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SHE’S interview
- SPECIAL -

SHE’S interview

グラスから今にも水が溢れてしまいそうな一杯一杯の感情と、ボーカルりょーまの世界観。まだ知らない人も多いであろうこのバンドの秘めている可能性とこれからかならず来るという直感は間違いないものとみている。今年私は、このバンドを精一杯プッシュしようと思う。

interviewer:Shoko Ishikawa

―まずはSHE’Sの自己紹介をお願いします!

りょーま:大阪で活動しているピアノロックのSHE’Sと言います。

-結成の経緯を教えてください。

りょーま:2011年に結成しました。大学生になったときに、メンバーに声をかけて結成しました。高校の時からメンバーは知り合いだったので、すんなり決まりましたね。

-同級生だったの?

りょーま:ううん、僕とベースのしんごりあんは中学の塾が一緒やって、仲良くなって、ベースのしんごりあんとギターのKANTAは同じ中学で、ドラムのきむと僕は高校の時に同じバンドをやっていたんです。みんな同い年の21歳。

-大阪ではどんな活動をしてた?

りょーま:大阪では、僕たちの出ていたライブハウスが大阪のシーンの真ん中じゃないところだから、ひっそりと活動してた(笑)。地元色が強くて、そこで育ったって感じ。はじめた当初はこんなに勢力的に活動する予定はなくて、大学生の傍ら、好きだから活動をしてるって感じでしたね。

-いつから本気でバンドをするようになったの?

りょーま:僕が大学2年の時に大学を辞めて。その辞めたきっかけでちゃんとバンドをやろうとおもって、閃光ライオットに応募したんです。閃光ライオットに出たら色んな人が応援してくれて、やっと最近東京に出てこれたし、大阪の真ん中でライブもする様になった。

-ピアノロックをやろうとしたきっかけは?

りょーま:小学1年生から中学3年生までピアノを習っていて、高校に入ってギターとかを弾くようになってバンドを軽音部でやるようになって。でもありふれている音楽はやりたくないなと思っていて、ピアノも弾けるし、せっかくなら自分の好きな音楽とピアノを混ぜた音楽やりたいなと思って。洋楽のポップパンク的なキャッチーなバンドを目指していて、当時は誰もやってへんやろ!って思っていたけど、なんと今ピアノロックブームという!(笑)

-ピアノロックブームに乗っからないと(笑)。

りょーま:せやねんな〜(笑)。

-そして今作の[VOICE FROM DISTACE]の由来を教えて。

りょーま:Voiceを作ってこのリリースをしようと思ったんやけど、最初は曲のタイトルだけで良いと思ってたんだけど、せっかく歌詞に意味のある曲を書いていたから、リンクさせたいなと思って[遠くからの声]っていうタイトルにしました。

-Voiceはどういう曲?

りょーま:Voiceはこの1、2年で身に起きた事を書いていて、仲いい人等が急にバンドを辞めてしまったり、いなくなってしまったりして。でも僕は、そんな人たちの声を聞けずに見過ごしてきてしまって。昔までは僕は、性格的に最低限しか人と関わらなくて、めんどくさい事に巻き込まれたくないと思って生きていたけど、そうじゃないなと思って。相手が辛そうにしていたら、声をかけたり、何でも話してほしいなという気持ちを込めて作った曲です。

-PVもとても曲に合っていると思った。

りょーま:PVのビジョンが全く浮かばなくて、でも歌詞の内容は反映するようなものにしたくて。で、監督をしてくれた子も僕たちと同じ年齢で、色々話し合って決めました。その子が結構ビジョンを作ってきてくれてたので、すごくイメージもしやすかったし、何か近いものを感じた。

-2曲目のPhotographは恋愛の歌だよね。

りょーま:そう。完全に失恋したときの曲で、めちゃくちゃにバラードやねん(笑)。自分の中でもバラードを歌うのがこっぱずかしいというか、そういうお年頃というか(笑)。でも、どうせ歌うなら思いっきりストレートにバラードで曲と歌詞を伝えたいなと思って作った曲です。僕は、別れた彼女のことを忘れようとするタイプで。ある日、部屋が汚くなってきたから片付けてたら色々な思い出が出てきて。その中に風景の写真があって。それを見たときに全部よみがえってしまって、そのときの空気とか、触れてた手とか。バラードだから引きずってるみたいな感じに思われがちだと思うけど、そうじゃなくてちゃんと前を向いているよっていう曲です。本当に相手に心から幸せになってほしいと思ってるからこそ、ちゃんと向き合ってバラードを作れたと思うし。

-ライブの時にどういう風に伝えたいとかはあるの?

りょーま:曲の捉え方は様々なので、英詞の部分とかの解釈は自由にしてほしいし、案外恋愛のうたなんやろなと思っていても、1st e.p.の中には1曲しか恋愛の歌はないんです。でも愛って恋愛だけじゃなくて、色んな愛が有ると思うから、自由に解釈してほしいです。特に一度歌詞に自分を当てはめてみたり、入り込んでもらえればその曲がより大切なものになると思うし、僕の伝えたいものも解ってもらえるかなと思う。

-例えば?

りょーま:例えば前作のワンシーンという曲であれば、歌詞の中に〈繋いだ手を/話さないように〉という歌詞があって、それって誰なんだろう?って考えた時にその人の中に浮かんだ人を大切にしてほしいなと思う。例えば家族であったり、恋人であったり、友達であったり、それは人それぞれやと思うんだけど。

-今後どういう風に活動していきたいとかはある?

りょーま:僕以外のメンバーはまだ大学生で、遠征とかも長期の休みにしかいけなかったけど、これからは新しい作品も作ったし、東京にも他の地方にも色々行きたいなと思う。他のバンドと比べて場数が少ないから、はやくライブを沢山やりたいです。

-とりあえずは2/26にshibuya eggmanで待ってます!

りょーま:最高の一日に出来る様にがんばる!!

-今日はありがとうございました!

りょーま:ありがとうございました!