のようでしたが、僕らの曲を一度耳にした人がライブに来てくれるようになったので、とても嬉しいです。

―sbpさんの特徴である”トランスコア”や”サイバーコア”といったサウンドは、日本では、まだあまり見かけないように感じるのですがルーツはどんな所から来ているのですか?



Daisuke:日本だと「Blood Stain Child」が、トランスとメタルの絶妙な融合に成功した先駆者的バンドの一つだと思っています。また、イギリスの「ENTER SHIKARI」をはじめ、この手の音楽は何年も前に”開発”されていました。このようなバンドにも影響を受けていますが、僕たちが更に取り入れた手法は、高速の4つ打ちビートです。ヨーロッパのGabbaという音楽や、日本のJ-coreというジャンルがルーツになっています。



―リリースされたばかりなのでアルバムについても聞かせてください。アルバム名の「Metasentiment」とはどんな意味が込められているのですか?

Daisuke:これは造語なのですが、感情そのものが持っている感情、という意味を持っています。大人になるにつれ、感情を押し殺して生活していく術を身に付けます。それは人間社会で活きていく上でとても大切なことだし、立派なことだと思いますが、たまには剥き出しにしてもいいんじゃないか。それができるのがライブハウスだし、音楽の中にある世界だと思い、名付けました。

―まず1曲目の”Beautiful Golden Taurus”を聞いてボーカルに驚きました。いろんな唄い方が全て詰ってるなと…。



Daisuke:ありがとうございます。巷で話題の「デスボ」というやつですね!この発声法も極めれば極める程、深いものがあります。最初は発声するのに息苦しさを感じていましたが、慣れてくるとけっこう快感です。しかし、あくまでシャウトは楽器的なポジションで、主役はやっぱりメロディーですね。



―楽曲展開も様々というか、1曲にまとまっている中であらゆる事に挑戦しているなと思いました。曲を作る時に展開も考えて楽曲制作しているんですか?



Daisuke:そうですね、楽曲製作はDTM(デスクトップミュージック)で行っていますが、展開と構成が一番悩みます。ポピュラーミュージックによくある構成「イントロ→Aセクション→Bセクション→サビ」を最初に打ち出して、それを崩したり、くっ付けたり、別セクションを設けたりして、全体像を作っていきます。

―もちろん、全ての曲に自信があると思いますが、あえて今回のアルバムで1番気に入っている、もしくは聞いて欲しいという曲があれば教えてください。



Daisuke:僕のイチオシは「The Group of an Acid Butterfly」ですね!

―それはどうしてですか?

Daisuke:爽快さがあるのにダークな一面も感じられ、映画音楽のようなアプローチや、構成や歌詞も、お気に入りの一品です!自画自賛ですね。絶対、聴いてほしいです!

―プロフィールの結成の部分に映像と音楽を同時進行で演出するプロジェクトとして始まったとありますが、これはバンド界の中では珍しい事だと思います。VJさんは脱退してしまいましたが、このプロジェクトについてどのようにお考えですか?



Daisuke:確かに”ロックバンド界隈”では珍しいことやろうとしていました。結成するにあたり、単純に音楽と映像を一緒にやったら面白いんじゃないかというアイディアから実行したプロジェクトです。

―”Beautiful Golden Taurus”のPVめちゃくちゃカッコ良かったです。



Daisuke:ありがとうございます。撮影は終始まぶしかったです。

―sbpの世界観が”Beautiful Golden Taurus”のPVでも表現されているように感じました。sbpにとって映像(VJ?)とは何ですか?



Daisuke:音楽と一番仲良くなれる友達なのかな、と思います。どちらか一つだけでも素晴らしいですが、二つ揃うと刺激効果は増しますね。LIVE にしても音楽と映像の関係があって、ステージの上に立つバンドマンが映像そのものですよね。

―絶賛ツアー中のsbpさんの企画がeggmanで11月22日に行われます。最高に面白いメンツも揃いましたがどんな日にしてくれますか?

Daisuke:まず、1バンド目の BAIDOKU でブッ壊れる企画だと思います!(笑) 名前からして僕もなるべく近づきたくないのですが、なんとか呼びました(笑) これまで切磋琢磨してきたバンドを招いてのイベントですが、バンド同士もちろん手加減無し、容赦なしの一日にしたいので、来てくれるお客さんには、とにかく”ロックバンド”というものが持つエネルギーを存分に受け取っていってもらいたいです!



―僕、個人としても本当に楽しみにしています。



Daisuke:楽しみにしていてください、皆さん是非1バンド目から来て下さいね!僕の後輩の狂ったDJ陣「PANDEMIC」も出ます!

―バンド名に込められた意思として「妄想のままでは決して終わらせない」とありますが、今後のsbpの活動について教えてください。(目標でもいいです。)

Daisuke:僕らの舞台は日本です!日本でこれからも活動していきたいと考えています。精神を病んで、希望を失って何処に向かって歩いているのか、向かい合うことを恐れて馬鹿げた調子で逃げ切るか、一人一人の自尊心が無くなってしまいそうな社会です。
どんなステージであろうと100人の耳に聴こえるより、1人の心に響いてほしい。その1人が自分に自信が無くて、自分を傷つける様なことばかりしていて、生活に満足していないならば、僕らと同じように立ち上がって、自分自身を妄想の塊のままで決して終わらせないように、この時代に向けてエネルギーを放っていってほしい。
よく聞く様な台詞、戯れ言かもしれませんが、本気でそう思っていますよ!この核心をもって、最高の音楽を、これからも皆に届けます!そして日本で最高のラウドロックバンドになります!

―本日は、お忙しい中ありがとうございました。



Daisuke:ありがとうございました!