―初めましての方も多いと思うので、まずSELFISH結成の経緯を教えて下さい。
(Gt/Vo)森山 僚太(以下:森):僕たち北海道釧路市の出身で、四人全員同じ高校で、高校の時に結成しました。今日不在の柳沢 啓介(Drums)とは中学も一緒なんです。
(Ba/Cho)奥田 一馬(以下:奥):快斗は釧路の中学のなかでは有名なバンドをやっていて、俺は快斗とバンドを組みたかったのですけど、そのとき快斗と一緒にいた森山も含め三人でバンドを始めました。
森:啓介は野球部に入ったのですが、坊主になるのが嫌だったらしく、バンドやると言いはじめてドラムをはじめました(笑)。
–高校からという事はもう結成6年のバンドなのですね。
(Guitar)工藤 快斗(以下:工):まだ21歳ですけどね。(笑)。
–では今作の2nd mini album「L.A.B.」の由来を教えてください!
森:釧路で高校時代にお世話になっていたライブハウスの名前です。上京しても釧路を忘れないように。という気持ちを込めています。
奥:あと、「L.A.B.」はラボラトリーという単語の省略で、研究とか実験という意味があります。「SELFISH」として新しいことをしたいと思って「L.A.B.」とつけました。
–確かに前作は全曲を通して青春パンクのイメージですが、今作はバラエティに富んでますよね。
森:前回に比べて攻撃的ではなくなりましたね。別に元々青春パンクをやろうとは考えていなくて。
奥:今作は今までのSELFISHには無かった発想でアルバムを作りました。
–例えばそれはどういう発想だったのですか?
奥:インストの曲を作ったり、「マイソング」のようなフォークっぽい曲も書きましたし。
森:「マイソング」は15分くらいで出来た曲で、自分の中からこみ上げてくるものが収まりきらなくて衝動的に作った曲です。僕はいつも歌詞を書くときに地元釧路の事を思い浮かべたり、意識して歌詞に組み込んだりしています。この曲は特に地元への気持ちが強かったです。自分で歌詞を書きながら泣いてました(笑)。上京をした人だったらきっと共感できる曲だと思います。
―個人的に3曲目の「Because I LOVE YOU」と、4曲目の「Wheezy」が好きなのですが、歌詞がとても個性的ですよね。
森:「Because I LOVE YOU」は本当にPOPでキャッチーな曲です。でも、歌詞は少し切なくて、今までSELFISHがやってきたことの集大成になる曲です。
工:あと、初めてハンドクラップを入れたり、新しいことに挑戦しました。
–今までのSELFISHを残しつつも心境地に踏み込んだんですね。
奥:「Wheezy」は、おもちゃの視点で書いた曲です。
森:実は僕、トイ・ストーリー3が好きなんですが、トイ・ストーリー3で、おもちゃが捨てられてしまうんです。でも最終的におもちゃは拾われてまた子ども達がそのおもちゃで遊ぶっていうストーリーで、この作品を観たときに自分が実際に経験した事実と重ね合わせて作りました。
奥:メンバーでこの映画を観ていて、僕泣いちゃいましたからね。(笑)
森:「Wheezy」っていうタイトルもおもちゃの名前からとりました。
–2曲目の「Chronowalker」はライブでも定番の曲ですよね。
工:この曲は1年くらい前に釧路でライブをしたんですけど、そのライブの日の前日に曲が出来ました。
森:僕は今まで一人の人に対して曲を作ってきたんですけど、ずっとその状況を打破したかったんです。この曲のコードを固めていた時に、この曲ならその状況を打破出来ると思って作りました。すごく自分らしい曲です。
奥:今までの森山の歌詞は「君と僕」とか「君が好きだ」だったり、特定の人に向けて作っていた歌だったのに、遂に「Chronowalker」で対人じゃない曲が出来たんです。出来上がったとき、やっとできたか!と思いました。
–メンバーのおすすめの1曲を教えて下さい。
工:「Chronowalker」です。曲調がテンポ良く、キャッチーなので、ライブで演奏していて楽しいです。ギターに関して言うと、他の曲に比べてシンプルな事をしているので、自分なりにストレートに伝えられていると思っています。そして僕、リードトラックが好きになる傾向があります(笑)。
森:僕は5曲目の「冬と空、そして君と」です。この曲は高校1年生の時に出来た曲で、オリジナルを作り始めた頃の曲です。SELFISHにはあまりこういうバラード曲が無かったので、この曲がある意味新鮮に感じました。とても思い出があり好きです。是非、一人で道を歩いているときに聴いて下さい!(笑)。
奥:「Wheezy」です。曲調がシリアスな感じで、ベースラインが気に入っています。途中で変拍子が入ったり、今の自分たちにできることが最大限つまっている曲だと思います。
–今後の目標などはありますか?
森:釧路でフェスをやりたいです。自分達の名前が全国に広まって、釧路に帰って恩返しがしたいですね。やっぱり地元が大好きなので、沢山の人が音楽を聴きに釧路に集まってくれたらいいなと思います。
―では最後に4月15日にeggmanにてツアーファイナルを控えていますが、意気込みをお願いします!
奥:ツアーをまわるのが6年目にして初めてなので、まだ出会ってない人に会える事も楽しみですし、きっと成長して帰ってくると思うので、ファイナルを絶対良いものにしたいと思います!
森:ファイナルの対バンも同年代で同じように頑張っているバンド達なので、この世代のシーンを築いていけたらいいなと思います。
工:とりあえず、eggmanをパンパンに出来る様に頑張ります!!
–期待しています!今日は有難うございました!
全員:ありがとうございました!