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なきごと interview
- SPECIAL -

なきごと interview

バンド始動5周年となる10/4に、7枚目となるDigital Single ”君と暮らしの真ん中で” をリリースする2人組ロックバンドなきごと。彼女たちらしい憂鬱な言葉とせつないメロディで形成されながらも、どこかキラキラした前向きな空気をまとい、これからの行先を示しているかのような3曲。5周年を迎えた現在地の心境、そして今作に懸ける思いを語ってもらった。

Interview&Text:渡邊直人

― 始動して間もなく『murffin discs AUDITION 2018』 で準グランプリでレーベル所属、けっこうなペースでしたね。

■水上えみり(Vo,Gu):始動ライブの三ヶ月ぐらい前にオーディションが開催されていたのですが、始動ライブに向けてシングルを作っていたので、まだマスタリングもされていない素の状態みたいな音源だったんですけど、それで応募して、準グランプリをいただきました。

■岡田 安未(Gu, Cho):ありがたいことに、初ライブの時には結果が出ていた気がします。急ピッチすぎて色々信じられてませんでした

― そこから怒涛の5年間だったと思いますが、この5年間で何が変わりましたか?

■水上:ありえないぐらい全部変わりましたね(笑)環境もそうだし、当たり前にあったライブハウスのアレコレみたいなところも経験する間もなくコロナ禍になってしまったという部分もあったので、今、声が出せるようになったりキャパが戻って来たり、元のライブハウスに戻ってきてるとは言われているけど、そもそも自分たちがコロナ前は駆け出しみたいな状況だったので、元に戻ったというよりここから進んでいくぞ、という感覚です。

― 逆に変わってないものってあります?

■水上:2人でやっているところ?ですかね。

― そもそもなきごとって、最初から2人でやっていくスタンスで始まったんですか?

■水上:最初の方はいつかメンバー入れてやりたいね、みたいな話もしてたんですけど、気付いたらなんだかんだ成り立ってるし、もう2人でいいかなって(笑)でも本当、今のところ一番ベストな形だと感じてます。

ー そんな5周年に合わせてリリースされる“君と暮らしの真ん中で”早速聴きました! M-1「退屈日和」イントロから名曲感が出てますが、手応えはいかがですか?

■水上:自分でも最高だなって思ってます!

― なきごとって、中心からはあえて外れたところで歌っている印象で、もちろんその空気を持ったままなんだけど、いい意味での「真ん中」感がでてきたように感じました。

■水上:「あったかい曲」というところをイメージしながら作っていました。アレンジしかり、歌詞しかり。夏の終わりとか、ちょっと気温が下がって来た、でもちょっと蒸し暑い夜、みたいなところで、とぼとぼ外歩いてたりとか、、、逆に昼間、家の中で日差しが入る中でまったりしていたり、、、なにかこう、景色が見えるよう意識しました。

ー 今回は全曲アレンジャーを迎えているんですね。この曲は岩﨑 慧(セカイイチ)さんとのことですが、いかがでしたか?

■水上:今回初めてアレンジ入ってもらったんですけど、とにかくコードが難しくて、、、(笑)これは私の泣き言なんですけど、今までのバッキングギターの中で一番動いて大変で、いろいろ勉強させてもらいました。でも本当に、この曲がこのアレンジだから頑張れているなという部分はあるので、それも含めて大好きな曲になりました。

■岡田:当初はリードギター入れてもらったとしても、いただいたものを踏まえ自分でフレーズを考え直して弾こうと思ってたんです。
けど、岩崎さんのリードギター入りのアレンジデモをいざ聞いてみたらあまりにも良すぎて「これを超えるギターフレーズは、、、」となってしまって(笑)
結局岩崎さんのフレーズに自分の色を付け加える形で今回はギターを付けました。

ー 悩ましいところですね、、、

■岡田:完敗でした(笑)

ー M-2「マリッジブルー」これはどんな曲ですか?

■水上:「人には言えない秘密」という解釈で、「マリッジブルー」という言葉を拝借しています。

ー 遊び心満載で、なきごとらしいPOPSに仕上がってますね。猫の声がまず気になってしまいますが、メンバー的な聴きどころなどありますか?

■水上:忖度無しで言えば猫の声なんですが、、、(笑)
各パートのアプローチが本当に面白いので聴いて欲しいです。「この6連カッティングやってるところ、ドラムのフィルと合わせてるんだ」とか「キメムズー!」とかリードフレーズもめちゃくちゃかっこいいピッキングハーモニクスが入ってたり、、、楽曲としておもしろいので、楽しんで聴いてもらいたいです。

― サビのメロディ、リズムの乗っかり方とかも独特で気持ちいいですよね。この曲のアレンジは高田真路くん(chef’s)。彼らしさとなきごとが見事にハモってますね。

■岡田:これまでなきごとって弦楽器、ドラム、歌で構成されるアレンジでやってきたんですけど、この曲で初めて鍵盤が入ったので、色味の違いも聴いて欲しいです。

― 最後のマジックテープ「?」が逆さまな意図は?

水上:「?」だと思っているけど、自分の中では答えが決まってる、みたいな。「わかんないフリ」的な意味でつけました。

ー M-3「Hangover」また雰囲気変わってストレートなロックナンバーですね。

■水上:人と飲んだりして2日酔いになった時に、すごい体の中がモヤモヤして気持ち悪いけど、体の中に残った2日酔いって、誰かと過ごした時間の証だなと思って。それを曲にしてみました。

― ライブで手が上がっている景色がイメージできて、直感的に「天井が高い会場で見たい」って思いました。どんどん大きい会場が似合うバンドになって来ているように感じます。

■水上:ギターのキラキラした音がスケールを大きくしているように私は感じていて。作った当初イメージしていたこの曲は、いなたい平坦なビートでもっとこじんまりしているものだったので、リードフレーズが加わることによって、大きく拡がったように思います。

■岡田:どちらかというと、私はこういうギターロック的なジャンルが得意ではあったので、「よっしゃ来い!」みたいなテンションで考えました。サビとかギターロックっぽい感じで行くけど、1サビ後のセクションとかは宇宙っぽく、シュワシュワして軽いというか「サワーっ」とした、、、擬音が多いんですけど(笑)そんな感じでいきました。

ー エフェクティブなフレーズも増えて、ギタリストとしてチャレンジしている部分も今回たくさん感じました。

■岡田:アレンジャーが入ったことによって「こういう風にできるんだ」「やっていいんだ」みたいなギターへの認知が変わって、世界が拡がりました。あと、なきごとの曲ってコード進行はシンプルなんですよ。曲中に出てくるコードは多くても6〜8だったり。それが今回コード進行が拡がったおかげで、今までリズムやフレーズでつけていた変化をコードでもつけられるようになって、表現の幅が大きく拡がった感覚がありました。

― そしてワンマンツアーが早速始まります。eggmanもソールドアウト!ツアータイトルにある“man to man “とは

■水上:なきごと対ニンゲン’s(なきごとファンの総称)、ステージ対フロアという意味で、お互い向き合った状態で人と音楽ができる空間があったらいいな、という思いを込めて付けました。

― ワンマンツアーは初なんですね

■水上:初めてですし、なんなら初めてのワンマンも今年の4月で、この前の7月が2回目のワンマンで。そして10月からワンマンツアーを周るという。

― ワンマン尽くしの1年ですね。

■岡田:今まではえみり(水上)がワンマンを大事にとっておきたいという意見だったので、いつか来る大事なタイミングに取っておいたのですが、私含め色々心境が変わり、初めてのワンマンをやりました。 
結果その初ワンマンの打ち上げでえみりは「もうワンマンしかしたくない!」ってなってて(笑)

― ワンマンに目覚めちゃったんですね (笑) 初日は初ライブと同じ日程、会場の新代田FEVER。そして東名阪にとどまらず、福岡や仙台にも行くということで。なにか自分たちが楽しみにしていることや、お客さんに楽しみにしていてほしいことはありますか?

■水上:なきごとって、めちゃくちゃ曲の振り幅があるがゆえに、短いステージだと伝えられるものや音楽的に届けられるものが限られてくると思うんですけど、ワンマンだと長いセットリストで音楽的にたくさんなきごとを届けられるんじゃないかなと思っていて。そこがワンマンの楽しいところ、楽しみにしているところですね。

■岡田:ワンマンは2回しか、しかも東京でしかやったことがないので、大阪、名古屋、福岡、仙台でどんなワンマンができるのか、ツーマンスリーマンでも土地によって全然雰囲気が違うので、その違いがワンマンだとどう出るのか、楽しみです。

― 各土地で100%なきごとを好きな人たちが集まるって、めちゃくちゃワクワクしませんか?

■岡田:私、結構捻くれてるので、逆に嫌われないかライブするまでは心配で。蛙化現象じゃないですけど、「思ってたんと違うわ」みたいに思われないか怖いです(笑)

― 自信持って行って大丈夫だと思います!(笑)リリース、そしてツアーに向けて最後に一言お願いします!

■水上:今回、今まで以上にたくさんの人に届く3曲になったと思うので、どれか1曲だけじゃなくて3曲全部ちゃんと聴いてもらえたら嬉しいです。この作品を通して、ワンマンツアーを通して、これからのなきごとに自分自身も期待しています。

ー 良いツアーにしてください!eggman楽しみにしてます!