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SUPER BEAVER interview
- SPECIAL -

SUPER BEAVER interview

SUPER BEAVERから新作『真ん中のこと』が届いた。率直に言ってこのタイトルの作品を発売できるバンドは世の中にそうそういないと思う。でもこれこそがSUPER BEAVERというバンドの強さであり、今たくさんのリスナーに支持されている所以だと思う。それは今回のインタビューを通じても改めて感じた。彼らは純粋に“カッコいい”と。

インタビュアー:ブッキングマネージャー窪田

―今までの作品はまず曲を作っていって、それを1枚の作品にしている印象があったんですが、今作『真ん中のこと』はコンセプトアルバムともいえるような印象で、それってSUPER BEAVERとしては珍しいことなんじゃないかなと思いました。

渋谷龍太[Vo以下…S]:仰る通りでございます。バンド史上初めて自分たちの中でコンセプトをつくってから制作に挑み始めましたね。

―そのコンセプトとは?

S:“ボリューム感”と“音のアプローチ”の二つです。ボリューム感という点では、今まで年1ペースでフルアルバムを出していたんですけど、リスナーとしてそれを自分が消化できるかどうかって考えた時に、ちょっとペースが早いかなと思ったんです。その1枚に対して自分がどれだけ思い入れを持てるかと考えた時に、1枚1曲にかける時間が少し短いかなと。ライブでまだ一回とかしかやってない曲とかもあるんで、そういう部分での過去の曲への気持ちを入れ込む時間を作りたいなという想いがあって、30分以内で収まるミニアルバムサイズのものというボリューム感をまず決めて、その後に僕たちが伝えたいことのウエイトとか重心っていうのを下げることなくサウンドアプローチで耳馴染みがいいものであったりとか、ちょっと楽器で遊ぶことに特化した曲を中心に構成したいなという2点が今回のコンセプトですね。

―それはメンバーでの話し合いの中で決まっていったんですか?

S:僕がいろいろ思ったことをメンバーに相談して4人で擦り合わせて作りだしていった感じです。

―柳沢さん的にもそういう作り方は珍しかったんじゃないですか?

柳沢亮太[Gt以下…Y]:いつもと曲を作る方法自体は一緒なんですけど、作る前にアイディアの幅が広がってる状況というのはかなり新鮮でしたね。もともと自分が持っている引き出しをフルで開けるっていうよりも、ボックス自体別の所から引き出してくるって印象はあって、だからこそ柔軟に曲作りが出来たなという感覚はあります。

―今回その別のボックスに辿り着けた理由というのはなにかあるのですか?

Y:今回渋谷が具体的に例えばだけどこういうイメージという楽曲を17,8曲入れたMIX CDみたいなものを作ってきてくれて、それを1回聴いたから選択肢が増えた状態から始まったっていうのがありますね。あとはこういうアプローチでいってみようって曲作りがスタートした時のメンバーの瞬発力も昔よりも上がってるので、面白がりながら対応できる力がバンドとしてついてきたかなと。

―渋谷さんの頭の中でイメージが明確にあったということですね。

S:そうですね。今まで自分たちがやってこなかった音というのは自分でも何となくわかっていて、その部分と自分がライブハウスに行った時にどういう音楽を楽しいと感じるかというのを演者目線でなくリスナー目線で考えました。ただ、それをSUPER BEAVERで表現するというところに限らず、こういう音を鳴らせるバンドがステージに立っていたらカッコいいなっていうところで考えていきました。

―今作の1枚の流れがそのまま1本のライブのセットリストといっても違和感がないように感じたんですが、そういうことも意識したりしていますか?

S:今作の尺である26分ってバンドを始めてから一番多くライブをやっているであろう30分という長さに近いので、意識した部分はあったかもしれないです。M-1「ファンファーレ」で始まってM-6「それくらいのこと」で終わるっていうのはライブとしても成り立つ形ですよね。

―聴いた瞬間ライブの画がそのまま浮かぶなって。今まで30分間のライブを何本やってきたんですかね(笑)。

S:数え切れないですね(笑)。イベントでも長い尺をいただけるようになったのも最近のことですからね。30分っていうのは身体に染み付いていますね。

―バンドとしての根本でもありますもんね、30分のライブをちゃんとやれるようになるかどうかっていうのは

Y:確かに。ずーっと常日頃fromライブハウスって言っているし、そこが出来てないと(笑)

―そして今作のタイトルについてなのですが収録曲が作品のタイトルになっていないのは[NOiD]に所属してから初めてですよね。

S:え!!
Y:マジ??『27』…『361°』…。
S:『愛する』も…本当だ!!

―そのリアクションだと狙ってはいなかったんですね(笑)てっきり狙ったのかなって思っていました。

S:全然狙ってないですね…。今気づいた。

―個人的には『それくらいのこと』がタイトルでも成立すると思ったんですよ、今までの流れで言えば。でもそうじゃなかったんでそこに意図があったのかなと。

Y:正直なところを話すとタイトルを決めるのがめちゃくちゃ苦手なんですよね。曲を作っている僕が曲のタイトルを決めるという流れはもちろんいつものことなので、今作のタイトルも僕が考えていたんですけど、結構悩んでしまって。今までの作品は曲名からとってきてもしっくりきていたんですけど、今回はなんか違うかなという部分もあって。その中で“真ん中”というワードは入れたいなとは思って渋谷に相談したんです。
S:ヤダって言いました。あまりにも詞的じゃないなと。『真ん中』というタイトルの作品を聴きたいかと言われたら僕は聴きたいと思わないって。正直よくわからないようなイメージがあって。“真ん中”っていうワード自体は全然悪くないんだけど、何かを付け加えるなり何なりして詞的なものにしないと人の興味を惹くことできないと思ったんですよね。でも基本的にはそういうのも柳沢が考えた方がいいと思ったので、それを伝えました。
Y:そのあとずーっと考えていたんですよ。でも頭は“真ん中”というワードが支配しているモードになってしまっていたのですぐには出てこなかったんですけど、何かの拍子で『真ん中のこと』が作品タイトルで最後の曲が「それくらいのこと」だったらすごく親和性があるんじゃないかって思ったんですよね。そこで“真ん中のこと”って何なのかって考えた時に、大事にしていることや大切に思っていることだなと。でもそれって人それぞれ違うことなんで、俺にとっての“真ん中”はあなたにとっては“それくらいのこと”かもしれないし、逆も然り。という理由を含めて『真ん中のこと』っていうタイトルはどうですかね?って渋谷に相談しました。
S:いいでしょう!と。

―OKだったんですね(笑)。

S:これが“真ん中”です。と断言しすぎずっていうのはすごく大きい気がしていて。俺たちが提示するものだけが“真ん中”になってしまうのは違いますからね。

―聴き手に幅がなくなってしまいますもんね。

S:そうなんです“真ん中”を“真ん中のこと”にするだけで“俺たちの”っていえるし、聴いて下さる方の“真ん中のこと”なんだよって言えることによってある意味焦点がちょっとぼやけたんで、いろんな人に当てはまるタイトルになったなって。詞的じゃないというところも改善できたので人の興味を潜在的にそそるものになったから。良いね!素晴らしい。お見事!って。
Y:でも曲名が作品タイトルじゃないって言われるまで気づかなかったです。盲点ですよ。うっかり(笑)。今作ってそういう意味では歌詞に出てきていないワードがタイトルになっている曲も割合としては今までで一番多くて、M-1「ファンファーレ」、M-3「ひなた」、M-4「irony」、M-5「贈りもの」と4曲もありますね。

―そんな作品の楽曲について聞かせてもらいたいです。まずM-1「ファンファーレ」は完全にライブ!という印象が強いです。しかもここまでベースとドラムに主軸を置いている楽曲って今まであまりなかったかなって。一瞬SUPER BEAVERじゃないのかなって感じてしまうくらい。

Y:ああいうリズムのアプローチの楽曲にしたいなという気持ちが初めからあって、そこからベースがうねるっていうのは自然にフューチャーされていったんですが、この曲は特に言うならばドラムが展開しないっていうのが特徴ですね、同じリズムを刻んでいく中で周りの景色は変わっていくとか。そういうところでダイナミックさを演出しているところもあるんで、だから印象的なドラムのフレーズになっているんだと思います。ベースのフレーズも。あとこの曲が1曲目だっていうのが早い段階からありました。だからこそライブの始まりみたいなバーーーンッていうところから始まるものにしていたり、1曲目としての幕開け感を全体的に意識した曲です。幕開け感を意識して色々タイトル案を出して最後に「ファンファーレ」というタイトルが思いついて、また渋谷やメンバーにどうですか?って。
S:「ファンファーレ」はすごくピンときて、言い得て妙なタイトルじゃないかなと。

―曲を聴いた感じ“ファンファーレ”というワードそんなにリンクする部分がないかなと思いきや不思議な親和性やリンクする部分を感じます

Y:いわゆる“多幸感”とか“行進感”というパレードのように前に進んでいくイメージを音作りの段階から言っていて、この曲が持っている雰囲気にファンファーレ感があるというところからのタイトルですね。

―ちなみに「ファンファーレ」というタイトルならばホーン隊などの音色が入っていてもいいんじゃないかなと思ったのですが、それを入れなかったのはライブでの再現の為ですか?

S:それもありますね。あとは単純に「ファンファーレ」というタイトルがレコーディングを終えて、後から付いたからです(笑)。最初からこのタイトルがついていたら、もしかしたらそういった音色も入れていたかもしれない。
Y:そう言ってたよね。ホーン隊がありえたかもしれないっていうぐらいのワッっていう楽曲になったねって
S:でもそれをやるとこの曲の印象が全部そこに集中してしまう危惧はあって、ホーン隊がなければ成り立たない楽曲にするのはちょっと怖いなと思う部分もありました。やろうとは思っても多分最終的にはやらなかったかなって思いますね。

―SUPER BEAVERなりの“ファンファーレ”ということですね。そんな曲に続くM-2「正攻法」もM-1「ファンファーレ」に続いてライブ感の強い曲ですよね。音色の攻撃力が高くて攻めたなという印象なんですけど、「ファンファーレ」からの流れというものが意識としてはあったのでしょうか?

Y:最初の2曲はリズムアプローチを色々やってみようとか、サウンドアレンジを色々楽しくしてみようという考えの元、出来上がった曲なので、目まぐるしく変わっていく展開も含めてライブ映えする曲だろうなって思っています。

―この曲はSUPER BEAVERというバンドとしての生き様、バンドが生きてきた証という意味が込められているのかなという印象ですがいかかですか?

Y:その通りだと思います。SUPER BEAVERの一つの宣言みたいな。

―“SUPER BEAVERってこれです、こういうバンドです。僕たちはこれで攻めます”という宣言をしてますよね。

Y:バンドの性格を表している気がしますね。

―歌詞には結構強い言葉を使っていて、「正攻法」っていうワード自体も日常生活で頻繁に使うような言葉ではないし、そこにセンスを感じました。

Y:僕たちが大事にしていた部分の“あなたらしさでいい”、“純粋な素直なところでいい”という部分を歌にしていて、こういうアプローチをしながらも俺たちはカッコいいという意思こそが正攻法であるというのが、逆説的に付いてくるというか。だからこの曲を「正攻法」って言えるっていうのは今のSUPER BEAVERの強みかなっていうのは思います。

―この曲Bメロ個人的にすごく好きです。

Y:この曲はそういう意味ではすごく珍しくて、家で曲を作った時に、Bメロのギターやベースのフレーズが同時にもう出来ていて、あのフレーズを軸にメロが出来てきていたりという作り方をしたのも久々でしたね。
S:Bメロがサビかと思ったっていう意見も聴きますね。

―確かに!それもすごく分かります。

Y:それもすごく僕たちっぽいなかなと思えます。いわゆるノリやすいグルーヴなのにサビじゃなく、Bメロなんだって感じが。

―SUPER BEAVERの曲は1A→1B→サビ→2A→2Bといういわゆる一般的な構成ではなく、2Aがなかったりというような曲も多い印象があるから、この曲のようにBメロが重要なウェートを占めている部分もあるのかなと。

Y:確かに。そうかもしれないですね。

―そして次に続くM-3「ひなた」は配信で発売されていた曲ですが、その時に単独で聴いた時よりも最初の2曲の後に聴くと温かさやテンポ感がより際立つなと思いました。それこそこの曲はM-3として入れる為に作ったんじゃないかって感じるくらい(笑)

Y:この曲が出来たときにはまだ今作の構想も固まっていない段階なので、狙って作ったとかはないんですけど、結果的に俺もそう思いました。最初の2曲を聴いたあとのこの曲の安心感。ドキドキしっぱなしだけじゃなく、ふっと落ち着ける場所に「ひなた」。これがワンクッションみたいな。それはやっぱり「ひなた」がSUPER BEAVERらしい楽曲だからだと思います。

―この曲のようにミニアルバムに収録されることによって違った聴こえ方ができるのってすごく良いことだと思うんです。

S:この曲は配信での発売だったから、タイミングでCDという形で「ひなた」を収録したかったんですよね。
Y:この曲がより活きる形が見つかったのかなと。歌始まりなのもハマってますよね。

―この辺りの流れもライブのセットリストっぽいと思うんですよね。まさにライブにいる感じだなって。そしてM-4「irony」に続いていく流れもライブっぽいなと。ただ、この曲自体の存在は少し特殊なイメージを持ちました。歌詞もタイトル通りちょっといつもとは違う角度ですよね。

Y:そうですね、何とも形容しがたい恋模様ですね。故に「irony」ってタイトルでありちょっとユニークさを持ちながら、なんかふって笑えるような…でも笑えなかった1曲を作りたいなっていう意識がありましたし、ドストレートに表現しきれない微妙な揺れみたいなのは書きたいなって思っていて
S:楽曲的には今までSUPER BEAVERがやってきてないようなこういうロックンロールアプローチの曲を作ってみたかったんです。

―なるほど。では渋谷君にとって今作においてこの曲が入る事が大事だったということですかね?

S:すごく大事でした。これがなかったら成り立たないくらいに思っていますね。色々構成する点において超ピンポイントの差し色みたいな、この曲があるから全部が際立つと思えるくらい、こういう曲も出来るしこういうスタンスでライブをやれるバンドっていうのを見せられたような気がしています。本当多様性があるし、これこそがバラエティだと思っているし、今のタイミングでこういう事をやれるっていうのもすごく素敵だなと思っています。

―作品全体においても渋谷君の意向というか、渋谷君が頭の中で描いたものが具現化している感じではあるんですね。

S:基本的にはメンバーに意見を投げるという形になってしまうんですけど、ボーカルはフロントマンとしてライブで一番矢面に立っている人間だから、お客さんが何を求めていて、自分だったらどういう風なものが武器として使えたら掌握できるかっていう事はメンバーの誰よりも分かっていると思うんです。それを相談させてもらって4人の意見として落ち着いたところで制作に挑むという綺麗な形で進められたと思っています。

―そこに続くM-5「贈りもの」ですが、すごくハッとさせられるというか、日本語をちゃんと読むと改めて思わされることを感じました。前のインタビューでも話しましたが、SUPER BEAVERの曲を聴くと教えられることが多くて、この曲もまさにそうでした。

Y:この曲は渋谷のMCから引っ張ってきた言葉が元になっているんですけど、少しずつライブをやらせてもらえる会場も大きくなってきて、色んな所に呼んでいただいている状況だからこそ、改めてこの曲の歌詞にあるようなことが大事だと思うんです。しっかり面と向かって僕たちの曲を聴いてくれている状況は普通ではないですからね。

―“過去”と“未来”と“今日”というワードがこの曲には入っていて人生観があるというか、渋谷君の声に乗るとすごくグッときました。言葉を伝えること歌うことにおいての渋谷君の意識を教えてほしいです。

S:言葉というものに関してのこだわりはあるかもしれないですね。思っている事があるなら、できるだけ100パーセントに近い形で伝えたいというのが人間の心情だと思うんです。物事をより正確に伝えたいが為の言葉の種類だったりとか、より明確に伝える為にはどういった言葉を使ってどんな間で、どんな温度感でどんなスピードで伝えたらいいかっていうのは常日頃から考えていることで、向こうがどういう風に感じ取るんだろうって考えながら接している点はすごくあるので、こういう曲では最大限にそういうところが活きるのではないかと思います。

―お話しを聞いていて、今レギュラーでやっているラジオの影響も大きいのかなと感じました。

S:より言葉というものに敏感になりましたね。間とかはもっと考えるようになったかもしれない。話すということに貪欲にますますなりましたね。対象が見えない不特定多数に対して話すというのがライブとは違うので。ライブは1対1を考えながらやっていますがラジオはそうはいかないですからね。

―ボーカルとしてすごく良い経験をできていますよね。

S:本当にありがたいです。

―そして最後の曲はM-6「それくらいのこと」。冒頭でもお話が出ましたがタイトル『真ん中のこと』との親和性がすごくあると思いつつ、「それくらいのこと」という言葉を曲名にできることってすごいなと。“それくらい”って良いイメージの言葉ではなかったりするじゃないですか、そんなイメージもある言葉を使ってこんな須原らしい1曲を仕上げることができるSUPER BEAVERは改めてすごいなと感心してしまいました。

Y:この曲は収録曲の中ではちょっと前に完成した曲で、冒頭で渋谷が話した作品コンセプトを元にどういう楽曲を入れようかってなった時、すごく今歌うべき曲な気がして、単純にいい曲だなって思えたんです。普通じゃないって事だったりとかまっすぐでいいって言っている事だったりだとか、そういった全てをすごく素直にシンプルな言葉で伝えられる曲だからこれは収録したいなって思いました。歌詞にある“それくらいのこと”から本当に始まった歌なんですよね。色々伝えたい事の奥の底の底にある小さいキッカケであるシンプルな気持ちなのかなって。だからこの曲は素直にシンプルに歌えて最後の曲であり、“真ん中のこと”のなかにあるっていうのがいいことだなと。

―全曲の歌詞を読んでいて、1曲目と6曲目にどちらも“もしも”というワードがでてきますが、まったく違う性質をもった“もしも”で、面白いなと思いました。

Y:俺も制作途中でこの二つの“もしも”に気付いたんですよね。M-1「ファンファーレ」の“もしも”はその言葉自体を否定していて、M-6「それくらいのこと」の“もしも”ってどちらかというと前向きな、優しさや温かさのある“もしも”なんです。両方とも曲の頭だったりサビの頭だったり重要な位置にいる言葉なのに両極端なことを示しているから、これって変えたほうがいいと思うか渋谷にも相談したんですよ。
S:この二つの“もしも”に関しては響きは同じなだけで曲に対するアプローチは全く別物だから、これは変える必要はないと思ったのでそのままでいいんじゃないかと。

―日本語って面白いですよね。同じ言葉でも全く印象変わってきますもんね

Y:今作のインタビューいくつか受けてきましたがこのことに触れられたのは初めてでした。

―柳沢君の歌詞を読むのが好きなんですよ。端から端まで読んでしまう(笑)。

Y:ありがとうございます。

―今年1月にシングルとしてリリースした「美しい日/全部」を今作に収録しなかったのは意図があったのでしょうか?

Y:最初から今作にはこの2曲は入れないって言ってたよね
S:入れるつもりはなかったですね。ここでミニアルバムというボリュームの中でこの2曲を入れ込む意味を見出せなくて。今作のコンセプトとして違うから。もしこの2曲を入れるのであればフルアルバムを出すしかないけど、フルを出すタイミングではないから、この2曲は入れない。ミニアルバムを出したかった、もし2曲を入れたいならフルを出すしかないけど、フルはここじゃないっていう必然性ですね。

―こうやってお話しを聞いていると今作は渋谷君の明確な意図がすごくあるんですね

S:形にも内容にもすごくこだわりましたね。すごく良い作品ができたと思います。

―僕もそう思います。ずっと聴いてしまう。これからも応援させてくださ。

S&Y:ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!