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サカキナオ「カワラ版」
- SPECIAL -

サカキナオ「カワラ版」

 ご無沙汰しております。サカキナオと申します。

 「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。」

 昨年はでびゅー1周年を迎え、実際に演奏しているところをお見せできたり、ロッキン・オン・ジャパンさんのインタビューを受けたりとまぁ少し動きのある1年を送れたかと思います。今年は更に精進していかねばと気を引き締めて参りたいと思います。

 さて冒頭にあります「あけましてーー(略)」のセリフ。毎年このタイミングでしか使わぬ挨拶でございますが、新しい1年が始まるのだなあと新年の匂いを感じますなあ。いやはや気が引き締まりますなあ、、、。

 んーーーモヤモヤしちゃうーーー。この挨拶をするときの得も言われぬこのモヤモヤ。
 いや、だってねこの2日間だけ妙にありがたがっちゃって、、、ねぇ、、、。
 12/30なんて、号泣していますよ。「ほんの少しズレて存在したばっかりにーー」って。まさに「隣の芝生は青い」状態です。あぁ悲しい鳴き声が聴こえる。
 やあ世界。前日の12/31と何がいったい変わったんだい。
何かそう大きく変貌を遂げるわけでもなく、なんなら「明日から新年」と言われても信じちゃいそうなくらい変わらん光景が広がってはいないかい?
 そう考えると何がおめでたいのかわからない、、、そんな消化しきれない心持ちでモヤモヤしちゃっているワタクシ。
 まぁしかし歴史を辿っていくと、かつては1/1になると歳をとっていくシステムだったみたいで。いわゆる数え年というやつですね。正月は国民皆の誕生日みたいなところで、「あけまして」が「おめでとう」なのも頷けるというわけでございます。誕生日ぱーちーみたいな感じ?
 とまぁそんなことをほざきながらもご丁寧に「あけましてーー(略)」の音を羅列していくワタクシ。なんとも健気。

 それでは小噺を。
 ワタクシ前段のように、1度何か気にかかると暫くそれに取り憑かれちゃう癖がございまして。先の件で言うならば、「何故そんなにも年末年始をありがたがるのだろう」が気になり、それに取り憑かれ調べてしまう。というかそれしか見えない。この「取り憑かれ癖」は多岐にわたりまして例えば共感を得るところで言えば、白と黒のタイルの路上で黒ばかり踏んでいないかい?と1度考えてしまうと「いけない、黒と同じ配分で白も踏んであげなきゃ、取り返せ!!」とバランスよく各色のタイルを踏む使命感に取り憑かれてしまうのでございます。そしてこの洗脳なかなか解けないのですよ。わからないかしらこの感覚。

 ある日のことでございます。
 帰路につこうと夜道を歩いていたところ急に例の癖がワタクシを襲いました。

 「いけない、、、おいどん狙われている、、、。」

 ワタクシの頭に蔓延るのは、後ろを歩く人(この人って特定された人物ではなくざっくりと「後ろにいる直接見えない人」)に対して、この人は自分の命を狙っているかもしれないというイメージ。
 あぁ今思えば前日にさわりだけ観た映画が影響していたような。
 しかしそのときは前日の映画ゆえなんてそんな呑気なこと言ってられません。何か早急に対策に講じねばやられちまう、、、。いやはや立派に今回も取り憑かれ、蝕まれました。自分の妄想に。
 さて一気に緊張感増す現場。少しの油断が命取りになるのです。とりあえず対象と距離を取らねばとゆーーっくりとそして悟られぬように歩くペースをあげ地道に距離をとっていく作戦に出ました。ピザBPM3アゲくらいでしょうか。
 作戦Aとしては十分です。コレであちらさんの殺気を打ち消せればモーマンタイって、あれれーーーーー。
 ワタクシの中の名探偵が戸惑いの叫びをこだまさせております。なんか、、、距離近くなってない???そんな、、、こちらがペースをあげたのにもかかわらず距離が縮まる、、、イケナイこれではやられる。というかそれ明確においどんを狙って向こうもペースを上げてきて、ない???BPM10くらい??やばすぎるよおおーー
 とまぁこんな感じで、あくまで「取り憑かれ癖」でございますから事件性はほぼ皆無なのですが、一旦このモードに入ってしまいますと設定から逃れられないのであります。
 とりあえずこのまま何も対策に講じず、のほほんと帰路については大変なことに、、、第2段階に入ります。
 第2段階では逆にBPMを落としていきます。上げた分を大きく超えるくらい10、いや20くらい落としていきます。最早対象に気づかれるくらいのペースダウン。気づかれてしまうのでは?と思われるかもしれませんがそれでいいのです。それくらい緊急事態なのですから。見られ方なんぞ気にしてられません。緊急事態なのですから。というか、あちらさんに気づかせている側面もあるのです。「こっちはあんたの殺気に気づいてるよーー」を敢えて発信しているのです。得てして悪い気を持っている奴は気づかれると退散していく傾向にありますゆえ、有効策なのでございます。膝カックンもやる前に相手に気づかれたらやめるでしょ。てかアレ冷める。
 さぁ早速作戦B、ペースダウンを施行します。するとどうでしょう、彼奴は思惑通りワタクシを抜く勢いで迫ってきます。そして狙い通り「抜かさせます。」コレにて背後の敵がいなくなるのです。自分の視界に入っている分には恐るるに足らず。むしろこちらが上の立場。主導権はこちらなのであります。はじめて視界にいれるその対象は阪◯神タイガースの帽子を被りスコスコと一定のペースで遠ざかっていきました。しかしプライベートで球団帽を被るのって余程応援しているのネ。
 こうして戦いは終わったのです。帰路につきながら徐々に警戒度を落としていきます。そして最後玄関のカギを開けるとき。あぁこの場面、1番のクライマックス。大体やられるときって眼前にあるよく知れた安心の空間に胡座をかき、慢心しきった背後に落ち度があるのです。大体ドラマとか映画とかそうでしょ。
 ふふふ、、、その程度のことお見通しのワタクシからするとそんなんもん片腹痛い。ワタクシ鍵穴を見ず後ろを見ながらでのカギ開けに定評がありますゆえ背後の敵を確認しながら我が家へ。今回も強大な敵から生き延びることができたのでございます、、、。

 あれれーーーーー。

 またも心の中の名探偵。いやはや嫌なものを見ましたワタクシ。そおっと玄関のドアを開け向かいの茂みを見ていましたら、なにやら落ちておりました。行ってはいけないと思っていながらも探究心が抑えきれず見に行ってしまう、、、。あぁ大体ドラマとか映画とかだとこの後ろから、、、。
 現場に赴くとそこには、Hの真ん中にTが突き刺さった特徴的なあのマークのあるリストバンドが、、、。
 今思えば2週間前くらいにはこの茂みに捨てられていたのを確認した。
 阪◯神タイガースの帽子を被った彼奴を先ほど見てから急に視界に入り込んできたが、おおこれがカラーバス効果。そんなこと言っている場合ではないのです。
 つまるところ、2週間前からいや下手したらそれよりも前からワタクシ、、、彼奴に、、、。

 あれれーーーーー。

 手の施しようのない名探偵の慟哭とともに今回の取り憑かれの本を破壊する勢いで閉じたのでありました。

 後日譚として。
 あれから彼奴を見ることはないし、あの忌々しき阪◯神タイガースのリストバンドもいつの間にか誰かが処理したようでございます。
 そんなこんなで2026年1発目のコラムでございました。世のめでたい風潮に水をさすような愚かな駄文ではありましたが、まぁ何卒今年も応援よろしくお願いいたします。それでは。


最近取り憑かれたように食べている7&11スナック。うまいぞーう。