―色々話したいことはあるのですが、まずは順番に。3/18でのeggmanワンマンありがとうございました。
井上苑子(以下 井上):こちらこそありがとうございました!
―泣いてましたねー(笑)。
井上:やばかったですよね(笑)。普段の生活の情緒はかなり安定しているんですがライブとなるとどうしても。このあと色々お話しすることになると思うんですけど、歌唱活動の休止の原因となった喉の違和感や不調がずっとあって、あの日もリハから調子悪くて。せっかくエッグマンでのワンマンを楽しみに集まってくれたみんなに万全の歌を届けられない悔しさ、そんな中でも温かく声援をくれるみんなへの感謝。もう感情グチャグチャでしたね。映像にも残っていますけどずっと泣いてますね(笑)。
―改めて振り返ってみてどんな1日でしたか?
井上:あの日にライブをやるって決まった時から本当に楽しみにしていて、このタイミングでやれる特別なコンセプトライブでもあったからセトリとかも工夫して、たくさんやりたい曲があったのでメドレーも作ったりして。FCライブくらいのノリでしたね。最高な1日でした。やってよかったし、やれてよかったです。
―やっぱりエッグマンでのライブは特別感がありますか?
井上:ありますよ!もちろん。ライブハウスが大好きになったのもeggmanでのライブがあったからだし、ライブの楽しさを知ることができたんですよ。井上苑子というアーティストのライブを作ったとても大切な場所です。意識も変わりました。スタジオとか路上ライブとかライブハウスではない場所で一人でのライブも多かったので、あの時期でライブハウスでの対バンイベントにたくさん出演させてもらった経験はとても今に活きているなと思っています。
―7/2発売のベスト盤の映像特典も大ボリュームでしたね。
井上:泣いている井上も全部収録されています(笑)。あの日eggmanにいた方はもちろんですが、そうでない方にもあの日のライブを体感してもらいたいです。今の等身大の私を包み隠さずのライブができたので。そしてまた10年後とかに見返して最高な日があったなぁって思い返したいですね。
―10年後は38歳ですか。
井上:想像つかない!(笑)。どんな大人になってるのかなぁ。子供の頃の38歳なんてめちゃくちゃ大人なイメージだったけど。
―#17から丸10年今回のベスト盤のジャケ写は苑子ちゃんが歩んできた歴史そのものですね。
井上:これに関してはとても誇りに思えますね。活動を続けてきてリリースがなければ当然ジャケ写は増えていかないわけで。今までのアーティスト人生を振り返れます。それぞれの撮影とかレコーディングのこととかをウワーッと思い返すことができて。このベスト盤を制作するってなった時に一番大事にしたかったことなんですよ。おばあちゃんにこれを見たら思い出せるから。井上苑子というアーティスト人生の軌跡をみなさんと共有できるなんてとても幸せなことですよね。10年前くらいにめちゃくちゃ聴いてました!とか青春でした!とか言ってもらえることも多くて。続けてきてこういうことを言ってもらえるのって本当に嬉しいんですよ。活動を続けてこられてのはこういったことも大きな理由です。
―アーティスト冥利に尽きますね。こうやって活動を続けてきた中で自分で変化を感じる部分と逆に変化を感じない部分はありますか?
井上:変化を感じる部分は情緒が安定したことですかね。平たく言うと大人になりましたね。みなさんそうだと思いますが子供から大人になって丸くなった的な。これは変化なのかなとは思います。
―それは感じますね。でも元々16歳で出会った時から大人な部分は一般的な同世代よりは強かった印象ですね。
井上:それはよく言われてましたね。小学生の頃から事務所所属させてもらっていて同世代の子より大人の方と接する機会が純粋に多かった。
変化を感じない部分は人との接し方ですかね。人が好きというのはずっと変わっていなくて。ズバズバなんでも言っちゃうのも変わってないですね(笑)。
―苑子ちゃんの良いところですよ。人懐っこくて。だからいろんな人が協力もしてくれるんだと思います。
井上:そう言ってもらえたら嬉しいですね。
―今回収録される『ふたり』は再録ですね。声の変化は感じましたね。
井上:確かにそれは大きく変わったことですね!全然違う!声がとても落ち着きましたよね。同じ曲だけど印象が違うと思うので今回の聴きどころの一つだと思います。聴き比べてみてほしいですね。あとはやなぎさん(SUPER BEAVERの柳沢亮太:線香花火など多くの楽曲を井上苑子に提供している)に書いていただいた曲の凄さを改めて感じました。10年経っても全く色褪せないんですよ。その当時と情景や感情は確実に変化しているのに今歌っても全く違和感がない。
―これからも歌い続けてほしいですね。そして夏には恒例のいのうえ夏祭りも開催されますね。今回は本当にお祝い感というかお祭り感が強いメンツな印象です。
井上:友達集めました(笑)。もうプライベートも含めて井上のことを知り尽くしてくれている方々に囲まれての夏祭り。絶対最高な日になりますよ。リラックスしすぎて緩い雰囲気になってしまわないか心配なくらいではありますが(笑)。
―その空気感も含めて楽しそうです(笑)。そして9月からは10周年ツアーもありますね。こんなにしっかりと周るツアーは久しぶりですよね。
井上:そうですね。久しぶりに全国のみなさんにお会いできる機会があるのがとても嬉しいです。年内をもって歌唱の活動は休止するからしばらくこうやってツアーを周ることはできないので、一旦の集大成としてのライブになると思うので。悔いのないツアーにしたいです。
―泣きますね(笑)。
井上:それ以上にめっちゃMCで長く話してしまいそうです(笑)。きっと色々な想いが込み上げてくると思うので。
―それも含めてのツアーですからね。
井上:今から楽しみで仕方ないです。全力で届けるので全力で受け取ってほしいですね。
―今お話しもでましたが歌唱活動を休止するんですよね。発表直前(6/19にインタビュー)のタイミングだったから落ち込んだりとかしているのかなと思ったけどスッキリした表情をしていて安心しました。
井上:正直なところ、ずっと喉の不調に悩まされていたのでそれの改善に集中できると言うのは気持ちの中でとても大きくて。やっぱりライブだったり歌唱を伴う活動は常にあったから中々それの中で改善していくというのが難しくて。でも決断はもちろん簡単ではなかったですよ。ここで休んでしまったら今までの私が築いてきたものが全てなくなってしまうんじゃないかとも思いましたし。でもこの先のアーティスト人生を考えたら騙し騙しやっていくのではなくここでしっかり休んでちゃんと治そうって思ったらとても気持ちも楽になりました。不調を抱えたままでライブに挑んでいたことが自分の中でも相当なストレスやプレッシャーだったみたいで。その不安を抱えたままステージに立つと身体が硬直してしまって。きっと脳がそういうのを覚えてしまったんですよ。無意識的に。
―11歳くらいからずっと活動続けてますもんね。
井上:そうですね。とてもありがたいことにずっと音楽活動をさせてもらってきたので、このタイミングで一度ライブからは遠ざかってしっかり復活したいなと思っています。しばらくライブとかでみなさんに会うことはできなくはなりますが、活動全部の休止ではないからこういう時にこそみなさんにどうやって楽しんでもらおうかなとか色々考えていますし、自分自身もこれを良い機会としてプライベートも含めて様々な挑戦などしていきたいなと思っています。これからも応援してもらえたら嬉しいです!
―これからも変わらず応援させてください。
いのうえ夏祭り2025 〜みんな、愛し10年!〜
日程:2025年7月20日(日)
会場:Garden新木場Factory
チケット価格:5,500円(別途ドリンク代)
出演者:井上苑子 /足立佳奈/坂口有望/erica/有華/ちゃんゆ胃
開場 16:30 / 開演 17:30
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井上苑子10th Anniversary Tour 〜10年前は高校生。大人になったね〜
9/7(日)仙台darwin(宮城)
9/13(土)BEAT STATION(福岡)
9/15(月・祝)名古屋ボトムライン(愛知)
9/27(土)セカンドクラッチ(広島)
9/28(日)バナナホール(大阪)
10/5(日)ステラボール(東京) ツアーファイナルスペシャル公演
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■Inoue Sonoko BEST – #27- Type-A
品番:TRAK-0232 / 0233 / 0234
発売日:2025年7月2日(水)発売
価格:税込5,500円 ( 税抜 5,000円)
■Inoue Sonoko BEST – #27- Type-B
品番:TRAK-0235 / 0236
発売日:2025年7月2日(水)発売
価格:税込3,300円 (税抜 3,000円)
収録内容:CD2枚(共通)、Blu-ray1枚(Type-Aのみ)
Disc1
だいすき。
ふたり(再録)
せかいでいちばん
and I…
メッセージ
ファンタジック
キミマミレ
なみだ
青とオレンジ
線香花火
大切な君へ
君がいればOK〜サマサマキュンキュン大作戦〜
Disc2
ナツコイ
エール
グッデイ
どんなときも。
おんなのこ
赤いマフラー
ぜんぶ。
Meet Sauce
HeartBeat
右足
点描の唄(ソロVer.)
Blu-rayには3月18日(火)に開催された「井上苑子10周年はじまるよライブ in shibuya eggman」の映像を収録