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緑黄色社会 interview
- SPECIAL -

緑黄色社会 interview

5月から廻った東名阪ツアーでは全公演SOLD OUTで各地を沸かし、緑黄色夜祭 vol.8 恵比寿LIQUID ROOM公演も大盛況に終えたニューエイジPOPアイコン、緑黄色社会の最新作『溢れた水の行方』は、小説『きみに届け。はじまりの歌』とのコラボ曲として、作中に登場する詞として書き起こしたという楽曲「リトルシンガー」、リード曲の「あのころ見た光」など、不安と希望を一緒に抱えて前に進むバンド自体のメッセージソングのような楽曲から、楽曲面のリソースに拘ったもの、Vo.長屋の恋愛観が垣間見れるストーリー仕立てのものなど、このバンドらしい表現力の広さで展開する合計6曲を収録。 結成当初から5年を経て重ねてきたセンスの先端に触れられる作品だ。

Interview & Text : 鞘師 至

— 今作、まず全編通してトータルの音楽性が上質になった感じがしました。 アレンジメントとか、ボーカルの取り方とか、それぞれにギリギリじゃない余裕の美学があるっていうか。 曲作りに関しては、これまでの作品と比べてどういう変化を感じますか?

■長屋晴子( Vo/Gt 以下”長屋” ): バンドを始めて8年になるんですけど、だんだんと皆んなの音楽の知識や技量が付いて来て、やりたい音楽をより実現できるようになって来たというのが一番変化として大きいですね。
■小林壱誓( Gt/Cho 以下”小林” ): 正直、余裕があるかないかでいうとそんなに余裕があったわけではなくて、今までと変わらず自分たちのできることを最大限にやってきたんですけど、今回はその最大限の幅が広げられているという感じです。

— バンドだから、作家の側面、楽器のプレイヤーの側面、ライブでの演奏の側面、客観的に見るプロデューサーの側面、色々な役割を自分たちでやってますが、今作を作るにあたって一番フォーカスした側面ってどの部分でしょうか?

■小林: 僕は作曲面ですね。
■長屋: 私は作曲もそうなんですけど、今作に関しては客観的に観るというプロデューサー的な側面も個人的にあって。 アルバムの曲を選んだり、曲順を考える過程において、客観的に観て面白い作品が出来たらいいんじゃないかっていう意識で作りました。

— メンバーそれぞれで役割分担が自然とされてる感じなんですね。 ちなみにそれぞれの曲のことを幾つか聞きたいんですが、まず「あのころ見た光」(M1)、これはバンドの事を書いた歌ですか?

■小林: そうですね、バンドをやってるからこそ感じれた部分も大きいんですけど、結果的に誰しも同じことをきっと考えているんじゃないかってところまで行き着いた時にできた曲です。 20歳になって、大人になりきれない自分とは裏腹に、周りが就職活動とか将来に向けて取り組みを始めて。 自分は果たしてどうなんだって感じていた時に、未来を見て、未来にうっすらと浮かぶ光のようなものや、そこに対する不安みたいなものが言葉になっていきました。 でもやっぱり就職活動とかしてる周りの友達とかもきっとそういう想いを抱えているんじゃないかな、と思うんですよ。 実際にそういう話を友人から聞くこともあったし。 みんなおんなじ気持ちなんじゃないかなと思って書いた歌詞です。

— 実際には、学生の頃このバンドを組み始めて、部室でセッションしてる時に描いてたバンドの未来と今、比べてみてどうですか?

■peppe( Key/Cho ): 私は、当時バンド・アーティストとして活動していく上で右も左もわからない状態だったんで、とりあえずメンバーの背中を追っていただけで未来を予想ができてませんでしたね。
■小林: 学生の時のビジョンだったら、もう今現在日本ガイシホールに立ってるくらいだったかもですね(笑)。 だけどやっぱり、活動をしていく中でそんなに甘くないってことが身に染みてわかりました。 このバンドを組んで、みんなで一緒に頑張ろうってなってから階段を1つずつ駆け上がってる感覚はあって。 この一瞬一瞬を大事にしたいから、当時のワンステップツーステップ抜かしていくっていう考えがよりかは、一歩ずつ着実に上がっていって次の景色を見たいっていう思いがありますね。 今は時間をかけて着実にいいものを作っていきたいって思ってます。
■穴見真吾 ( Ba/Cho 以下”穴見” ): 僕がこのバンドに入った当時、SEKAI NO OWARIとか東京事変をコピーしてて、その影響もあって今やってる音楽よりもっとわかりやすくて、キャッチーな音楽性を描きながら僕も20歳で武道館とか出ちゃってるような幻想を抱いてました(笑)。 でも、4人で音出してそれぞれの個性をぶつけ合いながら音楽を作ってるっていうスタンスは今と昔で変わらず貫いてる部分なので、そこを自信にして、今後も着実に素敵な曲、素敵なLIVEを作って上を目指したいなと思います。

—前作の最後の曲「またね」からもつながってるような決意表明のような歌詞だなぁ、と。

■小林: この歌詞の原型ができたのは、サビ頭の歌詞にも出て来る通り21歳の時で、それから一年ちょっと経って、長屋が歌詞を再考してくれたんですけど、その時点でこの曲は決意表明になったんじゃないかなって思ってます。 僕が書いたときは、焦りと焦燥、だけど見えるわずかな光みたいなものがテーマだったんですけど、それから一回曲を寝かせて、改めてこの曲をやりたいねってなった時に長屋に全く別の歌詞をフルで書いてもらって。 それと僕の歌詞を組み合わせて出来上がったんですけど、長屋が書いてくれた歌詞に決意表明の意志が込められてたんじゃないかなと思います。
■長屋: 小林の書いた”twenty-one”っていうフレーズとpeppeが作ったメロディをテーマとして浮かべながら、別視点で歌詞を書いたんですよ。 さっき小林は私で完成したって言ってくれたんですけど、実はその時はまだ完結はしてなくて。 その後22歳くらいで、アレンジも含めて曲自体が完成してから、みんなのこれから頑張るぞっていう決意表明の意識が歌詞に乗っかって、ようやくこのかたちになったんです。

— 「視線」(M2)、この曲は長屋さん作詞作曲の楽曲らしい、弾き語りベースで作られた感じのアンサンブルの曲ですが、アレンジまで進む前の工程でのコード感に関して、歌を生かすために工夫した事ってありますか?

■長屋: 普段作曲段階では、その時一番歌っていて気持ちいいメロディに合うコードを探す感じなので、作曲段階ですごくコードをいじるみたいな事は無いんですけど、この曲に関してはコードにループする雰囲気を出したくて、作曲段階から意識してました。 こういう繊細な歌詞の曲は、ループの方が耳に入って来やすいのかなと思っていたので、繰り返しの多いコードにしたんです。

— 長屋さん、イメージだと自立している凛とした女性な印象ですけど、歌詞では引っ込み思案だったり、ぐるぐる悩んでいるような側面が多い気が(笑)。 私生活ではどっちタイプ?

■長屋: もう断然引っ込み思案なタイプで(笑)、自分自身としては凛とした女性っていうイメージを持っていただいていることにもびっくりするくらい、本当に引っ込み思案なタイプなんです。 歌詞に出てくるような自分が素っていう感じですね。 色んな事を結構ネガティヴに考えてしまうタイプで(笑)。

— “ 愛と呼ぶにはまだ早い”っていう歌詞がありますが、まだ予感くらいの意識ってことですかね。 日常でもよくあるようなシチュエーションかもしれませんね。 この歌詞はどんなトピックから書いたものですか? 

■長屋: そもそもこの「視線」という曲は、実は別の内容で書いてた曲なんですよね。 最初はテーマは視線でも、曲タイトルは視線じゃなくて、”愛と呼ぶにはまだ早い”っていう言葉にも繋がるんですけど、「意気地なし」っていう、もうちょっと主人公の不器用さ、もどかしさにフォーカスを当てていた曲だったので、まだそこのモチーフが残っていたからこそ “愛と呼ぶにはまだ早い”っていう歌詞が出て来たっていう所があります。

— 「Never Come Back」(M3)、この曲はまた穴見さんらしい、他の楽曲とは雰囲気の違う曲ですね。 この曲もギターで作曲したものですか? 

■穴見: ありがとうございます。 小林もそうだと思うんですけど、男陣にはどこか長屋が普段作らないような曲を作ってやろう!みたいな雰囲気がどこかしらにあって。 この曲もその一部なのかもしれません(笑)。 前回のインタビューでも、ギターを使って作曲していると言ったと思うんですけど、今回まさにギターフレーズから誕生したんですよ。 アコギのフレーズなんですけど、それをケータイのボイスメモに残して、運転中とかにまたそのボイスメモを流しながら口ずさんでメロディを作ったりして。 原型が出来たのが今年の一月くらい、当時UK ROCKにとてもハマってたんですよ。 例えば、去年出たBECKのColorsとか、80’sのDuran Duranとかを聴いてて、その影響を受けながら衝動的にメロディやリズムを作っていきました。

— イントロのフレーズはこれ、ドブロギターみたいなものですか? 特徴ある音ですね。

■小林: これはタカミネのアコースティックギターを使っています。 ハワイアンコアっていうウクレレと同じ木材を使ってるんですけど、普通のアコースティックギターよりかはギラッとした成分の強いギターだと思います。 それにリバーヴィーなエフェクトをかけてあのイントロのサウンドが出来上がりました。

— あとはやっぱり穴見さんの楽曲、ドラムのビートの躍動感がかっこいいな、と。 ビート構成の部分で影響受けている音楽って何かありますか?

■穴見: 僕はまず第一にベーシストとして一番影響を受けているのがRed Hot Chili PeppersのFleaで、ベースを始めた中学時代は、レッチリに関連するものから広げていろんな音楽を掘り下げて聴いていたので、ミクスチャーロックの横乗りなリズムと縦乗りのリズムを行き来する感じとか、UK ROCKのあの露骨で毒っ気のあるの世界観にはとても影響を受けてます。 でも自分ならではのこだわりは、その中に若干のJ-Pop要素を入れることなんです。 サビのコード感やメロディの最後などにそのエッセンスを加えるだけで曲の幅が広くなって聴きやすくなるんですよね。 それと、この曲だけじゃないですけど、僕らはバンドである以上、楽器の音やフレーズがかっこよくないとなと思うんですよね。 その中でもリズム隊のフレーズ作りには時間をかけます。 リズム隊だけの状態でどれだけかっこよくできるか、みたいなシチュエーションは僕らの場合結構多いです。

— 小林さんのボーカルリードきたー!の曲ですが、ラストのサビ、テーマ的なボーカルを長屋さんがとるフレーズに重ねる形で小林さんのダブルリードみたいなボーカルが。 このかたちは初ですか?

■小林: これは初ですね。 これは確か僕が歌詞を作る段階で提案したんですけど、伸びのあるメロディが印象強いサビだったので、なにかバックで言葉を入れて、それで重ねていったら面白いんじゃないかなと思って、Aメロのメロディをラストに持って行きました。

— ボーカルに関して、バンド内に絶対的女王がいる中で時折登場する小林さんのボーカルは、存在自体とても耳を惹くアイコンになってると思うんですが、今小林さんがリードを取る時に一番意識している事って何ですか?

■小林: これはもう僕が意識してるというよりかは、ディレクターとか長屋とかにもっとそこ抑えて!とかもうちょっとこう歌って!って意識させられてるという感じですね。 本当はもっと歌いたいんですけど、抑えてます(笑)。 僕ができる表現のまだ2割くらいしか使えてません(笑)。
■「サボテン」(M4)は、歌詞にハッとさせられました(笑)。 こうやってみんな恋愛レベルを上げていくのかな、って。 これは実体験ですか? 
■長屋: 実体験というよりは、私が日々生きていて作品を観たり聴いたりしていく中で、私の恋愛観を書いた歌詞ですね。 昔私もサボテンを育てていたので、そこは実体験の中からヒントを得てます。 “水をやり過ぎて枯らしてしまってる” っていう歌詞があるんですけど、実際は水をやらずに枯らしてしまったって言う経験からきてます。 そこで色々サボテンについて調べていく中で、水をやり過ぎでもサボテンを枯れてしまうんだってことを知って、恋愛に似てるな、って感じた所と結びつけて書いていった歌詞ですね。

— 「Bitter」(M5)の楽曲は長屋さんと共にpeppeさんも担当していますが、元々出身のクラシックピアノ感とはかけ離れたエレクトロな楽曲ですね。 

■peppe: 基盤はピアノで作っていて、もともとのイメージはピアノメインの、ピアノロックみたいなものを、目指して作っていたん曲なんです。 それをアレンジャーの江口亮さんのアドバイスで、ポップに可愛く聴かせられるようにエレクトロなピコピコした音を入れることにして今の「Bitter」が誕生しました。

— 「リトルシンガー」(M6)は、1曲目と近いメッセージの「進め!リョクシャカ!」みたいな推進力全開の曲ですね。 長屋さんが自分に言い聞かせてる感じなんでしょうか。 自分のアイデンティティーを大切に捉えているのが分かる歌詞ですが、これまででその「自分ってやつ」が脅かされたことはありました?

■長屋: この曲は、『きみに届け。はじまりの歌』という小説とコラボさせていただいて、最初に作中詞として書かせていただいたものなんです。 作品の主人公の気持ちを歌っているのもありますし、もちろん自分に言い聞かせている部分もあります。 ”自分ってやつ”っていう部分に関しては、脅かされたことはこれまでに何回もあって。 今でも自分が何なのか分かってないんですけど、自分が何をしたいのかとか、バンドをやるにおいてどういうことを歌いたいのかとか、どういうキャラクターなのかとか、そういうのが悩みで。 悩みから抜け出せなかった時期もありますね。

— あとは今となっては、その大切にした自分の感覚が他人の共感を生んで、それを感じて想いが濃くなっていくような醍醐味っていうのも、バンド活動を通して得ていってると思うんですが、ライブなどで得たお客さんからのパワーとか、そういう外部からの影響って、今のリョクシャカの音楽に変化は与えてますか?

■長屋: もちろんありますね。 最初に音楽活動を始めて、曲を作る段階で私は特に。 自分に向けて曲を書くことが多かったんですけど、だんだんそれが誰かの為の音楽になってきているのかなっていう、感触があったりとか。 単純に会いに来てくれるお客さんが増えたりだとか、周りで一緒になって動いてくれるスタッフが増えたりだとか。 そういう外部からもらえるのパワーっていうのが頑張ろうって思える活力になってるし、影響を受けています。
■peppe: みんなの反応で自分たちを知れる事が多くて、CDをリリースした後とか、ライブを終えた後とかの反応はいつもとても気になります。 それによってもっとこうしなきゃいけないなとか、あぁ、ここ喜んでくれたんだ!とか、そういう発見が自分のパワーになってます。
■穴見: 最近は、SNSとかインターネットでもそういう外部の反応を知れるので、僕らも、よりそれに答えて生きたいって気持ちはあります。 わかりやすい意見から、より細かいぼやきとかまで見えちゃう時代なんで、そういうのに悪い意味で影響されちゃうってところも無いとは言えないんですけど、その言葉を一つ一つ受け取って、それを超えて行きたいとか驚かせたいとか、いつも思ってます。そういう意味で外部からの影響は刺激的でもありますね。
■小林: 真吾も言う通り、毎回必ず誰かを驚かせたいっていう気持ちを持って僕らは音楽を作っている部分もあるので、曲を作るときは聞く側の耳を意識してますね。

— アルバムタイトル「溢れた水の行方」、「サボテン」の歌詞とリンクしますが、このタイトルにしたのはどんな考えから?

■長屋: 仰った通り「サボテン」の歌詞からインスピレーションを受けてタイトルを考えました。 歌詞の最後の方に、”溺れた窓際の愛は間違っていなかった”っていう歌詞があるんですけど、そういう溢れてしまった水たちも無駄じゃなかったなっていう考えがあって。 私たちでいえばそれが音楽ですよね。 音楽への気持ちがより増すばかりなんですけど、それは無駄じゃないよなと思えていて、むしろこれから未来につながっていくんじゃないかなという気持ちがあるので。 自分たちの未来に期待している気持ちもあってこのタイトルにしました。

— 先日のLIQUID ROOMのライブを見ました。 背負ってるものがある人の魅力っていうか、かっこよさ美しさが増した感じがしました。 例えば初めてeggmanに出てもらったくらいの時期と比べて、今一番変わった部分ってどんなところでしょうか?

■長屋: LIVEのやり方なのかな。 初めてeggmanに出させていただいた頃の私たちは、まだまだ自分たちに自信とか余裕がなかったので、一つ一つのLIVEをこなすのにいっぱいいっぱいだったし、LIVE中も余裕がなかったですね(笑)。 なるべく失敗をしないようにとか… もしかして自分の中でしか完結してないLIVEだったのかもしれないですね。 今ももちろん失敗は恐いんですけど、それよりも目の前のお客さんを楽しませる事が第一っていうマインドに変わって来ているので、そこが大きな変化かなと思います。
■peppe: 私もバンドをやり始めた頃は出番前にすごく緊張してたんですけど、ステージに立っちゃえば”楽しい!”しかないんですよね。 それこそ少し前まではミスとかが恐いっていう感情が頭の中にあったので、ステージにいる間もずっと緊張してましたけど、今はいい意味での緊張だけで、より楽しんでライブできるようになりました。
■小林: 僕は素を出さないように頑張ってたみたいなところがあって(笑)。 今はLIVEってかっこいい僕らを見てもらうような場所でもありつつ、素の僕らをぶつけに行かなければいけない場所だとも思ってるんですよ。 実際僕の素がそんなにかっこいいものじゃないし、なんというかそこバランスが難しいですよね(笑)。 他のメンバーに負けじとかっこいいところを見せようとするんですけど、今でも上手くできないところはありますね。 だから最近は単純にお客さんの目をみて、演奏しながらもコミュニケーションを取るみたいな、そう時間が大切だなって思えて来てます。 ある意味、最近は素を出せるようになって来たのかな、と思います。
■穴見: 小林の意見と少し似てる部分があるかもしれないんですけど、初めは自分の演奏がカッコ良ければなんでもいいみたいな姿勢でやって来て、eggmanに初めて出た時とかもそういう感じだったと思います(笑)。 でも今は、メンバーの表情を見たりしてますね。 例えばpeppeがすごい楽しそうだなって思ったら自分も楽しくなってくるし、壱誓がカッコつけてたらおれも負けじとカッコつけないとなとか、そういうバンド内で起きる化学反応みたいなものを大事にしてます。

— 2018年日本、激動の音楽シーンだと思います。 いま最新で見てる目標って何かありますか?

■小林: 音楽って流行り廃りがあって、しかもぐるぐる回っていって。 それは音楽以外にも言える事だと思うんですけど、僕らは常に新しいことをしたいし、驚かせたいっていう気持ちがある中で、トレンド的なものを取り入れたりしたいし、意表を突くようなジャンルの音なども取り入れて行きたいし、来年も再来年も目標は変わらないってことなんですよね。 だからまずは、今回のミニアルバム”溢れた水の行方”を出したばっかりですけど、もう次に出す曲どうしよう?とかをもう考え出してて。 そこに今すでに目標が移っているという感じですね。
■長屋: 私たちにとって2018年がリリースやLIVEなど含めて濃い一年で、すごい収穫の多い成長できた年だと思ってるんですね。 だからこそ2019年はもっと濃く、アクティブな一年にしたくて、毎回毎回自分自身を更新して行きたいし、どんどん自分に勝っていくっていう一年にしたい。 次のリリースだったりLIVEだったりをより良いものにして行きたいなというのが最新の目標ですね、頑張ります。
■穴見: 激動の音楽シーンっていうのは僕も思います。 昨年よりもサブスク(定額型音楽配信サービス)とかが進歩していって、音楽の聴き方が塗り替えられつつある時期ですよね今って。 でも僕はそこを無視しちゃいけないなと思うんですよね。 この時代にいるっていう確固たる認識の上で自分たちを出して行きたいし、時代と向き合って表現を続けて行きたいと思っているので。 最新の目標は緑黄色社会でしかないよなって言わせられる音楽を作ることです。
■peppe: 今の時代難しいことだと思うんですけど、時が流れてもちゃんと残っていくような音楽を作っていきたいです。 誰かの心に色付いて残るような音楽を作っていけるように頑張って行きたいです。 最新の目標は、、2019年も日本をリョクシャ化すること!!