-メジャーデビューおめでとうございます!今回のタイミングで番匠谷さんを知る人も多いかと思います。いろんな人に言われると思いますが字面のインパクトありますよね。
番匠谷紗衣(以下…番):よく言われますね。読めないとも(笑)。本名なんです。
-相当珍しいですよね。
番:まだ人生で一人しか会ったことないです。
-今回エッグマンフリーペーパー初掲載なので音楽を始めたきっかけとかから聞いていきたいと思います。
番:元々音楽が好きで幼稚園の頃から毎週のようにカラオケに行っているくらいだったんですけど、おおきなきっかけとしては小学二年生の時に親戚の結婚式で歌を歌う機会があって。その時に人前で歌うという気持ち良さ、楽しさを知って、音楽をやっていきたいと思うようになりました。
-そこからギター弾き語りという形になったのはどのタイミングですか?
番:中学生の時に自分の歌を誰かに聴いてほしくて、路上ライブをやろうと思ったんです。でも路上ライブでカラオケはできないから楽器が必要だなと。祖母の家にギターがあったのでそれで練習し始めました。
-路上ライブを始めるのはすごく勇気がいったんじゃないですか?
番:家を出る前にやっぱ無理かもって二時間くらい悩んだりしましたね(笑)。でもなにか一歩踏み出さないとなにも変わらないなっていう想いも強かったので、どうにか自分を奮い立たせて。最初の頃は人が居ないところを探してましたけどね(笑)。
-路上ライブで人が少ないところを選ぶって(笑)。
番:恥ずかしくて(笑)。でもこの路上ライブでの経験は自分の中ですごく大きなものになってますね。勇気をもって踏み出すことの大事さを学びました。
-作詞作曲もそのタイミングからですか?
番:いや、まだカバーをやっている段階です。その当時路上ライブの映像をTwitterにあげてくださった方がいて、それがきっかけでテレビ出演をしたことがあって、そこで自分の歌を聴いてくれた方から“勇気をもらった”とか“元気がでました”というようなコメントをもらえて、自分の歌が誰かの力になれることがあるんだって思ったんです。それまでは自分になんの価値もないって思っていたし、自分が歌いたいという気持ちだけだったのが誰かのために歌いたいとか思うようになって。そこからライブハウスでのライブをやるようになるんですがそのタイミングでオリジナル曲を作り始めました。
-ということは作詞作曲は我流ということですか?
番:そうですね。最初に作った曲は悩んでいる友達に対して励ます言葉をうまく言えなかったときがあって、それを悔やんでいて、寝る前にふとメロディーと歌詞がバッと思い浮かんでそれをそのまま書き起こしたんです。
-それがそのまま曲になったのですか?
番:不思議な体験でしたね。その友達に対しての想いがすごく強かったのでそれが形になったんだと思います。
-そこからライブ活動などを重ねていって、今回の「ここにある光」という曲でメジャーデビューを果たすわけですね。この曲の制作コンセプトを聞かせてもらえますか?
番:ちょうど1年前くらいに上京したんですが、その直後に書いた曲です。環境の変化があって不安で、毎日すり減っていくような感覚がある中で自分らしさを保つのが難しくて。こんなに簡単に揺らぐんだなって。いろいろ見失いそうになってしまって、でもそれはダメだって思って、その気持ちを忘れないため、いつでも思い出せるように曲にしたんです。
-ということは番匠谷さんにとってはすごく大きなタイミングで書いた曲なんですね。
番:すごく大切な1曲です。それがこうやってメジャーデビューのシングルに収録することができてとても感慨深いです。
-今この曲を聴いて自身の変化は感じますか?
番:感じる部分はありますね。あの頃よりは少しは強くなれたかなと思います。
-今作は作詞作曲共に共作という形ですね。
番:先ほどお話したように1年前くらいに書いた原曲をお二人にアレンジしてもらいました。自分の中でのイメージを伝えて歌詞を直したり、コード進行を直したり。自分のイメージを上回る作品になって本当に嬉しいです。新しい扉を開いた感覚でした。この経験を自分の作詞作曲に活かしたいと思っています。
-今回カップリングにカバー曲を2曲入れたのにはなにか理由があるのですか?
番:オリジナル曲を入れるという案ももちろんあったんですが、メジャーデビューという節目のスタートのタイミングだったので、自分のルーツ・根っこの部分・原点みたいな曲を入れたいなと思って選びました。シングルですが表題曲で完成ではなくて、この2曲を含めての全3曲で1つの流れ、1つの作品として完成させたかったんです。
-この曲のリリース直後には弾き語り東名阪ツアーがありますね。
番:東名阪ツアーというのはずっとやりたかったのでようやくそれが実現するので楽しみですね。楽しみにすぎて演奏したい曲を書きだしたら40曲とかあって(笑)。
-超ロングライブになりますね(笑)。
番:頑張って絞り込んでいます(笑)。弾き語りのライブってライブハウスの空間全部をひっくるめて一つになれるような感覚があって、その雰囲気をその場にいる全員で楽しめたらと思っています。20歳になる直前のライブなので今までの集大成的なライブでもありますね。
-1月には誕生日ライブもあるようですね。
番:誕生日当日にライブができるなんて本当に幸せですよね。このライブに関してはただのワンマンではなく、みなさんで参加できるようなコーナーも作りたいなとも思っています。
-楽しみな一日になりそうですね。これからの活躍期待しています。
番:ありがとうございます!これからライブの本数も増やしていろいろな場所で活動していきたいと思っているので応援お願いします!