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テスラは泣かない。interview
- SPECIAL -

テスラは泣かない。interview

色々なかたちでの”待ち合わせ”を表と裏、
2層の側面から描く

メンバー吉牟田直和(Bass)が学業専念の為1年間の活動休止中、GUEST BASSを都度迎えながらのライブ活動を続けるテスラは泣かない。が、この度リリースする最新作『MARCH OUR CELL E.P』は、メンバー不在時期での発売や販売方法、パッケージング等、総じてこだわりを感じるこれまでとはタイプの違ったタイトルだ。 作曲では自分の意識の底にある感覚を掴みに深く深く潜る事にこだわったり、一方で掘り下げた自身のセンスも編曲段階では容赦なくカット&ペーストしたり塗り替えたり。 いつも冷静と情熱の間を行ったり来たりする村上学(Vo/Gt)が捉える自分なりの音楽との向き合い方を主軸に、本作4曲の解説も含めて語ってもらった本取材、これまで同様やはり会話は膨らんで、医学的な概念の話や普段のくらしの中でのエピソード等、同じテーマから飛び火してあらゆるトピックについて話した。

Interview & Text : 鞘師 至

– 今作『MARCH OUR CELL E.P』はバンドにとって初となる会場限定リリースの音源。 於かれたメンバー不在の状況をリカバーするのではなく、最大限の原動力として発揮させる為のやり方を、と話し合った結果今回のリリースのかたちに繋がったという。

村上 学 (Vo/Gt 以下 “M”): 正直、今回リリースの形態を話し合う事になった時に会場限定の案が出て、ファーストインプレッションとしては絶対全国リリースがいいと思ってたんです。 吉牟田(Ba)がいない状態の今、やっぱりこの作品を作ったメンバーである吉牟田とリリース後ツアーを廻りたい、という気持ちがあったので。 ただそれとは別に、僕らは吉牟田がお休み中もアクティブに活動してる訳で、ライブもやってるし曲も作ってる。 だからやっぱりこのリアルタイムな僕らの部分を聞いてくれる人たちへ届けたい、という気持ちも強いんですよね。 それでメンバーで話し合った結果、今後どこかのタイミングでは全国流通をして、吉牟田と一緒にツアーで各地のみんなに会いに行く事を前提に、今は今、現状の自分たちでできる形で最新の僕らの作品を全国回って直接届けに行こう、という話でまとまって、会場限定盤としてのリリースにしたんです。 流通にかけない分、前もって音源をチェックしてライブに来てもらう事はできないけど、ライブしに行った土地の人たちに直接この音源を届けて、じっくり聞いてもらって、吉牟田復帰後にまた各地廻った時にはその曲たちを知った万全でライブを楽しめる状態で「久しぶり!」って会場で会えたらいいな、って。 それでせっかく会場限定盤で直接届けに行くなら、こういう機会でしかできない事をやろうと思って、流通盤では出来ない事を詰め込みました。 ケースはペーパーバッグ、これを自分たちでひとつひとつ手作りで。 ジャケイラストも僕が描きました。 MARCH(△)、OUR(□)、CELL(歪んだ円)、E.P(◯)の4つのシンボル、△は吉牟田が3月(英語でMarch)に休止になって、次も3月に合流する事になるだろうという意味で三角、OURはテスラだから4人で四角、CELL=細胞だからぐにゃっとした円ですね、E.Pは盤だから丸。 中には特典でハガキを封入しています。 これは書いて送ると吉牟田へ届くハガキで、送ってくれた人達にはもれなく吉牟田から返信ハガキが届く!っていう。彼が休止をしている一年間もメンバーの一員であることには変わりなく、ライブ等でリスナーと会えない間に手紙を交換することで、この機会だからこそ可能な交流が実現すればと考えました。
なので皆さん吉牟田へ、おハガキお願いします(笑)。

–作った作品や企画をリスナーと一緒に楽しむ為の施策、これは楽曲を作るので精一杯だったバンド初期にはなかった余裕からくるものだ。 こういう部分にバンドの成熟を感じる。

■ M: やっぱりオリンピック見ていても感じましたけど、全然ノーマークだった知らない選手がメダルを取るよりも、メディアで元々見てていて大会に辿り着くまでの道のりを知っている選手がメダルを取る瞬間の方が感動しちゃったりするんですよね。 これ、自分たちがバンドやっているのも一緒だな、と。 ただ音楽やる、曲を出す、っていう “点” での娯楽じゃなくて、そこに辿り着くまでの経緯も含めた物語自体をバンド自身も、聴いてくれる人とも楽しめるといいなぁ、と今はすごく思うんですよ。 だから初全国リリース、メジャーデビューを経験した後に、一回こういうDIYな目的を持ったリリースがあるのはとても意味のある事だな、と思います。 

人とのやりとりを音楽を介してやってる感じ

– 周囲に漂う他人が作ったトレンドのセンスに無作為に手を伸ばすのではなく、自分の想像力の底からアイディアを引き出してくる作業。 自分なりの作曲のアプローチを掴んでからというもの、このルーティンで迷いなく楽曲が生み出せているそうだ。 

■ M: 最近特に、曲の作り方が変わったんですよ。 これまではアッパーな曲、踊れる曲、みたいな作りたい音楽の全体像があって、それに向けてどう作っていくかを練っていってたんですけど、今は音楽を作る際に自分の肉体と精神の内側の内側、ずっと深いところに手を伸ばせてないとダメなんですよね。 良いものを作る為には何でもパターン豊かに創作できた方がいいんですけど、逆に片手間で手に入れたものは飾った音楽にしかならないから、ダサくてもいいし、弱くてもいいから、一回自分の奥へ潜っていって心底自分のオリジナルだと思えるものを引っ張ってくるっていう作業が大切になってるんです。 一度この冊子の別コーナ、僕がやらせてもらってるコラムにも書いたんですけど、僕の曲作りのイメージがガラリと変わってから、僕の中で作曲っていうのが「釣り」のイメージなんですよ。 まず無意識という海があって、そこに小さな舟でひとり乗っかってほとりからスーッと沖へ進んでくんですよ。 そしたらそこで竿を下ろす。 魚(獲たいアイディア)はこちらから全然見えない状態。 後はただただひたすらに魚がかかるのを待つ。 餌は自分の感性とか、そういう既に持ち合わせてる自分のもの。 かかるか、かからないかは毎回分からない。 ただ、かかった時にそれを釣り上げられる肉体と精神は持っておかなきゃいけない、っていう。 そんな事を考えてたら、肉体と精神の準備の必要性に駆られて、最近運動を始めました(笑)。 今更か、って感じですけどね。 全てが僕の中で合致したんですよね。 最初は走る事から始めて、今はプールに通うようになったんですけど、やり始めたら徐々に泳ぎが続くようになって、そしたら自分の中の作曲で舟から竿を垂らしている時間の質が凄く変わっていったんですよ。 曲のアイディアを待ってる時間ですよね。 魚がかかった時に釣り上げられるだけの肉体と精神の備えにちゃんと運動が効果を発揮してる、というか。 だからいつでもどこでも、ギターを持ってなくても、自分の奥から出てくるアイディアを釣り上げて作曲できるようになってるんですよね、今。 

– 細胞の活性化で目覚める感覚のように、からだを動かして得れる心のリフレッシュ感は、作曲の質も変えてしまうくらいだという。

■ M: 普段午前中にプールに行くんです。 朝起きたてでプールまでの20分位の距離を歩いてる時は超ダウナーな暗い歌詞を頭の中で考えてるんですけど、いざプールで泳いでるともう無敵になって、さっきまでの歌詞が超ポジティブなものに変わってくんです。 だからやっぱりこころと身体をオンにしておく事って、創造をするには必須な条件なんだなって思いますね。 

— そんな音楽の発想と身体の健康状態のバランスの会話で持ちきりになると、音楽との向き合い方に於いても、村上ならではの医学的な考察癖がものさしとなってこれまでのテスラの音楽ができている、という話に発展する。 きっかけは「バイオリズム」という単語。

■ M: バイオリズムっていう言葉を最初に言い出したドイツの耳鼻科の先生がいて、フロイト(※1)の親友らしいんですけど、その人が言うには肉体と、感情と、理性、この3つで人間の心と身体の結びつきの性質が変わるらしいんですよ。 で、その3つはそれぞれバラバラの周期で流れて行って高まったり沈んだりを波みたいに繰り返していて、3つ全てが交わって同じ波形になるのには人間の場合28年かかるらしいんです。 だから「あの時みたいに曲のアイディアが降りてこない」とか、「ああ言う感じの曲ができない」とか、それこそさっきの釣りの話で例えると、望むタイミングで魚が釣れなかったり、理想の種類の魚が釣れなかったりしても同じ事をやれるには28年かかる訳だから、いつも同じでなくて当たり前で、変わってしまってもいいんだ、って捉えるようになりました。 それからは流れに逆らわず、あまり無理に理想を作ろうとせず自分の作曲と向き合うようにしてます。 それもできるようになったのはつい最近ですけどね。 今回のE.Pはそういう意味では、あらがわずにその時持っている自分の感覚で作れたかな。 

— その話を聞いて納得できる今作の4曲。 曲の進行等に流れの綺麗さを感じるのは偶然ではないんだろう。 過去作品で言えば、メジャー1st mini album『ONE』がリリースされた周辺時期の曲には、結果新しい手法を手にいれてバンドのポジティブな一面に繋がっているが、一聴して完成までの葛藤が伺えるようなフレージングの曲もあった。 人のバイオリズムは音楽に出る。 これは音楽が人間と同じくらいにアナログに出来ていて、作り手のその時の感性がそのまま反映されるそれぞれオリジナルの時間芸術だと言う事の裏付けだ。 感性のチューニング、一人の人間で28年かかるとすれば、テスラの今作で言えば28年 x 4人 x 4曲 = 448年。 同じ人間からでしか全く同じものは出ない事を考えると、今回のE.P『MARCH OUR CELL』はこの世に4世紀以上に渡り1度だけ完成する可能性のあったもの。 バンドに集まった人間それぞれの人生を一断面で切り取った様な、とんでもない情報量のデータを盤面化して世に広げるという劇的な沙汰を、今何万といるミュージシャンが日々繰り返していると考えると、CDの一枚をとってもそれこそオリンピックでの感動よりももっとそばにある、きっかけや縁で出会った人の物語をシェアできるこの上ない魅力を持ち合わせている媒体に思える。

日を追うごとに細部までこだわるようになってる

— 歌詞について。 資料の歌詞を見ながら、期日ギリギリまで完成にこだわった出来立ての音源を聴くと、大々的に歌詞が書き換わっていたり、ことばの接続部分の “を”、”は” 等、細かい部分が更新されていたりが4曲全てに見て伺え、パッケージングする直前まで練られて固まった鮮度を感じた。

■ M: 歌詞はもう本当にギリギリまで調整しましたね、それこそ接続詞の1語だけでもことばの響きでこっちの方がハマるな、とか。 実際録音に入ってからも、録ってみて客観的に聴いて感じる印象を突き詰める作業は今回最後の最後までやってましたね。 レコーディング的に完成に近づいた時点のイメージによって元々バッドエンドだった歌詞の主人公にも結局救いを与えたくなってハッピーエンドに変換してしまったりもするんで、当初の作品性とはガラッと変わってしまう事もあるんですけど、やっぱり創っている時の感覚が一番伝わるかたちで落とし込みたいですからね。 歌詞の内容的には、今回全曲物語的な感じで主人公となる登場人物は存在してるんですけど、絶対的に実体験はベースになってる感じかな。 シーン的に夜の場面が多いのは、多分自分が元々光と影とか、そういう相反するものの存在みたいなものが好きだからかもしれないですね。 あぁー、またディープ過ぎる話してますね(笑)。 でも実際、自分がいる場所があるって事は、常にその反対側が存在していて、自分もいつかそこへ行く可能性がある、って考えると、そういう関係性に惹かれるんですよね。 周期を繰り返すとか、表と裏とか、そういう不安定で未知数な物語性が好きなんですよ。 

— 今回の作品のタイトル『MARCH OUR CELL E.P』というのも、周期での巡り合わせをテーマにしたもの。 各地で待つリスナーへのツアーでの再会や吉牟田の復帰等、自分たちの状況とも照らし合わせて付けた名だという。 各曲の描写では色々なかたちでの “待ち合わせ” の場面と、光と影的な相対性、この2つがキーとなっているようだ。

■ M:「Everything is alright」(M1)は太陽と月の物語。 これは完全にさっきの周期の話で、太陽はずっと光ってる存在なのに対して、月は周期によって満月で煌々と光っている日もあれば、満ち欠けで見えなくなったり、新月で誰も気づかない日もある、それでも存在はずっとそこに在る、という話。 恒星(※2)でなくても光を受けて光る月は、そこからまた街や人に光を与える存在っていうのが、人間にも当てはまると思ったんですよね。 恋人とか家族とか仲間とか、自分にとって光をくれる存在がいて、それによって自分が光る時もあれば、相手が落ち込んでいる時は自分が光を与える存在にもなれる、ただ唯一条件が月と一緒で光らない時も生き続けてそこに在る事。 自分は元々根暗な人間なんで、ずっと光ってはいられない、だから「太陽みたいにいつだって輝こうぜ!人生ハッピー」的な歌にはできなかったんですけど、ただ光を分かち合う事ができると思ってる今、月みたいなやり方で生きていけば「Everything is alright」なんて全肯定的なストーリーが書けたんだと思います。 生きていればきっと大丈夫、っていう。 「影踏み遊びは終わりにしよう」というのは、人の影ばかり見つけて非難して生きるのは終わりにして、光れる時に照らし合おうぜっていう提示。

「ミスターサンライズ」(M2)は「Everything is alright」の続編、対になってる曲です。 これこそ作ってる最中に歌詞の変化があった曲で、「ミスターサンライズあなただけ 僕を見捨てないで」なんて救い無いな〜と思ったんで、夏の物語に仕立てました。 登場する花火と虹はどちらも一瞬で消える光の象徴。 それでも光っている間は人々の視線を集めるような存在で、すぐ消えていってしまうっていう儚い存在ですよね。 元気な時は「きっと、うまくいく」って思えるし、新月になって光が足り無い時、「もっと照らしてくれ」って救いを求めてしまうのもリアルな人間だと思うんですよ。

「march our cell」(M3)、最初はこれ以外の曲を今作に入れる予定で進めてたんですよ。 でもリリースを会場限定にしてこの音源を自分たちの足で各地の人に会いに行って直接届ける、吉牟田が帰ってきたらその後改めてまた皆に会いに行ってライブ会場で待ち合わせ、っていうコンセプトを決めてE.Pのタイトルを『MARCH OUR CELL』と付けた時になんとなくこの曲が出来たんですよね。 それで選曲変えてこの曲が今回入りました。 途中で出てくる「38.5℃の真夏の午後のチャイムを聞くと」っていうのは、8月15日終戦記念日を指したもの。 小さい頃におじいちゃんやおばあちゃんが話してくれた戦争の話のように、自分の記憶の深い場所だったり、或いは遺伝子単位で自分に染み込んでる何かが、ある瞬間ふと蘇って思い返す時って、ある意味記憶の中でのその人との再会であって、真夏の午後のチャイムの様な、その再会のきっかけっていうのは待ち合わせの合図なんだ、っていう物語。 これを実際的なライブハウスでの皆との待ち合わせ、吉牟田との再会っていうストーリーと重ね合わせた曲です。”Cell”って細胞という意味で、そういう細胞単位での待ち合わせ、記憶とかその時の感情みたいなものが蓄積されて今の自分が形成されていて、その自分が今度は誰かと約束をしたりしてこうやってリリースを介して誰かと待ち合わせをしていってる、これって自分の中のずっと昔からの巡り合いの連鎖だし周期の流れですよね。

「Like a swallow」(M4)は、あるツアーの帰り道、吉牟田が一旦お休みする事が決まって夜明け前に機材車を運転して帰っている最中にできた曲です。 ライブ終わりでからだはへとへとなんですけど、後ろで皆は寝ていてひとりで車の起動音だけが鳴り響く車の中で、空がだんだん明けてきて明るくなってくる瞬間。 なんだかすごくポジティブな希望があるイメージが湧いたんです。 つばめって巣に戻ってくるじゃないですか、幸福や愛の象徴とも言われてる。 これに実際自分がツアー先から家へ戻る安堵感とか、吉牟田に対する「無事に巣に帰ってこいよ」みたいな気持ちだったり、色々重なってできた歌詞です。 

人の中で生き続ける音楽

— 物事を捉えて理解する為のものさしは、身近には親からの教えだったり、地域の習わしだったり、時にはスポーツ論だったり、人それぞれに持つ独自の判断指針だ。 村上の持つものさしもまたそのひとつのオリジナルなもので、バンドの事を語る時、音楽の感性と医学解釈の一致するポイントから理解の答えを出していくような場面をよく目にする。 彼にとってはきっとそれが今でははっきりと別れた感性ではなく、音楽的な世界観も、医学的な精神状態の解釈も、自然と混ざって彼独自の感性としてバンドのセンスにも繋がっているんだろう。

■ M: 極論なんですけど、病気って遺伝するじゃないですか。 最近遺伝子検査キットの市場販売が始まってって、電車のつり革広告とかでもバンバン宣伝されてるんですけど、あれって自分が何歳で何の遺伝の影響を受ける可能性がどのくらいあるか、全部分かっちゃうんですよ。 それで例えば僕に何か遺伝の病気が見つかったとしたら、それすら両親とか、親族から授かったものだと思って愛おしく思ってしまうかもな、とか思うんですよね。 自分は確実に母親と父親の遺伝子50%/50%で出来てる訳だし、その両親にもまた両親がいてずっと昔から繋がってて、それを繰り返してる。 すごく昔のものとも巡り合わせや周期で繋がってるんですよね。 今の世情的な事でもそうですよ。 憲法改正の話でなんとなく戦争の影がちらついてますけど、これも要は「march our cell」で書いたおじいちゃんが昔言ってたあれだな、とか。 結局全ては繰り返すんだな、と思う訳ですよね。 だから同じような事を繰り返したとしても、少しでも堂々巡りじゃなくて螺旋上に上がっていけるような人生をやっていたいと思うし、バンドもそうですよね。 音楽をこうやって世に出していくっていう作業は自分たちの子供みたいな存在をどんどん世に出していってる感じなんです。 言葉だけだったら忘れ去られていってしまうけど、リズムとフレーズがあって音楽と一緒になった時に初めて人のこころの深いところに届いて、細胞みたいにその人の中でその人のものとなって生き続けるもの、というか。 世間に自分の感覚が伝わっていく醍醐味なのかな。 僕ほんとに飽きないんで、ずっと曲作ってるんですよ。 出来上がった時のブワーッとドーパミンが出る感じというか、あれにもう惹かれちゃってるんですよね。 だからスランプはあるんでしょうけど、あんまり意識していないし、苦じゃなくて、ひたすら自分の中につり竿をたらし続けてるんですよ。 喰い付きがあれば、そこからアイディアを釣り上げる作業はいくらでも楽しくできるし。 これも繰り返しであって、細胞単位で言えば「あの感覚にまた会える」っていう無意識の待ち合わせなんでしょうね。

※ 1「フロイト」… 歴史上の著名な心理学者、精神科医。マルクス、ニーチェと並び、20世紀の文化と思想に大きな影響を与えた人物の一人。
※2「恒星」… 自ら光を発する星の事。(例:太陽)

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