-取材は約1年ぶりです。時間が経つのが早いですね。
MADOKA(Vo,Gt 写真中央 以下…M):早いですね。2016年はバンドとしてかなり濃密な1年だった印象があります。
YURI(Gt 写真右端 以下…Y):3月にはバンド史上最大規模となる渋谷CLUB QUATTROでのワンマンもあったし、全員二十歳になったし。個人的には私の誕生日にその日限りのバンドを結成してライブをしたんですよ。それもすごく貴重な経験でしたね。今までたんこぶちんのメンバーと音を出したことしかなかったから刺激も受けたし、まだまだやれることあるなって感じた瞬間でした。
NODOKA(Ba 写真中央左 以下…N):私もサポートでライブをやらせてもらって、勉強になりました。今までとは違う環境で音を鳴らして、そこで学んだことが今度はバンドに活かせるようになって。たんこぶちんがどうなったら良い方向に進めるかどうかということを今までよりもっと考えるようになりましたね。すごく成長できたと思います。
HONOKA(Dr 写真中央右 以下…H):確かにすごく成長できた1年だったなと思いますね。とにかくたくさんの出来事があったけど、全部必要なことだったなと思います。
CHIHARU(key 写真左端 以下…C):渋谷CLUB QUATTROでスタートしたツアーが大きかったかなと思います。アコースティックコーナーをやったり、SEを自分たちで作ったり、私たち5人がなにを発信するかどうか、自主性が大事だなとすごく感じました。2016年での準備を今年の飛躍に繋げていきたいですね。
M:YURIもCHIHARUも言っていましたけど、そのツアーがバンドにとって相当大きい転機でしたね。あのツアーを経て、バンドとしてどうやっていきたいかというのを話し合った時に、もっとメンバー5人作り上げるということやっていきたいという意見がでて、それを強く意識した活動にシフトチェンジしたタイミングだったので。それもチャレンジでしたし、私は初めて演技にチャレンジもしたので、2016年はチャレンジが多かった1年だったかなと思いますね。
-そんな1年を経て、今回はアー写の雰囲気も含めて相当な変化を感じました。一瞬たんこぶちんじゃないと思うくらい。
M:そう言ってもらえるのは嬉しいですね。
-表題曲の「遠距離恋愛爆撃ミサイル」もかなり攻め攻めな感じですよね。
M:この曲は休むポイントがどこにもないんですよ。ずっとミサイル打って攻めている感じ。1曲やったらもうみんなハァハァと息を切らしてます(笑)。でもその分ライブでもすごく盛り上がる曲ですね。
-早くライブでこの曲の勢いを体感したいです。各メンバーそれぞれの聴きどころポイントを聞かせてください。
C:タイトルからしてめちゃくちゃ攻めている曲なんですが、それに合わせてキーボードの音色もアタック感が強くなるようなものを選んでいます。聴きどころとしてはギターソロ部分でのキーボードのハーモニーと三声でのコーラス部分ですね。
N:普段はダウンピッキングばかりなんですけど、オルタネイトピッキングで弾いていて、力強さをだすようにしたのでそこに注目して聴いてもらえると嬉しいです。あとはギターソロ前のベースソロの部分ですかね。あそこは見せ場です。
M:5曲目にMovie versionという3ピース編成のものが収録されているんですけど、通常の5人バージョンとの違いを聞き比べてもらうのも面白いかなと思っています。歌もそのバージョン用に録っているし、演奏も5人バージョンは音圧も強めのがっつりな感じで、3ピースバージョンはシンプルな感じなので、ぜひそこも楽しんでもらいたいですね。あとはさきほどCHIHARUも言っていましたが三声でのコーラスですね。たんこぶちんの魅力の一つだと思うので。
H:ライブ感や疾走感がある曲なのでドラムでその雰囲気をよりだせるように頑張りました。ラスト部分のドラムフィルがめちゃくちゃカッコいいので最後までしっかりと聴いてほしいです。
Y:曲の頭から印象的なギターリフがでてきますし、それも含めてギターの音色とかにも注目してもらえたら嬉しいですね。特に1番のサビ終わりのギターの音色は指輪つけた指で弦を弾いて出しているのでライブでもそこは再現できたらと思っているので、ぜひ見てもらえたらと思います。
H:あとはサビでたくさんでてくる「Kaboom!」というフレーズをみんなには覚えてもらってライブで一緒歌って盛り上がりたいですね。
-ライブでもかなり見せ場がありそうな曲ですね。
M:きっとこれからのたんこぶちんのライブに欠かせない曲になってくるんじゃないかなと思います。
-そんな楽曲のカップリングは打って変わって雰囲気の違う「君に会えてよかった」。
M:こんなに両極端な曲が入っているシングルって面白いですよね。
-この曲はMADOKAさん作詞作曲ですね。
M:ヒロインの“森山燐”という役を務めさせていただいた映画「二度めの夏、二度と会えない君」の原作を読んで、そのあとすぐに制作をした曲です。燐ちゃんの視点で、燐ちゃんの気持ちになって、私なりの解釈で書きました。しかも映画の撮影が終わってからレコーディングだったので、すごく感情移入しちゃいましたね。
Y:私たちも原作を読んでいたし、MADOKAがどういう気持ちで映画に挑んでいたかも知っているし、しかも明確なテーマがある曲だったので、MADOKA以外の4人も同じような気持ちでレコーディングに挑めたので少ないテイクでレコーディング終わりましたね。あの日の結束感というかまとまりはすごかったなって思います。
M:この曲も含めて今回のシングルはさまざまなバージョンが入っているからシングルだけどかなりボリューム感ありますよね。それぞれのパートを抜いたバージョンが入っているので、中高生とかにコピーとかしてもらえたら嬉しいですね。
-しかもタイプB,Cにはそれぞれ異なるライブ映像が収録されたDVDが付くようで、それも楽しみですね。
Y:毎日見てしまうくらい良い出来なんですよ。
M:私も結構な頻度で見てる(笑)。
H:お気に入りの映像だよね。
-10代最後のワンマンと20代最初のワンマンということで去年のたんこぶちんの活動の中で大きなトピックスだった2本のライブですもんね。
M:渋谷CLUB QUATTROでのワンマンは自身最大規模というプレッシャーもあって、すごく緊張したんですけど、その分気持ちも入っていたし、すごく良いライブだったなと思えるものだったので、それが改めて映像として見てもらえるというのは嬉しいことですね。
Y:TSUTAYA O-WESTでのワンマンはもちろん緊張はしたけど、メジャーデビュー3周年記念という節目のライブでもあって、ファンのみなさんもすごく祝福してくれて終始ハッピーな雰囲気だったのを覚えています。
Y:個人カットとか映像じゃないと見られないものだからそういう部分も楽しんでほしいですね。しかもそれぞれ50分ずつくらい収録されているのでかなりのボリューム感です。
N:いろいろ思い出すよね。
C:改めて見ると感慨深いよね。
H:しかもこの2本のライブの間は半年くらいしかないけど、変化してない?
M:それわかる!渋谷CLUB QUATTROのほうは少し幼いよね。
-半年でですか?
M:見たらきっとわかりますよ!(笑)。
-これは両方買って見比べなきゃですね。
Y:それをオススメします!買わない人にはゲンコツですね(笑)。
M:怖い怖い(笑)。
-僕も発売を楽しみしています。そんなシングルを発売する2月に結成10周年を迎えるそうですが、改めて振り返ってみてどうですか?
M:今まであまり意識はしていなかったんですが、こういうインタビューとかで聞かれて改めて10年続けてこられたということを考えると、本当にありがたいことだなと思うし、すごいことなんだなって感じます。しかもバンド結成前から知っているメンバーもいるのでもう15年とか一緒にいるわけですよ。そんな5人で上京して、今こうやってバンドをやれているというのは奇跡ですよね。当たり前みたいに思ってしまうこともあるけど、かけがえのない貴重な経験ですよね。
Y:周りのバンドで脱退や解散などもあったので、こうやって続けられていること自体がすごく大事なことだなと感じていて、ずっとこの5人でやっていきたいなって改めて思っています。
-そんな10年前同じくバンドを結成した、がんばれ!Victoryとの2マンが先日発表になりましたが、これは相当面白いライブになるんじゃないですか?
M:ついにやりますよ!同郷でずっとライバルだと思っているバンドとホームであるeggmanで2マンをやれるというのが楽しみです。
Y:お互い10周年なのでステージ上ではバチバチに戦いつつ、楽屋はずっとワイワイしてそうです。
M:10年前に同じタイミングで組んだバンド同士で10年後東京で2マンをやるって夢がありますよね。
-最高のイベントになるでしょうね。最後の質問になりますが、2017年すごく良いスタートが切れそうですが、今年の目標を一人ずつ教えてください。
C:2017年は秋には映画公開があって、今まで私たちのことを知らなかった方々に知ってもらうチャンスも多いと思うので、そのチャンスを掴みとって飛躍する1年にしたいと思っています。あとは10周年というところで私たちの原点である唐津でのライブで成長した姿をいろいろな方に見せられたらと思っています。
Y:今までのバンド活動でお世話になった方々、そして今こうやってバンドを続けていられるということはたくさんの方の協力があってのことなので、感謝の気持ちを忘れずに、そしてさらにその感謝を形にして恩返しできるようになりたいですね。あとはとにかくバンドを続けたい。そして続けていく中でこの5人でしっかりと発信していきたいと思っています。
N:曲作りもやっていきたいし、失敗してもいいからなんでも挑戦する1年にしたいです。そしてたんこぶちんの縁の下の力持ちのような存在になりたいです。たんこぶちんの土台となってみんなを支えたいって思っています。
H:自分たちの意志をしっかり持ってしっかりと進んでいきたいなと思っています。そしてもっと自分に自信が持てるようになりたい。そのために人見知りを徐々に直して、いろんな人と出会って今まで知らなかった新しい世界を体感できるようになりたいですね。
M:去年はいろいろな挑戦をしてきて表現の幅が広がったと思うので、それを今年は活かせるようになっていきたいです。でもとにかく一番強く思うのはたんこぶちんというバンドを続けていきたいということですね。5人の作った楽曲だけでアルバムを作ってみたいという気持ちもありますし、まだまだやりたいこともたくさんあるので。あと今年は出演するイベントのジャンルの幅も広くしたいなという気持ちもありますね。アウェーな場所というか。私たち本当に負けず嫌いの集まりなんで、アウェーな環境で悔しい思いをしたときに更なる成長ができるんじゃないかなって思っているんです。
Y:ありがたいことにいつもライブに来てくれて応援してくれる方もいますし、その方々のパワーも借りてアウェーな場所でのたんこぶちんのライブというものも挑戦したいです。
M:良い意味でメンバー全員がライバルだと思っていて、そんな5人が集まった時のパワーはすごいですからね。今年は勝負の年だと思っているので今やれることを精一杯やっていきたいと思っています!
-楽しみにしています。これからも応援させてください。